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第二章 ダンジョン
第十八話 決着
しおりを挟む二人が死闘を始めてから、どのぐらいが経っただろうか。
もうお互い、立っているのも限界なほど、消耗しきっているが、それでもまだ、刃を交わらせていた。
「はぁ…はぁ…もう魔力、が…はぁ…尽きる…俺の…はぁ…全、身……はぁ全、霊…はぁ…でッ…お前、にッ…ぶつける………!!」
「はぁ…ゴホッ…はぁ…俺、…はぁ…一つ、だけ…はぁ…お前に…はぁ…教えて…はぁ…もらった…はぁ…技が、…あった、事を…はぁ…思い…出したんだッ…はぁ…だから…はぁ…それにッ…はぁ…全てを、乗せる……!!」
お互いに、スタートダッシュを決める。
だが、開始直後のようなキレはなく、言うなれば泥沼の戦いだろう。
先程から、周りも止めようとしているが、そんな制止を聞くはずもなく、かといってキレが落ちているとはいえ、アホみたいな速度で戦っている二人を止める手立てなどあるわけがない。
いっそのこと、イズナに止めてもらおうと思えば、イズナは“それはハク様が望んでないので”と言って止めようとしない。
周りからすれば、“こんな只の模擬戦にそんなに本気にならなくても。”と言う感じだ。
しかし、二人にとったらそんな言葉で片付くような話ではないのだ。
『炎王の天爪ッ…!!』
先程と同じように無数の斬撃が白夜へと降り注ぐ。
『流し返し』
無数の斬撃をいなす。
そこまでは同じだが、この技は普通のいなしとは全く違う。
それはなにかと言うと───
いなした斬撃が軌道を変えて班長のところへ飛んでいった。
────そう。この技は相手の攻撃の力と勢いを利用して、そのまま返す技、つまりカウンターと言うところである。
そして、無数の斬撃を班長に返しきったとき、思い出した。
…班長が素早く動けないほど、ダメージを背負っていることを。
「班長…!!」
班長のもとに迫る斬撃。
ぶっちゃけダメだと思った。
しかし、奇跡は起きるものなのだな。
『十分が経過しました。権限の使用不可を解除します。』
これならッ…!!
『幻想的な守護壁』
ガガガガガガガガァァンッ!! !! !!
全ての斬撃から、班長を守りきった。
しかし、その時には班長は気を失っていた。
「…たく。今回は俺の勝ち、だな…。」
ようやく、二人の死闘に幕が降りたのだった。
─────あとがき─────
どーもー!
こんにちわ!こんばんは!
文月ぃ~~……くーです!
いやぁ~、どうですどうです?!
班長と白夜の死闘の決着!
てか、二人ともかっこよくないですか!?
やっぱ友情は良いなぁ~♪
とまぁ!俺的には今日一頑張っているんですけどね苦笑
で!
話は変わりますけど、僕、あとがきを書くじゃないですか?
それってやっぱりうざったいですかね?
いや、勿論、僕もうざったくないなら書いていたいんですけど、
でもやっぱり読者さんの気持ちが一番なんで!
と思ってます!
さてさて!
本題に入りますが!
新作の発表の件です!
正直、まだ悩んでます!
と言うか、メッセージ等を貰えてないから、自分で考えると、どっちの方がいいのかわからなくなっちゃうんですよぉ苦笑
だからやっぱり教えて貰えると有り難いんですけど、
どうでしょうか?
と言うことでね!
今日もこんな感じで終わりにしたいかなーと!
思います!
はい!
見てくれてありがとー!
お気に入り登録よろしくぅ!
それではまた明日会えることを願って!
バーイバーイキーン!
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