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第一章 森からの脱出

第六話 古龍式殲滅魔法

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かれこれ、1ヶ月が過ぎた。
皆、この森での生活に慣れ始め、毎日、楽しく過ごしていた。
しかし、そんな日々も、長くは続かなかった。
何故なら─

「大変だ!魔狼が攻めてきたぞ!」

そう、魔狼が攻めてきたのだ。この拠点に。

「どうする…?!白夜!」

ヤバいな。
この状況じゃ、冷静な判断なんて下せない。
だがしかし、この状況で戦力になる存在は限られている。
黒田の結界がなければ今頃俺たちなんてイチコロだ。
ここは1発、俺のチート能力で焼き払っちまうか。
しかし、そんな思考を止めるような絶妙な攻撃を仕掛けてくる魔狼。

「くそっ!」

「全員退避!ここは俺に任せて早く行け!」

しかし、その命令に反応して陽渡が声を荒げる。

「それじゃあ、ハクが死ぬだろうが!」

「陽渡落ち着け。大丈夫だ。俺にはがあるだろ?」

と、俺は囁くように告げる。

「とりあえず、今は俺を信用して早く逃げろ!」

「…ああ!ハク!─死ぬなよ…!」

俺はあえて返事をせず、笑って返した。

「と言うことで魔狼の皆さん。ここで死ねよ。」

「第二階梯魔法『灼炎廻廊しゃくえんかいろう』」

一瞬で目の前の魔狼達が、消え尽きた。
たった一撃でこの威力とは…。
とにかくでこれで、古龍式殲滅魔法の威力がわかった。
次から気をつけて使った方が良いな。

まぁ、そんなこんなで、どんどんと月日がたっていった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




ここに飛ばされてから、3ヶ月が経った。
皆の装備もこのあたりは強い部類の魔物の装備になり武器に関しては、とても質の良いものまで出来ていた。
陽渡本人に聞いてみたら本人曰く器用さが大事らしい。
そう思えば確かにここ最近装備しか作ってこなかった陽渡の器用さが、Sにまで上がっていたし。
他にも翔太が強い。
能力の名の通り剣士として、最近は森を抜けるための道を探す、攻略班の班長として頑張っていて、四天王の一角とまでになっている。
皆からは〝班長〟って呼ばれているけど。
この流れで他の四天王も紹介していこう。
四天王2人目は初日からずっと拠点を守り続けている〝縁の下の力持ち〟こと黒田悠だ。
四天王3人目は、いつも笑顔で明るく、ムードメーカーの〝皆のお日様〟こと焔誠燕である。
陽渡?陽渡はやっぱり、〝カリスマ王子〟の異名を持つリーダーさ。
本人はやめてくれと言っているけど。
俺?俺はというとなぜか知らんが、陽渡の右腕で、〝黒参謀〟と呼ばれて、四天王入りしてる。
ババッと中心メンバーを紹介していったが、今現在、会議室で会議中です。

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