そして鬼と成る

文月くー

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いざ屋敷へ!

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今日は一日中テストだったのだが、雫はそもそも頭が悪いわけではない。
寧ろ、天才の方に入るタイプである。
なので、テストも問題なく終わり、部活に来たのだが、そこには、困った顔をした先輩方がいた。

「どうしたんすかー?」

と大河が声をかけると、黒神が

「今日、明日、呪術技場の工事が入ってて使えないんだ。だけど、今週の土曜日は、練習試合が組まれているから一軍は調整しないとまずいんだけど…。」

と、返した。
あー、そう言うことかー…。
確かにそれはまずい。
と言うことで、俺は、一つ案を出す。

「えっと、一軍の調整が出来るところがあれば良いんですよね?」

「それで間違ってないよ。」

「一つ調整が出来るところがあるんですけど、2日間そこでしますか…?」

すると、先輩方は目をキラキラさせて、

「「「頼むよ!」」」 

と言ってきた。
なので、俺は菊影さんに連絡をいれる。

「あ、もしもし?菊影さん?今日、すぐ迎え頼めるかな?………うん。ありがとう。それで、俺合わせて9人いるんだけど……うん。お願いしまーす。はーい。」プツッ

菊影さんはいいって言ってたし、後は、待つだけだな。

「大丈夫みたいなんで、十分ぐらいで来てくれると思います。ので、ちょっと待ちましょう。」

丁度10分後時間きっかりに、菊影さんがリムジンで来てくれた。
そして、菊影さんが降りてきて、

「お帰りなさいませ。雫様。今日はテスト、と言っておりましたが、どうでしたか?」

「うん。特に問題なく解けたよ。菊影さんの方こそ、急に頼んじゃったけど、大丈夫だった?」

「はい。問題ないですよ。むしろ、こんな私をいたわってくださる雫様の優しさにこの菊影、感動しております…!」

全く、菊影さんは大袈裟なんだからー。
とまぁ、一通り話したところで、先輩方の方を振り向き、

「さぁ、乗ってください。もちろん、帰りも送っていくので大丈夫ですよ。」

と、言う。
先輩方が、開いた口が戻らないような状況だとも知らずに……。



◇◇◇



家についたので、とりあえずもてなす。

「ようこそ。我が屋敷へ。」

・     ・      ・

「「「「「「は?」」」」」」

先輩方に歓迎の言葉を、と思って言ったんだけど…。
すると、屋敷の中から火燐が出てきた。

「お兄ちゃん、お帰りー!って、この人達誰?」

火燐には伝え忘れてた。

「この人達は俺の先輩だよ。あと、+で、大河だよ。」

「俺はついでかよ!」

と、大河が騒いでいたが、無視しておこう。

「へぇー、ってことは呪術技やるんだ?強いの?」

と火燐が聞いてくるので、俺は素直に、

「強いよ。特に黒神さんが強い。」

と答える。
先輩方はなにがなんだか。と言う顔をしていたので、火燐を紹介する。

「こいつは、俺の妹の火燐です。仲良くしてやってください。」

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