1 / 1
じゃがいもくんとさつまいもちゃんとさといもくん
しおりを挟む
じゃがいもくんとさつまいもちゃんとさといもくんが、あつまって、おしゃべりしています。
「ぼくたち、同じおいもだけど、どこがちがうのかなぁ」
じゃがいもくんが言いました。
「そりゃあ、見た目がちがうじゃない。1番おしゃれなのは、むらさき色のわたしでしょ」
さつまいもちゃんが、ふふんと得意顔で言います。
「うーん、くやしいけどそうだね」
さといもくんが言いました。
「でも、粘り強さならぼくが1番さ」
さといもくんは、えっへんと胸をはりました。
「えー、じゃあぼくは何が1番なのかなぁ」
気弱なじゃがいもくんが半べそをかきながら聞きました。
「じゃがいもくん? なにかなぁ」
さつまいもちゃんもさといもくんも、首をひねっています。
さつまいもちゃんが、ぱっと顔をあげました。
「わかったわ! 変身するのが得意じゃない?」
「変身?」
じゃがいもくんが聞き返しました。
さといもくんが、
「そっか。じゃがいもくんは、ポテトサラダにもなれるし、肉じゃがにもなれる。カレーライスにだってなれるもんね」
と言うと、さつまいもちゃんが、
「そうよ。変身ナンバーワンだよ」
元気な声で言いました。
「変身ナンバーワン? ぼくも1番あったんだね」
じゃがいもくんは、とってもうれしそうに、にこにこしています。
それから、じゃがいもくんとさつまいもちゃんとさといもくんは、なかよく遊びました。
「ぼくたち、同じおいもだけど、どこがちがうのかなぁ」
じゃがいもくんが言いました。
「そりゃあ、見た目がちがうじゃない。1番おしゃれなのは、むらさき色のわたしでしょ」
さつまいもちゃんが、ふふんと得意顔で言います。
「うーん、くやしいけどそうだね」
さといもくんが言いました。
「でも、粘り強さならぼくが1番さ」
さといもくんは、えっへんと胸をはりました。
「えー、じゃあぼくは何が1番なのかなぁ」
気弱なじゃがいもくんが半べそをかきながら聞きました。
「じゃがいもくん? なにかなぁ」
さつまいもちゃんもさといもくんも、首をひねっています。
さつまいもちゃんが、ぱっと顔をあげました。
「わかったわ! 変身するのが得意じゃない?」
「変身?」
じゃがいもくんが聞き返しました。
さといもくんが、
「そっか。じゃがいもくんは、ポテトサラダにもなれるし、肉じゃがにもなれる。カレーライスにだってなれるもんね」
と言うと、さつまいもちゃんが、
「そうよ。変身ナンバーワンだよ」
元気な声で言いました。
「変身ナンバーワン? ぼくも1番あったんだね」
じゃがいもくんは、とってもうれしそうに、にこにこしています。
それから、じゃがいもくんとさつまいもちゃんとさといもくんは、なかよく遊びました。
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
子猫マムの冒険
杉 孝子
児童書・童話
ある小さな町に住む元気な子猫、マムは、家族や友達と幸せに暮らしていました。
しかしある日、偶然見つけた不思議な地図がマムの冒険心をかきたてます。地図には「星の谷」と呼ばれる場所が描かれており、そこには願いをかなえる「星のしずく」があると言われていました。
マムは友達のフクロウのグリムと一緒に、星の谷を目指す旅に出ることを決意します。
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる