まくちゃんとなかまたち

こぐまじゅんこ

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これ なぁに

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 まくちゃんは、くまの男の子。
 山の上の小さなおうちに、お父さんとお母さんといっしょに住んでいます。

 ある日、まくちゃんは、森のお友だちと遊ぼうと思って、山道を歩いていました。
 道の途中に、黄色いさいふが落ちていました。
 あれこれやってあけてみると、中には、お札と百円玉と五十円玉、十円玉がいっぱい入っていました。
「これ、なぁに?」
 まくちゃんは、首をかしげて考え込みました。

 そこへ、うさぎのねねちゃんと、きつねのコンすけくん、たぬきのポンきちくんがやってきました。
「まくちゃん、遅いからむかえにきたよ」
 まくちゃんは、
「こんなのひろったよ」
 みんなに、黄色いさいふをみせました。
「中にはこんなのが入ってたんだけど、このまるいものと紙、なんだと思う?」
 みんなは、しばらく考え込んでいました。
 ねねちゃんが、
「まるいものは、きっと、おはじきよ。あなのあいたものは、はじめてみた!」
と言いました。

「じゃあ、この紙はなぁに?」
 まくちゃんが聞きました。
 紙には、人の顔がかいてありました。
 みんなは、しばらく考え込んでいました。
「人間の顔の模様のついたティッシュペーパーじゃないの?」
 コンすけくんが言いました。
「うん、そうだね。これは、ティッシュペーパーだよ」
 ポンきちくんは、そう言うと、鼻をかみました。

 みんなは、わいわい、おはじきで遊びました。
「たぶん、人間のだから、ここに置いておこう」
 まくちゃんは、そう言うと、黄色いさいふにしまって、もとあったところに置いて帰っていきました。

 しばらくしてから、山のきこりさんが、やってきました。
 きょろきょろしながら、何かさがしているようです。
「おかしいなぁ。おらのさいふ、どこに落としたかな?」
 そう言いながら、道端に置いてある黄色いさいふをみつけました。

「あった あった」
 中身をたしかめると、一万円札がくしゃくしゃになって、道端に捨てられていました。
 あとは、毛だらけになった小銭ばかり入っていました。
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