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おばあちゃんのお話

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 ぼくのおばあちゃんは、お話を作るのが得意です。
「何を書こうかなぁ」
 おばあちゃんは、いつもお話のたねをさがしています。
 今日は、庭のコスモスの花をみて、
「これにしよう」
と、つぶやくと、ノートにボールペンで書き始めました。
 おばあちゃんの部屋は決まってないので、台所で書いたり、居間の机の上で書いたりしています。
 どこでも書けるみたい。
「うーん、いまいちかな」
 おばあちゃんは、自信がないとき、ぼくに
「聞いて」
って言って、お話を読みます。
「まあまあ いいんじゃないの」
 ぼくが言うと、
「よかった~」
と、うれしそうな顔をします。
 ぼくは、お話を書いているおばあちゃんが好きです。
 お話を書いているとき、おばあちゃんは目がきらきらしているからです。
 ぼくは、これからもずっと、おばあちゃんがお話を書いていたらいいなぁと思っています。
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