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被害者を見舞う教祖
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イ・リキョンが重傷を負った被害者が入院する病院に姿を現したのは、静かな午後。
彼の長いコートの裾が床にかすれる音だけが廊下に響き、その背後には日本支部長の池田和康ら幹部が少し離れて控えていた。
病室のドアを開けると、そこには第三度の火傷を負い、顔面を包帯と特殊な被覆材で覆われた女性がベッドに横たわる。
包帯の下から覗く目は腫れ、かろうじて動く唇からは痛みを堪えたような呼吸音が漏れていた。
彼女はイ・リキョンが入室する気配を感じると、かすかに首を動かそうとしたが、体は思うように動かない。
彼は迷うことなくベッドサイドに近づき、その目を彼女に向けた。
目をそむけたくなるような姿の女性だったが、イ・リキョンは目をそらさない。
視線は冷徹でありながらも深い哀悼の念を含んでいた。
「痛みが、どれほどのものか、お察しします」と彼は低い声で語りかける。
通訳を通じて伝えられるその言葉には、単なる同情を超えた重みがあった。
「あなたがこのような苦しみを負うことになった責任の一端は、私たちの教団にあります。どうか、あなたの治療と回復のために全力を尽くさせてください」
女性の目から涙が流れるのをイは静かに見守った。
彼はその場で膝をつき、ゆっくりと頭を垂れ、「治療費、慰謝料、リハビリ、すべてを私たちが担います。終生にわたり、あなたが元の生活を取り戻せるまで支援することを約束します。どうか、少しでも心を安らげてください」
その場にいた医師や看護師たちは息を飲んでいた。
彼の言葉には、単なる弁明や謝罪以上の真摯さがあり、その態度は偽りのない誠意を感じさせたのだ。
イは事件で重傷を負った被害者すべての病室を周り、同じように接した。
その夜、共栄教会の日本支部本部ではイ・リキョンが初めて日本の信者たちの前に姿を現す。
信者たちは彼の登場を一目見ようと会場に集まり、その数は収容人数を超えて外まで溢れていた。
信者ばかりではない。
一般の野次馬たちも何かと日本を騒がせている人物を一目見ようと本部前に集まる。
特に女性信者たちは、彼が現れる瞬間を待ちわび、ざわめきは熱狂の渦となっていた。
やがて、壇上に彼が姿を現すと、その場は一瞬静まり返る。
彼の長身に整ったスーツ、そして鋭い眼差しに、誰もが圧倒されていた。
だが次の瞬間、場内は歓声と涙に包まれ、多くの女性信者が「聖約者様!」と叫び、感激のあまり泣き崩れる者も出始める。
二宮繭は胸に手を当て、震える声で「こんなに尊い方が私たちの目の前に…」と呟き、坂尾真奈美はその場で祈るように涙を流す。
「ずっとお慕いしていました…やっと、やっとお会いできました…」と、目を腫らして号泣する彼女たち。
その熱狂ぶりは尋常ではなく、彼を神聖視する思いがそのまま溢れ出ていた。
イ・リキョンは、そんな彼女たちに向けてわずかに頷き、穏やかに微笑みを浮かべた。
そして、手を上げるだけで熱狂的な場内は静まり返った。
「皆さん、私がここに来たのは、あなた方を導き、支えるためです。信仰の力を忘れず、共に歩みましょう」と、力強く語るその姿に、信者たちはさらに感涙し、会場全体が揺れるような拍手に包まれた。
彼の存在そのものが、信者たちにとって希望であり、救いだったのだ。
そして、教団の結束はその夜さらに高まった。
イ・リキョンの登壇は短く、ほんの十数分で会場を後にすることになる。
そしてその背後では冷徹な決断を下していた。
ハイヤーに乗り込む際、池田和康に冷たい目を向けて低く響く声で命じる。
「責任者には責任を取らせろ。教団の名誉を守るためにな」
その言葉に池田は怯むことなく、頭を垂れて「ハイ、聖約者様。すでに手を打っております」と答えた。
同じころ、月明かりに照らされた山梨県の山中は静寂に包まれ、その静けさを破るのはスコップで土を掘る音と、金属の鈍い響きだけだった。
共栄教会の秩序維持のための「処刑」が、冷徹に進行していたのだ。
新しい司教となった岡崎正英がこれから処刑される者を見下ろし、冷ややかな視線を落としている。
本来の司教であり、藤倉を管理する立場だった桝充利と金善均の二人は全裸のまま地面に横たわっていた。
顔は殴られて倍に腫れ上がり、血と泥にまみれている。
暴行の痕跡は全身に刻まれ、骨は何本も折れているようで、体を動かすたびに苦痛の声を漏らしていた。
そのすぐ隣には深く掘られた穴が口を開けている。
彼らがこれから辿る運命を、無言で告げていた。
「てめえら立て」と、日本本部が派遣した実行部隊のリーダーで元力士の男が冷たく命じる。
だが、金も桝も動ける状態ではない。
体は震え、力を失った手足は泥に沈んだままわずかに痙攣しているだけだ。
「立てないのか?」部隊員の一人がスチール製の鈍器を手に、無言で近づく。
次の瞬間、振り下ろされた鈍器が鈍い音を響かせる。
ゴンッ、ゴンッと連続して叩きつけられる音に続き、金と桝は苦痛のうめき声を上げた。
その声もやがてかすれ、地面に倒れ込む彼らの体はまるで人形のようにぐったりと動かなくなった。
岡崎はその様子を見ても眉一つ動かさず、部隊員たちに向けて軽く手を振った。
「もういいです。始めてください」
部隊員たちは無造作に金と桝の体を掴み、掘り上げたばかりの穴の中に投げ込む。
二人は薄れゆく意識の中で、泥の匂いと体にまとわりつく冷たさに震えていた。
金は最後の力を振り絞り、かすれた声で叫んだ。「助けてください…お願いです…!岡崎さん…」
その声を聞いた岡崎は、ふと笑みを浮かべた。
そして、穴の縁に立つと、手を合わせて祈るポーズを取り、おどけたように語り出す。
「おまえらいつもつるんでたから一緒に埋めてやるんだ。せいぜい感謝しろよな」その言葉には、一片の慈悲もない。
桝も弱々しく声を上げた。
「これまで俺たち教会のために…働いたじゃないか…それに、ああなるなんて思わなかったんだよ…」
だが、その声は土を投げ込む音にかき消される。
スコップが繰り返し土を放り込み、彼らの体を少しずつ覆ってゆく。
生き埋めにされる現実を悟った二人は、最後の叫び声を上げようとしたが、その声すら土と泥に飲み込まれていった。
岡崎は、埋められていく穴の前で手を合わせるふりを続けながら、ニヤリと笑った。
「無能が消えることで組織は浄化された」
処刑が終わると、満足そうにしている岡崎に実行部隊隊長の大男が近づいた。
月明かりに照らされたその巨体は、冷酷さと威圧感に満ちている。
彼は岡崎に低い声で囁くように言った。
「岡崎司教、これが何を意味するか、わかっているな。もしお前がこいつらのように下手を打ったら――その時は、次はお前の番だ」
その言葉に、岡崎の笑みが消える。
冷や汗が背中を伝い、震える手をどうにか隠そうとポケットに突っ込む。
「もちろんです。二度とこのようなことが起きないよう、全力を尽くします」声がかすれたのを自覚しながら、彼は頭を垂れた。
本部から派遣された者には司教といえども逆らえないのだ。
何より事件後にあんなにおっかなかった桝や金をあっという間に制圧して拘束する実行部隊の腕っぷしにもびびってもいた。
実行部隊の隊長はそれ以上何も言わず、重い足音を響かせながら自分たちのバンに乗り込み、その場を後にした。
岡崎は振り返ることなく、真っ暗な森の中で自分が唯一の生存者であるかのような孤独感を抱えたまま、一人だけで乗って来たワンボックスカーに乗り込んでエンジンをかける。
ワンボックスカーが去ると森の闇は、再び静寂を取り戻していた。
彼の長いコートの裾が床にかすれる音だけが廊下に響き、その背後には日本支部長の池田和康ら幹部が少し離れて控えていた。
病室のドアを開けると、そこには第三度の火傷を負い、顔面を包帯と特殊な被覆材で覆われた女性がベッドに横たわる。
包帯の下から覗く目は腫れ、かろうじて動く唇からは痛みを堪えたような呼吸音が漏れていた。
彼女はイ・リキョンが入室する気配を感じると、かすかに首を動かそうとしたが、体は思うように動かない。
彼は迷うことなくベッドサイドに近づき、その目を彼女に向けた。
目をそむけたくなるような姿の女性だったが、イ・リキョンは目をそらさない。
視線は冷徹でありながらも深い哀悼の念を含んでいた。
「痛みが、どれほどのものか、お察しします」と彼は低い声で語りかける。
通訳を通じて伝えられるその言葉には、単なる同情を超えた重みがあった。
「あなたがこのような苦しみを負うことになった責任の一端は、私たちの教団にあります。どうか、あなたの治療と回復のために全力を尽くさせてください」
女性の目から涙が流れるのをイは静かに見守った。
彼はその場で膝をつき、ゆっくりと頭を垂れ、「治療費、慰謝料、リハビリ、すべてを私たちが担います。終生にわたり、あなたが元の生活を取り戻せるまで支援することを約束します。どうか、少しでも心を安らげてください」
その場にいた医師や看護師たちは息を飲んでいた。
彼の言葉には、単なる弁明や謝罪以上の真摯さがあり、その態度は偽りのない誠意を感じさせたのだ。
イは事件で重傷を負った被害者すべての病室を周り、同じように接した。
その夜、共栄教会の日本支部本部ではイ・リキョンが初めて日本の信者たちの前に姿を現す。
信者たちは彼の登場を一目見ようと会場に集まり、その数は収容人数を超えて外まで溢れていた。
信者ばかりではない。
一般の野次馬たちも何かと日本を騒がせている人物を一目見ようと本部前に集まる。
特に女性信者たちは、彼が現れる瞬間を待ちわび、ざわめきは熱狂の渦となっていた。
やがて、壇上に彼が姿を現すと、その場は一瞬静まり返る。
彼の長身に整ったスーツ、そして鋭い眼差しに、誰もが圧倒されていた。
だが次の瞬間、場内は歓声と涙に包まれ、多くの女性信者が「聖約者様!」と叫び、感激のあまり泣き崩れる者も出始める。
二宮繭は胸に手を当て、震える声で「こんなに尊い方が私たちの目の前に…」と呟き、坂尾真奈美はその場で祈るように涙を流す。
「ずっとお慕いしていました…やっと、やっとお会いできました…」と、目を腫らして号泣する彼女たち。
その熱狂ぶりは尋常ではなく、彼を神聖視する思いがそのまま溢れ出ていた。
イ・リキョンは、そんな彼女たちに向けてわずかに頷き、穏やかに微笑みを浮かべた。
そして、手を上げるだけで熱狂的な場内は静まり返った。
「皆さん、私がここに来たのは、あなた方を導き、支えるためです。信仰の力を忘れず、共に歩みましょう」と、力強く語るその姿に、信者たちはさらに感涙し、会場全体が揺れるような拍手に包まれた。
彼の存在そのものが、信者たちにとって希望であり、救いだったのだ。
そして、教団の結束はその夜さらに高まった。
イ・リキョンの登壇は短く、ほんの十数分で会場を後にすることになる。
そしてその背後では冷徹な決断を下していた。
ハイヤーに乗り込む際、池田和康に冷たい目を向けて低く響く声で命じる。
「責任者には責任を取らせろ。教団の名誉を守るためにな」
その言葉に池田は怯むことなく、頭を垂れて「ハイ、聖約者様。すでに手を打っております」と答えた。
同じころ、月明かりに照らされた山梨県の山中は静寂に包まれ、その静けさを破るのはスコップで土を掘る音と、金属の鈍い響きだけだった。
共栄教会の秩序維持のための「処刑」が、冷徹に進行していたのだ。
新しい司教となった岡崎正英がこれから処刑される者を見下ろし、冷ややかな視線を落としている。
本来の司教であり、藤倉を管理する立場だった桝充利と金善均の二人は全裸のまま地面に横たわっていた。
顔は殴られて倍に腫れ上がり、血と泥にまみれている。
暴行の痕跡は全身に刻まれ、骨は何本も折れているようで、体を動かすたびに苦痛の声を漏らしていた。
そのすぐ隣には深く掘られた穴が口を開けている。
彼らがこれから辿る運命を、無言で告げていた。
「てめえら立て」と、日本本部が派遣した実行部隊のリーダーで元力士の男が冷たく命じる。
だが、金も桝も動ける状態ではない。
体は震え、力を失った手足は泥に沈んだままわずかに痙攣しているだけだ。
「立てないのか?」部隊員の一人がスチール製の鈍器を手に、無言で近づく。
次の瞬間、振り下ろされた鈍器が鈍い音を響かせる。
ゴンッ、ゴンッと連続して叩きつけられる音に続き、金と桝は苦痛のうめき声を上げた。
その声もやがてかすれ、地面に倒れ込む彼らの体はまるで人形のようにぐったりと動かなくなった。
岡崎はその様子を見ても眉一つ動かさず、部隊員たちに向けて軽く手を振った。
「もういいです。始めてください」
部隊員たちは無造作に金と桝の体を掴み、掘り上げたばかりの穴の中に投げ込む。
二人は薄れゆく意識の中で、泥の匂いと体にまとわりつく冷たさに震えていた。
金は最後の力を振り絞り、かすれた声で叫んだ。「助けてください…お願いです…!岡崎さん…」
その声を聞いた岡崎は、ふと笑みを浮かべた。
そして、穴の縁に立つと、手を合わせて祈るポーズを取り、おどけたように語り出す。
「おまえらいつもつるんでたから一緒に埋めてやるんだ。せいぜい感謝しろよな」その言葉には、一片の慈悲もない。
桝も弱々しく声を上げた。
「これまで俺たち教会のために…働いたじゃないか…それに、ああなるなんて思わなかったんだよ…」
だが、その声は土を投げ込む音にかき消される。
スコップが繰り返し土を放り込み、彼らの体を少しずつ覆ってゆく。
生き埋めにされる現実を悟った二人は、最後の叫び声を上げようとしたが、その声すら土と泥に飲み込まれていった。
岡崎は、埋められていく穴の前で手を合わせるふりを続けながら、ニヤリと笑った。
「無能が消えることで組織は浄化された」
処刑が終わると、満足そうにしている岡崎に実行部隊隊長の大男が近づいた。
月明かりに照らされたその巨体は、冷酷さと威圧感に満ちている。
彼は岡崎に低い声で囁くように言った。
「岡崎司教、これが何を意味するか、わかっているな。もしお前がこいつらのように下手を打ったら――その時は、次はお前の番だ」
その言葉に、岡崎の笑みが消える。
冷や汗が背中を伝い、震える手をどうにか隠そうとポケットに突っ込む。
「もちろんです。二度とこのようなことが起きないよう、全力を尽くします」声がかすれたのを自覚しながら、彼は頭を垂れた。
本部から派遣された者には司教といえども逆らえないのだ。
何より事件後にあんなにおっかなかった桝や金をあっという間に制圧して拘束する実行部隊の腕っぷしにもびびってもいた。
実行部隊の隊長はそれ以上何も言わず、重い足音を響かせながら自分たちのバンに乗り込み、その場を後にした。
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