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小学生編
Brand New Day 7
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「潤、もうすぐ着くよ」
「オレはもう病院の入り口にいるよ」
「本当?」
「あぁ、ほら!」
病院の入り口を見ると、潤がぶんぶんと大きく手を振っていた。
すぐに、潤の姿をいっくんが見つける。
「あ、パパだー パパぁー」
いっくんが一人で走り出しそうになったので、慌てて手を握った。
ここは駐車場だから、子供が走ったら危ないんだ。
「待って! 僕と手をつないで一緒に行こう。ちゃんとパパの元に、送り届けてあげるよ」
「あい! パパぁー パパぁ いまいきましゅ」
いっくんが潤を「パパぁ」と甘く呼ぶのが、僕はとても好きだ。
潤だけを真っ直ぐに見つめるいっくんの瞳は、一点の曇りなく澄んでいて、信頼と大好きという気持ちで溢れている。
潤が手を広げて待っている。
僕は、いっくんの背中を押してあげる。
「さぁ、もう大丈夫だよ。パパの所に行っておいで」
「パパぁ-」
「いっくん、会いたかったよ」
すぐに潤がしゃがんでいっくんを抱き締めて、軽々と抱き上げる。
一連の動作が、すっかり板に付いて……潤はもうすっかりパパなんだと、眩しく見えた。
しかも今日からは二児のパパだ。
「いっくん、お庭は楽しかったか」
「うん、めーくんとサッカーしたよ。パパぁー パパぁー あかちゃんどこぉ? まきちゃんだった? まきくんだった?」
「まきくんだよ。男の子だった」
「わぁぁ、いっくんのおと……うと?」
いっくんにはまだ実感がわかないようで、キョトンとしていた。
「そうだよ。いっくん、お兄ちゃんになったんだぞ」
「ええっと、いっくん、めーくんになったの?」
「そうだ。同じ立場だよ。分かるか」
「うん! あ、ママは? ママはだいじょうぶ? ママはげんき?」
いっくんは思う存分、聞きたいことを聞いている。
それは小さな子供らしく、とても自然で当たり前の光景だ。
だが、その当たり前のことが、いっくんは今まで遠慮して出来なかった。
「ママは大丈夫だ。大仕事を終えたばかりだから疲れて、今は眠っているよ」
「よかったぁ、よかったぁ。ママぁ……よかった。パパ、ママをたすけてくれてありがと」
うっ……まずい。
二人の会話に、また涙腺が緩んでしまうよ。
いっくん、君はまだたった4歳なのに、どうしてそんなに人に優しいのか。
僕の弟を、心からパパと慕ってくれてありがとう。
君の発する一言一言が、どんな潤を力づけていることか。
君は潤の道標になる『幸せな存在』だ。
「ママは本当に頑張ったよ。ママはすごかったよ」
「いっくんのママだもん」
「そうだな、いっくんもいい子に待っていてくれてありがとう」
いっくんがギュッと潤にしがみつく。
「パパぁ、あかちゃん、かわいい?」
「あぁ、すごく小さくて、最高に可愛いぞ、あんなに小さいなんてな」
潤は立ち会い出産を終えたばかりで、興奮気味なのだろう。
力の入った返事だった。
「……しょっか……あ、あのね……」
「ん?」
「……えっとね……」
「どうした?」
「ええっと……」
いっくんが助けを求めるように、チラッと僕を見た。
だから僕は優しく、いっくんの背中を擦ってあげた。
「いっくんの気持ち……伝えていいんだよ。もう我慢しなくていいんだよ。さぁパパにちゃんと言ってごらん」
「……みーくん、いっくん、パパにきらわれないかなぁ?」
「絶対にそんなことないよ」
いっくんはコクンとうなずいた。
「パパぁ……あのね……あさ……パパ、いっくんのことわすれちゃったのかなって、さみちかったよぅ」
よし、ちゃんと言えたね。
その台詞は、僕が上手に言えなかった台詞だ。
5歳の時、夏樹が生まれて、僕はお兄ちゃんになった。今思えば、僕もいっくんと似ていて、いつもいい子でいないと、ママもパパも困らせたくないという思いが強い子供だった。
だからさみしいとは素直に言えなかった。
でもそのさみしさも夏樹の成長と共に薄れていった。
母も引っ込み思案な僕を理解してくれていて……意識的にスキンシップしてくれたし、何より夏樹がお兄ちゃんっ子で、僕の後ばかり追いかけて、それが可愛くて可愛くて、気付いたら寂しさは消えていた。
「いっくん、ごめんな。やっぱりさみしかったよな」
「しゅこし……」
潤がいっくんを抱きしめる。
「パパがいっくんを忘れることなんて絶対にない。いっくんはパパの大事な子だ」
「いっくんも、いっくんも、パパがだいしゅきだよぅ」
「パパも大好きだ、いっくん、愛している!」
潤がここまで愛情を露わにするなんて……
本当に変わったね。
いっくんのために全力で親の愛情を示す弟の姿はただただ……カッコいい。
いいね。
いっくんの心は、もう大丈夫だ。
目を細めて二人の様子を眺めていると、潤と目が合った。
すると突然……
「兄さんも愛している!」
不意打ちを喰らって、僕は真っ赤になった。
「じゅーん、僕こそ愛しているよ。僕の可愛い弟、永遠の弟だ」
「へへっ、サンキュ!」
ガラス越しに赤ちゃんと対面したいっくん。
小さな手をガラスにぴったりくっつけて、目を見開いている。
僕たちもガラス越しに赤ちゃんを見ると、まだ生まれたばかりなのに凜々しい顔立ちだった。
わぁ、ものすごく潤に似ている!
いっくんも真横で興奮していた。
「わぁぁ……わぁ、わぁ、ちっちゃい! パパ、あのこなの?」
「そうだよ。あの子が、いっくんの弟だ」
「じゃあ、あのこも、パパとママのこどもなの?」
「そうだ、あの子もいっくんと同じ、パパとママの子供だ」
潤の声が力強い。
潤はもう道を間違わないで、真っ直ぐ歩んで行く。
だからいっくんは道に迷わない。
「まきくん、いっくんだよ。ええっと、おにいちゃんだよ」
「おぉ、よく言えたな」
「かわいい、まきくん、だいしゅき! はやくだっこしたいなぁ」
いっくんは、天使の笑みを浮かべていた。
薔薇色の頬がつやつやして、本当に愛くるしい子だ。
君の成長はずっと見守っていくよ。
だから安心して――
いっくんはもう寂しくない。
パパもママも弟も……そして僕たちもいる。
「オレはもう病院の入り口にいるよ」
「本当?」
「あぁ、ほら!」
病院の入り口を見ると、潤がぶんぶんと大きく手を振っていた。
すぐに、潤の姿をいっくんが見つける。
「あ、パパだー パパぁー」
いっくんが一人で走り出しそうになったので、慌てて手を握った。
ここは駐車場だから、子供が走ったら危ないんだ。
「待って! 僕と手をつないで一緒に行こう。ちゃんとパパの元に、送り届けてあげるよ」
「あい! パパぁー パパぁ いまいきましゅ」
いっくんが潤を「パパぁ」と甘く呼ぶのが、僕はとても好きだ。
潤だけを真っ直ぐに見つめるいっくんの瞳は、一点の曇りなく澄んでいて、信頼と大好きという気持ちで溢れている。
潤が手を広げて待っている。
僕は、いっくんの背中を押してあげる。
「さぁ、もう大丈夫だよ。パパの所に行っておいで」
「パパぁ-」
「いっくん、会いたかったよ」
すぐに潤がしゃがんでいっくんを抱き締めて、軽々と抱き上げる。
一連の動作が、すっかり板に付いて……潤はもうすっかりパパなんだと、眩しく見えた。
しかも今日からは二児のパパだ。
「いっくん、お庭は楽しかったか」
「うん、めーくんとサッカーしたよ。パパぁー パパぁー あかちゃんどこぉ? まきちゃんだった? まきくんだった?」
「まきくんだよ。男の子だった」
「わぁぁ、いっくんのおと……うと?」
いっくんにはまだ実感がわかないようで、キョトンとしていた。
「そうだよ。いっくん、お兄ちゃんになったんだぞ」
「ええっと、いっくん、めーくんになったの?」
「そうだ。同じ立場だよ。分かるか」
「うん! あ、ママは? ママはだいじょうぶ? ママはげんき?」
いっくんは思う存分、聞きたいことを聞いている。
それは小さな子供らしく、とても自然で当たり前の光景だ。
だが、その当たり前のことが、いっくんは今まで遠慮して出来なかった。
「ママは大丈夫だ。大仕事を終えたばかりだから疲れて、今は眠っているよ」
「よかったぁ、よかったぁ。ママぁ……よかった。パパ、ママをたすけてくれてありがと」
うっ……まずい。
二人の会話に、また涙腺が緩んでしまうよ。
いっくん、君はまだたった4歳なのに、どうしてそんなに人に優しいのか。
僕の弟を、心からパパと慕ってくれてありがとう。
君の発する一言一言が、どんな潤を力づけていることか。
君は潤の道標になる『幸せな存在』だ。
「ママは本当に頑張ったよ。ママはすごかったよ」
「いっくんのママだもん」
「そうだな、いっくんもいい子に待っていてくれてありがとう」
いっくんがギュッと潤にしがみつく。
「パパぁ、あかちゃん、かわいい?」
「あぁ、すごく小さくて、最高に可愛いぞ、あんなに小さいなんてな」
潤は立ち会い出産を終えたばかりで、興奮気味なのだろう。
力の入った返事だった。
「……しょっか……あ、あのね……」
「ん?」
「……えっとね……」
「どうした?」
「ええっと……」
いっくんが助けを求めるように、チラッと僕を見た。
だから僕は優しく、いっくんの背中を擦ってあげた。
「いっくんの気持ち……伝えていいんだよ。もう我慢しなくていいんだよ。さぁパパにちゃんと言ってごらん」
「……みーくん、いっくん、パパにきらわれないかなぁ?」
「絶対にそんなことないよ」
いっくんはコクンとうなずいた。
「パパぁ……あのね……あさ……パパ、いっくんのことわすれちゃったのかなって、さみちかったよぅ」
よし、ちゃんと言えたね。
その台詞は、僕が上手に言えなかった台詞だ。
5歳の時、夏樹が生まれて、僕はお兄ちゃんになった。今思えば、僕もいっくんと似ていて、いつもいい子でいないと、ママもパパも困らせたくないという思いが強い子供だった。
だからさみしいとは素直に言えなかった。
でもそのさみしさも夏樹の成長と共に薄れていった。
母も引っ込み思案な僕を理解してくれていて……意識的にスキンシップしてくれたし、何より夏樹がお兄ちゃんっ子で、僕の後ばかり追いかけて、それが可愛くて可愛くて、気付いたら寂しさは消えていた。
「いっくん、ごめんな。やっぱりさみしかったよな」
「しゅこし……」
潤がいっくんを抱きしめる。
「パパがいっくんを忘れることなんて絶対にない。いっくんはパパの大事な子だ」
「いっくんも、いっくんも、パパがだいしゅきだよぅ」
「パパも大好きだ、いっくん、愛している!」
潤がここまで愛情を露わにするなんて……
本当に変わったね。
いっくんのために全力で親の愛情を示す弟の姿はただただ……カッコいい。
いいね。
いっくんの心は、もう大丈夫だ。
目を細めて二人の様子を眺めていると、潤と目が合った。
すると突然……
「兄さんも愛している!」
不意打ちを喰らって、僕は真っ赤になった。
「じゅーん、僕こそ愛しているよ。僕の可愛い弟、永遠の弟だ」
「へへっ、サンキュ!」
ガラス越しに赤ちゃんと対面したいっくん。
小さな手をガラスにぴったりくっつけて、目を見開いている。
僕たちもガラス越しに赤ちゃんを見ると、まだ生まれたばかりなのに凜々しい顔立ちだった。
わぁ、ものすごく潤に似ている!
いっくんも真横で興奮していた。
「わぁぁ……わぁ、わぁ、ちっちゃい! パパ、あのこなの?」
「そうだよ。あの子が、いっくんの弟だ」
「じゃあ、あのこも、パパとママのこどもなの?」
「そうだ、あの子もいっくんと同じ、パパとママの子供だ」
潤の声が力強い。
潤はもう道を間違わないで、真っ直ぐ歩んで行く。
だからいっくんは道に迷わない。
「まきくん、いっくんだよ。ええっと、おにいちゃんだよ」
「おぉ、よく言えたな」
「かわいい、まきくん、だいしゅき! はやくだっこしたいなぁ」
いっくんは、天使の笑みを浮かべていた。
薔薇色の頬がつやつやして、本当に愛くるしい子だ。
君の成長はずっと見守っていくよ。
だから安心して――
いっくんはもう寂しくない。
パパもママも弟も……そして僕たちもいる。
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