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小学生編
幸せが集う場所 3
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「滝沢くん、ちょっといいか」
「はい」
上司に呼ばれて、流石の俺も緊張した。芽生の入院で、この2週間ほとんど残業をせず、しかも退院にあたり昨日も休ませてもらったという負い目があるから。
「息子さん、退院おめでとう! 具合はどうだ?」
「ありがとうございます。お陰様で今日から元気に学校に行けました」
「そうか、それを聞いてホッとしたよ。子供の病気はしんどいよな」
「はい。何度も代わってやりたくなりました」
「分かるよ。親心だな」
しんみりとしてしまった。
仕事一筋だと思っていた上司の、仏の心に感謝した。
そうだ! 仏の心と言えば……月影寺の丈さん達に、改めてきちんとお礼を言いに行きたい。
「おい、聞いているのか」
「あ、はい、すみません」
「先日の広島のイベントも、江ノ島の水族館のウィンター企画も好評だ。滝沢くんへのオファーも殺到しているぞ。君の持ち味の明るい企画力で、次の仕事も頼む。それで早速だが、次の担当は東京の白金地区の薔薇のイベント企画をテコ入れしてくれ。1年前から準備しているが、どうも盛り上がりに欠けるので、今日からチームに混ぜることにした」
それは有り難い話だが、難しい話だ。
企画チームに途中参加か。
まず、いい顔はされないな。
だが精一杯頑張ろう!
芽生も瑞樹も頑張っている。
心を込めて、人にも物にも向きあう事の大切さを学んだばかりだから!
で、案の定いい顔はされなかった。しかも、まずは1年前からの書類を読んでおけと渡されてミーティングルームに放置された。
いつになくヘロヘロのヘトヘトになって帰路に就く。
すっかり遅くなってしまったな。
瑞樹がいなかったら病み上がりの芽生に初っぱなから放課後スクールに行かせてしまうところだった。
不甲斐ない父親だ。
人はちっぽけだ。
だから助け合う。
だから愛し合う。
心は無限さ!
玄関に入ると、すぐに芽生と瑞樹が駆けつけてくれた。
「パパ! おかえりなさい」
「宗吾さん、お疲れ様です」
そうそう、この笑顔だ。
この笑顔が見たかった!
「ごめんな。遅くなって」
「いえ、お仕事大変でしたね。まずはお腹を満たしましょう。今日はチーズトマト鍋ですよ。今、芽生くんと作っていました」
天使がいる!
俺には疲れた身体と心を満遍なく癒やしてくれる天使がいる!
「パパ、今日はボクのリクエストなんだよ。熱々だからね、ふーふーして食べようね」
食卓に座れば湯気のあがる鍋が、すぐに運ばれてきた。
なんだか魔法にかけられたようだ。
「宗吾さん? どうしました?」
「パパ、どうしたの?」
「あ、悪い。いや……なんだか目の前の光景が信じられなくて。まるで夢みたいだ」
俺にしてはあやふやな言葉を繋げてしまう。すると瑞樹がニコッと可憐に微笑んでくれた。
「宗吾さん、これは夢ではありませんよ」
「じゃあ、現実なのか」
「いえ、これが僕らの日常です」
日常か!
いい言葉だな。
日常とは当たり前のことだ。
当たり前のように繰り返される毎日には、珍しさやいつもとは違う部分はない。昔はそれが物足りなかったが、今はそれがありがたい。
瑞樹がいて、芽生がいる。それが俺のスタンダードだ。
「ぽかぽかして暑くなってきたな。瑞樹、ビールでも飲むか」
「そうしましょう」
芽生が入院してから禁酒していた。
今思い返しても、出張から帰って来た日に飲酒しなくて良かった。まさか真夜中に病院に行くとは思っていなかった。入院中は夜中に芽生の容体が急変したらと不安になり、酒を飲みたいとも思わなかった。
瑞樹が冷蔵庫から冷えた缶ビールを持って来てくれた。芽生にはオレンジジュースだ。
「よし! まずは家族で芽生の退院を祝おう。週末にはお父さんたちも戻るし、俺の実家も誘って、我が家で飯でも食うか」
「いいですね。僕たちが元気になった姿を見てもらいましょう」
夕食後は炬燵で寛いだ。
瑞樹が慣れた手つきでデコポンを剥いて、芽生に食べさせている。
あぁ、和むなぁ。
「そうだ! 芽生、丈先生に直接お礼を言うか」
「うんうん言いたい!」
俺たちはお世話になった丈に電話をした。
「じょう先生、ありがとうございました! 先生が最初にきてくれて、すごく心強かったです」
「よかったな。洋も兄さんたちも心配していたよ。元気になったらまた遊びにおいで、みんな待っている」
「はい! 行きたいです」
芽生は途端に、興奮した顔になった。
「パパ、つきかげでらに行こうよ! あのお寺にまた行きたいよ」
「そうだな。ちょうど江の島の水族館のチケットがあるし、行ってみるか」
「行きたい! あっ、いっくんも誘っちゃダメ? いっくん、すいぞくかんに行ったことがないって」
「おぅ、チケットなら沢山あるし、誘ってみるか」
「きっとよろこぶよ。ボクもいっくんとあそびたい」
「そうだな」
瑞樹もうんうんと頷いてくれる。
「宗吾さん、実は潤からも頼まれていて、菫さんも今なら落ち着いているので、いっくんと二人旅行が出来ると言っていました。だから東京に遊びに来たいと。その時にみんなで日帰りで鎌倉に行くのはどうでしょう?」
「いいな! すごくいい。芽生といっくんはもう兄弟みたいな関係だから、会わせてやりたい」
「ありがとうございます。あの、こんな風に僕の身内と芽生くんが繋がって行くなんて不思議ですね」
瑞樹がふわりと甘い笑顔を見せてくれる。
「縁あれば、必然さ」
「宗吾さんの言葉って、素敵ですね」
瑞樹の言葉はいつもやさしく降ってきて、俺を上機嫌にしてくれる。
「瑞樹の言葉こそだ」
炬燵の中で手を握ってやると、瑞樹が恥ずかしそうに頬を染める。
熱心に1本1本指を絡めてやると、耳朶まで赤くする。
君はいつまでも可憐なままだ。
初心な反応が可愛くて堪らん!
デレっとしていると、芽生が炬燵の布団をめくって、中を覗いた。
「あー! やっぱり! パパとお兄ちゃん、今日もアチチだね~」
「め、芽生くん……っ」
「おー! 芽生もアチチ族にはいるか」
「うん!」
今度は炬燵の上で3人で手を繋いだ。
まあるい輪が出来る。
「パパとお兄ちゃんとボク、つながって、うれしいなぁ」
あぁ、いいな。
こんな日常が最高だ!
「はい」
上司に呼ばれて、流石の俺も緊張した。芽生の入院で、この2週間ほとんど残業をせず、しかも退院にあたり昨日も休ませてもらったという負い目があるから。
「息子さん、退院おめでとう! 具合はどうだ?」
「ありがとうございます。お陰様で今日から元気に学校に行けました」
「そうか、それを聞いてホッとしたよ。子供の病気はしんどいよな」
「はい。何度も代わってやりたくなりました」
「分かるよ。親心だな」
しんみりとしてしまった。
仕事一筋だと思っていた上司の、仏の心に感謝した。
そうだ! 仏の心と言えば……月影寺の丈さん達に、改めてきちんとお礼を言いに行きたい。
「おい、聞いているのか」
「あ、はい、すみません」
「先日の広島のイベントも、江ノ島の水族館のウィンター企画も好評だ。滝沢くんへのオファーも殺到しているぞ。君の持ち味の明るい企画力で、次の仕事も頼む。それで早速だが、次の担当は東京の白金地区の薔薇のイベント企画をテコ入れしてくれ。1年前から準備しているが、どうも盛り上がりに欠けるので、今日からチームに混ぜることにした」
それは有り難い話だが、難しい話だ。
企画チームに途中参加か。
まず、いい顔はされないな。
だが精一杯頑張ろう!
芽生も瑞樹も頑張っている。
心を込めて、人にも物にも向きあう事の大切さを学んだばかりだから!
で、案の定いい顔はされなかった。しかも、まずは1年前からの書類を読んでおけと渡されてミーティングルームに放置された。
いつになくヘロヘロのヘトヘトになって帰路に就く。
すっかり遅くなってしまったな。
瑞樹がいなかったら病み上がりの芽生に初っぱなから放課後スクールに行かせてしまうところだった。
不甲斐ない父親だ。
人はちっぽけだ。
だから助け合う。
だから愛し合う。
心は無限さ!
玄関に入ると、すぐに芽生と瑞樹が駆けつけてくれた。
「パパ! おかえりなさい」
「宗吾さん、お疲れ様です」
そうそう、この笑顔だ。
この笑顔が見たかった!
「ごめんな。遅くなって」
「いえ、お仕事大変でしたね。まずはお腹を満たしましょう。今日はチーズトマト鍋ですよ。今、芽生くんと作っていました」
天使がいる!
俺には疲れた身体と心を満遍なく癒やしてくれる天使がいる!
「パパ、今日はボクのリクエストなんだよ。熱々だからね、ふーふーして食べようね」
食卓に座れば湯気のあがる鍋が、すぐに運ばれてきた。
なんだか魔法にかけられたようだ。
「宗吾さん? どうしました?」
「パパ、どうしたの?」
「あ、悪い。いや……なんだか目の前の光景が信じられなくて。まるで夢みたいだ」
俺にしてはあやふやな言葉を繋げてしまう。すると瑞樹がニコッと可憐に微笑んでくれた。
「宗吾さん、これは夢ではありませんよ」
「じゃあ、現実なのか」
「いえ、これが僕らの日常です」
日常か!
いい言葉だな。
日常とは当たり前のことだ。
当たり前のように繰り返される毎日には、珍しさやいつもとは違う部分はない。昔はそれが物足りなかったが、今はそれがありがたい。
瑞樹がいて、芽生がいる。それが俺のスタンダードだ。
「ぽかぽかして暑くなってきたな。瑞樹、ビールでも飲むか」
「そうしましょう」
芽生が入院してから禁酒していた。
今思い返しても、出張から帰って来た日に飲酒しなくて良かった。まさか真夜中に病院に行くとは思っていなかった。入院中は夜中に芽生の容体が急変したらと不安になり、酒を飲みたいとも思わなかった。
瑞樹が冷蔵庫から冷えた缶ビールを持って来てくれた。芽生にはオレンジジュースだ。
「よし! まずは家族で芽生の退院を祝おう。週末にはお父さんたちも戻るし、俺の実家も誘って、我が家で飯でも食うか」
「いいですね。僕たちが元気になった姿を見てもらいましょう」
夕食後は炬燵で寛いだ。
瑞樹が慣れた手つきでデコポンを剥いて、芽生に食べさせている。
あぁ、和むなぁ。
「そうだ! 芽生、丈先生に直接お礼を言うか」
「うんうん言いたい!」
俺たちはお世話になった丈に電話をした。
「じょう先生、ありがとうございました! 先生が最初にきてくれて、すごく心強かったです」
「よかったな。洋も兄さんたちも心配していたよ。元気になったらまた遊びにおいで、みんな待っている」
「はい! 行きたいです」
芽生は途端に、興奮した顔になった。
「パパ、つきかげでらに行こうよ! あのお寺にまた行きたいよ」
「そうだな。ちょうど江の島の水族館のチケットがあるし、行ってみるか」
「行きたい! あっ、いっくんも誘っちゃダメ? いっくん、すいぞくかんに行ったことがないって」
「おぅ、チケットなら沢山あるし、誘ってみるか」
「きっとよろこぶよ。ボクもいっくんとあそびたい」
「そうだな」
瑞樹もうんうんと頷いてくれる。
「宗吾さん、実は潤からも頼まれていて、菫さんも今なら落ち着いているので、いっくんと二人旅行が出来ると言っていました。だから東京に遊びに来たいと。その時にみんなで日帰りで鎌倉に行くのはどうでしょう?」
「いいな! すごくいい。芽生といっくんはもう兄弟みたいな関係だから、会わせてやりたい」
「ありがとうございます。あの、こんな風に僕の身内と芽生くんが繋がって行くなんて不思議ですね」
瑞樹がふわりと甘い笑顔を見せてくれる。
「縁あれば、必然さ」
「宗吾さんの言葉って、素敵ですね」
瑞樹の言葉はいつもやさしく降ってきて、俺を上機嫌にしてくれる。
「瑞樹の言葉こそだ」
炬燵の中で手を握ってやると、瑞樹が恥ずかしそうに頬を染める。
熱心に1本1本指を絡めてやると、耳朶まで赤くする。
君はいつまでも可憐なままだ。
初心な反応が可愛くて堪らん!
デレっとしていると、芽生が炬燵の布団をめくって、中を覗いた。
「あー! やっぱり! パパとお兄ちゃん、今日もアチチだね~」
「め、芽生くん……っ」
「おー! 芽生もアチチ族にはいるか」
「うん!」
今度は炬燵の上で3人で手を繋いだ。
まあるい輪が出来る。
「パパとお兄ちゃんとボク、つながって、うれしいなぁ」
あぁ、いいな。
こんな日常が最高だ!
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