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小学生編
心をこめて 24
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「お兄ちゃん、どこぉ?」
ベッドで眠っていた芽生くんが、僕を呼んだ。
「芽生くんっ、ここにいるよ」
「よかったぁ…手をつないで」
点滴をしていない方の手を、そっと握ってあげた。
「芽生くん、頑張っているね。お兄ちゃんずっと応援しているよ」
「うん……お兄ちゃん……さっきはお兄ちゃんが見えなくて、こわかったよぅ」
「うん、うん、本当によくがんばったね」
優しく額を撫でてあげた。
横になっていると、まだ本当にあどけない八歳の子供だ。
「お兄ちゃんの手、きもちいいね」
「芽生くん……」
暫く傍についていてあげると、また芽生くんがうとうとしだした。
先程よりは熱が下がったようだ。今はもう入院して治療を受けているのだから大丈夫だと、必死に自分を励ました。
丈さんの説明によると、まだ油断できないのは理解しているが、それでも今はぐっと楽になったようで、スヤスヤと眠る様子に一息ついた。
暫く寝顔を見つめていると、出掛けていたお母さんが戻ってきた。
「瑞樹、売店でサンドイッチが売っていたから、お食べなさい」
「ありがとうございます」
「温かい紅茶も買って来たわ、さぁ飲んで」
「何から何まで……あっ、お母さんの分もありますか」
「えぇ、同じのを買って来たわ。こんなの滅多に食べないから珍しいわね。一緒に食べましょう」
「はい」
ようやく日常会話を交わせる余裕も出て来た。
「……この病院は、夜の付き添い出来ないのね」
「はい……きっと寂しがると思います。僕も……寂しい」
僕はお母さんに、こんなにも素直に弱音を吐けるようになった。
「芽生の気持ちも瑞樹の気持ちも、痛いほど分かるわ。本当に芽生はもうすっかり瑞樹の子ね。安心しきった顔を見られて安堵したわ。芽生には瑞樹がいれば大丈夫ね」
「そんな……」
その後、やんわりと少し宗吾さんが離婚した当初の話をしてもいいかと問われたので、了承した。
お母さんがこのタイミングで話されるのには、意味があるのだろう。
「瑞樹には知っておいて欲しくて、芽生のここまでの全てを」
「はい、芽生くんをもっと理解したいです。何を聞いても大丈夫ですので」
それじゃあ……と、入り口付近の椅子に座るように言われた。
「離婚当時、まだたった三歳の芽生には、何がどうなったのか理解できなくて苦しんだの。しかも宗吾が私を頼ってくるまで半月程かかったので、ダメージも大きかったのよ」
たった三歳でお母さんに置いていかれてしまうなんて、驚いただろうし怖かっただろう。どんなに寂しかっただろう。
あぁ……時を駆け抜けて、当時の芽生くんを抱きしめてあげたい。
「宗吾も大変だったけれども、芽生もかなりショックだったのよ。暫くはずっと玄関にちょこんと座っていたわ。あれは……お母さんが帰ってくると思っていたのね」
それも分かる。僕もお父さんとお母さんと夏樹がいないのが信じられなくて、玄関の物音に耳を澄ましていた。もしかしたら何もかも夢で、迎えに来てくれるんじゃないかと……そんな淡い夢を抱いたこともある。
分かるよ、当時の芽生くんが、どんなに傷ついたのか。
「瑞樹なら芽生の寂しさを理解してくれるわね」
「はい……痛いほどに」
「ありがとう。だからあなたがいてくれて良かったわ。普段は明るく元気な芽生だけど……そんな理由で一人で置いて行かれるのが苦手なのよ」
「分かります……やっぱり……夜が心配です」
「そうよね」
「乳幼児なら付き添いも出来るようだけど……困ったわね」
「……はい」
実際、僕もそこが心配だった。
暫くお母さんも僕も、黙りこくったままだった。
日が傾き、もうすぐ夜がやってくる。
「ん……おにいちゃん、どこぉ?」
窓際のベッドから、再びか弱い声が聞こえた。
「あっ、目を覚ましたみたいです」
慌てて窓際のベッドに近寄ると、芽生くんが不安そうな顔をしていた。
「今、なんじ? くらくなってきたねぇ」
「もう夕方だよ」
「……お兄ちゃん、ずっといてね。よるもずっと……」
「……あ」
どうしょう。夜間は一人になると伝えないといけないのに。
「も、もしかして……ちがうの? だめ……なの?」
「芽生くん……その……ごめん、規則で」
「やだ、やだ! ひとりでこんな広いお部屋でねるなんて、こわいよー ぐすっ……おにいちゃん、やだよぅ……おいていかれるのはいやだよぅ」
芽生くんがまた泣き出してしまった。
点滴をしているので、落ち着かせないと。
こんな時、どう声をかけたらいいのか分からなくて……
「芽生くんを置いて行くわけじゃない。僕も一緒にいたいよ。でもルールで駄目なんだ」
「ぐすっ、おうちかえる……帰りたいよぅ……もういやだ。テンテキやめる」
「芽生くん……そんな」
頭の中がパニックになっていると、お母さんが間に入ってくれた。
「芽生、よく聞いて。瑞樹は芽生が見つけた宝物でしょう?」
「おばあちゃん……うん、そうだよ。ボクの大切なおにいちゃんだよ」
「じゃあ、しっかり治療して元気にならないと、瑞樹も悲しいわよ」
「う、ん……それはじょう先生ともお約束したよ。だけど……夜……ひとりなの……いやだよぅ」
そのタイミングで、入り口の扉がガラッと開いた。
「芽生! 瑞樹、待たせたな」
「宗吾さん!」
「パパ!」
スーツ姿の宗吾さんが、息を切らせて駆け込んできた。
「芽生、頑張ったな! 偉かったな!」
「パパぁ、ボクがんばったよ」
芽生くんの気も逸れ、パパの登場に嬉しそうだ。
「あぁ、頑張り屋の芽生はパパの自慢の息子だ」
「わぁ……」
「そうだ。ここ、夜は付き添えないんだって? 今、看護師さんから聞いたが」
話がぶりかしてしまった。さて、どうしようかな?
「パパ、いやだよ。こんな広いお部屋にひとりなんて、こわいよぅ」
「そうだよな、分かるよ。だから、これを持ってきてやったぞ」
宗吾さんが持っていたボストンバッグから取り出しのは、例の宗吾さんにそっくりなくまのぬいぐるみだった。
「あー くまちゃんだ。ふふふ、この子はやっぱりパパそっくり」
「ヒツジのメイもいるぞ」
「わぁ……あいたかったよぅ」
流石、宗吾さんだ。家に戻った時に持ってきてくれたようだ。
「どうだ? この子達とお留守番できそうか」
「う……ん、でもね……たりないの」
「え? 何か忘れたのか」
「くまちゃんはパパ、ヒツジのメイはボクだよ。でもね、おにいちゃんはいないから……」
どうしよう! 僕の代わりになるぬいぐるみなんて……
「あー コホン……立ち聞きして、すまない」
そこに堂々と現れたのは憲吾さんだった。濃紺のスーツ姿、胸元に輝く弁護士バッジが誇らしげだ。
「兄さん! なんで?」
「母さんから連絡を受けて仕事を抜けてきた。芽生、大変だったな。これは差し入れだ。芽生、病気に負けるなよ。みんな付いているから正々堂々だ」
兄さんが芽生に手渡したのは、それはそれは真っ白でふわふわなうさぎのぬいぐるみだった。
「これは抱き枕にもなるそうだ。手に四つ葉を持っているのが瑞樹っぽいだろう」
「わぁ、本当だ。これお兄ちゃんみたい! よかったぁ……これでみんないるね」
芽生くんがぬいぐるみを抱き寄せて、笑ってくれた。
その可愛い笑顔に、皆の心が凪いでいく。
「ボク……この子たちといっしょなら……がんばれそうだよ」
「芽生くん……うっ……」
芽生くんが笑っているのに、僕が泣くわけにはいかない。
「おにいちゃん、ボク、がんばるね。なおったら、いっぱいあそぼうね」
僕は目に涙を浮かべながら、大きく、大きく頷いた!
心をこめて誓うよ。
あどけない約束が愛おしい。
君との約束は、必ず守るよ。
「絶対に叶うよ」
「うん! 今日のお兄ちゃん、光みたいにキラキラしているね」
ベッドで眠っていた芽生くんが、僕を呼んだ。
「芽生くんっ、ここにいるよ」
「よかったぁ…手をつないで」
点滴をしていない方の手を、そっと握ってあげた。
「芽生くん、頑張っているね。お兄ちゃんずっと応援しているよ」
「うん……お兄ちゃん……さっきはお兄ちゃんが見えなくて、こわかったよぅ」
「うん、うん、本当によくがんばったね」
優しく額を撫でてあげた。
横になっていると、まだ本当にあどけない八歳の子供だ。
「お兄ちゃんの手、きもちいいね」
「芽生くん……」
暫く傍についていてあげると、また芽生くんがうとうとしだした。
先程よりは熱が下がったようだ。今はもう入院して治療を受けているのだから大丈夫だと、必死に自分を励ました。
丈さんの説明によると、まだ油断できないのは理解しているが、それでも今はぐっと楽になったようで、スヤスヤと眠る様子に一息ついた。
暫く寝顔を見つめていると、出掛けていたお母さんが戻ってきた。
「瑞樹、売店でサンドイッチが売っていたから、お食べなさい」
「ありがとうございます」
「温かい紅茶も買って来たわ、さぁ飲んで」
「何から何まで……あっ、お母さんの分もありますか」
「えぇ、同じのを買って来たわ。こんなの滅多に食べないから珍しいわね。一緒に食べましょう」
「はい」
ようやく日常会話を交わせる余裕も出て来た。
「……この病院は、夜の付き添い出来ないのね」
「はい……きっと寂しがると思います。僕も……寂しい」
僕はお母さんに、こんなにも素直に弱音を吐けるようになった。
「芽生の気持ちも瑞樹の気持ちも、痛いほど分かるわ。本当に芽生はもうすっかり瑞樹の子ね。安心しきった顔を見られて安堵したわ。芽生には瑞樹がいれば大丈夫ね」
「そんな……」
その後、やんわりと少し宗吾さんが離婚した当初の話をしてもいいかと問われたので、了承した。
お母さんがこのタイミングで話されるのには、意味があるのだろう。
「瑞樹には知っておいて欲しくて、芽生のここまでの全てを」
「はい、芽生くんをもっと理解したいです。何を聞いても大丈夫ですので」
それじゃあ……と、入り口付近の椅子に座るように言われた。
「離婚当時、まだたった三歳の芽生には、何がどうなったのか理解できなくて苦しんだの。しかも宗吾が私を頼ってくるまで半月程かかったので、ダメージも大きかったのよ」
たった三歳でお母さんに置いていかれてしまうなんて、驚いただろうし怖かっただろう。どんなに寂しかっただろう。
あぁ……時を駆け抜けて、当時の芽生くんを抱きしめてあげたい。
「宗吾も大変だったけれども、芽生もかなりショックだったのよ。暫くはずっと玄関にちょこんと座っていたわ。あれは……お母さんが帰ってくると思っていたのね」
それも分かる。僕もお父さんとお母さんと夏樹がいないのが信じられなくて、玄関の物音に耳を澄ましていた。もしかしたら何もかも夢で、迎えに来てくれるんじゃないかと……そんな淡い夢を抱いたこともある。
分かるよ、当時の芽生くんが、どんなに傷ついたのか。
「瑞樹なら芽生の寂しさを理解してくれるわね」
「はい……痛いほどに」
「ありがとう。だからあなたがいてくれて良かったわ。普段は明るく元気な芽生だけど……そんな理由で一人で置いて行かれるのが苦手なのよ」
「分かります……やっぱり……夜が心配です」
「そうよね」
「乳幼児なら付き添いも出来るようだけど……困ったわね」
「……はい」
実際、僕もそこが心配だった。
暫くお母さんも僕も、黙りこくったままだった。
日が傾き、もうすぐ夜がやってくる。
「ん……おにいちゃん、どこぉ?」
窓際のベッドから、再びか弱い声が聞こえた。
「あっ、目を覚ましたみたいです」
慌てて窓際のベッドに近寄ると、芽生くんが不安そうな顔をしていた。
「今、なんじ? くらくなってきたねぇ」
「もう夕方だよ」
「……お兄ちゃん、ずっといてね。よるもずっと……」
「……あ」
どうしょう。夜間は一人になると伝えないといけないのに。
「も、もしかして……ちがうの? だめ……なの?」
「芽生くん……その……ごめん、規則で」
「やだ、やだ! ひとりでこんな広いお部屋でねるなんて、こわいよー ぐすっ……おにいちゃん、やだよぅ……おいていかれるのはいやだよぅ」
芽生くんがまた泣き出してしまった。
点滴をしているので、落ち着かせないと。
こんな時、どう声をかけたらいいのか分からなくて……
「芽生くんを置いて行くわけじゃない。僕も一緒にいたいよ。でもルールで駄目なんだ」
「ぐすっ、おうちかえる……帰りたいよぅ……もういやだ。テンテキやめる」
「芽生くん……そんな」
頭の中がパニックになっていると、お母さんが間に入ってくれた。
「芽生、よく聞いて。瑞樹は芽生が見つけた宝物でしょう?」
「おばあちゃん……うん、そうだよ。ボクの大切なおにいちゃんだよ」
「じゃあ、しっかり治療して元気にならないと、瑞樹も悲しいわよ」
「う、ん……それはじょう先生ともお約束したよ。だけど……夜……ひとりなの……いやだよぅ」
そのタイミングで、入り口の扉がガラッと開いた。
「芽生! 瑞樹、待たせたな」
「宗吾さん!」
「パパ!」
スーツ姿の宗吾さんが、息を切らせて駆け込んできた。
「芽生、頑張ったな! 偉かったな!」
「パパぁ、ボクがんばったよ」
芽生くんの気も逸れ、パパの登場に嬉しそうだ。
「あぁ、頑張り屋の芽生はパパの自慢の息子だ」
「わぁ……」
「そうだ。ここ、夜は付き添えないんだって? 今、看護師さんから聞いたが」
話がぶりかしてしまった。さて、どうしようかな?
「パパ、いやだよ。こんな広いお部屋にひとりなんて、こわいよぅ」
「そうだよな、分かるよ。だから、これを持ってきてやったぞ」
宗吾さんが持っていたボストンバッグから取り出しのは、例の宗吾さんにそっくりなくまのぬいぐるみだった。
「あー くまちゃんだ。ふふふ、この子はやっぱりパパそっくり」
「ヒツジのメイもいるぞ」
「わぁ……あいたかったよぅ」
流石、宗吾さんだ。家に戻った時に持ってきてくれたようだ。
「どうだ? この子達とお留守番できそうか」
「う……ん、でもね……たりないの」
「え? 何か忘れたのか」
「くまちゃんはパパ、ヒツジのメイはボクだよ。でもね、おにいちゃんはいないから……」
どうしよう! 僕の代わりになるぬいぐるみなんて……
「あー コホン……立ち聞きして、すまない」
そこに堂々と現れたのは憲吾さんだった。濃紺のスーツ姿、胸元に輝く弁護士バッジが誇らしげだ。
「兄さん! なんで?」
「母さんから連絡を受けて仕事を抜けてきた。芽生、大変だったな。これは差し入れだ。芽生、病気に負けるなよ。みんな付いているから正々堂々だ」
兄さんが芽生に手渡したのは、それはそれは真っ白でふわふわなうさぎのぬいぐるみだった。
「これは抱き枕にもなるそうだ。手に四つ葉を持っているのが瑞樹っぽいだろう」
「わぁ、本当だ。これお兄ちゃんみたい! よかったぁ……これでみんないるね」
芽生くんがぬいぐるみを抱き寄せて、笑ってくれた。
その可愛い笑顔に、皆の心が凪いでいく。
「ボク……この子たちといっしょなら……がんばれそうだよ」
「芽生くん……うっ……」
芽生くんが笑っているのに、僕が泣くわけにはいかない。
「おにいちゃん、ボク、がんばるね。なおったら、いっぱいあそぼうね」
僕は目に涙を浮かべながら、大きく、大きく頷いた!
心をこめて誓うよ。
あどけない約束が愛おしい。
君との約束は、必ず守るよ。
「絶対に叶うよ」
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