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小学生編
スモールステップ 6
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「はい。お茶よ。そろそろ一服しなさい」
「ありがとうございます。あっ、その前に、お参りしてもいいですか」
「もちろんよ。桜餅をひとつ多く買って来てくれたのは、主人の分よね?」
「はい」
「ありがとう。瑞樹は本当に優しい子ね」
宗吾さんのお父さんの仏前で、手を合わせた。
厳しいお方だったと宗吾さんから伺っております。しかし情に深いお方だったと思います。僕をこの家に出入りすることをお許し下さって、ありがとうございます。
「丁寧にありがとう。主人も喜んでいるわ。瑞樹くんみたいにひたむきな子は大好きよ。きっと生きていたら歓迎してくれたわ」
「お母さんの言葉は、いつも僕を元気にしてくれます」
「それにね、桜餅はお父さんの大好物なのよ」
縁側で日向ぼっこしながら、僕たちは歓談した。
いい庭だな。至る所に春の芽吹きを感じる庭は、秋から僕が念入りに手入れしているので、ますます愛着を感じてしまうよ。
「不思議です、北海道出身の僕が……東京でこんなに心落ち着く場所を得られたなんて……」
「ここは、瑞樹が耕したのよ。ふかふかで暖かく柔らかい土だわ。だから安心して、自由に伸び伸びと、あなたも根を下ろしなさい」
言葉は贈り物。お母さんの言葉は僕を毎回感動させる。
「お母さん……僕……お母さんが本当に大切です」
「瑞樹、私もよ。実はね……私達夫婦にはもう一人子供を授かる予定だったのよ」
お母さんが空を見上げて話し出したのは、初めて聞く話だった。
「あの……それはどういう意味でしょうか。差し支えなければ……教えて下さい」
「実はね、三人目の赤ちゃんは妊娠初期で心拍が確認出来なくなって流産してしまったの。まだ宗吾には話していないことよ。本当に初期だったから。でも憲吾と美智さんには話したわ。ほら……死産を経験した美智さんに寄り添いたかったから」
お母さんは少し寂しげに微笑んでいた。そうだったのか……不謹慎かもしれないが、そんなに大切な話をしてもらえるなんて、有り難いな。
「そうだったのですね」
「順調にお腹の中で育っていれば、宗吾と5歳差になるはずだったわ。お腹が空っぽになってしまった時、星に願ったの。いつか、どんなカタチでもいいので、お空に戻ってしまったこの子と出逢えますようにって」
ドキッとした。
「五歳差……ですか」
「そうなの。だからなのかしら……最近、強く思うわ。瑞樹くんとの縁、瑞樹くんが私の三番目の子になってくれた縁を感じているのよ」
「あ……そんな風に考えて下さるの……とても嬉しいです」
桜餅は少しだけ涙の味がした。
すると、ジョウロで水やりしていた芽生くんが元気よく戻ってきた。
「お兄ちゃん~ あのね、さくらもちの葉っぱって、たべられるの? かしわもちは? 葉っぱをたべていいの?」
唐突な質問! 無邪気で可愛い質問にお母さんと顔を見合わせて、ほっこりした。
「さぁもう切り替えましょう。ごめんなさいね。しんみりさせてしまったわ」
「とんでもないです。大切な話でした」
芽生くんがちゃんと自分から手を洗い、ニコニコ笑顔でやってきた。
「さくらもちだー! おてて洗ったから、ボクも食べていい?」
「さっきの質問だけど、桜餅の葉は食べられるけれども、芽生くんには塩っぱいかもしれないよ」
「うーん、ほんとだ。しょっぱいや」
芽生くんが塩漬けされた葉っぱをペロッと舐めて、難しい顔をした。
甘いのに塩っぱい……なんだか人生みたいだね。
「くすっ、芽生くんは、まだ甘い所だけでいいよ」
「ふーん、大人になったら食べられるの?」
「そうだね。僕も小さい頃は苦手だったけれども、今は塩漬けされた「桜の葉」と絶妙なバランスで、甘過ぎることなく食べられて、結構好きだよ」
甘いだけではない人生を経験したからなのか……大人になって食べられるようになる、辛子やわさびも同じかもしれないね。
「そうか、ボクはまだまだだなぁ」
「いいんだよ。それで、ゆっくりでいい。そのままの芽生くんがいいよ」
「うん!」
お茶の後は、再び裁縫だ。
「ふぅ……なんとか、体操着袋の方は裁断が終わりました」
僕の手は花を切る感覚に慣れすぎていて、裁ちばさみの扱いが下手すぎた。
「……まぁ……まぁね」
ジグザグだ……お母さん、絶対に言葉に窮している。
「だ、大丈夫よ。ここは見えなくなるわ。さぁいよいよミシンの出番よ。使った記憶は?」
「それが……小学校の家庭科の授業以来、ないです。っていうか記憶にないです」
「じゃあ、試し縫いをしてからね」
ドドドド……
「うわっ、早い! あぁ……っ」
「み、瑞樹ってば、少し落ち着いて」
「ごめんなさい」
「くすくすっ、あなたにも意外な面があるのね」
自分の意志ではなく、機械のスピードに合わせるので四苦八苦だ。
「次は縫い代の処理をしてみましょう。ここを切り替えて……こっちは……」
「は、はい」
「お、お兄ちゃん~だいじょうぶ?」
「う、うん。任せて」
とは言ったものの、残念ながらミシンも下手だった。どうして下糸が絡まるのか。ボビンケースの仕組みが謎過ぎるし!
「あらあら、下糸が絡まってしまったのね」
「うううう、すみません」
「これで糸を切ってやり直しよ」
「はい!」
日が暮れる頃、お母さんの指導の下、なんとか……本当になんとか体操着袋が出来た。最後に巾着の紐を通し終え、キュッと結んだ時は、我ながら感動してしまった。
「で、出来ました!」
「瑞樹、頑張ったわね」
お母さん、手を出さずにずっと見守ってくれたんだ。『僕ひとりで作ったものにしたい』という気持ちを汲んでくれた。
「お母さん、ありがとうございます。僕……嬉しいです」
「瑞樹、ほらほら芽生の顔を見てご覧なさい」
芽生くんは目を輝かせて、何度も巾着を閉じたり開いたりしている。
「すごい……これお兄ちゃんががんばってボクにつくってくれたんだ。うれしい! かっこいいなぁ~」
うっとりした声に、疲れが吹っ飛ぶよ。ありがとう!
声に出して感謝されるのって、やはり嬉しいね。
「あら、もうこんな時間」
「すみません」
「実は私は今日はこれからお友達と歌舞伎に行くのよ。ごめんなさいね」
「えっ、そうだったのですね。忙しい時にすみません」
「何言っているの? 役立って嬉しかったの」
「あ、はい」
「ミシンはあなたに貸してあげるから、あとは家で仕上げたら? 宗吾も早めに帰って来るのでしょう」
「では、お言葉に甘えて」
****
「滝沢さん、もう上がりですか。早いですね、俺もなんですよ。たまには一杯どうです?」
仕事終わりに、林さんに誘われた。
「あー、悪い。今日は瑞樹が仕事休みで、家で待っているんだ」
「おぉ! それはダッシュで帰らないとですね」
「そうなんだよ。夕食作ってくれるそうで、ワクワクしてる」
「はは、惚気てますなぁ~。それにしても瑞樹くんって可愛いエプロンが似合いそうですよね」
「え……なんで知って?」
「は?」
おっと、まずいまずい! 渋谷の件は、俺と瑞樹だけのヒミツだった。
「はは、熱々ですね。じゃあ俺も辰起の所に寄ろうかな」
「お互い蜜な時間ですね」
「ははっ」
林さんと別れて、俺は浮き足だっていた。
瑞樹が昼の電話で最後に小さな声で、こう言っていた。
『宗吾さん、あの……僕が今日は夕食を作りますね。心を込めるので……期待していて下さい』
だから玄関を開けたら美味しそうな匂いがして、瑞樹と芽生が「おかえりなさい」って言ってくれるだろう。瑞樹はもしかしたら本当にエプロンをしてくれているかも?
あぁ……でも瑞樹には俺の無骨なエプロンではなくて、もっと可愛いのが似合いそうだ。ほら……あのホテルに置いてあったようなさ。
はっ! いかん、いかん。また芽生に心配されるぞ。
パシッと自分の頬を片手で叩いた。
キリッと引き締めなくては。
だが、モクモク、ワクワク!
帰宅の足取りは、天にも昇る心地さ!
「ありがとうございます。あっ、その前に、お参りしてもいいですか」
「もちろんよ。桜餅をひとつ多く買って来てくれたのは、主人の分よね?」
「はい」
「ありがとう。瑞樹は本当に優しい子ね」
宗吾さんのお父さんの仏前で、手を合わせた。
厳しいお方だったと宗吾さんから伺っております。しかし情に深いお方だったと思います。僕をこの家に出入りすることをお許し下さって、ありがとうございます。
「丁寧にありがとう。主人も喜んでいるわ。瑞樹くんみたいにひたむきな子は大好きよ。きっと生きていたら歓迎してくれたわ」
「お母さんの言葉は、いつも僕を元気にしてくれます」
「それにね、桜餅はお父さんの大好物なのよ」
縁側で日向ぼっこしながら、僕たちは歓談した。
いい庭だな。至る所に春の芽吹きを感じる庭は、秋から僕が念入りに手入れしているので、ますます愛着を感じてしまうよ。
「不思議です、北海道出身の僕が……東京でこんなに心落ち着く場所を得られたなんて……」
「ここは、瑞樹が耕したのよ。ふかふかで暖かく柔らかい土だわ。だから安心して、自由に伸び伸びと、あなたも根を下ろしなさい」
言葉は贈り物。お母さんの言葉は僕を毎回感動させる。
「お母さん……僕……お母さんが本当に大切です」
「瑞樹、私もよ。実はね……私達夫婦にはもう一人子供を授かる予定だったのよ」
お母さんが空を見上げて話し出したのは、初めて聞く話だった。
「あの……それはどういう意味でしょうか。差し支えなければ……教えて下さい」
「実はね、三人目の赤ちゃんは妊娠初期で心拍が確認出来なくなって流産してしまったの。まだ宗吾には話していないことよ。本当に初期だったから。でも憲吾と美智さんには話したわ。ほら……死産を経験した美智さんに寄り添いたかったから」
お母さんは少し寂しげに微笑んでいた。そうだったのか……不謹慎かもしれないが、そんなに大切な話をしてもらえるなんて、有り難いな。
「そうだったのですね」
「順調にお腹の中で育っていれば、宗吾と5歳差になるはずだったわ。お腹が空っぽになってしまった時、星に願ったの。いつか、どんなカタチでもいいので、お空に戻ってしまったこの子と出逢えますようにって」
ドキッとした。
「五歳差……ですか」
「そうなの。だからなのかしら……最近、強く思うわ。瑞樹くんとの縁、瑞樹くんが私の三番目の子になってくれた縁を感じているのよ」
「あ……そんな風に考えて下さるの……とても嬉しいです」
桜餅は少しだけ涙の味がした。
すると、ジョウロで水やりしていた芽生くんが元気よく戻ってきた。
「お兄ちゃん~ あのね、さくらもちの葉っぱって、たべられるの? かしわもちは? 葉っぱをたべていいの?」
唐突な質問! 無邪気で可愛い質問にお母さんと顔を見合わせて、ほっこりした。
「さぁもう切り替えましょう。ごめんなさいね。しんみりさせてしまったわ」
「とんでもないです。大切な話でした」
芽生くんがちゃんと自分から手を洗い、ニコニコ笑顔でやってきた。
「さくらもちだー! おてて洗ったから、ボクも食べていい?」
「さっきの質問だけど、桜餅の葉は食べられるけれども、芽生くんには塩っぱいかもしれないよ」
「うーん、ほんとだ。しょっぱいや」
芽生くんが塩漬けされた葉っぱをペロッと舐めて、難しい顔をした。
甘いのに塩っぱい……なんだか人生みたいだね。
「くすっ、芽生くんは、まだ甘い所だけでいいよ」
「ふーん、大人になったら食べられるの?」
「そうだね。僕も小さい頃は苦手だったけれども、今は塩漬けされた「桜の葉」と絶妙なバランスで、甘過ぎることなく食べられて、結構好きだよ」
甘いだけではない人生を経験したからなのか……大人になって食べられるようになる、辛子やわさびも同じかもしれないね。
「そうか、ボクはまだまだだなぁ」
「いいんだよ。それで、ゆっくりでいい。そのままの芽生くんがいいよ」
「うん!」
お茶の後は、再び裁縫だ。
「ふぅ……なんとか、体操着袋の方は裁断が終わりました」
僕の手は花を切る感覚に慣れすぎていて、裁ちばさみの扱いが下手すぎた。
「……まぁ……まぁね」
ジグザグだ……お母さん、絶対に言葉に窮している。
「だ、大丈夫よ。ここは見えなくなるわ。さぁいよいよミシンの出番よ。使った記憶は?」
「それが……小学校の家庭科の授業以来、ないです。っていうか記憶にないです」
「じゃあ、試し縫いをしてからね」
ドドドド……
「うわっ、早い! あぁ……っ」
「み、瑞樹ってば、少し落ち着いて」
「ごめんなさい」
「くすくすっ、あなたにも意外な面があるのね」
自分の意志ではなく、機械のスピードに合わせるので四苦八苦だ。
「次は縫い代の処理をしてみましょう。ここを切り替えて……こっちは……」
「は、はい」
「お、お兄ちゃん~だいじょうぶ?」
「う、うん。任せて」
とは言ったものの、残念ながらミシンも下手だった。どうして下糸が絡まるのか。ボビンケースの仕組みが謎過ぎるし!
「あらあら、下糸が絡まってしまったのね」
「うううう、すみません」
「これで糸を切ってやり直しよ」
「はい!」
日が暮れる頃、お母さんの指導の下、なんとか……本当になんとか体操着袋が出来た。最後に巾着の紐を通し終え、キュッと結んだ時は、我ながら感動してしまった。
「で、出来ました!」
「瑞樹、頑張ったわね」
お母さん、手を出さずにずっと見守ってくれたんだ。『僕ひとりで作ったものにしたい』という気持ちを汲んでくれた。
「お母さん、ありがとうございます。僕……嬉しいです」
「瑞樹、ほらほら芽生の顔を見てご覧なさい」
芽生くんは目を輝かせて、何度も巾着を閉じたり開いたりしている。
「すごい……これお兄ちゃんががんばってボクにつくってくれたんだ。うれしい! かっこいいなぁ~」
うっとりした声に、疲れが吹っ飛ぶよ。ありがとう!
声に出して感謝されるのって、やはり嬉しいね。
「あら、もうこんな時間」
「すみません」
「実は私は今日はこれからお友達と歌舞伎に行くのよ。ごめんなさいね」
「えっ、そうだったのですね。忙しい時にすみません」
「何言っているの? 役立って嬉しかったの」
「あ、はい」
「ミシンはあなたに貸してあげるから、あとは家で仕上げたら? 宗吾も早めに帰って来るのでしょう」
「では、お言葉に甘えて」
****
「滝沢さん、もう上がりですか。早いですね、俺もなんですよ。たまには一杯どうです?」
仕事終わりに、林さんに誘われた。
「あー、悪い。今日は瑞樹が仕事休みで、家で待っているんだ」
「おぉ! それはダッシュで帰らないとですね」
「そうなんだよ。夕食作ってくれるそうで、ワクワクしてる」
「はは、惚気てますなぁ~。それにしても瑞樹くんって可愛いエプロンが似合いそうですよね」
「え……なんで知って?」
「は?」
おっと、まずいまずい! 渋谷の件は、俺と瑞樹だけのヒミツだった。
「はは、熱々ですね。じゃあ俺も辰起の所に寄ろうかな」
「お互い蜜な時間ですね」
「ははっ」
林さんと別れて、俺は浮き足だっていた。
瑞樹が昼の電話で最後に小さな声で、こう言っていた。
『宗吾さん、あの……僕が今日は夕食を作りますね。心を込めるので……期待していて下さい』
だから玄関を開けたら美味しそうな匂いがして、瑞樹と芽生が「おかえりなさい」って言ってくれるだろう。瑞樹はもしかしたら本当にエプロンをしてくれているかも?
あぁ……でも瑞樹には俺の無骨なエプロンではなくて、もっと可愛いのが似合いそうだ。ほら……あのホテルに置いてあったようなさ。
はっ! いかん、いかん。また芽生に心配されるぞ。
パシッと自分の頬を片手で叩いた。
キリッと引き締めなくては。
だが、モクモク、ワクワク!
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