344 / 1,730
発展編
花の行先 14
しおりを挟む
結局……明け方までインターバルを置いて、何度も愛し合ってしまった。
そのお陰で朝には瑞樹の不安も俺の後悔も、綺麗に昇華されていた。
俺の腕の中で疲労困憊の中にも幸せな笑みを浮かべ眠る瑞樹の顔を、さっきから飽きる事なく眺めている。
無理させてしまったな。
だが最高に可愛かった。
積極的な君には、かなり煽られたぞ。
そう言えば風呂上り、キッチンに連れて行った時、もしかして何か期待していたのか。ペットボトルを頬にあてた時の瑞樹のきまり悪そうな顔を思い浮かべ、ニヤついてしまった。
これは近い将来、もしかして……オリーブオイルも裸エプロンも夢ではないのかもな。
盛大にニヤついて、思わず喉の奥からククッっと声を漏らした瞬間、眠っていたはずの彼が、俺の胸元で肩を揺らした。
「なんだ? 起きていたのか」
「……ふぅ、さっきからずっと我慢していましたよ」
「なぬ!」
「宗吾さん、僕の顔をずっと見ていましたね」
「あぁそうだよ」
「それでまた……変なこと考えていませんでしたか」
「おぉそれな! 何で分かるんだ?」
「やっぱり……察しますよ。ぞわわって来ますからね。一体今度は僕に何をさせたいんですか」
瑞樹が俺を見上げ、悪戯気に聞いて来る。
「そうだなぁ、やっぱりエプロンから行こうか」
俺も悪びれずに図々しく申し出ると、瑞樹はいつものように瞬時に頬を染めた。その面映ゆそうな顔は、俺の大好物だって知っているか。
「あぁやっぱり! 僕はもう宗吾さん化していると自覚してしまう事を言うんですね」
「ってことは、瑞樹もそう思ったのか」
「くすっ……もう」
「瑞樹……」
「……はい」
意図を察した瑞樹が微笑みながら目を閉じて、唇を薄く開いて誘ってくれた。
オ・ハ・ヨ・ウのキスは、今日はスペシャルだ。深い口づけが、互いの躰を目覚めさせてくれる。
「んんっ!? あーまずいな。余計な所まで元気になってきた」
「わわっ! 宗吾さんってば、もう駄目ですってば! 起きて芽生くんを迎えに行かないと~」
明るくなったな、瑞樹。
朝から新緑の木漏れ日のように爽やかな笑顔を見せてくれて、ありがとう!
****
夢のような五月の連休もあっという間に終わり、日常が戻って来ていた。
「ただいま!」
「お帰りさない! 宗吾さん」
「おかえりなさーい。パパ」
玄関を開けるとすぐに飛び込んでくる二人の笑顔に、1日の疲れが吹っ飛ぶよ。
いつも会社帰りに延長保育している幼稚園へ芽生を迎えに行き、買い物をしながら帰って来る。今日は瑞樹が行ってくれた。
幼稚園の先生に可愛い瑞樹は大好評だ。その気持ち分かる。瑞樹は本当に漫画に出て来るような王子様キャラだもんな。先生や母親に妙にモテるのが心配だよ。
「宗吾さん、今日は肉じゃがにしてみました」
「頑張っているな。いいね」
「はい!もうだいたい準備出来ましたので」
「ありがとう」
エプロン姿の瑞樹の後ろ姿をつい目で追ってしまう。しかもまだあの夢が叶っていないのでジッと透視してしまう始末だ。
キュッと上がったヒップも細い腰もいいよな……
すると瑞樹がクルっと振り向いて、胡散臭そうな目をした。
「今、急にぞわっとしましたよ。さては!」
「なんですぐ分かる」
「それは好きな人の視線なら……って、あーもう!」
可愛い瑞樹から俺が好きだという発言を聞けるのが嬉しくて、盛大にニヤついてしまった。俺は幸せ者だ!
「もうっ……宗吾さん、先にお風呂にしますか」
「瑞樹たちは?」
「食事を作っていたので、まだです」
「芽生、今日は風呂、どっちと入る?」
「えーモチロンおにいちゃんがいい」
「またパパはフラれた!」
「すみません。先に芽生くんと入ってきても?」
「あぁいつも悪いな。ビールでも飲んで待ってるよ」
「じゃあ今用意しますね」
瑞樹が冷蔵庫から良く冷えたビールを出してくれた。グラスもキンキンに冷えている。相変わらず気が利くな。チーズやアーモンドなどの簡単なつまみも用意してくれて、俺はもう至れり尽くせりな状態だ。
人のために何かをするのが大好きな瑞樹は、俺と芽生との生活を心から楽しんでいる。その事が心から嬉しいし、ありきたりの平凡な日常が輝いて見えるよ……君といると、いつも!
「おにいちゃん、あらってぇ」
「おにいちゃん、目がしみるぅ!」
「おにいちゃん~だーいすき!」
しかし、芽生のやつ~さっきから今日はまた派手にイチャイチャしてるな。 風呂場からキャッキャッという歓声が漏れて来るので、羨ましくなってきたぞ。
そうか! 俺もいつも我慢しなくていいんじゃないか。うちの風呂はマンションにしては広い方だから、無理すれば3人でもいけそうだ。
そう思い立つと、後は実行のみ。
パパパッとスーツを脱ぎ散らかし真っ裸で風呂場のドアを開けると、湯船に仲良く浸かっていた二人が、あからさまに目を見開いて驚いた。
「パパーやるぅ!」
「そうごさんっ……なんで、もうっ」
瑞樹は照れくさそうに、すぐに俯いてしまった。連休の最後に、あんなに深く……朝まで抱き合い、俺に跨り積極的に腰を揺らしていた癖に、その反応、かなりいいな。
すぐに清純な瑞樹に戻ってしまうのがイイ!
何度抱いても……また初々しい反応をしてくれるのもイイ!
強引に湯船に浸かると、お湯がザーッと溢れ出てしまった。
「もっ……もう、僕は上がりますね」
瑞樹は恥ずかしそうに、逃げ出した。
「おいっまぁ待てよ」
「お湯がもったいないので、後は宗吾さんにバトンタッチで!」
可愛い白い小尻が遠くに去って行くのを、湯船から名残惜しく見送った。
「今日のパパ……かなり……イケテナイね!」
「そ、そうかぁ?」
どうやら……息子の指摘は年々厳しくなりそうだ。
あとがき(不要な方はスルーで)
****
こんにちは。志生帆海です。
いつもで応援して下さってありがとうございます。
今日はラブシーンの後日談でさらっとコメディタッチで明るく書いてみました。昨日まで3夜連続で濃厚なシーンを頑張ってみました。トータルで8000文字程も書いたので、流石の私も少々息切れです(苦笑)
毎回読んで下さり反応をありがとうございます。ラブシーンは結構体力使うので、本当に報われました。
明日からまたメリハリ付けて物語を進展させていきますね。
『幸せな存在』の世界を……引き続きお楽しみいただけると嬉しいです。
そのお陰で朝には瑞樹の不安も俺の後悔も、綺麗に昇華されていた。
俺の腕の中で疲労困憊の中にも幸せな笑みを浮かべ眠る瑞樹の顔を、さっきから飽きる事なく眺めている。
無理させてしまったな。
だが最高に可愛かった。
積極的な君には、かなり煽られたぞ。
そう言えば風呂上り、キッチンに連れて行った時、もしかして何か期待していたのか。ペットボトルを頬にあてた時の瑞樹のきまり悪そうな顔を思い浮かべ、ニヤついてしまった。
これは近い将来、もしかして……オリーブオイルも裸エプロンも夢ではないのかもな。
盛大にニヤついて、思わず喉の奥からククッっと声を漏らした瞬間、眠っていたはずの彼が、俺の胸元で肩を揺らした。
「なんだ? 起きていたのか」
「……ふぅ、さっきからずっと我慢していましたよ」
「なぬ!」
「宗吾さん、僕の顔をずっと見ていましたね」
「あぁそうだよ」
「それでまた……変なこと考えていませんでしたか」
「おぉそれな! 何で分かるんだ?」
「やっぱり……察しますよ。ぞわわって来ますからね。一体今度は僕に何をさせたいんですか」
瑞樹が俺を見上げ、悪戯気に聞いて来る。
「そうだなぁ、やっぱりエプロンから行こうか」
俺も悪びれずに図々しく申し出ると、瑞樹はいつものように瞬時に頬を染めた。その面映ゆそうな顔は、俺の大好物だって知っているか。
「あぁやっぱり! 僕はもう宗吾さん化していると自覚してしまう事を言うんですね」
「ってことは、瑞樹もそう思ったのか」
「くすっ……もう」
「瑞樹……」
「……はい」
意図を察した瑞樹が微笑みながら目を閉じて、唇を薄く開いて誘ってくれた。
オ・ハ・ヨ・ウのキスは、今日はスペシャルだ。深い口づけが、互いの躰を目覚めさせてくれる。
「んんっ!? あーまずいな。余計な所まで元気になってきた」
「わわっ! 宗吾さんってば、もう駄目ですってば! 起きて芽生くんを迎えに行かないと~」
明るくなったな、瑞樹。
朝から新緑の木漏れ日のように爽やかな笑顔を見せてくれて、ありがとう!
****
夢のような五月の連休もあっという間に終わり、日常が戻って来ていた。
「ただいま!」
「お帰りさない! 宗吾さん」
「おかえりなさーい。パパ」
玄関を開けるとすぐに飛び込んでくる二人の笑顔に、1日の疲れが吹っ飛ぶよ。
いつも会社帰りに延長保育している幼稚園へ芽生を迎えに行き、買い物をしながら帰って来る。今日は瑞樹が行ってくれた。
幼稚園の先生に可愛い瑞樹は大好評だ。その気持ち分かる。瑞樹は本当に漫画に出て来るような王子様キャラだもんな。先生や母親に妙にモテるのが心配だよ。
「宗吾さん、今日は肉じゃがにしてみました」
「頑張っているな。いいね」
「はい!もうだいたい準備出来ましたので」
「ありがとう」
エプロン姿の瑞樹の後ろ姿をつい目で追ってしまう。しかもまだあの夢が叶っていないのでジッと透視してしまう始末だ。
キュッと上がったヒップも細い腰もいいよな……
すると瑞樹がクルっと振り向いて、胡散臭そうな目をした。
「今、急にぞわっとしましたよ。さては!」
「なんですぐ分かる」
「それは好きな人の視線なら……って、あーもう!」
可愛い瑞樹から俺が好きだという発言を聞けるのが嬉しくて、盛大にニヤついてしまった。俺は幸せ者だ!
「もうっ……宗吾さん、先にお風呂にしますか」
「瑞樹たちは?」
「食事を作っていたので、まだです」
「芽生、今日は風呂、どっちと入る?」
「えーモチロンおにいちゃんがいい」
「またパパはフラれた!」
「すみません。先に芽生くんと入ってきても?」
「あぁいつも悪いな。ビールでも飲んで待ってるよ」
「じゃあ今用意しますね」
瑞樹が冷蔵庫から良く冷えたビールを出してくれた。グラスもキンキンに冷えている。相変わらず気が利くな。チーズやアーモンドなどの簡単なつまみも用意してくれて、俺はもう至れり尽くせりな状態だ。
人のために何かをするのが大好きな瑞樹は、俺と芽生との生活を心から楽しんでいる。その事が心から嬉しいし、ありきたりの平凡な日常が輝いて見えるよ……君といると、いつも!
「おにいちゃん、あらってぇ」
「おにいちゃん、目がしみるぅ!」
「おにいちゃん~だーいすき!」
しかし、芽生のやつ~さっきから今日はまた派手にイチャイチャしてるな。 風呂場からキャッキャッという歓声が漏れて来るので、羨ましくなってきたぞ。
そうか! 俺もいつも我慢しなくていいんじゃないか。うちの風呂はマンションにしては広い方だから、無理すれば3人でもいけそうだ。
そう思い立つと、後は実行のみ。
パパパッとスーツを脱ぎ散らかし真っ裸で風呂場のドアを開けると、湯船に仲良く浸かっていた二人が、あからさまに目を見開いて驚いた。
「パパーやるぅ!」
「そうごさんっ……なんで、もうっ」
瑞樹は照れくさそうに、すぐに俯いてしまった。連休の最後に、あんなに深く……朝まで抱き合い、俺に跨り積極的に腰を揺らしていた癖に、その反応、かなりいいな。
すぐに清純な瑞樹に戻ってしまうのがイイ!
何度抱いても……また初々しい反応をしてくれるのもイイ!
強引に湯船に浸かると、お湯がザーッと溢れ出てしまった。
「もっ……もう、僕は上がりますね」
瑞樹は恥ずかしそうに、逃げ出した。
「おいっまぁ待てよ」
「お湯がもったいないので、後は宗吾さんにバトンタッチで!」
可愛い白い小尻が遠くに去って行くのを、湯船から名残惜しく見送った。
「今日のパパ……かなり……イケテナイね!」
「そ、そうかぁ?」
どうやら……息子の指摘は年々厳しくなりそうだ。
あとがき(不要な方はスルーで)
****
こんにちは。志生帆海です。
いつもで応援して下さってありがとうございます。
今日はラブシーンの後日談でさらっとコメディタッチで明るく書いてみました。昨日まで3夜連続で濃厚なシーンを頑張ってみました。トータルで8000文字程も書いたので、流石の私も少々息切れです(苦笑)
毎回読んで下さり反応をありがとうございます。ラブシーンは結構体力使うので、本当に報われました。
明日からまたメリハリ付けて物語を進展させていきますね。
『幸せな存在』の世界を……引き続きお楽しみいただけると嬉しいです。
11
お気に入りに追加
832
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
『別れても好きな人』
設樂理沙
ライト文芸
大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、離婚した。
夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと思ったから。
ほんとうは別れたくなどなかった。
この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
どうしようもないことがあるのだ。
自分で選択できないことがある。
悲しいけれど……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
登場人物紹介
戸田貴理子 40才
戸田正義 44才
青木誠二 28才
嘉島優子 33才
小田聖也 35才
2024.4.11 ―― プロット作成日
💛イラストはAI生成自作画像
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる