168 / 1,730
発展編
帰郷 26
しおりを挟む
「一体どこへ……連れて行くつもりですか」
「ん? もちろん君とゆっくり過ごせる所だよ」
「……潤は……本当に助けてもらえるのですよね」
「もちろんだよ。但し君が僕の言うことを聞いたらね」
記憶から抹殺した男に、僕は連れ去られていく。
僕の一番弱い所を突かれた結果がこれだ。
潤とすれ違っていた気持ちがようやく交差したばかりだった。潤も僕の大切な弟だ……だから助けたい! 僕が犠牲になれば、潤が助かるのならば。
茫然自失の間に……いつの間にか空港を離れ電車を乗り継ぎ北陸新幹線の二人がけの座席に僕は座らされていた。窓際に押し込まれるように、逃げられないように。
「さぁ出発だよ。一緒に旅行に行こうね」
「……」
「ずっと君とこうしてみたかったんだ」
「ほら手を貸して」
「……」
僕は何だかさっきから変だ。躰の力が抜けてしまったように動けない。隙を見て逃げるべきだと、そう思うのに頭の中がドロドロに濁って上手く物事を考えられない。
「高校生の君をいつも見ていたよ。あれから他の子も探したけれども、君以上の男の子はいなかったよ」
僕の右手を高橋という男が手にとって、嬉しそうに撫でてくる。そして指一本一本を絡めるように交差され、ギュッと力を込めて握られた。その瞬間に、ぞわりと肌が粟立った。この男は最終的に僕に何を求めているのか……考えるのがおぞましい。
「あぁやっぱり綺麗な指だね。長くてほっそりして真っすぐで、ここにずっと触れてみたかったよ」
(イヤダ……触れないで欲しい)
声に出せない拒絶反応で、躰が電車の揺れと共に小刻みに震えてしまう。
「あれぇ震えているの? 寒いのかな」
グイっと肩を寄せられて吐き気が込み上げる。見知らぬ男の体臭が鼻につく。
やがて窓の外には燃えるように色づいた山々が見えて来た。函館の紅葉を思い出し、
今日行くはずだった故郷へと想いを馳せてしまう。
ここは函館ではない。僕は……こんなにも遠くに来てしまった。
「……もう、そろそろ潤を解放して下さい」
「んー今どんな感じかな。あーまだ彼、起きられないみたいだね」
顔が腫れ鼻血を流してトイレの個室にもたれる潤の別の画像を見せられて、心が塞がった。
「君の弟くん……痛々しいね。でも君が僕の言うこといい子に聞いたらちゃーんと解放してあげるからね~ 君は宿に着くまで大人しくしていないと駄目だよ」
小声で耳元で囁かれる。
僕はどこへ連れて行かれるのか……スマホは空港で捨てられ、財布も身分証も全て没収されてしまった。
(宗吾さん……宗吾さん、宗吾さん……)
心の中で何度も彼を呼んでしまう。
(どうしたらいいか分からないです。僕はこんな時……どうしたら……弱い自分が嫌だ。あなたに心配かけてしまう自分も嫌だ)
繋がれた手が鎖で結ばれているように重たい。汗ばんだ見知らぬ男の皮膚がベトベトと吸い付いてくるようで気持ち悪い。
新幹線なので周りには一般の客がいる。通路を挟んだ隣の席には母親と小さな子供が座っていた。幸せそうな親子の会話が時折聞こえて来る。
僕の今の状況とあまりにかけ離れた光景に思わず涙が滲んでしまった。
結局……幸せは、いつも僕をすり抜けていく。
宗吾さんと芽生くんとまもなく掴むはずだった幸せが、僕の手のひらから零れ落ちていく。
いつだってそうだ。
愛情を存分に注いでくれた優しい両親と可愛い弟とピクニックに行った帰り道、交通事故に巻き込まれ、幸せがバラバラに砕け散ってしまった。
僕の腕の中で血まみれで冷たくなっていく夏樹の幼い無垢な躰。駆けつけた救急隊によって担架で運ばれていく両親のだらりと垂れ下がった白い腕が忘れられない。
****
「ママ。お隣のお兄さんたちって、優也おじさん達みたいなの?」
「えっ何言ってるの? 突然」
「だってギュッと手を繋いでいるから」
「こらっ海斗、静かにしないさい。しーっ」
息子の言葉にはっとして、そっと横を窺うと……
久しぶりに軽井沢から東京に出て銀座のデパートで息子のランドセルを注文をした帰り道、新幹線で車内で通路を挟んで隣の男性二人連れに違和感を持った。
窓際に座っている若い青年の顔はよく見えないけれども、とても清楚な雰囲気だわ。でも隣の年上の男性は足を大きく伸ばし横柄な態度で感じが悪いわ。今もじろっと睨まれた目が怖かった。
そうね……確かに息子の言う通り、ふたりを指をしっかり絡め合って手を繋いでいる。あれって恋人繋ぎよね。じゃあアンバランスなふたりは恋人なのかしら。
まぁ……世の中にはいろんなカップルがいるものね。
私の弟の優也だって……いつの間にか男同士の恋をしていたし。まぁ相手はイケメンな好青年だったので、家族にも(特に母)に人気が高いから、いいけれども……
恋模様は人それぞれだから、下手に関与しない方がいいわよね。
無理矢理、そう納得させてしまった。
****
「潤、落ち着いたか。とにかくお前も一緒に警察に行こう。あのストーカー事件の担当をしてくれた刑事さんが署にいるから」
「兄貴、母さん……なんで……何でだよ! オレをもっと責めてくれよ。殴ってくれよ。瑞樹を売った馬鹿な奴だってさ! 」
「……落ち着け。お前が無事でよかったよ。皆で協力して瑞樹を助けよう。なっ、今は俺たちが喧嘩している場合じゃないだろう」
「うっ……うう」
十歳も年下の弟だったから、何かと甘やかしてしまった自覚はある。こいつが生まれて間もなく父さんが病気で亡くなったから、父親の顔も知らずに育つのが不憫で……それから俺は中学高校と忙しくなり、瑞樹に世話を任せきりにしてしまった。
瑞樹がいなくなってから思春期も重なり、ますます反抗的になり中高と荒れた時期もあったが、根はいい奴なんだ。こんなにも自分の行いを悔いて責めているのだから、俺は何も言えない。
瑞樹を危険に目に遭わせた原因を作ったのは確かに潤だが、潤だけのせいじゃない。
ふと見ると、潤が鞄を二つ持っていることに気が付いた。
「その荷物は?」
「これ……瑞樹の分……だ」
「瑞樹の?」
瑞樹……どこにいる?
荷物だけ来て、お前がいないなんて──
お前の泣き声が聞こえるよ。
早く、一刻も早く助けてやりたい!
そのために何ができるか。
兄として、家族として!
****
羽田空港に駆けつけた。
でも……瑞樹はもう、ここにいない気がした。彼の匂いがしない。
広樹から届いた情報を頼りに瑞樹が立っていた場所、それから潤が殴られたトイレの場所に目星をつけた。おそらく出発ゲートのこの電光掲示板の前だ。
潤は殴られた後意識を少し失って……目覚めると脅されるように見知らぬ男に函館便に乗せられたそうだ。つまり瑞樹をさらったストーカー野郎を手伝った奴がもう一人いるということか。
落ち着け、宗吾。冷静になれ!
何か糸口があるはずだ。それを見つけろ!
ん……待て、何かがおかしい。おそらくストーカ野郎は瑞樹を連れ去るのに、殴って気絶した潤の写真を見せて脅したに違いない。
「潤を助けて欲しければついて来い。言う事を聞け」と。
それは瑞樹が一番弱い点だ。自分の身を犠牲にしてでも家族を助けたいと願ってしまう彼の……的確に弱点をつかれた瑞樹は、今何も考えられない状態で何処かへ移動している。
問題は潤だ。
そもそも潤を捕らえないで函館に帰してしまっては、すぐに瑞樹を拉致した犯行がバレてしまうじゃないか。何でこんなに早く潤を解放した? もしかして、そいつは犯行を介助したのを後悔してるのか。
だとしたら……そいつを見つければ、瑞樹の居場所が分かるかもしれない。
一か八かの賭けだ。
瑞樹が立っていたであろう場所で、彼の携帯にもう一度電話をかけてみた。
するとすぐ横に立っていた男の手に持っていたスマホが鳴った。
え? どういうことだ。
「……あなたが、たきざわ、そうごさん?」
男は……俺の名を知っていた。
「ん? もちろん君とゆっくり過ごせる所だよ」
「……潤は……本当に助けてもらえるのですよね」
「もちろんだよ。但し君が僕の言うことを聞いたらね」
記憶から抹殺した男に、僕は連れ去られていく。
僕の一番弱い所を突かれた結果がこれだ。
潤とすれ違っていた気持ちがようやく交差したばかりだった。潤も僕の大切な弟だ……だから助けたい! 僕が犠牲になれば、潤が助かるのならば。
茫然自失の間に……いつの間にか空港を離れ電車を乗り継ぎ北陸新幹線の二人がけの座席に僕は座らされていた。窓際に押し込まれるように、逃げられないように。
「さぁ出発だよ。一緒に旅行に行こうね」
「……」
「ずっと君とこうしてみたかったんだ」
「ほら手を貸して」
「……」
僕は何だかさっきから変だ。躰の力が抜けてしまったように動けない。隙を見て逃げるべきだと、そう思うのに頭の中がドロドロに濁って上手く物事を考えられない。
「高校生の君をいつも見ていたよ。あれから他の子も探したけれども、君以上の男の子はいなかったよ」
僕の右手を高橋という男が手にとって、嬉しそうに撫でてくる。そして指一本一本を絡めるように交差され、ギュッと力を込めて握られた。その瞬間に、ぞわりと肌が粟立った。この男は最終的に僕に何を求めているのか……考えるのがおぞましい。
「あぁやっぱり綺麗な指だね。長くてほっそりして真っすぐで、ここにずっと触れてみたかったよ」
(イヤダ……触れないで欲しい)
声に出せない拒絶反応で、躰が電車の揺れと共に小刻みに震えてしまう。
「あれぇ震えているの? 寒いのかな」
グイっと肩を寄せられて吐き気が込み上げる。見知らぬ男の体臭が鼻につく。
やがて窓の外には燃えるように色づいた山々が見えて来た。函館の紅葉を思い出し、
今日行くはずだった故郷へと想いを馳せてしまう。
ここは函館ではない。僕は……こんなにも遠くに来てしまった。
「……もう、そろそろ潤を解放して下さい」
「んー今どんな感じかな。あーまだ彼、起きられないみたいだね」
顔が腫れ鼻血を流してトイレの個室にもたれる潤の別の画像を見せられて、心が塞がった。
「君の弟くん……痛々しいね。でも君が僕の言うこといい子に聞いたらちゃーんと解放してあげるからね~ 君は宿に着くまで大人しくしていないと駄目だよ」
小声で耳元で囁かれる。
僕はどこへ連れて行かれるのか……スマホは空港で捨てられ、財布も身分証も全て没収されてしまった。
(宗吾さん……宗吾さん、宗吾さん……)
心の中で何度も彼を呼んでしまう。
(どうしたらいいか分からないです。僕はこんな時……どうしたら……弱い自分が嫌だ。あなたに心配かけてしまう自分も嫌だ)
繋がれた手が鎖で結ばれているように重たい。汗ばんだ見知らぬ男の皮膚がベトベトと吸い付いてくるようで気持ち悪い。
新幹線なので周りには一般の客がいる。通路を挟んだ隣の席には母親と小さな子供が座っていた。幸せそうな親子の会話が時折聞こえて来る。
僕の今の状況とあまりにかけ離れた光景に思わず涙が滲んでしまった。
結局……幸せは、いつも僕をすり抜けていく。
宗吾さんと芽生くんとまもなく掴むはずだった幸せが、僕の手のひらから零れ落ちていく。
いつだってそうだ。
愛情を存分に注いでくれた優しい両親と可愛い弟とピクニックに行った帰り道、交通事故に巻き込まれ、幸せがバラバラに砕け散ってしまった。
僕の腕の中で血まみれで冷たくなっていく夏樹の幼い無垢な躰。駆けつけた救急隊によって担架で運ばれていく両親のだらりと垂れ下がった白い腕が忘れられない。
****
「ママ。お隣のお兄さんたちって、優也おじさん達みたいなの?」
「えっ何言ってるの? 突然」
「だってギュッと手を繋いでいるから」
「こらっ海斗、静かにしないさい。しーっ」
息子の言葉にはっとして、そっと横を窺うと……
久しぶりに軽井沢から東京に出て銀座のデパートで息子のランドセルを注文をした帰り道、新幹線で車内で通路を挟んで隣の男性二人連れに違和感を持った。
窓際に座っている若い青年の顔はよく見えないけれども、とても清楚な雰囲気だわ。でも隣の年上の男性は足を大きく伸ばし横柄な態度で感じが悪いわ。今もじろっと睨まれた目が怖かった。
そうね……確かに息子の言う通り、ふたりを指をしっかり絡め合って手を繋いでいる。あれって恋人繋ぎよね。じゃあアンバランスなふたりは恋人なのかしら。
まぁ……世の中にはいろんなカップルがいるものね。
私の弟の優也だって……いつの間にか男同士の恋をしていたし。まぁ相手はイケメンな好青年だったので、家族にも(特に母)に人気が高いから、いいけれども……
恋模様は人それぞれだから、下手に関与しない方がいいわよね。
無理矢理、そう納得させてしまった。
****
「潤、落ち着いたか。とにかくお前も一緒に警察に行こう。あのストーカー事件の担当をしてくれた刑事さんが署にいるから」
「兄貴、母さん……なんで……何でだよ! オレをもっと責めてくれよ。殴ってくれよ。瑞樹を売った馬鹿な奴だってさ! 」
「……落ち着け。お前が無事でよかったよ。皆で協力して瑞樹を助けよう。なっ、今は俺たちが喧嘩している場合じゃないだろう」
「うっ……うう」
十歳も年下の弟だったから、何かと甘やかしてしまった自覚はある。こいつが生まれて間もなく父さんが病気で亡くなったから、父親の顔も知らずに育つのが不憫で……それから俺は中学高校と忙しくなり、瑞樹に世話を任せきりにしてしまった。
瑞樹がいなくなってから思春期も重なり、ますます反抗的になり中高と荒れた時期もあったが、根はいい奴なんだ。こんなにも自分の行いを悔いて責めているのだから、俺は何も言えない。
瑞樹を危険に目に遭わせた原因を作ったのは確かに潤だが、潤だけのせいじゃない。
ふと見ると、潤が鞄を二つ持っていることに気が付いた。
「その荷物は?」
「これ……瑞樹の分……だ」
「瑞樹の?」
瑞樹……どこにいる?
荷物だけ来て、お前がいないなんて──
お前の泣き声が聞こえるよ。
早く、一刻も早く助けてやりたい!
そのために何ができるか。
兄として、家族として!
****
羽田空港に駆けつけた。
でも……瑞樹はもう、ここにいない気がした。彼の匂いがしない。
広樹から届いた情報を頼りに瑞樹が立っていた場所、それから潤が殴られたトイレの場所に目星をつけた。おそらく出発ゲートのこの電光掲示板の前だ。
潤は殴られた後意識を少し失って……目覚めると脅されるように見知らぬ男に函館便に乗せられたそうだ。つまり瑞樹をさらったストーカー野郎を手伝った奴がもう一人いるということか。
落ち着け、宗吾。冷静になれ!
何か糸口があるはずだ。それを見つけろ!
ん……待て、何かがおかしい。おそらくストーカ野郎は瑞樹を連れ去るのに、殴って気絶した潤の写真を見せて脅したに違いない。
「潤を助けて欲しければついて来い。言う事を聞け」と。
それは瑞樹が一番弱い点だ。自分の身を犠牲にしてでも家族を助けたいと願ってしまう彼の……的確に弱点をつかれた瑞樹は、今何も考えられない状態で何処かへ移動している。
問題は潤だ。
そもそも潤を捕らえないで函館に帰してしまっては、すぐに瑞樹を拉致した犯行がバレてしまうじゃないか。何でこんなに早く潤を解放した? もしかして、そいつは犯行を介助したのを後悔してるのか。
だとしたら……そいつを見つければ、瑞樹の居場所が分かるかもしれない。
一か八かの賭けだ。
瑞樹が立っていたであろう場所で、彼の携帯にもう一度電話をかけてみた。
するとすぐ横に立っていた男の手に持っていたスマホが鳴った。
え? どういうことだ。
「……あなたが、たきざわ、そうごさん?」
男は……俺の名を知っていた。
21
お気に入りに追加
832
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
『別れても好きな人』
設樂理沙
ライト文芸
大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、離婚した。
夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと思ったから。
ほんとうは別れたくなどなかった。
この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
どうしようもないことがあるのだ。
自分で選択できないことがある。
悲しいけれど……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
登場人物紹介
戸田貴理子 40才
戸田正義 44才
青木誠二 28才
嘉島優子 33才
小田聖也 35才
2024.4.11 ―― プロット作成日
💛イラストはAI生成自作画像
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる