1,340 / 1,657
14章
よく晴れた日に 21
しおりを挟む
大きく開かせた洋の秘部、潤滑剤で濡れそぼった入り口がヒクヒクと物欲しそうに震えていた。
「こんなに期待して」
「早く……丈っ、丈っ」
洋はかなり乱れ……切羽詰まった声を上げていた。
そんなに欲しがってくれるのか、私を……
洋に求められる程、満ちていく愛情。
ずっと心も身体も洋だけを求めて、彷徨っていた。だから今、こうやって一つになれるのが嬉しくて溜まらない。
何度身体を重ねても飽きることのない想い、枯れぬ想い。
幾千夜も待った夜だから。
懇願する洋の眼差しが色めいて、煽られる。
体内を弄っていた指を抜くと、ぴちゃりと淫猥な音が響いた。
洋はその音に、頬を一層赤らめた。
すぐに私のものをあてがえば、洋の襞が絡みついていく。
「ん……っ、ん……」
ぐぐっと腰を深め、一気に最奥を突き上げてやる。
洋は身体の力を抜いて、私に委ねてくれる。カクンと首を反らし、無防備な姿になっていく。
「あっ……、あ、あっ……」
喜びに溢れた光悦とした表情で、私にしがみつき、全身で私を受け入れる洋が愛おしい。
洋は足を大きく開いたまま、爪先を何度もシーツに擦りつけていた。快感の海に溺れているのか、小さく痙攣する様子も愛おしい。
私はなりふり構わずに乱れる洋の上で、大きな律動を繰り返した。朱に染まる彼の類い希な美貌をじっくりと堪能しながら。
****
「淫らな翠……」
そう呼ぶと、翠はキッと睨んでくるが、そんな表情すらも愛おしくて、翠が尖らせた唇を包み込むようにキスをした。
困惑した翠が目を見開くが、お構いなしに吸い上げ、角度を変えて何度も続けると、翠の声が次第に艶めいてくる。
「あ……っ、う……」
翠は目を閉じて、俺との口づけに意識を集中させていた。
湿った水音だけが、茶室には響いていく。
続いて……翠の屹立を手で包んで扱いてやると、口もとからは心地よさそうな甘い吐息だけが漏れ出した。
翠の身体は、もう俺の虜になっている。それが嬉しくて翠の細腰に手を回して、力強く抱き寄せた。
透明の雫が翠の先端からぽたりぽたりと垂れ、俺の腹部をしっとりと濡らしてくれた。
翠のものを指の輪で扱いてやると、翠は頭を左右に振って、悶えた。
「ん……ん……」
最初は唇を噛みしめて耐えていたのに、艶めいた喘ぎ声を惜しみなく届けてくれる。
「そうだ、いい声だ」
翠は煽られている。俺の声に、俺の手に、俺の唇に……!
「も、もう……嫌だ」
「いきたいのか」
「ん……一緒がいい」
俺の背に優しく爪を立てて、俺を求めてくれるのが可愛いんだ。
「もう……」
俺によって乱れまくる翠は、絶品だった。いつまでも見ていたいような、俺のモノで早く貫きたいような……独占欲に溺れてしまう。
そろそろ、翠と一つになろう。
法悦とした表情を浮かべる翠の唇を奪いながら、翠の秘部に潤滑剤をたっぷり垂らして……つぷりと指を差し入れた。
「少し慣らしてからだ」
「大丈夫だから、早く……」
「駄目だ。傷ついたらどうする。ん?」
「あぁ……っ」
大きく開かせた足の間に割り入り、指の付け根まで差し込むと、翠の襞がぴったりと纏わり付いてきた。
「もう……もう、やだ……」
駄々をこね、唇を戦慄かせ、俺を可愛く求める翠が愛おしくて、美しい額にキスを一つ。空いている手で、乳首を弄びながら、穿つ指を増やしていく。
「もう……十分だ。早く……早く」
あぁ……艶めかしい姿に目眩がするよ。
「翠……挿れるぞ」
「ん……あっ、あっ――」
指を抜き、そこに自身を一気に埋めていく。
俺で占領していく……
「大丈夫か」
「……大丈夫だ」
翠は目元に涙を浮かべながら、微笑んでくれた。
慈愛に満ちた表情に、ますます愛おしさが募る。
「……流、僕を愛してくれ」
「翠……愛している」
一つになろう、俺たち、二度と離れぬよう、心と身体をぴったり合わせていよう。
「こんなに期待して」
「早く……丈っ、丈っ」
洋はかなり乱れ……切羽詰まった声を上げていた。
そんなに欲しがってくれるのか、私を……
洋に求められる程、満ちていく愛情。
ずっと心も身体も洋だけを求めて、彷徨っていた。だから今、こうやって一つになれるのが嬉しくて溜まらない。
何度身体を重ねても飽きることのない想い、枯れぬ想い。
幾千夜も待った夜だから。
懇願する洋の眼差しが色めいて、煽られる。
体内を弄っていた指を抜くと、ぴちゃりと淫猥な音が響いた。
洋はその音に、頬を一層赤らめた。
すぐに私のものをあてがえば、洋の襞が絡みついていく。
「ん……っ、ん……」
ぐぐっと腰を深め、一気に最奥を突き上げてやる。
洋は身体の力を抜いて、私に委ねてくれる。カクンと首を反らし、無防備な姿になっていく。
「あっ……、あ、あっ……」
喜びに溢れた光悦とした表情で、私にしがみつき、全身で私を受け入れる洋が愛おしい。
洋は足を大きく開いたまま、爪先を何度もシーツに擦りつけていた。快感の海に溺れているのか、小さく痙攣する様子も愛おしい。
私はなりふり構わずに乱れる洋の上で、大きな律動を繰り返した。朱に染まる彼の類い希な美貌をじっくりと堪能しながら。
****
「淫らな翠……」
そう呼ぶと、翠はキッと睨んでくるが、そんな表情すらも愛おしくて、翠が尖らせた唇を包み込むようにキスをした。
困惑した翠が目を見開くが、お構いなしに吸い上げ、角度を変えて何度も続けると、翠の声が次第に艶めいてくる。
「あ……っ、う……」
翠は目を閉じて、俺との口づけに意識を集中させていた。
湿った水音だけが、茶室には響いていく。
続いて……翠の屹立を手で包んで扱いてやると、口もとからは心地よさそうな甘い吐息だけが漏れ出した。
翠の身体は、もう俺の虜になっている。それが嬉しくて翠の細腰に手を回して、力強く抱き寄せた。
透明の雫が翠の先端からぽたりぽたりと垂れ、俺の腹部をしっとりと濡らしてくれた。
翠のものを指の輪で扱いてやると、翠は頭を左右に振って、悶えた。
「ん……ん……」
最初は唇を噛みしめて耐えていたのに、艶めいた喘ぎ声を惜しみなく届けてくれる。
「そうだ、いい声だ」
翠は煽られている。俺の声に、俺の手に、俺の唇に……!
「も、もう……嫌だ」
「いきたいのか」
「ん……一緒がいい」
俺の背に優しく爪を立てて、俺を求めてくれるのが可愛いんだ。
「もう……」
俺によって乱れまくる翠は、絶品だった。いつまでも見ていたいような、俺のモノで早く貫きたいような……独占欲に溺れてしまう。
そろそろ、翠と一つになろう。
法悦とした表情を浮かべる翠の唇を奪いながら、翠の秘部に潤滑剤をたっぷり垂らして……つぷりと指を差し入れた。
「少し慣らしてからだ」
「大丈夫だから、早く……」
「駄目だ。傷ついたらどうする。ん?」
「あぁ……っ」
大きく開かせた足の間に割り入り、指の付け根まで差し込むと、翠の襞がぴったりと纏わり付いてきた。
「もう……もう、やだ……」
駄々をこね、唇を戦慄かせ、俺を可愛く求める翠が愛おしくて、美しい額にキスを一つ。空いている手で、乳首を弄びながら、穿つ指を増やしていく。
「もう……十分だ。早く……早く」
あぁ……艶めかしい姿に目眩がするよ。
「翠……挿れるぞ」
「ん……あっ、あっ――」
指を抜き、そこに自身を一気に埋めていく。
俺で占領していく……
「大丈夫か」
「……大丈夫だ」
翠は目元に涙を浮かべながら、微笑んでくれた。
慈愛に満ちた表情に、ますます愛おしさが募る。
「……流、僕を愛してくれ」
「翠……愛している」
一つになろう、俺たち、二度と離れぬよう、心と身体をぴったり合わせていよう。
10
お気に入りに追加
443
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
雫
ゆい
BL
涙が落ちる。
涙は彼に届くことはない。
彼を想うことは、これでやめよう。
何をどうしても、彼の気持ちは僕に向くことはない。
僕は、その場から音を立てずに立ち去った。
僕はアシェル=オルスト。
侯爵家の嫡男として生まれ、10歳の時にエドガー=ハルミトンと婚約した。
彼には、他に愛する人がいた。
世界観は、【夜空と暁と】と同じです。
アルサス達がでます。
【夜空と暁と】を知らなくても、これだけで読めます。
随時更新です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
花いちもんめ
月夜野レオン
BL
樹は小さい頃から涼が好きだった。でも涼は、花いちもんめでは真っ先に指名される人気者で、自分は最後まで指名されない不人気者。
ある事件から対人恐怖症になってしまい、遠くから涼をそっと見つめるだけの日々。
大学生になりバイトを始めたカフェで夏樹はアルファの男にしつこく付きまとわれる。
涼がアメリカに婚約者と渡ると聞き、絶望しているところに男が大学にまで押しかけてくる。
「孕めないオメガでいいですか?」に続く、オメガバース第二弾です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる