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11章
番外編 安志&涼 『SUMMER VACATION』5
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俺の視線を浴びながらも、翠は潔く真っ裸になってくれた。
細い腰、引き締まった小さな尻が露わになる。
宮崎で褌をつけた時は、翠はまだ手が届かない遠い存在だった。
触れてはいけない尊い人で、堪え切れずに思わず目を逸らしてしまったのを思い出した。
自分の下半身の暴走が制御できなくなると焦ったものだ。
でも今はもう……翠は俺のものだ。
躊躇いもなく明るい陽射しの下で兄さんの裸体を舐めるように眺めても、咎められない。
翠の股間……その小振りなものは、残念ながらまだ反応していなかった。
俺の眼力が足りないのか、それとも翠の日頃の修行の賜物なのか。
翠は伏し目がちのまま足を開いて、六尺ふんどしの真ん中あたりを股間の位置にくる様にあてがった。そして股間に通したふんどしの片方を肩に掛け、もう片方を股の間にくぐらせていく。
「なぁ流、ここの布を押さえておいてくれないか」
「いや今日は手伝わない。ひとりで出来るか見ている」
「……ふぅん、今日は意地悪なんだな」
すると翠は次第に自分の動作に夢中になり、俺の視線を忘れていく。
おいおい……これじゃ視姦の意味がないじゃないか。
翠の股間を通った布は胸の上を通り、肩へとかかる。
胸の小さな果実が布の狭間に見え隠れして、無性に食らいつきたくなる。
俺の方がムラムラしてくるな。
それから股の間を通したふんどしをよじりながら腰にまわしていく。
慣れた手先だ。
「へぇ上手くなったな」
「沢山、練習したんだよ」
「知らなかったよ」
「やっぱり袈裟の下は褌の方がいいって言われたから」
「あの坊さんの言葉、真に受けたのか」
「え? だって……」
「兄さんみたいな年代の人では、普通の下着だろう」
「そんなことないよ。じゃあ今度確かめてくる」
「え? 駄目だぞ。そんなところにはもう行かせない。もう二度と……一人で他の寺に修行なんて行かせない」
「はぁ……流……お前は……僕を駄目にするな」
不満そうに言いながらも、翠はどこか嬉しそうに笑っていた。
「ここからが仕上げだよ」
紙縒りを作るように紐のように細くして、尻に食い込むほどきつく腰に回していく。
えっ、エロい! エロすぎる!
やばい!また鼻の奥がツンとする。
これ以上見ていると鼻血が出そうで思わず背を向けると、翠が不思議そうな顔をした。
「流、何で顔を背ける?」
翠は器用に最後にふんどしを捩って、腰の部分に絡め巻き込んで留めた。
「あぁ……見ているだけではつまらなかったのか。なら最後はお前が仕上げるか」
おいおい……また無自覚なことを言ってくるな。
この兄は……いつもそうだった。
ならば乗ってやろう。
「そうだな。じゃあ最後は俺にさせてくれ」
俺は兄さんの股間の前に、自分の顔がくるようにしゃがみこんだ。
そして兄さんの大切なものが収まった前袋の布端に触れた。
微かに膨らんでいた。
あの宮崎でも俺は同じことをした。
あの時の兄さんの前袋も、すこし嵩を増していたのでは?
今なら分かる。
兄さんの平常時のサイズも感じ始めた時のサイズも最高潮の時も、何もかも知っているから。
目の前にある兄さんの股間に吸い寄せられ、我慢できずに触れてしまいそうだ。
思わず手を伸ばしていた。
「あっダメだ。流、触れるなんて反則だぞ」
翠がびくっと身体を揺らし退こうとしたので、その腰を深く抱いた。
そして翠の綺麗な形の尻を片手で揉みんだ。
ガブっと鷲掴みにして、やわやわと揉みこんでいく。
張りがあって可愛い尻だ。
「んっ、ダメだ……ここガラス張りだから、外から見えてしまうだろう!」
翠は必死に身を捩るが、俺は拘束を深めて股間の布越しに口づけをした。
「あっ! やめ。バカ。離せっ!」
布越しどころか整えたばかりの褌の前袋の隙間に指をつっこんで、翠の可愛いものに直に触れた。
「やぁっ……」
翠の抵抗は激しくなるが、俺の指は……宮崎での出来事を思い出して止まらない。
あの時は触れられなかった部分に、俺は今は自由に触れられる。
そのことを噛みしめたくて翠の脚を開かせ、股間に潜り込むよう頭を入れて前袋から翠の可愛いものを誘い出し、じゅっと貪った。
「んあっ……ん」
翠は自分の口を手の甲で必死に抑えて、堪えている。
だが身体は正直だ。
どんどん嵩が増している。『きつい、出して』といわんばかりに……
「もう、きつそうだな」
翠がせっかくつけた褌を、今度は俺の手で解していく。
「あぁ……なんで脱がしてしまうんだ?」
「邪魔だろう」
解けていく紐のように、褌は崩れていく。
翠の身体に絡まっていたものを、解くように解き放つように。
結局……俺の手で翠を全裸に剥いてしまった。
「流……お前」
羞恥に染まる身体が愛おしい。
「翠……俺のモノだ」
「こんなことしなくても……僕は流のモノなのに」
困ったように翠が俺を掻き抱いてくれる。
慈愛に満ちた抱擁だ。
「いや、まだ足りない。こんなんじゃ足りない。我慢した分を取り戻せてない!」
自分でも驚くほどの凶暴さで、翠を茶室に連れ込もうとした時、外から悲鳴が聞こえ、思わず顔を見合わせた。
「なんだ?」
****
「安志──!!」
「安志さん──!!」
洋兄さんと僕の悲鳴にも似た叫び声が、月影寺に中庭に響いた。
当の安志さんは何を開き直ったのか、前を……前を隠しもせずに!
あっけらかんと笑いながら手を振って近づいてきた。
「おーい! 気持ちいいか~。俺さ、水着忘れたんだ。へへっ、だけど、これも解放感があっていいぜ。ここって身内だけだし、イイよな?」
夏の日差しに反射した、股間の凛々しいものを、ぶらぶらと揺らしながら近づてくる。
おっ……おかしい!
まだ勃起しているわけじゃないのに、なんであんなに大きくて太いんだよぉ!
目をこすって、まじまじと見てしまった。
「すご……安志の……」
隣に立っている洋兄さんの目も、その部分に釘付けだ。
「ああああ!ダメーーーー!」
僕は洋兄さんの目を慌てて手のひらで塞いだ。
「うわっ!涼?どうした?」
安志さんの裸体は僕だけの特権だ!!!
あとがき (不要な方はスルーしてください)
****
志生帆海です。こんにちは~
大長編をここまで読んで下さった読者さま、本当にありがとうございます。
あぁ……また連続でこんな話ですいません。
他の話がシリアスすぎて、息抜きしたくなってしまったのです。
お……楽しみいただいているのか、非常に不安でもあります(;^_^A
もうちょっとだけ続けてもいいでしょうか。
いや……まだまだ続けてもよろしいでしょうか。
細い腰、引き締まった小さな尻が露わになる。
宮崎で褌をつけた時は、翠はまだ手が届かない遠い存在だった。
触れてはいけない尊い人で、堪え切れずに思わず目を逸らしてしまったのを思い出した。
自分の下半身の暴走が制御できなくなると焦ったものだ。
でも今はもう……翠は俺のものだ。
躊躇いもなく明るい陽射しの下で兄さんの裸体を舐めるように眺めても、咎められない。
翠の股間……その小振りなものは、残念ながらまだ反応していなかった。
俺の眼力が足りないのか、それとも翠の日頃の修行の賜物なのか。
翠は伏し目がちのまま足を開いて、六尺ふんどしの真ん中あたりを股間の位置にくる様にあてがった。そして股間に通したふんどしの片方を肩に掛け、もう片方を股の間にくぐらせていく。
「なぁ流、ここの布を押さえておいてくれないか」
「いや今日は手伝わない。ひとりで出来るか見ている」
「……ふぅん、今日は意地悪なんだな」
すると翠は次第に自分の動作に夢中になり、俺の視線を忘れていく。
おいおい……これじゃ視姦の意味がないじゃないか。
翠の股間を通った布は胸の上を通り、肩へとかかる。
胸の小さな果実が布の狭間に見え隠れして、無性に食らいつきたくなる。
俺の方がムラムラしてくるな。
それから股の間を通したふんどしをよじりながら腰にまわしていく。
慣れた手先だ。
「へぇ上手くなったな」
「沢山、練習したんだよ」
「知らなかったよ」
「やっぱり袈裟の下は褌の方がいいって言われたから」
「あの坊さんの言葉、真に受けたのか」
「え? だって……」
「兄さんみたいな年代の人では、普通の下着だろう」
「そんなことないよ。じゃあ今度確かめてくる」
「え? 駄目だぞ。そんなところにはもう行かせない。もう二度と……一人で他の寺に修行なんて行かせない」
「はぁ……流……お前は……僕を駄目にするな」
不満そうに言いながらも、翠はどこか嬉しそうに笑っていた。
「ここからが仕上げだよ」
紙縒りを作るように紐のように細くして、尻に食い込むほどきつく腰に回していく。
えっ、エロい! エロすぎる!
やばい!また鼻の奥がツンとする。
これ以上見ていると鼻血が出そうで思わず背を向けると、翠が不思議そうな顔をした。
「流、何で顔を背ける?」
翠は器用に最後にふんどしを捩って、腰の部分に絡め巻き込んで留めた。
「あぁ……見ているだけではつまらなかったのか。なら最後はお前が仕上げるか」
おいおい……また無自覚なことを言ってくるな。
この兄は……いつもそうだった。
ならば乗ってやろう。
「そうだな。じゃあ最後は俺にさせてくれ」
俺は兄さんの股間の前に、自分の顔がくるようにしゃがみこんだ。
そして兄さんの大切なものが収まった前袋の布端に触れた。
微かに膨らんでいた。
あの宮崎でも俺は同じことをした。
あの時の兄さんの前袋も、すこし嵩を増していたのでは?
今なら分かる。
兄さんの平常時のサイズも感じ始めた時のサイズも最高潮の時も、何もかも知っているから。
目の前にある兄さんの股間に吸い寄せられ、我慢できずに触れてしまいそうだ。
思わず手を伸ばしていた。
「あっダメだ。流、触れるなんて反則だぞ」
翠がびくっと身体を揺らし退こうとしたので、その腰を深く抱いた。
そして翠の綺麗な形の尻を片手で揉みんだ。
ガブっと鷲掴みにして、やわやわと揉みこんでいく。
張りがあって可愛い尻だ。
「んっ、ダメだ……ここガラス張りだから、外から見えてしまうだろう!」
翠は必死に身を捩るが、俺は拘束を深めて股間の布越しに口づけをした。
「あっ! やめ。バカ。離せっ!」
布越しどころか整えたばかりの褌の前袋の隙間に指をつっこんで、翠の可愛いものに直に触れた。
「やぁっ……」
翠の抵抗は激しくなるが、俺の指は……宮崎での出来事を思い出して止まらない。
あの時は触れられなかった部分に、俺は今は自由に触れられる。
そのことを噛みしめたくて翠の脚を開かせ、股間に潜り込むよう頭を入れて前袋から翠の可愛いものを誘い出し、じゅっと貪った。
「んあっ……ん」
翠は自分の口を手の甲で必死に抑えて、堪えている。
だが身体は正直だ。
どんどん嵩が増している。『きつい、出して』といわんばかりに……
「もう、きつそうだな」
翠がせっかくつけた褌を、今度は俺の手で解していく。
「あぁ……なんで脱がしてしまうんだ?」
「邪魔だろう」
解けていく紐のように、褌は崩れていく。
翠の身体に絡まっていたものを、解くように解き放つように。
結局……俺の手で翠を全裸に剥いてしまった。
「流……お前」
羞恥に染まる身体が愛おしい。
「翠……俺のモノだ」
「こんなことしなくても……僕は流のモノなのに」
困ったように翠が俺を掻き抱いてくれる。
慈愛に満ちた抱擁だ。
「いや、まだ足りない。こんなんじゃ足りない。我慢した分を取り戻せてない!」
自分でも驚くほどの凶暴さで、翠を茶室に連れ込もうとした時、外から悲鳴が聞こえ、思わず顔を見合わせた。
「なんだ?」
****
「安志──!!」
「安志さん──!!」
洋兄さんと僕の悲鳴にも似た叫び声が、月影寺に中庭に響いた。
当の安志さんは何を開き直ったのか、前を……前を隠しもせずに!
あっけらかんと笑いながら手を振って近づいてきた。
「おーい! 気持ちいいか~。俺さ、水着忘れたんだ。へへっ、だけど、これも解放感があっていいぜ。ここって身内だけだし、イイよな?」
夏の日差しに反射した、股間の凛々しいものを、ぶらぶらと揺らしながら近づてくる。
おっ……おかしい!
まだ勃起しているわけじゃないのに、なんであんなに大きくて太いんだよぉ!
目をこすって、まじまじと見てしまった。
「すご……安志の……」
隣に立っている洋兄さんの目も、その部分に釘付けだ。
「ああああ!ダメーーーー!」
僕は洋兄さんの目を慌てて手のひらで塞いだ。
「うわっ!涼?どうした?」
安志さんの裸体は僕だけの特権だ!!!
あとがき (不要な方はスルーしてください)
****
志生帆海です。こんにちは~
大長編をここまで読んで下さった読者さま、本当にありがとうございます。
あぁ……また連続でこんな話ですいません。
他の話がシリアスすぎて、息抜きしたくなってしまったのです。
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