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第2部 10章
ただいまとお帰り 5
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【R18】
今日の私は洋に指摘される程、機嫌がよかった。それは自覚していた。
病院の私の個室からライターに扮する洋と歩くのは、スリルがあった。
駐車場で洋を車に乗せて見つめると、洋も穏かに微笑んでくれた。
言葉のいらない距離まで近づけた。
そう思う瞬間だった。
こんな風に私の職場から一緒に、新しい家に戻るとは思っていなかったので、嬉しさが込み上げてくる。
ずっと夢だった洋と私だけの家が、ついに完成した。
ずっと一人だった洋に家族と家を贈ることがやっと出来た。
更にその洋が、喜びのあまり私のもとへ駆けつけてきてくれた。
何もかも新鮮で嬉しい事の連続だった。
今までひとりだった私は、永遠の相手を手に入れた。
今、ベッドの前に上半身を裸で立たせた洋の白い肌は、吸い付くように滑らかでしっとりと輝いていた。
私は医師としての指は置いて、恋人をじっくりと愛撫していく。
脇腹をそろりと撫で上げれば、洋の躰はすぐに震える。
淡い色合いの乳首に挟むように唇を寄せて、吸い付けば細腰が揺れる。
「あっ……あ…」
小刻みに官能的に……小さな声が新しい家に広がっていく。
「ここ、好きだろう? すっかり弱くなってこんなにツンと立ち上がって可愛いな」
「言うな……そんな風に」
可愛く文句を言う唇を優しく塞ぎ、まだ大人しくしている舌を誘い出す。舌を絡め多少強引に扱うと、洋もそれに煽られ口づけを深め合っていく。
「ん……あぁ」
「堪らないな。その声」
そのまま抱きかかえ、シーツに組み敷いた。まっすぐに私のことを信頼した目で見上げてくれる、洋の視線が愛おしい。
「いいか」
洋のスウェットのズボンを、ひざ下まで下ろす。中途半端な姿に羞恥心が沸いたのか、洋の頬が赤く染まる。
ポケットにあらかじめ用意していたオイルで充分に滑らかにしてやる。
私の指にも……洋の恥じらいで震える蕾にも。
「くっ……」
後ろにそっと指を忍ばせると、洋の躰は大きく震えた。中はすでに熱を帯び、とろけるように柔らかくなっていた。流れに任せて全身を愛撫していく。洋の形のよい耳たぶを甘く噛んでやる。
「洋? もう柔らかくなっているな。もしかして自分で弄った?」
「馬鹿っ! 丈が毎晩のように抱くからだ」
恥ずかしそうに叫ぶ洋が、この上なく愛おしい。
泣きそうな顔で叫んでも、私を煽るだけなのに。
洋の温もりに忍ばせた指を前後にかき回して、刺激を与えてやる。
中を擦ってやると、感じるところを直撃したのか細腰がわなわなと震えた。
「中で感じているな」
「あっ……やっ……それ」
すっかり感じやすくなった洋の姿を、私は観察するように眺めた。
青い海のようなシーツで、快楽に溺れそうで留まっている洋。
シーツの皺が快楽の度合いを示すかのように、波のように畝っていた。
「綺麗だ」
いつの間にかズボンはすべて脱げ、生まれままの姿で洋は私の下で震えていた。
何度抱いても、恥じらう躰。
好きだ。そんなところが好きだ。
私もたまらず着ていたものを脱ぎ去って、お互いの肌を密着させ温もりを分かちあった。
それから思いっきり洋の両足を抱え上げて、もう限界とばかりになった屹立を柔らかく解れた入り口へとあてがう。
「んっ……あっ!」
この上なく甘い吐息が漏れる。
ぐっと進めば、少し眉根を寄せて、それでいて快楽の見え隠れする表情で私を受け止めてくれる細い躰が愛おしい。
「中で出していいか」
「うん……もう来てくれ」
もう一度洋を深く抱え込み、ぐっぐっと腰を大きく上下させ、中をえぐるように探り最奥に精を放った。
思う存分……洋を味わった。
そんな満足感が押し寄せてくる。
「あぁ……」
艶めかしく洋の躰は、衝撃でシーツの上で何度か軽やかに跳ねた。
洋の小振りだが形の良い屹立も私が擦ってやると、ほぼ同時に精を放ってくれた。
手で受け止めてやると、命の匂いが立ち込めた。
「可愛い……上手く出せたな」
はぁはぁと肩口で息をする洋の後頭部を抱きかかえるように私の胸に沈めてやる。
汗ばんだ背中に、ふと無理をさせていないか心配になる。
今日は貧血も起こして体調が万全でないのだから……すぐにでも二度目に入りたいのをぐっと我慢した。
その代り言葉で抱こう。
「洋、好きだ……愛している。ずっと傍に、この家で過ごそう」
「丈……俺に居場所を……幸せを作ってくれて、ありがとう」
まどろむ中、吐息交じりの恋人から感謝の言葉を貰い……胸を打たれる。
今日の私は洋に指摘される程、機嫌がよかった。それは自覚していた。
病院の私の個室からライターに扮する洋と歩くのは、スリルがあった。
駐車場で洋を車に乗せて見つめると、洋も穏かに微笑んでくれた。
言葉のいらない距離まで近づけた。
そう思う瞬間だった。
こんな風に私の職場から一緒に、新しい家に戻るとは思っていなかったので、嬉しさが込み上げてくる。
ずっと夢だった洋と私だけの家が、ついに完成した。
ずっと一人だった洋に家族と家を贈ることがやっと出来た。
更にその洋が、喜びのあまり私のもとへ駆けつけてきてくれた。
何もかも新鮮で嬉しい事の連続だった。
今までひとりだった私は、永遠の相手を手に入れた。
今、ベッドの前に上半身を裸で立たせた洋の白い肌は、吸い付くように滑らかでしっとりと輝いていた。
私は医師としての指は置いて、恋人をじっくりと愛撫していく。
脇腹をそろりと撫で上げれば、洋の躰はすぐに震える。
淡い色合いの乳首に挟むように唇を寄せて、吸い付けば細腰が揺れる。
「あっ……あ…」
小刻みに官能的に……小さな声が新しい家に広がっていく。
「ここ、好きだろう? すっかり弱くなってこんなにツンと立ち上がって可愛いな」
「言うな……そんな風に」
可愛く文句を言う唇を優しく塞ぎ、まだ大人しくしている舌を誘い出す。舌を絡め多少強引に扱うと、洋もそれに煽られ口づけを深め合っていく。
「ん……あぁ」
「堪らないな。その声」
そのまま抱きかかえ、シーツに組み敷いた。まっすぐに私のことを信頼した目で見上げてくれる、洋の視線が愛おしい。
「いいか」
洋のスウェットのズボンを、ひざ下まで下ろす。中途半端な姿に羞恥心が沸いたのか、洋の頬が赤く染まる。
ポケットにあらかじめ用意していたオイルで充分に滑らかにしてやる。
私の指にも……洋の恥じらいで震える蕾にも。
「くっ……」
後ろにそっと指を忍ばせると、洋の躰は大きく震えた。中はすでに熱を帯び、とろけるように柔らかくなっていた。流れに任せて全身を愛撫していく。洋の形のよい耳たぶを甘く噛んでやる。
「洋? もう柔らかくなっているな。もしかして自分で弄った?」
「馬鹿っ! 丈が毎晩のように抱くからだ」
恥ずかしそうに叫ぶ洋が、この上なく愛おしい。
泣きそうな顔で叫んでも、私を煽るだけなのに。
洋の温もりに忍ばせた指を前後にかき回して、刺激を与えてやる。
中を擦ってやると、感じるところを直撃したのか細腰がわなわなと震えた。
「中で感じているな」
「あっ……やっ……それ」
すっかり感じやすくなった洋の姿を、私は観察するように眺めた。
青い海のようなシーツで、快楽に溺れそうで留まっている洋。
シーツの皺が快楽の度合いを示すかのように、波のように畝っていた。
「綺麗だ」
いつの間にかズボンはすべて脱げ、生まれままの姿で洋は私の下で震えていた。
何度抱いても、恥じらう躰。
好きだ。そんなところが好きだ。
私もたまらず着ていたものを脱ぎ去って、お互いの肌を密着させ温もりを分かちあった。
それから思いっきり洋の両足を抱え上げて、もう限界とばかりになった屹立を柔らかく解れた入り口へとあてがう。
「んっ……あっ!」
この上なく甘い吐息が漏れる。
ぐっと進めば、少し眉根を寄せて、それでいて快楽の見え隠れする表情で私を受け止めてくれる細い躰が愛おしい。
「中で出していいか」
「うん……もう来てくれ」
もう一度洋を深く抱え込み、ぐっぐっと腰を大きく上下させ、中をえぐるように探り最奥に精を放った。
思う存分……洋を味わった。
そんな満足感が押し寄せてくる。
「あぁ……」
艶めかしく洋の躰は、衝撃でシーツの上で何度か軽やかに跳ねた。
洋の小振りだが形の良い屹立も私が擦ってやると、ほぼ同時に精を放ってくれた。
手で受け止めてやると、命の匂いが立ち込めた。
「可愛い……上手く出せたな」
はぁはぁと肩口で息をする洋の後頭部を抱きかかえるように私の胸に沈めてやる。
汗ばんだ背中に、ふと無理をさせていないか心配になる。
今日は貧血も起こして体調が万全でないのだから……すぐにでも二度目に入りたいのをぐっと我慢した。
その代り言葉で抱こう。
「洋、好きだ……愛している。ずっと傍に、この家で過ごそう」
「丈……俺に居場所を……幸せを作ってくれて、ありがとう」
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