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完結後の甘い話の章
『蜜月旅行 88』終わりは始まり
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眩いほどの南国の太陽が、さんさんと降り注ぐ大海原。
翠を誘い潜れば、透明感のある海がたちまち俺達を迎え入れてくれた。
魚は見えないが、まるでシュノーケリングをしているかのような透明さだ。
水の中で、翠のすらりとした脚が良く見える。
男のくせに髪の色が薄いから、本当に艶めしく揺らいでいる。
その光景に、思わず喉が鳴る程、誘われる。
「流、待って」
「翠、来いよ」
泳ぎが得意でない翠の手を繋いでやる。
こんな風に二人で、海に来たかったんだ。
ふと遠い昔、翠と二人で江ノ島の水族館に行ったことを思い出した。あの時の翠は、いつかガラス越しじゃなく本物の海で、二人きりのびのびと泳ぎたいと言ってくれたんだ。
夢だった。
翠を独り占めするのが、長年の夢だった。
波に躰を委ね、ただ魚のように漂うだけでよかった。
翠と二人だけで過ごしていると、翠が兄で俺が弟だということなんて忘れてしまう。大自然の大海原では、小さなことだ。
だいぶ深い所まで来たのか。足が着くか着かないかの際どい所まで泳いでしまったようだ。すると俺より背が10cm以上低い翠が、少し不安そうに手を伸ばし、俺の肩にギュッと捕まって来た。
その仕草が素直に可愛いと思った。歳なんて本当に関係ないんだと、最近の翠を見ていると強く思う。幾つになっても可愛い人は、永遠に可愛いのだ。
幸いなことに辺りに人はいない。それをいいことに、波を陰に、翠の後頭部をぐいっと引き寄せた。
「あっ」
小さな戸惑いの声を吸い込むように、俺は翠にキスをした。
「流、こんな場所じゃ……だめだ」
「堪らないんだ。翠が好き過ぎて」
「あっ」
深まる口付けは、海の味がした。塩辛く甘くはない。それでも翠の唇を通せば甘くなっていく。喉を震わせ、俺を掴まえる手を小さく震わせ、翠が賢明に応えてくれる。見た目よりもずっと柔らかい翠の唇が、淫らに俺を誘う。
「んっ……」
力が抜けて薄く開いた口の中へ、すかさず舌を忍び込ませる。
「あっ」
恥ずかしそうに逃げる翠の舌を救い上げて絡ませて、くちゅっと淫らな音が立つまで吸い続ける。どんどん翠の躰から、力が抜けていくのを感じる。脱力して海に沈んでいきそうな翠の躰をぐいっと片手で引き上げてやると、俺の熱い胸板と翠の薄い胸板がぴたりと合わさった。
「や……」
恥ずかしそうに翠が大きく身を捩るので、何事かと思ったら……翠の胸元……白いTシャツが濡れた肌にまとわりつき、翠の可憐な乳首がツンと尖っているのが透けて見えた。
「翠……まさか俺のキスだけで、こんなに感じたのか」
「流、もういじめないでくれ。僕はその……まだこういうことに慣れていない」
羞恥に潤む目は俺を煽るだけだよ。翠……
「ここをこんなに尖らせて」
「ひっ」
Tシャツ越しに胸の尖りをギュッと摘まむと、翠がビクリと震え、息を呑んだ。
翠を誘い潜れば、透明感のある海がたちまち俺達を迎え入れてくれた。
魚は見えないが、まるでシュノーケリングをしているかのような透明さだ。
水の中で、翠のすらりとした脚が良く見える。
男のくせに髪の色が薄いから、本当に艶めしく揺らいでいる。
その光景に、思わず喉が鳴る程、誘われる。
「流、待って」
「翠、来いよ」
泳ぎが得意でない翠の手を繋いでやる。
こんな風に二人で、海に来たかったんだ。
ふと遠い昔、翠と二人で江ノ島の水族館に行ったことを思い出した。あの時の翠は、いつかガラス越しじゃなく本物の海で、二人きりのびのびと泳ぎたいと言ってくれたんだ。
夢だった。
翠を独り占めするのが、長年の夢だった。
波に躰を委ね、ただ魚のように漂うだけでよかった。
翠と二人だけで過ごしていると、翠が兄で俺が弟だということなんて忘れてしまう。大自然の大海原では、小さなことだ。
だいぶ深い所まで来たのか。足が着くか着かないかの際どい所まで泳いでしまったようだ。すると俺より背が10cm以上低い翠が、少し不安そうに手を伸ばし、俺の肩にギュッと捕まって来た。
その仕草が素直に可愛いと思った。歳なんて本当に関係ないんだと、最近の翠を見ていると強く思う。幾つになっても可愛い人は、永遠に可愛いのだ。
幸いなことに辺りに人はいない。それをいいことに、波を陰に、翠の後頭部をぐいっと引き寄せた。
「あっ」
小さな戸惑いの声を吸い込むように、俺は翠にキスをした。
「流、こんな場所じゃ……だめだ」
「堪らないんだ。翠が好き過ぎて」
「あっ」
深まる口付けは、海の味がした。塩辛く甘くはない。それでも翠の唇を通せば甘くなっていく。喉を震わせ、俺を掴まえる手を小さく震わせ、翠が賢明に応えてくれる。見た目よりもずっと柔らかい翠の唇が、淫らに俺を誘う。
「んっ……」
力が抜けて薄く開いた口の中へ、すかさず舌を忍び込ませる。
「あっ」
恥ずかしそうに逃げる翠の舌を救い上げて絡ませて、くちゅっと淫らな音が立つまで吸い続ける。どんどん翠の躰から、力が抜けていくのを感じる。脱力して海に沈んでいきそうな翠の躰をぐいっと片手で引き上げてやると、俺の熱い胸板と翠の薄い胸板がぴたりと合わさった。
「や……」
恥ずかしそうに翠が大きく身を捩るので、何事かと思ったら……翠の胸元……白いTシャツが濡れた肌にまとわりつき、翠の可憐な乳首がツンと尖っているのが透けて見えた。
「翠……まさか俺のキスだけで、こんなに感じたのか」
「流、もういじめないでくれ。僕はその……まだこういうことに慣れていない」
羞恥に潤む目は俺を煽るだけだよ。翠……
「ここをこんなに尖らせて」
「ひっ」
Tシャツ越しに胸の尖りをギュッと摘まむと、翠がビクリと震え、息を呑んだ。
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