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完結後の甘い話の章
『蜜月旅行 62』もう一つの月
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【R18】
追い詰められていた。
どこまでも……どこまでも。
もう一寸も逃げる余地がない場所まで…
「流、駄目だ…もう離せ」
弟の流に性器を咥えられるという現実に震えながらも、抗うどころから自ら腰を振って強請るような真似をしてしまうなんて……
最後のトドメと言わんばかりに、流が卑猥な水音を立てながら、鈴口に舌先を突き刺すように刺激を与えてきた。
「はぁっ!うぅ……」
もう息も絶え絶えだ。
頭の片隅にこのままでは流の口を汚してしまうという危惧が過り、必死に離すように訴えたのに聞いてもらえない。
流の逞しい手によって竿を扱き上げられると、もう沸点はそこまで来ていた。白くスパークする頭。熱が上昇しきる感覚と共に僕のものも勢いよく弾けてしまった。
いや正確には僕の躰から出た白濁のものは、そのまま流の口の中へ吸い込まれてしまったのだ。
「なんてことを……馬鹿っ、流の馬鹿!」
なんだかへなへなと力が抜けて、覆いかぶさっている流の逞しい胸をドンドンと叩いてしまった。
流の方は手の甲で口を拭いながら、余裕のある艶めいた笑みを浮かべていた。
「翠……ありがとう。夢が叶った」
「はぁ夢って……流はずっとそんな夢を見ていたのか」
呆れるような……おかしいような、ずっと弟として傍にいてくれた流の頭の中をのぞき見したような気分だ。
「くくっ」
「あっ翠、笑うなよ。せっかくのムードが台無しだ」
「あぁ悪かった」
「翠、なぁ気持ち良かったか」
改めて聞かれると、耳まで赤くなってしまう。
でもここは正直に答えることにした。
「ん……良かった」
すると力尽きて萎えた僕のものを、流がつぅーっとなぞりながら、耳元で囁いて来る。
「翠のここ、想像通りほっそりしていて綺麗だな。きっと色も綺麗だろうな。なぁ電気をつけてもいいか、よく見てみたい」
「なっ!駄目に決まっている!それにもう触るなっ」
「チェッ。じゃあ続きをしてもいいか。このままじゃ俺が辛い」
幼い頃のように、ふてくされた声を出す流が可愛く思えた。
さっきまであんなに強引に僕の躰を制御していたのに、今はまるで耳の垂れた犬のように従順じゃないか。
こんな所で終わりにしたら可哀想だ。
長年染み付いた兄としての庇護欲が掻き立てられるのか、僕はどこまでも流に弱かった。
「この先もちゃんと受け入れるからそんな顔するな」
正直……僕は男性同士のセックスへの知識が乏しい。
何処に何を挿れるのかは分かっているが、本当に未知の世界だ。
正直に言うと、戸惑いもかなりある。
でもそれ以上に僕も流を欲していた。
「本当にいいのか」
「流がこのままじゃ辛いだろう」
「翠……ありがとう、助かったよ。正直もう痛い位に勃っているから」
「えっそうなのか」
見ないようにしていたが、流の下半身をじっと伺い見ると、それは驚くほど獰猛に勃っていた。流の勃起した状態を見たことがなかったので、かなり焦ってしまった。
だってそれは僕のと違って、驚くほど……
「……立派だ」
無意識に思わずとんでもない感想を呟いてしまったことを、その後、激しく後悔した。
追い詰められていた。
どこまでも……どこまでも。
もう一寸も逃げる余地がない場所まで…
「流、駄目だ…もう離せ」
弟の流に性器を咥えられるという現実に震えながらも、抗うどころから自ら腰を振って強請るような真似をしてしまうなんて……
最後のトドメと言わんばかりに、流が卑猥な水音を立てながら、鈴口に舌先を突き刺すように刺激を与えてきた。
「はぁっ!うぅ……」
もう息も絶え絶えだ。
頭の片隅にこのままでは流の口を汚してしまうという危惧が過り、必死に離すように訴えたのに聞いてもらえない。
流の逞しい手によって竿を扱き上げられると、もう沸点はそこまで来ていた。白くスパークする頭。熱が上昇しきる感覚と共に僕のものも勢いよく弾けてしまった。
いや正確には僕の躰から出た白濁のものは、そのまま流の口の中へ吸い込まれてしまったのだ。
「なんてことを……馬鹿っ、流の馬鹿!」
なんだかへなへなと力が抜けて、覆いかぶさっている流の逞しい胸をドンドンと叩いてしまった。
流の方は手の甲で口を拭いながら、余裕のある艶めいた笑みを浮かべていた。
「翠……ありがとう。夢が叶った」
「はぁ夢って……流はずっとそんな夢を見ていたのか」
呆れるような……おかしいような、ずっと弟として傍にいてくれた流の頭の中をのぞき見したような気分だ。
「くくっ」
「あっ翠、笑うなよ。せっかくのムードが台無しだ」
「あぁ悪かった」
「翠、なぁ気持ち良かったか」
改めて聞かれると、耳まで赤くなってしまう。
でもここは正直に答えることにした。
「ん……良かった」
すると力尽きて萎えた僕のものを、流がつぅーっとなぞりながら、耳元で囁いて来る。
「翠のここ、想像通りほっそりしていて綺麗だな。きっと色も綺麗だろうな。なぁ電気をつけてもいいか、よく見てみたい」
「なっ!駄目に決まっている!それにもう触るなっ」
「チェッ。じゃあ続きをしてもいいか。このままじゃ俺が辛い」
幼い頃のように、ふてくされた声を出す流が可愛く思えた。
さっきまであんなに強引に僕の躰を制御していたのに、今はまるで耳の垂れた犬のように従順じゃないか。
こんな所で終わりにしたら可哀想だ。
長年染み付いた兄としての庇護欲が掻き立てられるのか、僕はどこまでも流に弱かった。
「この先もちゃんと受け入れるからそんな顔するな」
正直……僕は男性同士のセックスへの知識が乏しい。
何処に何を挿れるのかは分かっているが、本当に未知の世界だ。
正直に言うと、戸惑いもかなりある。
でもそれ以上に僕も流を欲していた。
「本当にいいのか」
「流がこのままじゃ辛いだろう」
「翠……ありがとう、助かったよ。正直もう痛い位に勃っているから」
「えっそうなのか」
見ないようにしていたが、流の下半身をじっと伺い見ると、それは驚くほど獰猛に勃っていた。流の勃起した状態を見たことがなかったので、かなり焦ってしまった。
だってそれは僕のと違って、驚くほど……
「……立派だ」
無意識に思わずとんでもない感想を呟いてしまったことを、その後、激しく後悔した。
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