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完結後の甘い話の章
完結後の甘い物語 『雨の悪戯 6』
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【R18】
「んっ……丈…もう苦し…」
躰の上に跨がせた洋が、眉をよせて苦悩の表情を浮かべている。その背中はしっとりと汗ばんで、絹のような輝いていた。
色っぽいな。
じっと観察するように、洋の美しい表情を眺めてしまう。
ふっ、耳まで真っ赤になっているな。何度もこの体位で抱いているのに、未だに慣れないようだ。股に私のものがぴたりとあたっているのを、洋も敏感に感じ取っているのだろう。腰をもぞもぞと動かして恥ずかしそうにしている。
私の方もそろそろ限界だ。
「洋……腰をそのまま落とせ」
「んあっ……無理っ」
洋がぱっと目を見開いて腰をひいてしまったので、私の方が洋の腰に手をまわしぐっと引き寄せて誘導してやる。入り口にあたっていたものが、洋の躰の奥へと吸い込まれるように入っていく。
「あぁ……」
洋が羞恥に震えている。その姿にまたいっそう煽られてまた大きくなってしまう。腰を揺らせば、洋の腰が跳ね一層大きな声を出してくれる。洋をもうなりふり構わない状態まで連れて行く。
洋に乱れて欲しい、もっと溺れて欲しい。
そんな気持ちで、一気に突き上げていく。
「丈っ……もう無理……駄目だ…」
甘い懇願の中、二人で共に果てた。
「はぁはぁ……」
荒い息遣いで汗をぐっしょりかいた洋が、私の胸にドサッと倒れ込んでくる。その背中に手をまわし、優しく抱き留めてやる。
「洋、頑張ったな」
「この姿勢は苦しいよ」
「じゃあ。今度は違う体位にしよう」
「えっ今日は一回だけっていったろう」
可愛く文句をいう洋の乳首をぺろっと舐めあげると、洋が小さな悲鳴をあげる。
「やだっ、そこ触るな」
「まだだ、どうせ汗をこんなにかいたのだから、もう一度」
今度は洋の上に私が四つん這いに跨って、洋の体を万遍なく愛撫していく。手で撫でて、敏感になって震える突起を摘まみ、甘噛みしたり指先ではじいたりすれば、果てたばかりの洋のものも、また息を吹き返したかのようにふるふると勃ちあがっていく。
「まだ出来そうだな」
「……丈は意地悪だ」
そういいながらも洋も甘い笑みで抱きついてくる。
洋とは何度躰を重ねても飽きることがない、
魅力溢れる洋との営みに溺れているのは私だ。
何度か絶頂を迎えた後、流石の私も疲れ果てて、二人で汗まみれで布団に横たわった。
「ふぅ……」
耳を澄ませば、障子の向こうに雨音がする。次第に雨戸に吹き付けるように強くあたる音になっていく。
「丈……この音は雨?結構降っているね」
「あぁ月に暈がかぶっていたからな。今宵は嵐になるかもな」
「そうなんだ……はぁ疲れた」
体力のない洋はまさに私によって抱き潰され、うつらうつらしだしていた。
「洋、まだ寝るな。シャワーを浴びにいかないと、そのままでは駄目だ」
「ん……眠い。この部屋にシャワーがあったらいいのに」
ピカっ
その時、部屋の中まで稲妻が届くような轟音がした。
「雷か」
「丈の言った通りだな。嵐が来るかも……ん……おやすみ」
「おい、まだ寝るな」
「シャワーは明日でいいよ」
「そんなことしたら、また具合が悪くなるだろう。さぁいこう」
「もう無理だ。動けない」
「しょうがないな。抱いていってやるから」
「それは無理だ。お兄さんたちに見られたら恥ずかしい」
洋がギョッとした表情をした。
雨は一層ひどくなってきている。
雷も近づいているようだった。
ドドドッー
その時もう一度木造の家屋が揺れる程の轟音がした。
「わっ雷落ちたのか」
流石に洋も驚いて、天井を見上げた。
「そのようだな。部屋が壊れるかと思ったぞ」
「本当に驚いた」
雷は遠のいて行ったが雨脚は強まるばかりだ。
その時、顔にぽつぽつと水滴があたった。
「なんだ……これ?」
「んっ……丈…もう苦し…」
躰の上に跨がせた洋が、眉をよせて苦悩の表情を浮かべている。その背中はしっとりと汗ばんで、絹のような輝いていた。
色っぽいな。
じっと観察するように、洋の美しい表情を眺めてしまう。
ふっ、耳まで真っ赤になっているな。何度もこの体位で抱いているのに、未だに慣れないようだ。股に私のものがぴたりとあたっているのを、洋も敏感に感じ取っているのだろう。腰をもぞもぞと動かして恥ずかしそうにしている。
私の方もそろそろ限界だ。
「洋……腰をそのまま落とせ」
「んあっ……無理っ」
洋がぱっと目を見開いて腰をひいてしまったので、私の方が洋の腰に手をまわしぐっと引き寄せて誘導してやる。入り口にあたっていたものが、洋の躰の奥へと吸い込まれるように入っていく。
「あぁ……」
洋が羞恥に震えている。その姿にまたいっそう煽られてまた大きくなってしまう。腰を揺らせば、洋の腰が跳ね一層大きな声を出してくれる。洋をもうなりふり構わない状態まで連れて行く。
洋に乱れて欲しい、もっと溺れて欲しい。
そんな気持ちで、一気に突き上げていく。
「丈っ……もう無理……駄目だ…」
甘い懇願の中、二人で共に果てた。
「はぁはぁ……」
荒い息遣いで汗をぐっしょりかいた洋が、私の胸にドサッと倒れ込んでくる。その背中に手をまわし、優しく抱き留めてやる。
「洋、頑張ったな」
「この姿勢は苦しいよ」
「じゃあ。今度は違う体位にしよう」
「えっ今日は一回だけっていったろう」
可愛く文句をいう洋の乳首をぺろっと舐めあげると、洋が小さな悲鳴をあげる。
「やだっ、そこ触るな」
「まだだ、どうせ汗をこんなにかいたのだから、もう一度」
今度は洋の上に私が四つん這いに跨って、洋の体を万遍なく愛撫していく。手で撫でて、敏感になって震える突起を摘まみ、甘噛みしたり指先ではじいたりすれば、果てたばかりの洋のものも、また息を吹き返したかのようにふるふると勃ちあがっていく。
「まだ出来そうだな」
「……丈は意地悪だ」
そういいながらも洋も甘い笑みで抱きついてくる。
洋とは何度躰を重ねても飽きることがない、
魅力溢れる洋との営みに溺れているのは私だ。
何度か絶頂を迎えた後、流石の私も疲れ果てて、二人で汗まみれで布団に横たわった。
「ふぅ……」
耳を澄ませば、障子の向こうに雨音がする。次第に雨戸に吹き付けるように強くあたる音になっていく。
「丈……この音は雨?結構降っているね」
「あぁ月に暈がかぶっていたからな。今宵は嵐になるかもな」
「そうなんだ……はぁ疲れた」
体力のない洋はまさに私によって抱き潰され、うつらうつらしだしていた。
「洋、まだ寝るな。シャワーを浴びにいかないと、そのままでは駄目だ」
「ん……眠い。この部屋にシャワーがあったらいいのに」
ピカっ
その時、部屋の中まで稲妻が届くような轟音がした。
「雷か」
「丈の言った通りだな。嵐が来るかも……ん……おやすみ」
「おい、まだ寝るな」
「シャワーは明日でいいよ」
「そんなことしたら、また具合が悪くなるだろう。さぁいこう」
「もう無理だ。動けない」
「しょうがないな。抱いていってやるから」
「それは無理だ。お兄さんたちに見られたら恥ずかしい」
洋がギョッとした表情をした。
雨は一層ひどくなってきている。
雷も近づいているようだった。
ドドドッー
その時もう一度木造の家屋が揺れる程の轟音がした。
「わっ雷落ちたのか」
流石に洋も驚いて、天井を見上げた。
「そのようだな。部屋が壊れるかと思ったぞ」
「本当に驚いた」
雷は遠のいて行ったが雨脚は強まるばかりだ。
その時、顔にぽつぽつと水滴があたった。
「なんだ……これ?」
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