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第4章
※安志編※ 太陽の欠片 14
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summer camp 9
「へっへっ」
下品な笑みを浮かべた男が、キャンピングカーの簡易ベッドに乗り上げてくる。ベルトをカチャカチャと音を立てて外しながら……クチャクチャとガムを噛む唾液と混じった汚らしい音が車内に響いていく。
「……来いよ」
僕は誘うような笑みを無理やり浮かべ、油断させていく。本当はこんなことしたくもないが、この場を切りに抜けるために仕方がない。乱れる息を深呼吸して整え、冷静になっていく。
「へぇ~随分物分かりいいな。たっぷり可愛がってやるぜ、待ってろ」
男の興奮した酒臭い息が俺の顔にかかった瞬間、今だっ!タイミングを合わせて、追いかぶさって来た男の股間を思いっきり蹴り上げた。
「ぎゃっ!ぐぅっ!!」
男が瞬時に真っ青になり顔を歪めて蹲った瞬間、僕はベッドから素早くすり抜け、着衣を整え、キャンピングカーのドアを開けた。
だが目の前が真っ暗になった。
「くっくっくっ、やっぱりな~急に大人しくなったから怪しいと思ったぜ。油断させて逃げようって魂胆だろっ! 生意気なっ」
男達の目はもう正気でなく、妖しい色を帯びている。
「やめろっ!」
逃げようと走ったが、すぐに男達の手が伸びて来て、そのまま地面に激しく投げ飛ばされた。
「少し痛めつけてからだなっ!やれっ!」
「くっ」
三人がかりでボコボコに蹴られる。僕は内臓を守るために躰を丸めて凌ぐが痛くてしょうがない。
くそっ何でこんな目に……体格差もあり悔しいが3人がかりでは敵わない! それでも最後まで諦めない!
「おいっ覚悟しろ、さっきのお返しでたっぷり可愛がってやるぜ」
土埃で霞む視界を見上げると、最初に僕を襲った男が怒りに狂った目で見降ろしている。
「まだ生意気な眼をしているぜ。おいっ! こいつに薬を入れろ」
「OK!」
冗談じゃないっ、そんな怪しい薬を盛られてたまるか!
「やめろ! そんなことするなっ!」
再び押さえつけられ、ズボンを引き下ろされてしまう。そして座薬のようなものを手にした男がゆっくりじわじわと卑猥な笑みを浮かべながら近づいてくる。
あぁっダメだ!
イヤだ! 絶対にイヤだ! 誰かっ!
夜風に晒された尻に触れる汚い手に身震いし、嫌悪感で涙が滲み出る。
もう駄目なのか。このまま……
ぎゅっと目をつぶった瞬間、突然メキッと音がして僕を襲っていた男達が一気に投げ飛ばされていた。
えっ……一体何が起こったのか。
目に土が入ったせいかズキズキと痛くて涙がボロボロと流れている。視界が濁ってよく見えない。何度も蹴られたせいか意識も息も……もう絶え絶えだ。
「おいっ大丈夫か。もう安心しろ」
近づいてきた男は僕の前で屈み、大きな手で背中を擦って落ち着かせてくれる。
誰だ……僕を助けてくれたのは…?
そして僕の躰の状態を確かめるように、慣れた手つきで確認していく。その手つきは医療の心得があるようで、僕はほっとした。助かったのか。この人になら任せても大丈夫そうだ。
「骨折はしていないようだが、打撲がひどいな。家で治療しよう」
ありがとう……と声に出そうと思ったが、意識が途切れるほうが先だった。
「へっへっ」
下品な笑みを浮かべた男が、キャンピングカーの簡易ベッドに乗り上げてくる。ベルトをカチャカチャと音を立てて外しながら……クチャクチャとガムを噛む唾液と混じった汚らしい音が車内に響いていく。
「……来いよ」
僕は誘うような笑みを無理やり浮かべ、油断させていく。本当はこんなことしたくもないが、この場を切りに抜けるために仕方がない。乱れる息を深呼吸して整え、冷静になっていく。
「へぇ~随分物分かりいいな。たっぷり可愛がってやるぜ、待ってろ」
男の興奮した酒臭い息が俺の顔にかかった瞬間、今だっ!タイミングを合わせて、追いかぶさって来た男の股間を思いっきり蹴り上げた。
「ぎゃっ!ぐぅっ!!」
男が瞬時に真っ青になり顔を歪めて蹲った瞬間、僕はベッドから素早くすり抜け、着衣を整え、キャンピングカーのドアを開けた。
だが目の前が真っ暗になった。
「くっくっくっ、やっぱりな~急に大人しくなったから怪しいと思ったぜ。油断させて逃げようって魂胆だろっ! 生意気なっ」
男達の目はもう正気でなく、妖しい色を帯びている。
「やめろっ!」
逃げようと走ったが、すぐに男達の手が伸びて来て、そのまま地面に激しく投げ飛ばされた。
「少し痛めつけてからだなっ!やれっ!」
「くっ」
三人がかりでボコボコに蹴られる。僕は内臓を守るために躰を丸めて凌ぐが痛くてしょうがない。
くそっ何でこんな目に……体格差もあり悔しいが3人がかりでは敵わない! それでも最後まで諦めない!
「おいっ覚悟しろ、さっきのお返しでたっぷり可愛がってやるぜ」
土埃で霞む視界を見上げると、最初に僕を襲った男が怒りに狂った目で見降ろしている。
「まだ生意気な眼をしているぜ。おいっ! こいつに薬を入れろ」
「OK!」
冗談じゃないっ、そんな怪しい薬を盛られてたまるか!
「やめろ! そんなことするなっ!」
再び押さえつけられ、ズボンを引き下ろされてしまう。そして座薬のようなものを手にした男がゆっくりじわじわと卑猥な笑みを浮かべながら近づいてくる。
あぁっダメだ!
イヤだ! 絶対にイヤだ! 誰かっ!
夜風に晒された尻に触れる汚い手に身震いし、嫌悪感で涙が滲み出る。
もう駄目なのか。このまま……
ぎゅっと目をつぶった瞬間、突然メキッと音がして僕を襲っていた男達が一気に投げ飛ばされていた。
えっ……一体何が起こったのか。
目に土が入ったせいかズキズキと痛くて涙がボロボロと流れている。視界が濁ってよく見えない。何度も蹴られたせいか意識も息も……もう絶え絶えだ。
「おいっ大丈夫か。もう安心しろ」
近づいてきた男は僕の前で屈み、大きな手で背中を擦って落ち着かせてくれる。
誰だ……僕を助けてくれたのは…?
そして僕の躰の状態を確かめるように、慣れた手つきで確認していく。その手つきは医療の心得があるようで、僕はほっとした。助かったのか。この人になら任せても大丈夫そうだ。
「骨折はしていないようだが、打撲がひどいな。家で治療しよう」
ありがとう……と声に出そうと思ったが、意識が途切れるほうが先だった。
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