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第4章
リスタート 4
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「You Saiga became a member of this classroom from today.(今日からこの教室の一員になった崔加 洋くんだ)」
「Nice to meet you.」
教室を案内してくれた先生から英語で紹介をされたので、目深に被っていたキャップを取り会釈した。その途端俺を見つめる沢山の眼にたじろいでしまった。
「it's beautiful~」
まただ……また溜息や感嘆の眼差しを浴び、決まりが悪くなってしまう。
「Please sit over there in the seat(あちらの席に座ってください」
そんな挨拶で始まった授業。
この国の言葉は日本の言葉とも少し似ていて、とっつきやすいらしい。俺は高校2年から大学卒業までアメリカで暮らしたので英語はネイティブ並みになったから、これからまた新たな言語を学べるのは素直に嬉しかった。
語学を学ぶのは好きだし、何かに打ち込むのは気が紛れて楽しい。それに俺はずっと友達がいなかったから、ひたすらに学ぶこと以外知らない…
いやそうじゃないか。そもそも俺が避けていたのだ。高校時代の二の舞になりたくなくて、アメリカではひたすら人との接触を避けていた。
だから独りには慣れている。
この語学学校でも同じでもいい。でも欲を言えばせっかくリスタートしたのだから、周りの人と交流したい。喋ってみたいとも思う。
といっても今日は授業についていくので必死で、課題も沢山出て思ったよりもハードだったので、それどころでなく終わってしまった。
授業を終え、まだその場の雰囲気に慣れない俺が帰る準備をしていると、日本語で事務員らしい人に話しかけられた。
「Saigaくんだよね? 明日は9時に来れますか。先に日本語を教える方の仕事をお願いしたいのですが」
「あっはい」
そうか、丈が言っていたのは、このことか。
「あの、どんな人に教えるのですか。どこの国の人に?」
「あぁこの国の青年で、君と年もあまり変わらないかな?いい友人になれるといいですね。とにかく明日9時に待っています」
「了解しました」
へぇ……同い年位の青年に日本語を教えるのか。
少し楽しみになってきた。仲良くなれたらいいな。
語学学校を出ると辺りは暗くなってきていたので、時計を見ると18時を過ぎていた。
いつの間に……随分と長い時間、集中していたようだな。
もうこんな時間だったのか。早く帰って丈に会いたい。初めてのことばかりで疲れたよ。
昨夜は夜遅くまで買い物をしホテルに戻っても…新生活の準備でお互い疲れ果てて眠ってしまったから、丈とろくに話せてない。
やっと気兼ねなく一緒にいられるのだから、もっともっと丈に触れたいと思うのは、おかしいだろうか。
****
時計を見ると18時過ぎ。
洋は無事、語学学校で過ごせたのだろうか。朝……送ってやりたかったな。早く車を手に入れたい。洋をひとりでメトロに乗せるのは不安だから。
メトロの中で嫌な思いをしなかっただろうか。
いつまでたっても上品で美しく儚げな洋は、その華奢な躰つきも相まって、常に庇護欲をかきたててしまう。最近の洋はもう少し強くなって独り立ちしたいと思っているようだが、私の中では、まだこのままでいい……私の腕の中にいて欲しいと思ってしまう節がある。
そんなのは抱かれる側とはいえ同じ男の性を持つ洋にとって、負担になる身勝手な考えだ。それでも、やっと一緒になれたのだから、もう少しだけ閉じ込めてしまいたい衝動にかられていた。
本当は語学学校なんかにも行かせたくなかった。ビザの問題なのでそうしたのだが、洋は私のことを家でずっと待ってくれればいいのに。
こんな考えを洋に話したら、嫌がられるよな。
だが……まだ不安なのだ。また洋が何処かへ行ってしまいそうで……
その時、インターホンが鳴って洋が帰宅した。
「お帰り」
「丈っ」
部屋に入るなり、洋は私の胸の中に飛び込んできた。
「どうした?」
「んっ……少し疲れた。そして丈に会いたくなった」
洋の華奢な躰はいつでも私の腕の中にすっぽりと収まってくれる。私の胸に顔を埋めている洋の黒いくせ毛に指を絡め撫でてやった。すると洋は私のことを上目遣いに見上げて来た。彼の潤んだ眼は、今すぐここで押し倒したくなるほど艶っぽい。
「洋、どうした?」
「丈に早く丈に会いたくて、走って帰って来た」
それは撫でてやった時、少し髪の毛を汗ばんでいたから知っている。
新しい世界に飛びだってしまうかもと、少しだけ洋のことを遠く感じていた私の気持ちを知ってから知らずか、洋の方からこんなに甘えてくれるなんて嬉しいものだ。
「寂しくなったのか」
「んっ……」
彼の細い腰をぎゅっと強く抱きあげ下半身を密着させ、更に唇を奪っていく。少しだけ激しく吸ったり舌を絡めたり、上唇を甘噛みしてやったりしているうちに、洋の腰はがくんと抜けそうになってくる。
だいぶ感じているな。可愛い。
「丈っ……」
「なんだ?」
「あ……ここじゃ」
「ここじゃなんだ?」
わざと意地悪に聞き返す。
「おいっ」
「ちゃんと言わないと分からないぞ」
「うっ……」
「洋、言ってごらん。そうしたら望むままにしてやる」
洋のウエストに手をかけシャツの裾から手を入れて、洋の華奢な上半身に手を滑らしていく。
「くっ……今日も丈は意地悪だな」
少しだけむっとした声で言うので、ますます可愛く苛めたくなり、洋の上半身を撫でていた手を、胸の小さな突起に集中させていった。
「あっ……あぁ」
触ると硬くなってくる乳首を指先を使い、捏ねるようにもみほぐしていくと、洋は一層羞恥に染まり、わなわなと震えてくる。
「丈っ……いやだ。それは、もう」
そのままシャツを胸元まで一気にたくし上げ、乳首をじゅっと音が立つほど吸い上げてやると彼は一層躰をビクンと震わせた。
支えていた手を離すと、そのままずるずると床にしゃがみ込んでしまった。
「Nice to meet you.」
教室を案内してくれた先生から英語で紹介をされたので、目深に被っていたキャップを取り会釈した。その途端俺を見つめる沢山の眼にたじろいでしまった。
「it's beautiful~」
まただ……また溜息や感嘆の眼差しを浴び、決まりが悪くなってしまう。
「Please sit over there in the seat(あちらの席に座ってください」
そんな挨拶で始まった授業。
この国の言葉は日本の言葉とも少し似ていて、とっつきやすいらしい。俺は高校2年から大学卒業までアメリカで暮らしたので英語はネイティブ並みになったから、これからまた新たな言語を学べるのは素直に嬉しかった。
語学を学ぶのは好きだし、何かに打ち込むのは気が紛れて楽しい。それに俺はずっと友達がいなかったから、ひたすらに学ぶこと以外知らない…
いやそうじゃないか。そもそも俺が避けていたのだ。高校時代の二の舞になりたくなくて、アメリカではひたすら人との接触を避けていた。
だから独りには慣れている。
この語学学校でも同じでもいい。でも欲を言えばせっかくリスタートしたのだから、周りの人と交流したい。喋ってみたいとも思う。
といっても今日は授業についていくので必死で、課題も沢山出て思ったよりもハードだったので、それどころでなく終わってしまった。
授業を終え、まだその場の雰囲気に慣れない俺が帰る準備をしていると、日本語で事務員らしい人に話しかけられた。
「Saigaくんだよね? 明日は9時に来れますか。先に日本語を教える方の仕事をお願いしたいのですが」
「あっはい」
そうか、丈が言っていたのは、このことか。
「あの、どんな人に教えるのですか。どこの国の人に?」
「あぁこの国の青年で、君と年もあまり変わらないかな?いい友人になれるといいですね。とにかく明日9時に待っています」
「了解しました」
へぇ……同い年位の青年に日本語を教えるのか。
少し楽しみになってきた。仲良くなれたらいいな。
語学学校を出ると辺りは暗くなってきていたので、時計を見ると18時を過ぎていた。
いつの間に……随分と長い時間、集中していたようだな。
もうこんな時間だったのか。早く帰って丈に会いたい。初めてのことばかりで疲れたよ。
昨夜は夜遅くまで買い物をしホテルに戻っても…新生活の準備でお互い疲れ果てて眠ってしまったから、丈とろくに話せてない。
やっと気兼ねなく一緒にいられるのだから、もっともっと丈に触れたいと思うのは、おかしいだろうか。
****
時計を見ると18時過ぎ。
洋は無事、語学学校で過ごせたのだろうか。朝……送ってやりたかったな。早く車を手に入れたい。洋をひとりでメトロに乗せるのは不安だから。
メトロの中で嫌な思いをしなかっただろうか。
いつまでたっても上品で美しく儚げな洋は、その華奢な躰つきも相まって、常に庇護欲をかきたててしまう。最近の洋はもう少し強くなって独り立ちしたいと思っているようだが、私の中では、まだこのままでいい……私の腕の中にいて欲しいと思ってしまう節がある。
そんなのは抱かれる側とはいえ同じ男の性を持つ洋にとって、負担になる身勝手な考えだ。それでも、やっと一緒になれたのだから、もう少しだけ閉じ込めてしまいたい衝動にかられていた。
本当は語学学校なんかにも行かせたくなかった。ビザの問題なのでそうしたのだが、洋は私のことを家でずっと待ってくれればいいのに。
こんな考えを洋に話したら、嫌がられるよな。
だが……まだ不安なのだ。また洋が何処かへ行ってしまいそうで……
その時、インターホンが鳴って洋が帰宅した。
「お帰り」
「丈っ」
部屋に入るなり、洋は私の胸の中に飛び込んできた。
「どうした?」
「んっ……少し疲れた。そして丈に会いたくなった」
洋の華奢な躰はいつでも私の腕の中にすっぽりと収まってくれる。私の胸に顔を埋めている洋の黒いくせ毛に指を絡め撫でてやった。すると洋は私のことを上目遣いに見上げて来た。彼の潤んだ眼は、今すぐここで押し倒したくなるほど艶っぽい。
「洋、どうした?」
「丈に早く丈に会いたくて、走って帰って来た」
それは撫でてやった時、少し髪の毛を汗ばんでいたから知っている。
新しい世界に飛びだってしまうかもと、少しだけ洋のことを遠く感じていた私の気持ちを知ってから知らずか、洋の方からこんなに甘えてくれるなんて嬉しいものだ。
「寂しくなったのか」
「んっ……」
彼の細い腰をぎゅっと強く抱きあげ下半身を密着させ、更に唇を奪っていく。少しだけ激しく吸ったり舌を絡めたり、上唇を甘噛みしてやったりしているうちに、洋の腰はがくんと抜けそうになってくる。
だいぶ感じているな。可愛い。
「丈っ……」
「なんだ?」
「あ……ここじゃ」
「ここじゃなんだ?」
わざと意地悪に聞き返す。
「おいっ」
「ちゃんと言わないと分からないぞ」
「うっ……」
「洋、言ってごらん。そうしたら望むままにしてやる」
洋のウエストに手をかけシャツの裾から手を入れて、洋の華奢な上半身に手を滑らしていく。
「くっ……今日も丈は意地悪だな」
少しだけむっとした声で言うので、ますます可愛く苛めたくなり、洋の上半身を撫でていた手を、胸の小さな突起に集中させていった。
「あっ……あぁ」
触ると硬くなってくる乳首を指先を使い、捏ねるようにもみほぐしていくと、洋は一層羞恥に染まり、わなわなと震えてくる。
「丈っ……いやだ。それは、もう」
そのままシャツを胸元まで一気にたくし上げ、乳首をじゅっと音が立つほど吸い上げてやると彼は一層躰をビクンと震わせた。
支えていた手を離すと、そのままずるずると床にしゃがみ込んでしまった。
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