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第3章
道は閉ざされた 7
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「いい子にしていたか」
「俺の携帯はどこですか」
「あぁあれなら処分させてもらったよ。お前は私が目を離しているうちに淫乱になってしまったようだから、躾しなおさないとな」
「なっ俺は父さんの所有物じゃない!俺の携帯を返して!」
「洋……昨日のことを、丈くんだっけ?彼にばらされたくないだろう」
「……」
「全部撮影しておいたよ。お前が逆らえば、これを彼に送ることも出来る。それでもいいのか」
「なっ何てことを!あんたなんて父親じゃない!獣だ!」
「なんとでもいえばいい。私を裏切ったお前が悪い。日本へ帰らす時の約束を破ったのはお前だ」
「何も約束なんてしてない」
「まさかこんなに早く男に躰を許してしまうと思わなかったよ。さぁこれがお前の新しい携帯だ。履歴は全部監視しているから心して使うように。それから出かけるからこのシャツに着替えなさい。さぁ此処へおいで」
「……」
手首を父に掴まれ強引に傍に寄せられ、腰紐を抜かれると、バスローブがバサリと音を立て床に落ちた。
バスローブを纏っただけの俺の躰は、あっという間に裸になってしまい、羞恥心で顔を横に背けるが、父は荒い息遣いで俺の躰に触れてくる。
「クックッ……ここも、ここも全部、父のものになってしまったな」
乳首を摘まれグリグリと押されると痛みが込み上げて顔を歪めてしまう。
「や……嫌だ……」
「さぁ続きは違う場所でしよう。行くぞ」
「何?」
「お前と私だけの新居を用意したよ」
「そんなっ!あ……テラスハウスは?」
「もう荷物も引き払った」
「なんでそんな勝手な事を!丈はなんて」
「ふっ家族のことに口は出せまい。そしてお前も父がすることに口を出すな」
「ひどい……俺の躰だけでなく、何もかも全てを奪って」
もう目の前が真っ暗だ。逃げ道なんて欠片もない。
「洋、お前には呆れるね。父に抱かれた躰で、まさかまだあの丈って男の傍にいたいなど馬鹿げたことを言うつもりじゃないだろうな」
「うっ」
「お前は汚い!汚れているんだよ!もうお前に似合うのはこの父しかいない。それを理解しなさい。今度の家には、お前が裏切ることがないように楽しい仕掛けを用意したよ」
****
嫌だ!
俺を犯した父の言う通りにしなくてはいけないのか。まるで父の奴隷になったような気分だ。
タクシーで到着したのは、会社からそう遠くない場所の高級な高層マンションの一室だった。入るのに三重のロックがかかっており、専用のカードキーがないと入れない構造だ。
「洋、このマンションは私の管理する会社のものだよ。セキュリティがしっかりしていてな。お前が何時にここを出て何時に帰ったか、すべて私に報告がくるよ。全部見られていると思いなさい」
「父さん……これが息子にすること?ここまで監視するなんて」
「お前が悪い子だったからな。少し手元から離して自由にさせていたらこの始末だ。今度は他の男が手を出さないように見張らなくてはいけない。お前の躰は私のものになったのだから、この位当たり前のことだろう」
「そっそんな!酷い……酷すぎる」
「俺の携帯はどこですか」
「あぁあれなら処分させてもらったよ。お前は私が目を離しているうちに淫乱になってしまったようだから、躾しなおさないとな」
「なっ俺は父さんの所有物じゃない!俺の携帯を返して!」
「洋……昨日のことを、丈くんだっけ?彼にばらされたくないだろう」
「……」
「全部撮影しておいたよ。お前が逆らえば、これを彼に送ることも出来る。それでもいいのか」
「なっ何てことを!あんたなんて父親じゃない!獣だ!」
「なんとでもいえばいい。私を裏切ったお前が悪い。日本へ帰らす時の約束を破ったのはお前だ」
「何も約束なんてしてない」
「まさかこんなに早く男に躰を許してしまうと思わなかったよ。さぁこれがお前の新しい携帯だ。履歴は全部監視しているから心して使うように。それから出かけるからこのシャツに着替えなさい。さぁ此処へおいで」
「……」
手首を父に掴まれ強引に傍に寄せられ、腰紐を抜かれると、バスローブがバサリと音を立て床に落ちた。
バスローブを纏っただけの俺の躰は、あっという間に裸になってしまい、羞恥心で顔を横に背けるが、父は荒い息遣いで俺の躰に触れてくる。
「クックッ……ここも、ここも全部、父のものになってしまったな」
乳首を摘まれグリグリと押されると痛みが込み上げて顔を歪めてしまう。
「や……嫌だ……」
「さぁ続きは違う場所でしよう。行くぞ」
「何?」
「お前と私だけの新居を用意したよ」
「そんなっ!あ……テラスハウスは?」
「もう荷物も引き払った」
「なんでそんな勝手な事を!丈はなんて」
「ふっ家族のことに口は出せまい。そしてお前も父がすることに口を出すな」
「ひどい……俺の躰だけでなく、何もかも全てを奪って」
もう目の前が真っ暗だ。逃げ道なんて欠片もない。
「洋、お前には呆れるね。父に抱かれた躰で、まさかまだあの丈って男の傍にいたいなど馬鹿げたことを言うつもりじゃないだろうな」
「うっ」
「お前は汚い!汚れているんだよ!もうお前に似合うのはこの父しかいない。それを理解しなさい。今度の家には、お前が裏切ることがないように楽しい仕掛けを用意したよ」
****
嫌だ!
俺を犯した父の言う通りにしなくてはいけないのか。まるで父の奴隷になったような気分だ。
タクシーで到着したのは、会社からそう遠くない場所の高級な高層マンションの一室だった。入るのに三重のロックがかかっており、専用のカードキーがないと入れない構造だ。
「洋、このマンションは私の管理する会社のものだよ。セキュリティがしっかりしていてな。お前が何時にここを出て何時に帰ったか、すべて私に報告がくるよ。全部見られていると思いなさい」
「父さん……これが息子にすること?ここまで監視するなんて」
「お前が悪い子だったからな。少し手元から離して自由にさせていたらこの始末だ。今度は他の男が手を出さないように見張らなくてはいけない。お前の躰は私のものになったのだから、この位当たり前のことだろう」
「そっそんな!酷い……酷すぎる」
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