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第3章
星降る宿 11
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「もう我慢の限界だ。丈っ頼むから、その手を止めてくれ!」
なのに上がろうとする俺の腰を、丈は両手で更に引き寄せてくる。
「っつ」
丈の固くなったものを背後に直に強く感じて、かっと赤面してしまう。
「洋、ここでしてもいいか」
もう抗えない。俺も我慢の限界だ。だから誘導されるままに、コクリと頷いてしまう。
俺は一体いつからこんなになってしまったのか。
「あぁ……」
丈は俺を引き寄せ胸にもたれさせてから、湯の中で俺の太腿を掴み脚を大きく広げてきた。そして背後から丈の猛り狂ったものを、ズンっと沈めこんだ。
「くっ、あっ!」
先端だけで……その蕩けるようなに甘く疼く感覚に、俺は思わず声を大きく漏らしてしまった。
「静かに。まだ近くに人がいるから、声は控えるんだよ」
慌てて頷く俺の口を、丈の手がそっと塞ぐ。そして湯の中で時間をかけて開かれた俺の躰に、丈のモノは自然に奥へ奥へ溶け込んでいった。俺達が揺れるたびに、お湯がちゃぷんちゃぷんと音を立てている。そんな卑猥な音がはっきりと聞こえてしまうほど、辺りは静かだ。
丈が動く度に暖かいお湯が入り込んできて慣れないのもあり、苦しくて後ろを振り向きながら丈に懇願してしまう。
「んんっ……んっ、丈っお湯が入って!これ……やだ……」
「わかった。じゃあ少し腰浮かして」
言われるがままに膝を立て、温泉の岩壁に手を突き腰を浮かす。恥ずかしい!こんな姿誰かに見られたら……そう思うとゾクゾクとした気持ちが背筋を抜けていく。
丈が俺の首筋をリップ音を立てながら何度も吸い腰を揺らしだすと、もう膝で立っていることは出来ず、またお湯の中に崩れて落ちてしまう。そんな俺の腰を、丈は逞しい腕でグイっと抱きあげる。
「んーっ、もう、うっ」
自分の口を手のひらで押さえ、声を隠そうするが、それどころではない。丈が揺れるたびに俺の前に広がる湯が、まるで波のように揺れていくのが見える。そして優しく塞がれた俺の口から、声にならない深く熱い吐息が漏れていく。
「ふぅ……あうっ、んんっ……」
さざ波が二人を包み、俺と丈はまるで一つの星になったような一体感を感じた。丈がさらに腰の動きを早めると、さざ波はうねり出し、俺は小さな方舟で宇宙を彷徨っているような感覚に陥った。
俺はどんどん流されていくよ。同性であるお前に抱かれることに慣れ、そして常にお前を求めている自分に驚いている。
それは抗えない波に巻き込まれたかのような、不思議な気持ちだ。
他の人もいる露天風呂で、こんなことをしてしまうなんて、どう考えてもあり得なかった。だが理性はどんどん失われ、躰の中が熱くて溜まらない。躰はどんどん高みにのぼり、頭の中も白くチカチカしだす。甘い疼きが下半身から一気に駆け上がってきて、いよいよもう限界だ!
「あぁ!!あっ……もうっ」
見開いた目から気持ち良すぎて、涙が溢れだす。
そして更なる大きなうねりが躰に押し寄せ、丈と共に俺は昇天した。
湯は白く濁り、満天の星空からミルキーウェイが降りてきた。
星降る宿で、個々に生きてきた俺たちは、一つになり深く深く溶けあった。
星降る宿・了
なのに上がろうとする俺の腰を、丈は両手で更に引き寄せてくる。
「っつ」
丈の固くなったものを背後に直に強く感じて、かっと赤面してしまう。
「洋、ここでしてもいいか」
もう抗えない。俺も我慢の限界だ。だから誘導されるままに、コクリと頷いてしまう。
俺は一体いつからこんなになってしまったのか。
「あぁ……」
丈は俺を引き寄せ胸にもたれさせてから、湯の中で俺の太腿を掴み脚を大きく広げてきた。そして背後から丈の猛り狂ったものを、ズンっと沈めこんだ。
「くっ、あっ!」
先端だけで……その蕩けるようなに甘く疼く感覚に、俺は思わず声を大きく漏らしてしまった。
「静かに。まだ近くに人がいるから、声は控えるんだよ」
慌てて頷く俺の口を、丈の手がそっと塞ぐ。そして湯の中で時間をかけて開かれた俺の躰に、丈のモノは自然に奥へ奥へ溶け込んでいった。俺達が揺れるたびに、お湯がちゃぷんちゃぷんと音を立てている。そんな卑猥な音がはっきりと聞こえてしまうほど、辺りは静かだ。
丈が動く度に暖かいお湯が入り込んできて慣れないのもあり、苦しくて後ろを振り向きながら丈に懇願してしまう。
「んんっ……んっ、丈っお湯が入って!これ……やだ……」
「わかった。じゃあ少し腰浮かして」
言われるがままに膝を立て、温泉の岩壁に手を突き腰を浮かす。恥ずかしい!こんな姿誰かに見られたら……そう思うとゾクゾクとした気持ちが背筋を抜けていく。
丈が俺の首筋をリップ音を立てながら何度も吸い腰を揺らしだすと、もう膝で立っていることは出来ず、またお湯の中に崩れて落ちてしまう。そんな俺の腰を、丈は逞しい腕でグイっと抱きあげる。
「んーっ、もう、うっ」
自分の口を手のひらで押さえ、声を隠そうするが、それどころではない。丈が揺れるたびに俺の前に広がる湯が、まるで波のように揺れていくのが見える。そして優しく塞がれた俺の口から、声にならない深く熱い吐息が漏れていく。
「ふぅ……あうっ、んんっ……」
さざ波が二人を包み、俺と丈はまるで一つの星になったような一体感を感じた。丈がさらに腰の動きを早めると、さざ波はうねり出し、俺は小さな方舟で宇宙を彷徨っているような感覚に陥った。
俺はどんどん流されていくよ。同性であるお前に抱かれることに慣れ、そして常にお前を求めている自分に驚いている。
それは抗えない波に巻き込まれたかのような、不思議な気持ちだ。
他の人もいる露天風呂で、こんなことをしてしまうなんて、どう考えてもあり得なかった。だが理性はどんどん失われ、躰の中が熱くて溜まらない。躰はどんどん高みにのぼり、頭の中も白くチカチカしだす。甘い疼きが下半身から一気に駆け上がってきて、いよいよもう限界だ!
「あぁ!!あっ……もうっ」
見開いた目から気持ち良すぎて、涙が溢れだす。
そして更なる大きなうねりが躰に押し寄せ、丈と共に俺は昇天した。
湯は白く濁り、満天の星空からミルキーウェイが降りてきた。
星降る宿で、個々に生きてきた俺たちは、一つになり深く深く溶けあった。
星降る宿・了
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