32 / 38
後編
32 浮気
しおりを挟む
「ユリウス、ベッドに手紙が置いてありますよ?」
「ああ、忘れていました。さっきまで仕事で届いた手紙を読んでいたのですよ。とりあえずベッドサイドの引き出しに入れておいてくれませんか? 後で片付けますので」
「わかりました!」
夜の準備をしてルビーが寝室に行くと、ベッドの上に手紙が置き忘れてあった。ユリウスはシャワーを浴びたばかりのようで、タオルで髪を拭きながらルビーにそう返事をしていた。
ルビーが勢いよく引き出しを開けると、奥でゴロゴロと何かが転がる音がした。不思議に思い、ルビーが覗き込むと、そこからはあるものが出てきたのだった。
「すみません。待たせましたね」
待たせたことを侘びながらユリウスがベッドに腰掛けたが、なぜかルビーはとても怒った顔をしていた。
「ユリウス、そこに座ってください!」
「……え? どうしたのですか」
「お話があります」
以前もこんな状況があったなと思いながら、ユリウスは素直にルビーの言うことを聞くことにした。
「これはなんですか!」
ベッドの上にドンと置かれたのは、まさかのマムシドリンクだった。
ユリウスは、すっかり忘れていたその存在を急に思い出した。それは二人が初めて寝室を共にした日に、気の利き過ぎる執事が用意したものだ。あの時は添い寝をするだけだったので、それは使われることなく、隠すようにサイドテーブルにしまわれた。
もちろん使用人たちは隅々まで部屋の掃除をしてくれるが、ユリウスとルビーの私室と寝室の机の中は決して触らないように指示をしていた。
仕事上の書類もあるし、プライベートを守る意味合いもあった。だから、これがそのままになっていたのだろう。
「あー……いや、それはですね」
あの時マムシに頼ろうとしていたことや、ルビーは身体を重ねるつもりは微塵もなかったのにユリウスが一人で勘違いしたことを思い出して恥ずかしくなり、珍しくしどろもどろになった。
「ひ、酷いです」
ルビーはうっうっと泣き出してしまった。いい歳をしているのに、こんなものを飲んでまでルビーに触れたいと思ったことを軽蔑されてしまったのかと不安が襲ってきた。
「違うのです! ルビー……これは」
「こんなの浮気ですっ!」
「う、うわき?」
まさかの浮気発言に、ユリウスは困惑した。浮気どころか、これはルビーと何度も愛し合うためのドリンクではないか。
いや、もしかすると……ルビーはユリウスが別の女性と楽しむために、わざわざマムシを飲んで精をつけていると勘違いしているのかもしれない。
「ち、違います! 私にはあなただけです」
「嘘つき。こんなものを奥に隠しておくなんて、許せません」
「隠していたのではなく、忘れていたのです。それはとても前のものですし、一滴も飲んでいません!」
そう伝えるとルビーは少し落ちつき、しゅんと肩を落とした。
「……本当に飲んでないのですか?」
「はい」
「これからも飲まないでください。わたしだけにしてください」
甘えるようにぎゅっと胸の中に飛び込んできたルビーを、ユリウスは優しく抱き締めた。
「私にはあなただけですよ」
「……本当ですか?」
「ええ」
うるうると涙の溜まった大きな瞳が綺麗で、ユリウスは愛おしい気持ちが溢れていた。ルビーの勘違いに驚いたが、それも可愛いと思えるのだからユリウスは心底妻に惚れてしまっていた。
無事に誤解が解けたので、ユリウスはそのままルビーと愛し合おうと唇を重ねようとした。少しの喧嘩は、甘い夜のエッセンスになる。今夜は長くなりそうだ……と思っていたが、残念ながらその雰囲気はルビーの一言で消えてなくなった。
「ユリウスの薬は、わたしが作りますからね!」
「……はい?」
「他の人間が作った薬をユリウスが愛飲しているなんて、許せなかったんです。わたしはラハティ公爵領で働く薬師ですからね!」
ユリウスはニコニコとそう話すルビーを前にして、頭を抱えていた。
「……あの、浮気というのはもしかして」
「ええ、他の薬に浮気しないでわたしの薬だけにしてくださいという意味です!」
自信満々なその顔に、ユリウスは深いため息をついた。
「どうしたのですか?」
「いえ、なんでもありません」
ユリウスは、ルビーがこういう人間だということを思い出した。
「ちなみにこれは何に効く薬なのですか?」
マムシといえば精力剤だと、世の中の大人たちは皆知っている。だが、それを知らないのがルビーだ。
「教えてください!」
期待に満ちたキラキラと輝く瞳で見つめられると、ユリウスは自分が薄汚れた人間のように思えてきた。
「せい……いや、滋養強壮薬です」
はっきりと言わねばルビーには伝わらないことは知っているが、自分が精力剤を飲もうとしていたという告白は憚られた。
「滋養強壮! なるほど。身体を元気にするやつですね」
そう……これはある部分を元気にするものだと、ユリウスは心の中で呟いていた。
「ユリウスは身体がしんどいのですか?」
「いえ、そんなことはありません。ただ、年齢的に……その……必要な時もあるかなと」
「わかりました! 私にお任せください」
ルビーは得意気にドンと胸を叩いた。
「ふむふむ、マムシですか。私は普段は薬草しか使わないので、あまり知識がないのですが。干して粉にするといいのでしょうか……? あと身体を元気にする成分の草を五つほど入れたら……」
真剣な顔のルビーは、マムシドリンクを見つめながらぶつぶつと考え込んでいた。
「ルビー、無理して作らなくてもいいのですよ」
「いいえ! きっとこのドリンクよりも、もっと効果のあるものを作って差し上げますから」
薬師の研究モードに入ったルビーを、誰も止めることはできなかった。
「あー……はい。では、お願いします」
「はい」
「では一つだけお願いがあります。恥ずかしいので、秘密で作ってくださいませんか?」
「秘密の任務ですね。ドキドキします」
嬉しそうなルビーとは対照的に、ユリウスは苦笑いをしていた。
精力剤を妻に作らせるというのは、どんな状況なのだろうかと不安に思いながらも……新しい薬を作ることにワクワクしているルビーを見たらまあいいかと思えてきた。
当然この日の夜は甘い雰囲気になることはなく、ただ抱きしめて眠るだけになってしまった。
「ああ、忘れていました。さっきまで仕事で届いた手紙を読んでいたのですよ。とりあえずベッドサイドの引き出しに入れておいてくれませんか? 後で片付けますので」
「わかりました!」
夜の準備をしてルビーが寝室に行くと、ベッドの上に手紙が置き忘れてあった。ユリウスはシャワーを浴びたばかりのようで、タオルで髪を拭きながらルビーにそう返事をしていた。
ルビーが勢いよく引き出しを開けると、奥でゴロゴロと何かが転がる音がした。不思議に思い、ルビーが覗き込むと、そこからはあるものが出てきたのだった。
「すみません。待たせましたね」
待たせたことを侘びながらユリウスがベッドに腰掛けたが、なぜかルビーはとても怒った顔をしていた。
「ユリウス、そこに座ってください!」
「……え? どうしたのですか」
「お話があります」
以前もこんな状況があったなと思いながら、ユリウスは素直にルビーの言うことを聞くことにした。
「これはなんですか!」
ベッドの上にドンと置かれたのは、まさかのマムシドリンクだった。
ユリウスは、すっかり忘れていたその存在を急に思い出した。それは二人が初めて寝室を共にした日に、気の利き過ぎる執事が用意したものだ。あの時は添い寝をするだけだったので、それは使われることなく、隠すようにサイドテーブルにしまわれた。
もちろん使用人たちは隅々まで部屋の掃除をしてくれるが、ユリウスとルビーの私室と寝室の机の中は決して触らないように指示をしていた。
仕事上の書類もあるし、プライベートを守る意味合いもあった。だから、これがそのままになっていたのだろう。
「あー……いや、それはですね」
あの時マムシに頼ろうとしていたことや、ルビーは身体を重ねるつもりは微塵もなかったのにユリウスが一人で勘違いしたことを思い出して恥ずかしくなり、珍しくしどろもどろになった。
「ひ、酷いです」
ルビーはうっうっと泣き出してしまった。いい歳をしているのに、こんなものを飲んでまでルビーに触れたいと思ったことを軽蔑されてしまったのかと不安が襲ってきた。
「違うのです! ルビー……これは」
「こんなの浮気ですっ!」
「う、うわき?」
まさかの浮気発言に、ユリウスは困惑した。浮気どころか、これはルビーと何度も愛し合うためのドリンクではないか。
いや、もしかすると……ルビーはユリウスが別の女性と楽しむために、わざわざマムシを飲んで精をつけていると勘違いしているのかもしれない。
「ち、違います! 私にはあなただけです」
「嘘つき。こんなものを奥に隠しておくなんて、許せません」
「隠していたのではなく、忘れていたのです。それはとても前のものですし、一滴も飲んでいません!」
そう伝えるとルビーは少し落ちつき、しゅんと肩を落とした。
「……本当に飲んでないのですか?」
「はい」
「これからも飲まないでください。わたしだけにしてください」
甘えるようにぎゅっと胸の中に飛び込んできたルビーを、ユリウスは優しく抱き締めた。
「私にはあなただけですよ」
「……本当ですか?」
「ええ」
うるうると涙の溜まった大きな瞳が綺麗で、ユリウスは愛おしい気持ちが溢れていた。ルビーの勘違いに驚いたが、それも可愛いと思えるのだからユリウスは心底妻に惚れてしまっていた。
無事に誤解が解けたので、ユリウスはそのままルビーと愛し合おうと唇を重ねようとした。少しの喧嘩は、甘い夜のエッセンスになる。今夜は長くなりそうだ……と思っていたが、残念ながらその雰囲気はルビーの一言で消えてなくなった。
「ユリウスの薬は、わたしが作りますからね!」
「……はい?」
「他の人間が作った薬をユリウスが愛飲しているなんて、許せなかったんです。わたしはラハティ公爵領で働く薬師ですからね!」
ユリウスはニコニコとそう話すルビーを前にして、頭を抱えていた。
「……あの、浮気というのはもしかして」
「ええ、他の薬に浮気しないでわたしの薬だけにしてくださいという意味です!」
自信満々なその顔に、ユリウスは深いため息をついた。
「どうしたのですか?」
「いえ、なんでもありません」
ユリウスは、ルビーがこういう人間だということを思い出した。
「ちなみにこれは何に効く薬なのですか?」
マムシといえば精力剤だと、世の中の大人たちは皆知っている。だが、それを知らないのがルビーだ。
「教えてください!」
期待に満ちたキラキラと輝く瞳で見つめられると、ユリウスは自分が薄汚れた人間のように思えてきた。
「せい……いや、滋養強壮薬です」
はっきりと言わねばルビーには伝わらないことは知っているが、自分が精力剤を飲もうとしていたという告白は憚られた。
「滋養強壮! なるほど。身体を元気にするやつですね」
そう……これはある部分を元気にするものだと、ユリウスは心の中で呟いていた。
「ユリウスは身体がしんどいのですか?」
「いえ、そんなことはありません。ただ、年齢的に……その……必要な時もあるかなと」
「わかりました! 私にお任せください」
ルビーは得意気にドンと胸を叩いた。
「ふむふむ、マムシですか。私は普段は薬草しか使わないので、あまり知識がないのですが。干して粉にするといいのでしょうか……? あと身体を元気にする成分の草を五つほど入れたら……」
真剣な顔のルビーは、マムシドリンクを見つめながらぶつぶつと考え込んでいた。
「ルビー、無理して作らなくてもいいのですよ」
「いいえ! きっとこのドリンクよりも、もっと効果のあるものを作って差し上げますから」
薬師の研究モードに入ったルビーを、誰も止めることはできなかった。
「あー……はい。では、お願いします」
「はい」
「では一つだけお願いがあります。恥ずかしいので、秘密で作ってくださいませんか?」
「秘密の任務ですね。ドキドキします」
嬉しそうなルビーとは対照的に、ユリウスは苦笑いをしていた。
精力剤を妻に作らせるというのは、どんな状況なのだろうかと不安に思いながらも……新しい薬を作ることにワクワクしているルビーを見たらまあいいかと思えてきた。
当然この日の夜は甘い雰囲気になることはなく、ただ抱きしめて眠るだけになってしまった。
419
お気に入りに追加
1,046
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
離婚した彼女は死ぬことにした
まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。
-----------------
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
-----------------
とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。
まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。
書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。
作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~
tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。
番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。
ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。
そして安定のヤンデレさん☆
ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。
別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】新皇帝の後宮に献上された姫は、皇帝の寵愛を望まない
ユユ
恋愛
周辺諸国19国を統べるエテルネル帝国の皇帝が崩御し、若い皇子が即位した2年前から従属国が次々と姫や公女、もしくは美女を献上している。
既に帝国の令嬢数人と従属国から18人が後宮で住んでいる。
未だ献上していなかったプロプル王国では、王女である私が仕方なく献上されることになった。
後宮の余った人気のない部屋に押し込まれ、選択を迫られた。
欲の無い王女と、女達の醜い争いに辟易した新皇帝の噛み合わない新生活が始まった。
* 作り話です
* そんなに長くしない予定です
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる