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前編
12 過去を知りたい②
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「それはどういう意味ですか?」
「……」
「もしよろしければお話しください。人に話すことで落ち着くこともありますから。それにわたしはもうあと数日でいなくなりますので、何を聞いたところで天国に持っていくだけのことです」
エルヴィをチラリと見た後、エルヴィは重たい口を開いた。
「私はナターシャを……本当の意味では愛していなかったのです。もちろん妻として敬い、大切にしていたつもりでした。そこに間違いなく家族愛はあったし、これから共に公爵領をより良くしていく同志だと思っていた。政略結婚だったこともあって、愛だ恋だというような甘い雰囲気はまるでなかった。そして当時の私は、妻よりも仕事を優先する最低な夫だった」
まるで懺悔するようなその言葉を、エルヴィは黙って聞くことにした。
「自分がそうなのだから、ナターシャもきっとそうだろうと決めつけていました。お互い両親が選んだ結婚相手でしたし、見合いをするまでは挨拶以外で話したこともありませんでしたから。優秀で優しい彼女はいつも忙しい私のことを助け、気遣い、支えてくれていたが……それは『妻』という役割を全うしてくれているのだとばかり思い、ただただ感謝していました」
「ナターシャ様は違ったのですね」
「……はい。そのことを知ったのは、彼女が亡くなった後です」
ナターシャからユリウスに手紙が残されていた。
旦那様へ
任務お疲れ様でした。ご無事で何よりです。
お迎えができなくて申し訳ありません。
私は流行病にかかってしまいました。
恐らくもう生きてあなた様に逢えないと思います。
お伝えせず申し訳ありません。
どうか使用人たちはお叱りにならないで。私が言うなと我儘を言ったのですから。
最後だから白状します。
私はあなたのことがずっと好きでした。
大好きなあなたに逢うため、騎士団の試合をこっそりと何度も観に行っていました。
そして父にどうしても旦那様とお見合いがしたいと泣きついたのです。
あなたはこんなことご存知なかったでしょう?
ただの政略結婚だと信じていましたものね。
強引に縁を結んで申し訳ありません。
憧れのあなたと結婚できたのに、私は恥ずかしくて素直になれませんでした。
夫婦になれた時、涙が出るくらい嬉しかった。
あなたを『愛してる』と直接言えばよかった。
手紙でしか言えない弱い私を許してください。
ユリウス様は、こんな私を妻として敬い大切にしてくださいましたね。一緒に過ごせた時間は短くとも、とても幸せな日々でした。
結婚していただきありがとうございました。
どうか、どうか……私のことは気にせず、本当にあなたが好きになった方と再婚してくださいませ。
今度は素直に『好きだ』と伝えてくれる可愛らしい方がいいと思います。
旦那様を支え、愛を伝えてくれる素敵な人が現れますように。
さようなら。あなたの幸せを空から祈っています。
ナターシャ
「彼女はこんなに私を愛してくれていたのに、その気持ちに気付くことさえできなかった。だから……私の妻は一生ナターシャだけにしようと決めたのです」
ユリウスは自分の髪をくしゃりと握った。
「そうですか」
「いつでも時間はあるとたかを括っていた。彼女とゆっくりと話すのも、遠くに出掛けるのも……一生夫婦なのだからわざわざ忙しい時にしなくてもいいと思っていた」
「……」
「私は大馬鹿だ。時間は有限なのに」
深く俯いてしまったユリウスを、エルヴィはぎゅっと抱き締めた。
「そんなに自分ばかり責めないでください」
「……」
「ナターシャ様は幸せだったと思いますよ。だって一番好きな男性と結婚できたんですもの!」
「いや、しかし」
「ナターシャ様の幸せは、ナターシャ様にしかわかりません。幸せの定義など人によって違うのですから。だから彼女が『幸せだった』と手紙に残されたのであれば、それを信じるべきです」
エルヴィは、ポンポンと背中を叩いて落ち着かせながら優しく話しかけた。
「こちらでお世話になる前に、ラハティ公爵領のことを調べたんです」
いきなり違う話をしだしたので、ユリウスは不思議そうな顔で顔を上げた。
「すると、他の領地に比べてとても治安がいいことがわかりました。街中にゴミも少なくて、衛生的です。そして病院や薬屋さんも多い。これは、ユリウス様があえてそうされたのですよね」
「……そうです」
「それはナターシャ様のような方を二度と出さないようにですよね?」
ユリウスはエルヴィの腕の中で、小さく頷いた。
「だが……だが、今更遅いのです。こんなことをしても、彼女は生き返らないのですから」
苦しそうなユリウスの声を聞き、エルヴィも胸がギュッと締め付けられた。
「ナターシャ様は、自分が苦しくとも領民たちのことを一番に考えられる素晴らしい人だった。その彼女の心は、ユリウス様に引き継がれ……あなたの中でナターシャ様は永遠に生きています」
「……」
「ずっと彼女を覚えていてあげてください。そして、ユリウス様も幸せになるべきです」
その言葉を聞いたユリウスは、自分の顔が見えぬようにエルヴィの胸に顔を押し当てた。
「わたしは何も見えませんから」
「う……っ……」
「よくお一人で今日まで頑張られましたね」
声を殺して静かに泣いているユリウスを、エルヴィは愛おしく思った。きっとこの人は、人前で泣いたことなどないだろう。だから、自分の前で涙を流してくれたことがエルヴィは嬉しかった。
「すまない。いい年齢の男が……こんな無様な姿を見せてしまって」
しばらくして落ち着いたユリウスは、とても恥ずかしそうにエルヴィから身体を離した。
「ユリウス様は無様なんかじゃありません! 格好いいです」
真顔でそう言い切ったエルヴィに、ユリウスはフッと笑った。
「あなたには敵いませんね。こんな情けない私を見て格好いいだなんて言う人はどこにもいませんよ」
「ここにいます! それに、本当のことですから」
どんな自分でも褒めてくれるエルヴィに、ユリウスはくすぐったい気持ちになった。
「恥ずかしいついでにお願いがあります」
「なんですか?」
「これから毎晩、あなたと一緒に眠りたい。だめでしょうか?」
ユリウスからのまさかの誘いに、エルヴィは目を光らせた。
「よろしいのですか! すでに経験させてもらったのに、もう一度なんて」
「……私がそうしたいんです」
「嬉しいです。お願いします」
無邪気なエルヴィの反応に、ユリウスは少し困ったように眉を下げた。
「では、また後で」
「はい」
「あ、言い忘れていました。普通の夜着で来てください」
そう言われたエルヴィは、子どものように拗ねた顔をした。
「……わかりました。ああいう綺麗なものは、やっぱりわたしには似合いませんよね」
全く男心をわかっていないエルヴィに、ユリウスは耳元で囁いた。
「似合ってるから困るんですよ」
「……え?」
「私も男です。それだけは覚えておいてください」
男女の機微に疎いエルヴィは、その言葉の意味を理解できなかったので、部屋に戻り恋愛小説を捲ってみたがやはりよくわからなかった。
「いつもより胸がドキドキする……?」
さっきのユリウスの台詞を思い出し、エルヴィは鼓動が早くなるのを感じていた。だが、それがなぜなのかはよくわからなかった。
ユリウスは長年自分の中にあった後悔や苦しみが、スッと楽になった気がしていた。それは間違いなくエルヴィのおかげだ。
どうしようもなくエルヴィに惹かれている。
自分は人を愛することなどできないと思っていた。ユリウスには高い壁があったはずなのに、エルヴィはそれをひょいっと簡単に越えてきた。
「覚えていてあげて……か」
整った顔立ちのユリウスは、若い頃から御令嬢方からの憧れの的だった。言い寄られたことは一度や二度の話ではない。
仕事第一だったあの頃のユリウスにとっては、それは迷惑にしか思えなかったので、早々に両親の勧めに従って若くで見合いをしたのだった。
しかし結婚しても近寄ってくる女性はいたし、妻と死別してからはより一層アプローチをされた。
『私が奥様を忘れさせてあげますわ』
みんな簡単に『忘れろ』と言うのが嫌だった。しかし、エルヴィは『覚えていて』と言ってくれたのだ。それだけで、なんだから心が軽くなり救われた気がした。
「あと……十日」
また大事な人を亡くすのかと絶望したくなる気持ちを、ユリウスはグッと耐えた。
今は先を憂いて、落ち込んでいる場合ではない。なぜなら……そんな時間は残されていないのだから。
エルヴィと過ごせる時間を無駄にせずに、最後まで一緒にいたい。ユリウスはエルヴィが思い残すことなく、天国へいけるようになんでもしようと決意した。
「……」
「もしよろしければお話しください。人に話すことで落ち着くこともありますから。それにわたしはもうあと数日でいなくなりますので、何を聞いたところで天国に持っていくだけのことです」
エルヴィをチラリと見た後、エルヴィは重たい口を開いた。
「私はナターシャを……本当の意味では愛していなかったのです。もちろん妻として敬い、大切にしていたつもりでした。そこに間違いなく家族愛はあったし、これから共に公爵領をより良くしていく同志だと思っていた。政略結婚だったこともあって、愛だ恋だというような甘い雰囲気はまるでなかった。そして当時の私は、妻よりも仕事を優先する最低な夫だった」
まるで懺悔するようなその言葉を、エルヴィは黙って聞くことにした。
「自分がそうなのだから、ナターシャもきっとそうだろうと決めつけていました。お互い両親が選んだ結婚相手でしたし、見合いをするまでは挨拶以外で話したこともありませんでしたから。優秀で優しい彼女はいつも忙しい私のことを助け、気遣い、支えてくれていたが……それは『妻』という役割を全うしてくれているのだとばかり思い、ただただ感謝していました」
「ナターシャ様は違ったのですね」
「……はい。そのことを知ったのは、彼女が亡くなった後です」
ナターシャからユリウスに手紙が残されていた。
旦那様へ
任務お疲れ様でした。ご無事で何よりです。
お迎えができなくて申し訳ありません。
私は流行病にかかってしまいました。
恐らくもう生きてあなた様に逢えないと思います。
お伝えせず申し訳ありません。
どうか使用人たちはお叱りにならないで。私が言うなと我儘を言ったのですから。
最後だから白状します。
私はあなたのことがずっと好きでした。
大好きなあなたに逢うため、騎士団の試合をこっそりと何度も観に行っていました。
そして父にどうしても旦那様とお見合いがしたいと泣きついたのです。
あなたはこんなことご存知なかったでしょう?
ただの政略結婚だと信じていましたものね。
強引に縁を結んで申し訳ありません。
憧れのあなたと結婚できたのに、私は恥ずかしくて素直になれませんでした。
夫婦になれた時、涙が出るくらい嬉しかった。
あなたを『愛してる』と直接言えばよかった。
手紙でしか言えない弱い私を許してください。
ユリウス様は、こんな私を妻として敬い大切にしてくださいましたね。一緒に過ごせた時間は短くとも、とても幸せな日々でした。
結婚していただきありがとうございました。
どうか、どうか……私のことは気にせず、本当にあなたが好きになった方と再婚してくださいませ。
今度は素直に『好きだ』と伝えてくれる可愛らしい方がいいと思います。
旦那様を支え、愛を伝えてくれる素敵な人が現れますように。
さようなら。あなたの幸せを空から祈っています。
ナターシャ
「彼女はこんなに私を愛してくれていたのに、その気持ちに気付くことさえできなかった。だから……私の妻は一生ナターシャだけにしようと決めたのです」
ユリウスは自分の髪をくしゃりと握った。
「そうですか」
「いつでも時間はあるとたかを括っていた。彼女とゆっくりと話すのも、遠くに出掛けるのも……一生夫婦なのだからわざわざ忙しい時にしなくてもいいと思っていた」
「……」
「私は大馬鹿だ。時間は有限なのに」
深く俯いてしまったユリウスを、エルヴィはぎゅっと抱き締めた。
「そんなに自分ばかり責めないでください」
「……」
「ナターシャ様は幸せだったと思いますよ。だって一番好きな男性と結婚できたんですもの!」
「いや、しかし」
「ナターシャ様の幸せは、ナターシャ様にしかわかりません。幸せの定義など人によって違うのですから。だから彼女が『幸せだった』と手紙に残されたのであれば、それを信じるべきです」
エルヴィは、ポンポンと背中を叩いて落ち着かせながら優しく話しかけた。
「こちらでお世話になる前に、ラハティ公爵領のことを調べたんです」
いきなり違う話をしだしたので、ユリウスは不思議そうな顔で顔を上げた。
「すると、他の領地に比べてとても治安がいいことがわかりました。街中にゴミも少なくて、衛生的です。そして病院や薬屋さんも多い。これは、ユリウス様があえてそうされたのですよね」
「……そうです」
「それはナターシャ様のような方を二度と出さないようにですよね?」
ユリウスはエルヴィの腕の中で、小さく頷いた。
「だが……だが、今更遅いのです。こんなことをしても、彼女は生き返らないのですから」
苦しそうなユリウスの声を聞き、エルヴィも胸がギュッと締め付けられた。
「ナターシャ様は、自分が苦しくとも領民たちのことを一番に考えられる素晴らしい人だった。その彼女の心は、ユリウス様に引き継がれ……あなたの中でナターシャ様は永遠に生きています」
「……」
「ずっと彼女を覚えていてあげてください。そして、ユリウス様も幸せになるべきです」
その言葉を聞いたユリウスは、自分の顔が見えぬようにエルヴィの胸に顔を押し当てた。
「わたしは何も見えませんから」
「う……っ……」
「よくお一人で今日まで頑張られましたね」
声を殺して静かに泣いているユリウスを、エルヴィは愛おしく思った。きっとこの人は、人前で泣いたことなどないだろう。だから、自分の前で涙を流してくれたことがエルヴィは嬉しかった。
「すまない。いい年齢の男が……こんな無様な姿を見せてしまって」
しばらくして落ち着いたユリウスは、とても恥ずかしそうにエルヴィから身体を離した。
「ユリウス様は無様なんかじゃありません! 格好いいです」
真顔でそう言い切ったエルヴィに、ユリウスはフッと笑った。
「あなたには敵いませんね。こんな情けない私を見て格好いいだなんて言う人はどこにもいませんよ」
「ここにいます! それに、本当のことですから」
どんな自分でも褒めてくれるエルヴィに、ユリウスはくすぐったい気持ちになった。
「恥ずかしいついでにお願いがあります」
「なんですか?」
「これから毎晩、あなたと一緒に眠りたい。だめでしょうか?」
ユリウスからのまさかの誘いに、エルヴィは目を光らせた。
「よろしいのですか! すでに経験させてもらったのに、もう一度なんて」
「……私がそうしたいんです」
「嬉しいです。お願いします」
無邪気なエルヴィの反応に、ユリウスは少し困ったように眉を下げた。
「では、また後で」
「はい」
「あ、言い忘れていました。普通の夜着で来てください」
そう言われたエルヴィは、子どものように拗ねた顔をした。
「……わかりました。ああいう綺麗なものは、やっぱりわたしには似合いませんよね」
全く男心をわかっていないエルヴィに、ユリウスは耳元で囁いた。
「似合ってるから困るんですよ」
「……え?」
「私も男です。それだけは覚えておいてください」
男女の機微に疎いエルヴィは、その言葉の意味を理解できなかったので、部屋に戻り恋愛小説を捲ってみたがやはりよくわからなかった。
「いつもより胸がドキドキする……?」
さっきのユリウスの台詞を思い出し、エルヴィは鼓動が早くなるのを感じていた。だが、それがなぜなのかはよくわからなかった。
ユリウスは長年自分の中にあった後悔や苦しみが、スッと楽になった気がしていた。それは間違いなくエルヴィのおかげだ。
どうしようもなくエルヴィに惹かれている。
自分は人を愛することなどできないと思っていた。ユリウスには高い壁があったはずなのに、エルヴィはそれをひょいっと簡単に越えてきた。
「覚えていてあげて……か」
整った顔立ちのユリウスは、若い頃から御令嬢方からの憧れの的だった。言い寄られたことは一度や二度の話ではない。
仕事第一だったあの頃のユリウスにとっては、それは迷惑にしか思えなかったので、早々に両親の勧めに従って若くで見合いをしたのだった。
しかし結婚しても近寄ってくる女性はいたし、妻と死別してからはより一層アプローチをされた。
『私が奥様を忘れさせてあげますわ』
みんな簡単に『忘れろ』と言うのが嫌だった。しかし、エルヴィは『覚えていて』と言ってくれたのだ。それだけで、なんだから心が軽くなり救われた気がした。
「あと……十日」
また大事な人を亡くすのかと絶望したくなる気持ちを、ユリウスはグッと耐えた。
今は先を憂いて、落ち込んでいる場合ではない。なぜなら……そんな時間は残されていないのだから。
エルヴィと過ごせる時間を無駄にせずに、最後まで一緒にいたい。ユリウスはエルヴィが思い残すことなく、天国へいけるようになんでもしようと決意した。
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