28 / 37
27 お礼
しおりを挟む
「アイラは甘すぎるわよ! テレージアを許していいの?」
事件の顛末を聞いたリーゼは、呆れたようにため息をついた。
「いいの。国から正式に私に『平民の教育支援』の依頼が来たから、一緒にやる事にしたわ! 私の作った教科書が出来がいいって認めてくださったの。テレージアをこき使ってやるんだから」
「……あのお嬢様をこき使うの?」
「ええ。弱みを握ってるから断れないはずよ」
アイラが悪戯っぽくそう言うと、リーゼはくすくすと声をあげて笑い出した。
「あー……アイラのそういうところが好きよ」
「ありがとう」
「教員資格も取り消しにならなくて良かったわね。アイラの夢だったもの。おめでとう」
「ええ。ありがとう!」
あの事件の後書類が偽造されていたことが証明され、晴れてアイラは『教員資格』を手に入れた。アイラはリーゼと抱き合って合格を喜んだ。
「で、オスカー様とはどうなったの?」
「……上手くいったわ」
いざきちんと話すとなると、アイラはなんだか恥ずかしくなって真っ赤になって小さな声でそう伝えた。
「ちゃんと自分の気持ちを伝えられたの?」
「ええ。結婚して欲しいって私から言ったわ」
「えらいわ! ちゃんと言えたのね」
リーゼはアイラの頭をよしよしと撫でた。
「で? どこまで進んだの」
「……は?」
「初めてのキスくらいしたでしょ? どうだった?」
うふふと楽しそうに質問してくるリーゼに、アイラはさらに頬を染めた。
リーゼには言っていないが、実はファーストキス自体はアイラからしてしまっている。オスカーとデートした日に、無理矢理した短く哀しい口付けだった。
しかし、アイラはこの前オスカーからされた濃厚なキスを思い出していた。
「真っ赤になっちゃって。アイラのえっち」
「ち、ちがっ……!」
「オスカー様、やるわね」
ニヤニヤと笑うリーゼを見て、アイラは拗ねたように唇を尖らせた。
「な、なんか……私の想像してたキスとは違ったから、驚いただけ。オスカー様は、大人の男の人なんだなって思っちゃった」
「あの方は私たちの八歳も年上だしね。色々経験はあるかもしれないわね」
「色々……経験……」
それを聞いて、アイラは胸がもやもやした。騎士たちはオスカーのことをモテないなんて言っていたが、キスは上手だった。年齢的にも、今まで女性と何もない可能性の方が低い。
今のオスカーが自分を熱烈に愛してくれるように、過去に他の女性を同じように愛していたかもしれないと思うと胸が苦しくなった。
「なんか嫌だわ」
「そうよね。でも、過去に囚われちゃダメ。今のオスカー様はあなたのことが好きなんだから」
「そ、そうよね」
「そうよ! 過去の女なんて思い出させないくらい、惚れさせるのよ」
「わかったわ! 私、頑張る」
グッと拳に力を入れているアイラをみて、リーゼはニコリと微笑んだ。
「心配いらないわ。あの人はアイラに心底惚れているもの」
「そ、そうかしら?」
「そうよ。だってアイラを助けるために、私のところに頭を下げに来たのよ。もちろん、オスカー様に言われる前に私も別ルートで色々調べてはいたけれどね」
リーゼの話はこうだった。アイラとファビアンの婚約話が公になった日に、オスカーはリーゼに『力を貸してくれ』と直接頼みに来たらしい。
「アイラはいい人と出逢えたんだな、と嬉しくなったわ」
「ええ、本当にそうだわ。それに、私は最高の親友を持った!」
「……でしょう?」
「リーゼ、本当に助けてくれてありがとう。そして、心配してくれたのに酷いことを言ってごめんなさい」
「私こそアイラが大変なことわかっていたのに、あんなこと言って後悔していたわ。ごめんね。幸せになってね」
「ありがとう」
完全に仲直りした二人は、そのまま暗くなるまで話し続けた。
トントントン
ノック音が鳴り、返事をするとロベルトが入って来た。
「リーゼ、迎えに来たよ」
「あら、もうそんな時間?」
「楽しい時間を過ごせたようでなによりだよ」
ロベルトは優しくニコリと微笑んだ。
「ロベルト様、この度は大変ご迷惑をおかけしました。助けていただきありがとうございました」
アイラが頭を下げると、ロベルトは左右に首を振った。
「いや、大したことはしていないさ。でも大変だったね。解決して良かったよ」
「本当にありがとうございました」
「いいんだ。リーゼの大事な人は、私の大事な人でもあるからね」
さらりとそう言ったロベルトに、リーゼはポッと頬を染めた。
「ロベルト様……!」
「君が哀しむ姿は見たくないからね」
「も、もう。ロベルト様ったら」
「本当のことだよ。リーゼを心から愛しているからね」
イチャイチャし出した二人を見て、アイラは恥ずかしくなった。
「じゃあ、私は帰りますね」
今にもキスをしそうな程の甘い雰囲気に、アイラは逃げるように店を出た。
♢♢♢
「エイベル様、他の皆さんもこの度は本当にありがとうございました」
アイラは協力してくれた騎士団の隊員たちにお礼を言うために、大量の食事とお菓子の差し入れを持って王宮の訓練場に来ていた。
「うわー、本物だ。可愛い、いい匂いする!」
「本当にあの筋肉ゴリラな隊長と結婚するんですか?」
「おい、そんなこと聞いて彼女の気が変わったらどうするんだよ。隊長、ショック死するぞ」
「あははは」
若い隊員たちはぞろぞろと出てきてアイラを眺め、色々なことを言いながら笑っている。アイラは驚いて、目をパチパチとさせていた。
「おい! お前ら、さっさと訓練に戻れ」
エイベルの一声で、隊員たちはぶーぶーと文句を言いながらもその場を去って行った。
「アイラ嬢、いらっしゃい。オスカーは急な会議でちょっと出ているんだ。少し待っててね」
「そうなのですね。ありがとうございます」
約束の時間より少し早めに来てして欲しいと騎士団から手紙がきたが、オスカーとはタイミングが合わなかったらしい。
「エイベル様にもお世話になりました。私の教員試験のことを、内部から調べてくださったとお聞きしました」
「いいんだよ。ちょっと資格省の知り合いに聞いただけだから」
ウィンクをしたエイベルは、とても美しかった。エイベルは騎士には珍しいタイプの、スマートな美形なので女性たちから人気があるのも納得できる。
「オスカーは君のことが本当に好きなんだ」
「は、はい」
「あいつはいい奴だから安心して欲しい。オスカーを選んでくれてありがとう」
「はい!」
エイベルはニコリと微笑み、アイラと握手をした。すると後ろから出てきた大きな何かが、影を落とした。
「……何してるんだ」
不機嫌そうだったが、その声は間違いなくオスカーだった。アイラは後ろにグイッと引かれて、大きな腕にすっぽりと抱き締められた。
事件の顛末を聞いたリーゼは、呆れたようにため息をついた。
「いいの。国から正式に私に『平民の教育支援』の依頼が来たから、一緒にやる事にしたわ! 私の作った教科書が出来がいいって認めてくださったの。テレージアをこき使ってやるんだから」
「……あのお嬢様をこき使うの?」
「ええ。弱みを握ってるから断れないはずよ」
アイラが悪戯っぽくそう言うと、リーゼはくすくすと声をあげて笑い出した。
「あー……アイラのそういうところが好きよ」
「ありがとう」
「教員資格も取り消しにならなくて良かったわね。アイラの夢だったもの。おめでとう」
「ええ。ありがとう!」
あの事件の後書類が偽造されていたことが証明され、晴れてアイラは『教員資格』を手に入れた。アイラはリーゼと抱き合って合格を喜んだ。
「で、オスカー様とはどうなったの?」
「……上手くいったわ」
いざきちんと話すとなると、アイラはなんだか恥ずかしくなって真っ赤になって小さな声でそう伝えた。
「ちゃんと自分の気持ちを伝えられたの?」
「ええ。結婚して欲しいって私から言ったわ」
「えらいわ! ちゃんと言えたのね」
リーゼはアイラの頭をよしよしと撫でた。
「で? どこまで進んだの」
「……は?」
「初めてのキスくらいしたでしょ? どうだった?」
うふふと楽しそうに質問してくるリーゼに、アイラはさらに頬を染めた。
リーゼには言っていないが、実はファーストキス自体はアイラからしてしまっている。オスカーとデートした日に、無理矢理した短く哀しい口付けだった。
しかし、アイラはこの前オスカーからされた濃厚なキスを思い出していた。
「真っ赤になっちゃって。アイラのえっち」
「ち、ちがっ……!」
「オスカー様、やるわね」
ニヤニヤと笑うリーゼを見て、アイラは拗ねたように唇を尖らせた。
「な、なんか……私の想像してたキスとは違ったから、驚いただけ。オスカー様は、大人の男の人なんだなって思っちゃった」
「あの方は私たちの八歳も年上だしね。色々経験はあるかもしれないわね」
「色々……経験……」
それを聞いて、アイラは胸がもやもやした。騎士たちはオスカーのことをモテないなんて言っていたが、キスは上手だった。年齢的にも、今まで女性と何もない可能性の方が低い。
今のオスカーが自分を熱烈に愛してくれるように、過去に他の女性を同じように愛していたかもしれないと思うと胸が苦しくなった。
「なんか嫌だわ」
「そうよね。でも、過去に囚われちゃダメ。今のオスカー様はあなたのことが好きなんだから」
「そ、そうよね」
「そうよ! 過去の女なんて思い出させないくらい、惚れさせるのよ」
「わかったわ! 私、頑張る」
グッと拳に力を入れているアイラをみて、リーゼはニコリと微笑んだ。
「心配いらないわ。あの人はアイラに心底惚れているもの」
「そ、そうかしら?」
「そうよ。だってアイラを助けるために、私のところに頭を下げに来たのよ。もちろん、オスカー様に言われる前に私も別ルートで色々調べてはいたけれどね」
リーゼの話はこうだった。アイラとファビアンの婚約話が公になった日に、オスカーはリーゼに『力を貸してくれ』と直接頼みに来たらしい。
「アイラはいい人と出逢えたんだな、と嬉しくなったわ」
「ええ、本当にそうだわ。それに、私は最高の親友を持った!」
「……でしょう?」
「リーゼ、本当に助けてくれてありがとう。そして、心配してくれたのに酷いことを言ってごめんなさい」
「私こそアイラが大変なことわかっていたのに、あんなこと言って後悔していたわ。ごめんね。幸せになってね」
「ありがとう」
完全に仲直りした二人は、そのまま暗くなるまで話し続けた。
トントントン
ノック音が鳴り、返事をするとロベルトが入って来た。
「リーゼ、迎えに来たよ」
「あら、もうそんな時間?」
「楽しい時間を過ごせたようでなによりだよ」
ロベルトは優しくニコリと微笑んだ。
「ロベルト様、この度は大変ご迷惑をおかけしました。助けていただきありがとうございました」
アイラが頭を下げると、ロベルトは左右に首を振った。
「いや、大したことはしていないさ。でも大変だったね。解決して良かったよ」
「本当にありがとうございました」
「いいんだ。リーゼの大事な人は、私の大事な人でもあるからね」
さらりとそう言ったロベルトに、リーゼはポッと頬を染めた。
「ロベルト様……!」
「君が哀しむ姿は見たくないからね」
「も、もう。ロベルト様ったら」
「本当のことだよ。リーゼを心から愛しているからね」
イチャイチャし出した二人を見て、アイラは恥ずかしくなった。
「じゃあ、私は帰りますね」
今にもキスをしそうな程の甘い雰囲気に、アイラは逃げるように店を出た。
♢♢♢
「エイベル様、他の皆さんもこの度は本当にありがとうございました」
アイラは協力してくれた騎士団の隊員たちにお礼を言うために、大量の食事とお菓子の差し入れを持って王宮の訓練場に来ていた。
「うわー、本物だ。可愛い、いい匂いする!」
「本当にあの筋肉ゴリラな隊長と結婚するんですか?」
「おい、そんなこと聞いて彼女の気が変わったらどうするんだよ。隊長、ショック死するぞ」
「あははは」
若い隊員たちはぞろぞろと出てきてアイラを眺め、色々なことを言いながら笑っている。アイラは驚いて、目をパチパチとさせていた。
「おい! お前ら、さっさと訓練に戻れ」
エイベルの一声で、隊員たちはぶーぶーと文句を言いながらもその場を去って行った。
「アイラ嬢、いらっしゃい。オスカーは急な会議でちょっと出ているんだ。少し待っててね」
「そうなのですね。ありがとうございます」
約束の時間より少し早めに来てして欲しいと騎士団から手紙がきたが、オスカーとはタイミングが合わなかったらしい。
「エイベル様にもお世話になりました。私の教員試験のことを、内部から調べてくださったとお聞きしました」
「いいんだよ。ちょっと資格省の知り合いに聞いただけだから」
ウィンクをしたエイベルは、とても美しかった。エイベルは騎士には珍しいタイプの、スマートな美形なので女性たちから人気があるのも納得できる。
「オスカーは君のことが本当に好きなんだ」
「は、はい」
「あいつはいい奴だから安心して欲しい。オスカーを選んでくれてありがとう」
「はい!」
エイベルはニコリと微笑み、アイラと握手をした。すると後ろから出てきた大きな何かが、影を落とした。
「……何してるんだ」
不機嫌そうだったが、その声は間違いなくオスカーだった。アイラは後ろにグイッと引かれて、大きな腕にすっぽりと抱き締められた。
58
お気に入りに追加
330
あなたにおすすめの小説
離婚した彼女は死ぬことにした
まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。
-----------------
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
-----------------
とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。
まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。
書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。
作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。

極悪皇女が幸せになる方法
春野オカリナ
恋愛
ブルーネオ帝国には、『極悪皇女』と呼ばれる我儘で暴虐無人な皇女がいる。
名をグレーテル・ブルーネオ。
生まれた時は、両親とたった一人の兄に大切に愛されていたが、皇后アリージェンナが突然原因不明の病で亡くなり、混乱の中で見せた闇魔法が原因でグレーテルは呪われた存在に変わった。
それでも幼いグレーテルは父や兄の愛情を求めてやまない。しかし、残酷にも母が亡くなって3年後に乳母も急逝してしまい皇宮での味方はいなくなってしまう。
そんな中、兄の将来の側近として挙がっていたエドモンド・グラッセ小公子だけは、グレーテルに優しかった。次第にグレーテルは、エドモンドに異常な執着をする様になり、彼に近付く令嬢に嫌がらせや暴行を加える様になる。
彼女の度を超えた言動に怒りを覚えたエドモンドは、守る気のない約束をして雨の中、グレーテルを庭園に待ちぼうけさせたのだった。
発見された時には高熱を出し、生死を彷徨ったが意識を取り戻した数日後にある変化が生まれた。
皇女グレーテルは、皇女宮の一部の使用人以外の人間の記憶が無くなっていた。勿論、その中には皇帝である父や皇太子である兄…そしてエドモンドに関しても…。
彼女は雨の日に何もかも諦めて、記憶と共に全てを捨て去ったのだった。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
呪いを受けて醜くなっても、婚約者は変わらず愛してくれました
しろねこ。
恋愛
婚約者が倒れた。
そんな連絡を受け、ティタンは急いで彼女の元へと向かう。
そこで見たのはあれほどまでに美しかった彼女の変わり果てた姿だ。
全身包帯で覆われ、顔も見えない。
所々見える皮膚は赤や黒といった色をしている。
「なぜこのようなことに…」
愛する人のこのような姿にティタンはただただ悲しむばかりだ。
同名キャラで複数の話を書いています。
作品により立場や地位、性格が多少変わっていますので、アナザーワールド的に読んで頂ければありがたいです。
この作品は少し古く、設定がまだ凝り固まって無い頃のものです。
皆ちょっと性格違いますが、これもこれでいいかなと載せてみます。
短めの話なのですが、重めな愛です。
お楽しみいただければと思います。
小説家になろうさん、カクヨムさんでもアップしてます!
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる