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28 やきもち
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「アンナ……何故ここに?帰ったんじゃなかったのか?」
ジルヴェスターは激しい筋トレをしていた。持っていた鉄アレイを床に下ろすと、ドンと大きな音がしたのでかなり重そうなのがわかる。
「毎日遅いから何してるのかなと思って、こっそりあなたを追って来たの。勝手にごめんなさい。でも……なんで隠れてトレーニングを?」
「……」
ジルヴェスターは、この国最強の騎士だ。それに毎日同じルーティンで鍛えている。しかし、これはきっといつも以上に負荷をかけたトレーニングだ。なぜ急に?
彼は気まずそうに目を逸らし、かろうじて聞き取れるくらいの小さな声でぼそりと呟いた。
「……身体を大きくするためだ」
「え?」
身体を大きくしたい?すでに逞しい身体だと思うが、一体どういう意味なのだろうか?
「君は『ケヴィンのような筋肉質で身体の大きな男』が好みだと言っていただろう?」
確かに私は身体の大きな男性が好きだ。筋肉隆々でおおらかで豪快で、いつでもケラケラと明るく笑って細かいことは気にしないような逞しい男性が好みだ。
――そう、まるでケヴィン様のような。
だけどいくら理想にピッタリでも、私は彼のことを恋愛的な意味では好きにはならなかった。理想と現実は違うって本当ね。
そしてまさかジルヴェスターが私の発言を覚えているなんて意外だった。
「あいつに負けない力はあると自負しているが……あんな風に筋肉が付かない。それに私は服を着ると何故か細く見えるらしくてな」
そんな話をしながら、彼はシャツのボタンを外し始めた。
「だが見てくれ!トレーニングのおかげで以前より腕も胸もひと回り大きくなったんだ。きっと君の理想に近付いている」
得意気に語る彼は普段より子どもっぽくって可愛らしく、くすりと笑ってしまった。
しかし、そんな子どもっぽいのは態度だけで……シャツを脱いだ半裸のジルヴェスターの身体は、美術館で見た彫刻のように見事に仕上がっていた。彼の言う通り着痩せするタイプらしく、私が想像していた何倍も筋肉がついた逞しい身体に驚いた。
「すごい……!」
私が頬を染めてその身体に見惚れると、彼は満足そうにニヤリと笑い私の傍に来て耳元で小声で呟いた。
「私とケヴィンとどっちが好きだ?」
「ど、どっちってそんなの……」
そんなこと聞くこと自体がおかしい。私はジルヴェスターしか愛していないのだから。
「どっち?」
どうやらハッキリと口にするまで逃してくれないらしい。私は頬を染めたまたジロリと睨みつけた。
「ジルヴェスターに決まってるでしょう?」
そう伝えると、彼は嬉しそうに笑って私を抱き締めた。
「きゃあっ!ふ、服!服着て」
「恥ずかしがることはない。これは全部アンナのものだ。好きにしていいぞ」
好きにしていい……って何するのよ!?私は彼の直の筋肉に戸惑っていた。ドキドキと胸が破れるのではないかという程煩い。
「はは、効果覿面だ。鍛えた甲斐があったな」
「その筋肉は確かに素敵だけど……でもそんなことしなくても、そのままのジルヴェスターがいいんだから」
「アンナっ!……君は……本当に……」
彼にさらにぎゅうぎゅうと強く抱き締められた。うゔっ、苦しい。私がバタバタと暴れると、彼はやっと手を緩めてくれた。
日本の友達はよく彼氏を作る度に『好きになった人がタイプ』と言っていたが、私にはその感覚がよくわからなかった。それは綺麗事よね、なんてちょっと馬鹿にしながら冷めて見ていた自分が間違っていたのがわかる。
――私は恋を知らなかったのね。
ジルヴェスターを好きになってから、彼の全部が素敵に見える。長い髪の男性なんて絶対嫌!なんて思っていたが、ジルヴェスターの美しいブロンド髪はとても好きだ。結局好きになった人がタイプなのだ。
「ケヴィン様はただの推しなの。昔から私はガチ恋勢じゃないから大丈夫」
「……オシとはなんだ?ガチコイも意味がわからない。久々に君の話が全く理解できないな」
ああ、そうよね。わからないよね……なんて言えばいいのだろうか。
「ファン……的な?」
「ファンと言うことは好きと一緒ではないのか!?」
ジルヴェスターは眉を顰めながら、不機嫌になった。今までの記憶を思い返すと、ジルヴェスターのファンはガチ恋勢ばかりだ。みんなが『お嫁さんにして!』という雰囲気だ。
「んー……なんて言うか、シュバルツを好きなのと同じ感じよ」
「それは相当好きではないか?アンナはいつもシュバルツと戯れているではないか」
あー……なかなか説明が上手くいかない。気持ちが通じ合って初めて気が付いたが、ジルヴェスターはなかなかやきもち焼きだ。下手をしたらシュバルツにも嫉妬している時がある。
「なんでそんなにケヴィン様を気にするの?」
「……以前、君はあいつのために料理を作っていただろう。それが……羨ましかった。私は食べたことがないのに」
彼は拗ねたようにジトっと私を見つめて、ボソボソとそう言った。
「え?」
私はそれを聞いて驚きの声をあげた。だって……ジルヴェスターは女性の手作りは食べられないって聞いている。だからこそ渡さなかったのに。
「私、ジルヴェスターは女性が作った料理は一切口にできないって聞いていたんだけど?」
「ああ……なるほど。そういうことか」
彼は自分の髪をくしゃりと掴んで、ため息をついた。
「食べられるの?」
「いや、食べられない」
私は首を傾げた。ん?どう言う意味?やっぱり食べられないんじゃない。
「だが、君の手作りだけは食べたい……とあの時思った。ケヴィンのために作ったとはいえ、他の騎士達も食べていたしきっと私にも後でくれるだろうと思っていたのに、くれないからショックだった」
「ええっ!?そうだったの!?」
彼は赤くなった頬を腕で隠しながらこくんと頷いた。珍しく照れている……なんだか可愛い。
「あの時、まさかそれで拗ねてたの!?」
そう言えば、ずっと不機嫌で怒っている時があったことを思い出した。
「……そうだ」
「言ってくれたらよかったのに。私はあなたが食べやすいようにと思ってパンに挟んだの。忙しい仕事中でも食べられるかな?と思って。だけど女性が作った物が食べられないって聞いたから諦めたのよ」
どうやらお互い勘違いして、気持ちがすれ違っていたらしい。
「今度……作ってくれないか?私だけのために」
「もちろん!」
そう返事をすると、彼は嬉しそうに微笑んだ。そして「もう私以外には作らないように」と念を押した。
薄々気が付いていたが、ジルヴェスターは物凄く独占欲が強い。今までの塩対応が嘘のようだ。
「あなたって……そんなに私のこと好きなんだ!!」
あはは、とあえて笑いながら冗談っぽくそう声をかけた。
「当たり前だ。この世で一番アンナを愛しているからな。他はどうでもいい」
「そ……ですか」
真顔でそう返されて、私は顔が真っ赤に染まった。もう以前の冷たい彼はどこにもいないらしい。
「迷惑か?」
彼は捨てられた子犬のように眉を下げ、不安そうにそう聞いてきた。確かに重たいなあ、とは思うし戸惑うこともあるけれど……嫌ではないのだ。
ケントに執着された時はあんなに嫌で迷惑だったのに。結局は私も惚れているのだ。
「迷惑じゃない。私も……あなたが好きだもの」
「良かった。さあ、早く家に帰ろう」
彼は片付けもそこそこに、私を抱き上げ馬車に乗せた。そして家に着いた途端に、ジルヴェスターの部屋に連れて行かれ……朝まで出ることは許されなかった。
「結婚式前に仲直りされて良かったです」
翌朝私はラルフとニーナに生暖かい目で見つめられて、恥ずかしい思いをすることになった。
ジルヴェスターは激しい筋トレをしていた。持っていた鉄アレイを床に下ろすと、ドンと大きな音がしたのでかなり重そうなのがわかる。
「毎日遅いから何してるのかなと思って、こっそりあなたを追って来たの。勝手にごめんなさい。でも……なんで隠れてトレーニングを?」
「……」
ジルヴェスターは、この国最強の騎士だ。それに毎日同じルーティンで鍛えている。しかし、これはきっといつも以上に負荷をかけたトレーニングだ。なぜ急に?
彼は気まずそうに目を逸らし、かろうじて聞き取れるくらいの小さな声でぼそりと呟いた。
「……身体を大きくするためだ」
「え?」
身体を大きくしたい?すでに逞しい身体だと思うが、一体どういう意味なのだろうか?
「君は『ケヴィンのような筋肉質で身体の大きな男』が好みだと言っていただろう?」
確かに私は身体の大きな男性が好きだ。筋肉隆々でおおらかで豪快で、いつでもケラケラと明るく笑って細かいことは気にしないような逞しい男性が好みだ。
――そう、まるでケヴィン様のような。
だけどいくら理想にピッタリでも、私は彼のことを恋愛的な意味では好きにはならなかった。理想と現実は違うって本当ね。
そしてまさかジルヴェスターが私の発言を覚えているなんて意外だった。
「あいつに負けない力はあると自負しているが……あんな風に筋肉が付かない。それに私は服を着ると何故か細く見えるらしくてな」
そんな話をしながら、彼はシャツのボタンを外し始めた。
「だが見てくれ!トレーニングのおかげで以前より腕も胸もひと回り大きくなったんだ。きっと君の理想に近付いている」
得意気に語る彼は普段より子どもっぽくって可愛らしく、くすりと笑ってしまった。
しかし、そんな子どもっぽいのは態度だけで……シャツを脱いだ半裸のジルヴェスターの身体は、美術館で見た彫刻のように見事に仕上がっていた。彼の言う通り着痩せするタイプらしく、私が想像していた何倍も筋肉がついた逞しい身体に驚いた。
「すごい……!」
私が頬を染めてその身体に見惚れると、彼は満足そうにニヤリと笑い私の傍に来て耳元で小声で呟いた。
「私とケヴィンとどっちが好きだ?」
「ど、どっちってそんなの……」
そんなこと聞くこと自体がおかしい。私はジルヴェスターしか愛していないのだから。
「どっち?」
どうやらハッキリと口にするまで逃してくれないらしい。私は頬を染めたまたジロリと睨みつけた。
「ジルヴェスターに決まってるでしょう?」
そう伝えると、彼は嬉しそうに笑って私を抱き締めた。
「きゃあっ!ふ、服!服着て」
「恥ずかしがることはない。これは全部アンナのものだ。好きにしていいぞ」
好きにしていい……って何するのよ!?私は彼の直の筋肉に戸惑っていた。ドキドキと胸が破れるのではないかという程煩い。
「はは、効果覿面だ。鍛えた甲斐があったな」
「その筋肉は確かに素敵だけど……でもそんなことしなくても、そのままのジルヴェスターがいいんだから」
「アンナっ!……君は……本当に……」
彼にさらにぎゅうぎゅうと強く抱き締められた。うゔっ、苦しい。私がバタバタと暴れると、彼はやっと手を緩めてくれた。
日本の友達はよく彼氏を作る度に『好きになった人がタイプ』と言っていたが、私にはその感覚がよくわからなかった。それは綺麗事よね、なんてちょっと馬鹿にしながら冷めて見ていた自分が間違っていたのがわかる。
――私は恋を知らなかったのね。
ジルヴェスターを好きになってから、彼の全部が素敵に見える。長い髪の男性なんて絶対嫌!なんて思っていたが、ジルヴェスターの美しいブロンド髪はとても好きだ。結局好きになった人がタイプなのだ。
「ケヴィン様はただの推しなの。昔から私はガチ恋勢じゃないから大丈夫」
「……オシとはなんだ?ガチコイも意味がわからない。久々に君の話が全く理解できないな」
ああ、そうよね。わからないよね……なんて言えばいいのだろうか。
「ファン……的な?」
「ファンと言うことは好きと一緒ではないのか!?」
ジルヴェスターは眉を顰めながら、不機嫌になった。今までの記憶を思い返すと、ジルヴェスターのファンはガチ恋勢ばかりだ。みんなが『お嫁さんにして!』という雰囲気だ。
「んー……なんて言うか、シュバルツを好きなのと同じ感じよ」
「それは相当好きではないか?アンナはいつもシュバルツと戯れているではないか」
あー……なかなか説明が上手くいかない。気持ちが通じ合って初めて気が付いたが、ジルヴェスターはなかなかやきもち焼きだ。下手をしたらシュバルツにも嫉妬している時がある。
「なんでそんなにケヴィン様を気にするの?」
「……以前、君はあいつのために料理を作っていただろう。それが……羨ましかった。私は食べたことがないのに」
彼は拗ねたようにジトっと私を見つめて、ボソボソとそう言った。
「え?」
私はそれを聞いて驚きの声をあげた。だって……ジルヴェスターは女性の手作りは食べられないって聞いている。だからこそ渡さなかったのに。
「私、ジルヴェスターは女性が作った料理は一切口にできないって聞いていたんだけど?」
「ああ……なるほど。そういうことか」
彼は自分の髪をくしゃりと掴んで、ため息をついた。
「食べられるの?」
「いや、食べられない」
私は首を傾げた。ん?どう言う意味?やっぱり食べられないんじゃない。
「だが、君の手作りだけは食べたい……とあの時思った。ケヴィンのために作ったとはいえ、他の騎士達も食べていたしきっと私にも後でくれるだろうと思っていたのに、くれないからショックだった」
「ええっ!?そうだったの!?」
彼は赤くなった頬を腕で隠しながらこくんと頷いた。珍しく照れている……なんだか可愛い。
「あの時、まさかそれで拗ねてたの!?」
そう言えば、ずっと不機嫌で怒っている時があったことを思い出した。
「……そうだ」
「言ってくれたらよかったのに。私はあなたが食べやすいようにと思ってパンに挟んだの。忙しい仕事中でも食べられるかな?と思って。だけど女性が作った物が食べられないって聞いたから諦めたのよ」
どうやらお互い勘違いして、気持ちがすれ違っていたらしい。
「今度……作ってくれないか?私だけのために」
「もちろん!」
そう返事をすると、彼は嬉しそうに微笑んだ。そして「もう私以外には作らないように」と念を押した。
薄々気が付いていたが、ジルヴェスターは物凄く独占欲が強い。今までの塩対応が嘘のようだ。
「あなたって……そんなに私のこと好きなんだ!!」
あはは、とあえて笑いながら冗談っぽくそう声をかけた。
「当たり前だ。この世で一番アンナを愛しているからな。他はどうでもいい」
「そ……ですか」
真顔でそう返されて、私は顔が真っ赤に染まった。もう以前の冷たい彼はどこにもいないらしい。
「迷惑か?」
彼は捨てられた子犬のように眉を下げ、不安そうにそう聞いてきた。確かに重たいなあ、とは思うし戸惑うこともあるけれど……嫌ではないのだ。
ケントに執着された時はあんなに嫌で迷惑だったのに。結局は私も惚れているのだ。
「迷惑じゃない。私も……あなたが好きだもの」
「良かった。さあ、早く家に帰ろう」
彼は片付けもそこそこに、私を抱き上げ馬車に乗せた。そして家に着いた途端に、ジルヴェスターの部屋に連れて行かれ……朝まで出ることは許されなかった。
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