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16 喧嘩
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私は今、王宮を出てバルト家の馬車に揺られているが……なんだかジルは不機嫌そうだ。
「あのさ、またなんか怒ってる?」
恐る恐るそう質問してみるが、ジルは窓の外を眺めたままだ。
「別に怒ってなどいない」
そう言いながら、かなり不機嫌そうだ。ケントに何か不愉快なことを言われたのだろうか?
「ケントに嫌な事でも言われたの?」
「君には関係ない」
冷たい声が車内に響く。ジルとは最近はそれなりに友好関係を築けていたのに、いきなりシャッターをピシャリと閉められた気がして哀しくなった。
哀しい……?いや、腹が立つ。仮であっても結婚するのだから、隠し事は良くないのではないか?
「契約とはいえ、私達結婚するのよね?なら、隠し事なんかしないでよ!いいパートナーでいるためには必要なことじゃない?」
私がそう言うと、ジルは私をジッと見つめた。ゔっ……イケメンの怒っている顔って迫力があるわね。
「な、な、なによ」
「……隠し事をしてるのは君だろ」
「はぁ!?私が何を隠してるって言うのよ」
怒った勢いで、彼の肩を掴んで無理やりこちらを向かせた。
「好みの男への差し入れを、私に隠れてコソコソするとは呆れるな。外では私の婚約者として、ちゃんと振る舞えと伝えているだろう?」
はぁ……!?なによ、その言い方!あなたが女の手作りは食べられないって聞いたから、気を遣って黙っていたのに。
「騎士団員達が食堂のご飯のボリュームが足りないって言われていたから、日本の料理を披露しただけじゃない」
「ほお、下心はないと?なんならこれからは大好きなケヴィンに守ってもらえばどうだ。君が望むなら今すぐにでも婚約破棄してやろう」
「なによそれ!ジルが結婚しろって言ったんじゃない。あなたが守ってくれる約束でしょ?」
私は零れ落ちそうな涙を、唇を噛み締めてぐっと耐えた。
「……君は命を守ってくれる男なら、誰でも良いということだろう?どうせなら好きな男の方がいいんじゃないのか」
ジルはそう冷たく言い放った。久しぶりにかなり感じが悪い。命を守ってくれるなら誰でもいい。確かにそうだ。そうだったはずだ……だけど。
「ええ!そうね。ケヴィン様の方があなたの数百倍優しいわ。彼に頼んで守ってもらうわよ!馬鹿っ!!」
私は怒りのままそう返事をした。その時ちょうど馬車が停まったので、エスコートを待たず自分で扉を開けて家の中に走った。
「アンナ様、おかえりなさいませ」
笑顔で出迎えてくれたラルフやニーナ達を申し訳無いがスルーして、バタンと自室に閉じこもった。
そして勢いよくガチャンと鍵をかけた。私のあまりにおかしな様子にすぐ「アンナ様、どうなさいましたか?」とニーナの心配そうな声が聞こえてきた。
「ごめんなさい、一人にさせて」
「アンナ様……?とりあえず開けてください!」
「ごめんなさい」
ただただ謝る私に、今は中に入るのは無理だと感じたのかノック音が急に止んだ。
「アンナ様。私はバルト公爵家の使用人ですが、アンナ様付きの侍女です。何があっても私はあなたの味方なことだけは覚えておいてくださいまし」
それだけ言って、気配が離れていった。私の目からは涙がポロポロと流れ落ちる。
――なんで私は泣いてるんだろう。
ジルとは契約結婚なんだし、そこにお互い愛なんてない。だから婚約破棄されて、困ることはあれど哀しいなんて感情はないはずだ。
――そうか、私は寂しいんだ。
最近ジルとはなんとなく分かり合えている気がして、恋人や妻とはいえなくても良い家族だと思っていたのに……そう思っていたのは私だけだったとわかったから。彼の契約相手は『自分に興味のない女』なら誰でもいいんだ。
「誰でもいいのはあなたじゃない」
でもそもそもなんでこんな喧嘩になったのかがよくわからない。差し入れをケヴィン様にしたから?でもそんなことで怒る?しかもそれも彼にだけではなく、騎士団員達にしたものだ。
さっきまですごく哀しい気持ちだったが、なんだかムカムカしてきた。
するといつの間にか真っ暗になった外から「ワォーン」と遠吠えが聞こえてきた。私はそっと窓のカーテンを開けて外を眺めた。
ジルが大きく変化したシュバルツに跨って何処かへ行くようだ。
「こんな時間から外に出るなんて?急な仕事かしら」
さっきまで怒っていたのに大丈夫かな、と心配になる。彼が任務で家を空けることはよくあるが、こんな夜遅くに出て行くことは珍しい。
「私と話したくないだけかもね」
彼は私と顔を合わせたくなくて、わざと出て行っただけかもしれない。もやもやする気持ちを消し去るために私は冷たい水で顔を洗って、気合を入れた。
「よしっ!」
タオルで顔を拭いて、自分の頬をペチペチと叩く。明日は早く起きて、心配をかけたニーナに謝ろう。そしてジルともちゃんと話をしよう。
彼が本当に婚約破棄するつもりなら私は平民として街で暮らそう。騎士団で働くようになってから、国からきちんと給与が出ているのでそれなりにお金はある。元々日本で庶民だったのだ。今の貴族の暮らしの方が向いていない。
ジルの傍から離れてケントから命を守れるのかは不安ではあるが、仕方がない。売り言葉に買い言葉であの時はああ言ったが……もちろんケヴィン様に護衛を頼むつもりもない。
♢♢♢
「おはよう。ニーナ、昨日はごめんね」
「いいのですよ。鍵を開けてくださって安心致しました」
翌朝、優しく微笑むニーナにぎゅっと抱きついて甘えた。彼女は何も聞かずに、私の背中をよしよしと撫でてくれた。
――ああ、すごく落ち着く。
彼女は少し腫れた私の瞼を冷やして、綺麗にお化粧をしてくれた。そしてリビングには温かくて美味しい食事を用意されていた。昨夜何も食べなかったので、きゅーっ……とお腹が鳴った。
私が恥ずかしくて頬を染めると「沢山ありますから」と微笑んでくれた。
昨日の様子をシェフ達も心配してくれていたらしく、いつもよりかなり豪華なモーニングになっていた。
「とっても美味しい!みんな心配かけてごめんね。ありがとう」
素直にお礼を言うと、みんな目を細めて笑ってくれた。
「ラルフ、ジルは何処へ行ったの?」
「旦那様は急なお仕事で二、三日家を空けると聞いております」
「……そう」
やはり彼はしばらくこの家に戻ってくることはなさそうだ。
私は準備をして職場に向かった。何故か普段より護衛が多い気がして移動も緊張する。ジルヴェスターが居なくとも、事務作業ですることはいっぱいあるのだから頑張らねばならない。
「アンナちゃん宛に手紙届いてましたよ」
「私に?ありがとうございます」
ジルの執務室にケヴィン様がわざわざ届けてくれた。私に手紙なんて珍しいこともあるものだ。
「なんか元気ないですか?団長と何かありました?」
私の頭をポンポンと撫でて、心配そうに顔を覗き込むケヴィン様は相変わらず格好良い。格好良いが……なぜか今日はときめかない。
「いえ、何もありません。ケヴィン様、ご心配をかけてすみません」
「本当は私が行く討伐だったのですが、急遽代わったんです。アンナちゃんに寂しい思いをさせてすみません。でも大丈夫、団長ならすぐに戻って来られますよ」
「そー……ですね」
私はあえて代わったのだとわかってしまった。喧嘩したから顔を合わせないなんて、ジルも子どもっぽいことをするものだ。
ケヴィン様は「無理しないようにして下さい」と優しい言葉をかけて、そのまま執務室を出ていった。
仕事を粗方片付け終わったところで、私は彼に渡された手紙の存在を思い出した。差出人は……書かれていない。これは誰から?
そっと手紙を開くと、そこには信じられない文章が書かれていた。
『ジルヴェスター•バルトは最低の男だ。親友の誇り高い仕事と婚約者を奪っておいて、自分だけ幸せになるつもりだ』
私はその手紙を見つめたまま、しばらくその場を動けなかった。
「あのさ、またなんか怒ってる?」
恐る恐るそう質問してみるが、ジルは窓の外を眺めたままだ。
「別に怒ってなどいない」
そう言いながら、かなり不機嫌そうだ。ケントに何か不愉快なことを言われたのだろうか?
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怒った勢いで、彼の肩を掴んで無理やりこちらを向かせた。
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はぁ……!?なによ、その言い方!あなたが女の手作りは食べられないって聞いたから、気を遣って黙っていたのに。
「騎士団員達が食堂のご飯のボリュームが足りないって言われていたから、日本の料理を披露しただけじゃない」
「ほお、下心はないと?なんならこれからは大好きなケヴィンに守ってもらえばどうだ。君が望むなら今すぐにでも婚約破棄してやろう」
「なによそれ!ジルが結婚しろって言ったんじゃない。あなたが守ってくれる約束でしょ?」
私は零れ落ちそうな涙を、唇を噛み締めてぐっと耐えた。
「……君は命を守ってくれる男なら、誰でも良いということだろう?どうせなら好きな男の方がいいんじゃないのか」
ジルはそう冷たく言い放った。久しぶりにかなり感じが悪い。命を守ってくれるなら誰でもいい。確かにそうだ。そうだったはずだ……だけど。
「ええ!そうね。ケヴィン様の方があなたの数百倍優しいわ。彼に頼んで守ってもらうわよ!馬鹿っ!!」
私は怒りのままそう返事をした。その時ちょうど馬車が停まったので、エスコートを待たず自分で扉を開けて家の中に走った。
「アンナ様、おかえりなさいませ」
笑顔で出迎えてくれたラルフやニーナ達を申し訳無いがスルーして、バタンと自室に閉じこもった。
そして勢いよくガチャンと鍵をかけた。私のあまりにおかしな様子にすぐ「アンナ様、どうなさいましたか?」とニーナの心配そうな声が聞こえてきた。
「ごめんなさい、一人にさせて」
「アンナ様……?とりあえず開けてください!」
「ごめんなさい」
ただただ謝る私に、今は中に入るのは無理だと感じたのかノック音が急に止んだ。
「アンナ様。私はバルト公爵家の使用人ですが、アンナ様付きの侍女です。何があっても私はあなたの味方なことだけは覚えておいてくださいまし」
それだけ言って、気配が離れていった。私の目からは涙がポロポロと流れ落ちる。
――なんで私は泣いてるんだろう。
ジルとは契約結婚なんだし、そこにお互い愛なんてない。だから婚約破棄されて、困ることはあれど哀しいなんて感情はないはずだ。
――そうか、私は寂しいんだ。
最近ジルとはなんとなく分かり合えている気がして、恋人や妻とはいえなくても良い家族だと思っていたのに……そう思っていたのは私だけだったとわかったから。彼の契約相手は『自分に興味のない女』なら誰でもいいんだ。
「誰でもいいのはあなたじゃない」
でもそもそもなんでこんな喧嘩になったのかがよくわからない。差し入れをケヴィン様にしたから?でもそんなことで怒る?しかもそれも彼にだけではなく、騎士団員達にしたものだ。
さっきまですごく哀しい気持ちだったが、なんだかムカムカしてきた。
するといつの間にか真っ暗になった外から「ワォーン」と遠吠えが聞こえてきた。私はそっと窓のカーテンを開けて外を眺めた。
ジルが大きく変化したシュバルツに跨って何処かへ行くようだ。
「こんな時間から外に出るなんて?急な仕事かしら」
さっきまで怒っていたのに大丈夫かな、と心配になる。彼が任務で家を空けることはよくあるが、こんな夜遅くに出て行くことは珍しい。
「私と話したくないだけかもね」
彼は私と顔を合わせたくなくて、わざと出て行っただけかもしれない。もやもやする気持ちを消し去るために私は冷たい水で顔を洗って、気合を入れた。
「よしっ!」
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ジルの傍から離れてケントから命を守れるのかは不安ではあるが、仕方がない。売り言葉に買い言葉であの時はああ言ったが……もちろんケヴィン様に護衛を頼むつもりもない。
♢♢♢
「おはよう。ニーナ、昨日はごめんね」
「いいのですよ。鍵を開けてくださって安心致しました」
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私が恥ずかしくて頬を染めると「沢山ありますから」と微笑んでくれた。
昨日の様子をシェフ達も心配してくれていたらしく、いつもよりかなり豪華なモーニングになっていた。
「とっても美味しい!みんな心配かけてごめんね。ありがとう」
素直にお礼を言うと、みんな目を細めて笑ってくれた。
「ラルフ、ジルは何処へ行ったの?」
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「……そう」
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「いえ、何もありません。ケヴィン様、ご心配をかけてすみません」
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ケヴィン様は「無理しないようにして下さい」と優しい言葉をかけて、そのまま執務室を出ていった。
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