3 / 30
3 契約結婚
しおりを挟む
一体なにがいいのかわからないが、とりあえず「座れ」と言われたので大人しく座ることにした。
「ねえ、あなたなんて名前なの?そしてこの国はどこなの?そういえば聞いてなかったから」
「まだ伝えていなかったな。私はバルト公爵家の当主、ジルヴェスターだ。ちなみにここはパチーニャ王国だ」
ジルヴェスター……うわ、発音しにくい名前だな。そもそも『う』に濁音をつけるのは、日本人には馴染みがないのよね。パチーニャ王国もやっぱり聞いたこともない。
「そもそも公爵家ってなに?」
「まさかそれも知らないのか」
ジルヴェスターは大きなため息をついた。なんか難しい説明をされたが、公爵家は貴族の中でも、もの凄くハイクラスの家柄って感じのようだ。とりあえずこの家をみたら、死ぬ程お金があることはよくわかる。
それからは、私の知っている日本のことを全て話した。しかし話は通じないことばかりだ。
「お前の話は……理解できない。まるでファンタジーの世界だ」
私からしたら、この国の方がよっぽどファンタジーだけどね。
「たぶんそうなの。私が暮らしていた日本では魔法なんて使えないのが普通だし、あなたのような騎士もいない。文化も人種も全く違う」
「じゃあ何故言葉が通じる?」
「……わからない。でもあなたの言うこと全て理解できるわ」
それからこの国の本を見たが、全て読むことができた。私が日本語で書いた文字も、ジルヴェスターには読めるらしい。自動翻訳機能でも付いているのかな?
「俄には信じ難い話だが……嘘をついてるようには見えない。こんな隙だらけの他国のスパイもいないだろうし」
「だって嘘なんてついていないもの。もちろんスパイなんかじゃないから」
「それにシュバルツが懐く意味もわからない。聖獣は基本的には主人の言う事しか聞かないのに……何か君に特別な力があるのか?」
そうなのか。ワンコ……ではなくオオカミの聖獣って言ってたよね。私は「わからない」と左右に首を振った。
「この国へ来た理由も不明なのか?」
私は日本で殺されたこと、そして女神からの指示でこの国へ転生されたのだと正直に話した。
「ケントという名前の男を知りませんか?」
「……知っている。ケント・ローデンヴァルト……彼も公爵家の令息だ。二十歳で文武ともに優秀な男で、父親は宰相だな」
「きっとその人です!その人にずっと狙われてて、私は殺されるんです。愛してるとか言いながら、私を階段から突き落とす『やばい男』なんです。どうか助けてください!!」
この男のことも好きではないが、背に腹は変えられない。女神が一番強いというのであれば、きっと私はジルヴェスターしか頼る道はないのだろう。深々と頭を下げた。
「ケントがお前に執着するとは思えないがな」
「なんでよ?」
「あいつはいつも沢山の女が常に傍にいる。一人の女に入れあげるような男には見えん」
「そんなこと知らないわよ。でも、もう殺されたくないの!何でもするから守ってください」
そう頼んだ私を見て、ジルヴェスターはピクリと眉を動かした。
「本当に何でもするんだな?」
「……常識の範囲内のことなら」
「じゃあ、私の妻になれ」
妻……つま……ツマ……私は言葉の意味が理解できずにポカンと口を開けてフリーズしていた。
「妻って結婚しろってこと!?私とあなたが?結婚するの!?」
「そうだ」
「意味がわからないわ!私はあなたのことなんて好きじゃない。結婚なんてできない!!」
私は大声で拒否をした。なんでこんな性悪男と結婚しなくちゃいけないんだ。まだ誰ともお付き合いをしたことすらしたことがないのに。
すると、ジルヴェスターはおかしそうに「くっくっく」と笑い出した。
「最高だ。アンナ、やはり君は私の妻に一番向いている女だ」
「はぁ!?」
「私の結婚相手は『私のことを好きじゃない女』にすると決めていた。だが、この国にはなかなかそういう女はいなくてな」
うわ、この男もめちゃくちゃ自信過剰じゃないか。このナルシストっぷり……上田健斗を思い出させるわ。
「女が皆、あんたを好きになるとでも思ってるの?信じられない」
「残念だが、それが事実だからな。私は私に執着する女が大嫌いだ」
ジルヴェスターは眉を顰めて、とても嫌そうな顔をした。
「じゃあ、結婚なんてせずに一人で生きていけばいいじゃない」
「貴族というのは面倒なんだ。だから結婚しないわけにはいかない。このまま後継がいないとバルト家は取り潰しになるからな」
後継って子どものこと?結婚って……もしかして私とそういうことするってことなの!?
「し、しませんからね!私は絶対にあなたとそういうことはしませんから!!」
私が真っ赤になってそう伝えると、ジルヴェスターは美しく微笑んだ。
「ほお、君のようなガキでも後継をどうやって作るのかは知ってるんだな」
「……っ!」
私はジルヴェスターをギッ睨んだが、彼は全くなんとも思っていないようだった。
「安心しろ。結婚はするが夫婦生活はしない。しばらくしたら、優秀な男児を探して養子にする。だから、アンナは私の飾りの妻でいいんだ」
そんなとんでもない計画を発表されたが、そう言われたって結婚などしたくはない。
「……そもそも、お前ではそういう気分にならんしな」
「なんですって!?」
ふう、と呆れたように溜息をつかれたことに、私は腹が立ってきた。そういう気分になられても困るが、ならないと断言されると女としてのプライドが傷つくではないか。
「私だってね、日本じゃそれなりにモテてきたんですから!さすがに失礼でしょ!!」
「だから最高なんだ。世間的には君の容姿は美しい……らしい。その上私に興味がないなんて素晴らしい」
「は?」
「これは取引だ。正直ケントが君の命を狙うというのは信じ難いが、誰が相手でも関係はない。君の命は私が保証しよう。その代わりに、結婚相手になってくれ」
そんな無茶苦茶な提案あるものか。命を助けてもらう代わりに、結婚するなんて。しかも私は相手のことを全く好きじゃなくて、相手も私を全く好きじゃない。
「養子だけもらえばいいじゃない」
「……だめだ。それでは女が寄ってくる」
「なにそれ?そもそもあなたは偉そうに守るなんて言っているけれど、本当に強いの?」
もし強くなければ、こんなとんでもない条件を飲んだとしても結局殺されてしまう。
「アンナ様……旦那様はこの国で一番強い方です。若いですが、その実力から全騎士をまとめる騎士団長もされているのですよ」
執事のラルフが説明してくれた。ジルヴェスターは「まあ、そういう事だ。どうする?」とニッと意地悪く笑った。
「……本当に守ってくれるんでしょうね?」
こんな契約をするのは絶対に間違ってある。だけど、私はケントから逃れなければ明るい未来は二度と訪れないのだ。
「ああ、私は一度した約束を違えることはない。この命に代えても絶対にアンナを守ると誓おう」
彼はキュッと真面目な顔を作り、私の前に跪いてまっすぐこちらを見つめた。その声はとても真剣で……不覚にも一瞬ドキッとしてしまった。
その姿はまるで御伽噺から飛び出してきた王子様そのものだったからだ。
「……わかったわ。あなたと結婚する」
私は覚悟を決めた。ケントから自分の命を守る!それだけを目標にして、できることはなんでも利用してやろうではないか!!
「ねえ、あなたなんて名前なの?そしてこの国はどこなの?そういえば聞いてなかったから」
「まだ伝えていなかったな。私はバルト公爵家の当主、ジルヴェスターだ。ちなみにここはパチーニャ王国だ」
ジルヴェスター……うわ、発音しにくい名前だな。そもそも『う』に濁音をつけるのは、日本人には馴染みがないのよね。パチーニャ王国もやっぱり聞いたこともない。
「そもそも公爵家ってなに?」
「まさかそれも知らないのか」
ジルヴェスターは大きなため息をついた。なんか難しい説明をされたが、公爵家は貴族の中でも、もの凄くハイクラスの家柄って感じのようだ。とりあえずこの家をみたら、死ぬ程お金があることはよくわかる。
それからは、私の知っている日本のことを全て話した。しかし話は通じないことばかりだ。
「お前の話は……理解できない。まるでファンタジーの世界だ」
私からしたら、この国の方がよっぽどファンタジーだけどね。
「たぶんそうなの。私が暮らしていた日本では魔法なんて使えないのが普通だし、あなたのような騎士もいない。文化も人種も全く違う」
「じゃあ何故言葉が通じる?」
「……わからない。でもあなたの言うこと全て理解できるわ」
それからこの国の本を見たが、全て読むことができた。私が日本語で書いた文字も、ジルヴェスターには読めるらしい。自動翻訳機能でも付いているのかな?
「俄には信じ難い話だが……嘘をついてるようには見えない。こんな隙だらけの他国のスパイもいないだろうし」
「だって嘘なんてついていないもの。もちろんスパイなんかじゃないから」
「それにシュバルツが懐く意味もわからない。聖獣は基本的には主人の言う事しか聞かないのに……何か君に特別な力があるのか?」
そうなのか。ワンコ……ではなくオオカミの聖獣って言ってたよね。私は「わからない」と左右に首を振った。
「この国へ来た理由も不明なのか?」
私は日本で殺されたこと、そして女神からの指示でこの国へ転生されたのだと正直に話した。
「ケントという名前の男を知りませんか?」
「……知っている。ケント・ローデンヴァルト……彼も公爵家の令息だ。二十歳で文武ともに優秀な男で、父親は宰相だな」
「きっとその人です!その人にずっと狙われてて、私は殺されるんです。愛してるとか言いながら、私を階段から突き落とす『やばい男』なんです。どうか助けてください!!」
この男のことも好きではないが、背に腹は変えられない。女神が一番強いというのであれば、きっと私はジルヴェスターしか頼る道はないのだろう。深々と頭を下げた。
「ケントがお前に執着するとは思えないがな」
「なんでよ?」
「あいつはいつも沢山の女が常に傍にいる。一人の女に入れあげるような男には見えん」
「そんなこと知らないわよ。でも、もう殺されたくないの!何でもするから守ってください」
そう頼んだ私を見て、ジルヴェスターはピクリと眉を動かした。
「本当に何でもするんだな?」
「……常識の範囲内のことなら」
「じゃあ、私の妻になれ」
妻……つま……ツマ……私は言葉の意味が理解できずにポカンと口を開けてフリーズしていた。
「妻って結婚しろってこと!?私とあなたが?結婚するの!?」
「そうだ」
「意味がわからないわ!私はあなたのことなんて好きじゃない。結婚なんてできない!!」
私は大声で拒否をした。なんでこんな性悪男と結婚しなくちゃいけないんだ。まだ誰ともお付き合いをしたことすらしたことがないのに。
すると、ジルヴェスターはおかしそうに「くっくっく」と笑い出した。
「最高だ。アンナ、やはり君は私の妻に一番向いている女だ」
「はぁ!?」
「私の結婚相手は『私のことを好きじゃない女』にすると決めていた。だが、この国にはなかなかそういう女はいなくてな」
うわ、この男もめちゃくちゃ自信過剰じゃないか。このナルシストっぷり……上田健斗を思い出させるわ。
「女が皆、あんたを好きになるとでも思ってるの?信じられない」
「残念だが、それが事実だからな。私は私に執着する女が大嫌いだ」
ジルヴェスターは眉を顰めて、とても嫌そうな顔をした。
「じゃあ、結婚なんてせずに一人で生きていけばいいじゃない」
「貴族というのは面倒なんだ。だから結婚しないわけにはいかない。このまま後継がいないとバルト家は取り潰しになるからな」
後継って子どものこと?結婚って……もしかして私とそういうことするってことなの!?
「し、しませんからね!私は絶対にあなたとそういうことはしませんから!!」
私が真っ赤になってそう伝えると、ジルヴェスターは美しく微笑んだ。
「ほお、君のようなガキでも後継をどうやって作るのかは知ってるんだな」
「……っ!」
私はジルヴェスターをギッ睨んだが、彼は全くなんとも思っていないようだった。
「安心しろ。結婚はするが夫婦生活はしない。しばらくしたら、優秀な男児を探して養子にする。だから、アンナは私の飾りの妻でいいんだ」
そんなとんでもない計画を発表されたが、そう言われたって結婚などしたくはない。
「……そもそも、お前ではそういう気分にならんしな」
「なんですって!?」
ふう、と呆れたように溜息をつかれたことに、私は腹が立ってきた。そういう気分になられても困るが、ならないと断言されると女としてのプライドが傷つくではないか。
「私だってね、日本じゃそれなりにモテてきたんですから!さすがに失礼でしょ!!」
「だから最高なんだ。世間的には君の容姿は美しい……らしい。その上私に興味がないなんて素晴らしい」
「は?」
「これは取引だ。正直ケントが君の命を狙うというのは信じ難いが、誰が相手でも関係はない。君の命は私が保証しよう。その代わりに、結婚相手になってくれ」
そんな無茶苦茶な提案あるものか。命を助けてもらう代わりに、結婚するなんて。しかも私は相手のことを全く好きじゃなくて、相手も私を全く好きじゃない。
「養子だけもらえばいいじゃない」
「……だめだ。それでは女が寄ってくる」
「なにそれ?そもそもあなたは偉そうに守るなんて言っているけれど、本当に強いの?」
もし強くなければ、こんなとんでもない条件を飲んだとしても結局殺されてしまう。
「アンナ様……旦那様はこの国で一番強い方です。若いですが、その実力から全騎士をまとめる騎士団長もされているのですよ」
執事のラルフが説明してくれた。ジルヴェスターは「まあ、そういう事だ。どうする?」とニッと意地悪く笑った。
「……本当に守ってくれるんでしょうね?」
こんな契約をするのは絶対に間違ってある。だけど、私はケントから逃れなければ明るい未来は二度と訪れないのだ。
「ああ、私は一度した約束を違えることはない。この命に代えても絶対にアンナを守ると誓おう」
彼はキュッと真面目な顔を作り、私の前に跪いてまっすぐこちらを見つめた。その声はとても真剣で……不覚にも一瞬ドキッとしてしまった。
その姿はまるで御伽噺から飛び出してきた王子様そのものだったからだ。
「……わかったわ。あなたと結婚する」
私は覚悟を決めた。ケントから自分の命を守る!それだけを目標にして、できることはなんでも利用してやろうではないか!!
32
お気に入りに追加
1,264
あなたにおすすめの小説

ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。
ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。
ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。
竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。
*魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。
*お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。
*本編は完結しています。
番外編は不定期になります。
次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

公爵令嬢になった私は、魔法学園の学園長である義兄に溺愛されているようです。
木山楽斗
恋愛
弱小貴族で、平民同然の暮らしをしていたルリアは、両親の死によって、遠縁の公爵家であるフォリシス家に引き取られることになった。位の高い貴族に引き取られることになり、怯えるルリアだったが、フォリシス家の人々はとても良くしてくれ、そんな家族をルリアは深く愛し、尊敬するようになっていた。その中でも、義兄であるリクルド・フォリシスには、特別である。気高く強い彼に、ルリアは強い憧れを抱いていくようになっていたのだ。
時は流れ、ルリアは十六歳になっていた。彼女の暮らす国では、その年で魔法学校に通うようになっている。そこで、ルリアは、兄の学園に通いたいと願っていた。しかし、リクルドはそれを認めてくれないのだ。なんとか理由を聞き、納得したルリアだったが、そこで義妹のレティが口を挟んできた。
「お兄様は、お姉様を共学の学園に通わせたくないだけです!」
「ほう?」
これは、ルリアと義理の家族の物語。
※基本的に主人公の視点で進みますが、時々視点が変わります。視点が変わる話には、()で誰視点かを記しています。
※同じ話を別視点でしている場合があります。

前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!
ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。
前世では犬の獣人だった私。
私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。
そんな時、とある出来事で命を落とした私。
彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる