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番外編
※※そのままの君が好き③【エルベルト視点】
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見た目なんて年齢と共に変わるものだ。確かに俺は彼女の容姿も素敵だと思っているし、大好きだ。でも……違う。その程度の好きではないのだ。
「例えば、君は俺が怪我をして大きな傷跡が残ったらどう? 歳をとって白髪になったらどう? それに俺も太るかもしれない。君はそれだけで、俺のことが嫌いになるのか?」
彼女はぷるぷると左右に首を振って、俺に勢いよく抱きついてくれた。彼女の甘い香りがして、心地がいい。
「なりません。ずっと好きです」
クリスがそう言ってくれたことに、胸がいっぱいになる。
「俺もだよ。君が痩せたって太ったってそれは些細なことだ。その変化ごと愛する」
彼女とのことが誤解とわかり、お互いが愛し合っているとわかった以上もう我慢する必要はない。だって……もう何週間もしてない。彼女が足りなくておかしくなりそうだ。
俺の獰猛な気持ちを隠すように、怖がらせないように優しくキスをしてそっと押し倒した。しかし彼女に触れられる喜びから……優しく出来たのは最初だけであとは激しく情熱的に全身を愛した。
「クリス、愛してる。君は……?」
「私も……」
「誤魔化さずにちゃんと言ってくれ」
俺は急に動きを止めて、色っぽく微笑んで彼女を見下ろした。
「愛し……てる」
真っ赤に全身を染め、瞳が潤みとろんとしている。ああ、なんて可愛いらしいんだ。でも、ごめん……今夜の俺は少し意地悪な気分なんだ。
「誰を?」
「エル……エルを愛し……てる」
彼女は俺を愛してる。言葉にしてもらえると、堪らないくらい興奮するし、嬉しい。
「よく言えたね……良い子だ。可愛い」
「恥ずかしい」
「ああ、可愛い……そのままの君が好きだし、愛してる。君に触れていいのは俺だけだ」
一つになれなかった時間を取り戻すかのように、何度も何度も彼女に『愛してる』と言わせ、その度に何度も何度も愛した。
ああ、幸せで全身が蕩けそうだ。クリスの愛を疑ってごめん。もう……こんな誤解は二度としないから。だって君は俺を好きでいてくれているのがわかるから。
♢♢♢
「はい、あーん」
俺はベッドでクリスにスイーツを食べさせている。
ぱくっ
「んーっ、美味しいです」
彼女の嬉しそうな顔を見て、俺も幸せな気分になる。そう……俺はこの顔が見たいのだ。
「そうか、良かった。可愛い。やはり俺は美味しいものを食べているクリスが好きだ」
クリスの頬がぽっと染まった。そして彼女は今後食事制限はしないと約束してくれた。だがなるべく太らないために適度な運動をしていくらしい。
「また先生にダンスを習おうかしら?」
俺はその言葉にあからさまに嫌そうな顔をしてしまった。あの先生は女性だが、パッと見るとやはり美男子に見える。クリスと並ぶと美男美女で……妬けるのだ。嫌だ……絶対に嫌だ。
だからダンスの相手は俺が引き受けると伝えた。俺の疲れを気にしているようだったが、クリスと踊れるなんて俺にとってはご褒美だ。何の問題もない。
「それに……二人でする運動なら他にもあるから、いくらでも付き合うよ?」
「え? それは何?」
あまりに純粋に俺のことを信じる彼女に……少し心配になる。
「やってみようか?」
俺は下心を隠して爽やかにそう提案した。君のための運動だというようなふりをして。
「はい!」
彼女が目を輝かせながら元気よく返事をするので、俺は申し訳ない気持ちになった。
「……君を前にすると、俺は自分が汚れた大人だなと思い知るよ」
「何の話ですか?」
俺は妖艶にニヤリと笑った。彼女がこれはなにか『おかしい』と思った頃にはもう遅い。
クリスの身体を抱え上げて、向かい合うような形で俺の膝の上に乗せた。いつもと違う体勢のため戸惑っているクリスの全身に甘いキスをしながら、あっという間にドレスを脱がした。
「もうこんなになってるのか?」
最近のクリスは、愛し合うことにも慣れてきて感度が良くなっている。秘部を指で触ると、ぴちゃっといやらしい音が聞こえてきた。
「やぁ……言わないでぇ……」
「どうして? 感じてるクリスは可愛いのに。ほら、このまま腰を下ろして」
彼女の中に自分がゆっくりと入っていく。その扇状的な光景に、俺は頭がクラクラしそうだった。
「こ、こんなの……恥ずかしい」
「ほら、自分で動いてごらん。痩せるための運動をするんだろう?」
「やぁっ……こんなの……運動じゃ……ああっ」
俺はクリスを下からトントンと突き上げ、彼女自ら動くように促した。クリスは真っ赤になりながらも懸命に腰を動かしているが、その慣れていない様子がとても愛おしい。
動くたびにぷるぷると震える美しい胸が目の前にあるので、俺は我慢できずにツンと尖った先端をぱくりと口に含んだ。
「あんっ!」
「ん……クリス……可愛いよ」
「おねが……い……エル……エルが……して。自分じゃ……うまく……できな……いの……」
色っぽく涙目で訴えてきたクリスを見て、俺はドクンと心臓が大きく高鳴った。
「いいよ。もっと気持ち良くなろうか」
まだ自分で動いても快感を拾いきれなかったらしい。これはまた時間をかけてゆっくりと練習すればいい。申し訳ないが今の俺には、教えている余裕などないから。
そのままベッドに押し倒して、俺は激しく腰を振った。中はあったかくて……動かすたびにきゅうきゅうと俺を締め付けるのが堪らない。
「あっあっ……んんっ……ふっ……」
「俺にされるの気持ちいいのか?」
「いっ……いい、エル……いいの……」
「俺も……すごくいいよ」
俺を欲しいと強請ったクリスが可愛すぎて、理性が吹き飛びそうだ。
「あんっ……!」
奥深くまで強く突くと、クリスは高く甘い声をあげた後にブルリと身体を震わせた。
はぁはぁと荒い息を吐いているクリスの唇にキスをし、俺はさらに彼女を愛し続けた。
「ああっ……エル……ちょっと……待って……さっき……私……もう……」
「クリス……もう少し付き合って」
あむあむと彼女の耳を甘噛みしながらそう囁くと、さらに蜜が溢れてくる。
「待って……待って……おかしくなっちゃ……」
「いいよ、おかしくなって」
「やぁ……!」
「愛してる。全部……愛してるよ」
「私も……愛してる」
一度達したクリスの身体はとても敏感で、俺と同時にもう一度果てた。
そして今、彼女はぐったりと俺の肩にもたれかかっている。やり過ぎた自覚はある。だが、激しくないと運動にならないから仕方がなかったんだと、自分の心の中で言い訳を繰り返した。
「これは二人でできる運動だろ?」
「……信じられない。騙されたわ」
彼女にジロリと睨まれるが、そんな顔も可愛いから困ったものだ。
「はは。この運動なら、いつでも何回でもしよう」
俺は彼女の頬にちゅっとキスをした。
「クリスは全身もちもちで気持ちいい。可愛い」
彼女の全てが素晴らしい。誤解された『もちもち』は、俺にとっては可愛いとか気持ちいいとか柔らかいというのと同じ褒め言葉なのだ。
♢♢♢
そして仲良く暮らしていた数日後……若干怒り気味のジェフが家に来た。
「お前が連絡しないからだろ! 心配でわざわざ来てやったんだ」
そういえばすっかり忘れていた。仲直りしたら、こいつに相談していたことをすっかり忘れていたのだ。
「すまない。やはり誤解だったんだ……今はもう仲直りした」
「ちぇ、なんだ。つまらんな」
そう悪体をつきながらも、こいつは俺を本気で心配してくれていたのだろうというのがわかるのでありがたい。
「そーいえば、さっき訓練場に寄ったらエドが魔物討伐のことで困ってたぞ? 明日はお前行かないんだろ?」
「ああ。本当か? 何か問題があったのか」
「さあ? 行って話してきてやれよ」
「わかった」
エドが困るなんて何かあったのか?俺はすぐに身支度を整えて、訓練場に向かう準備をした。
「クリス、ジェフと二人きりになってはいけないよ。決して気を抜かないように!」
「はい。気を抜かずに、精一杯おもてなしします」
クリスはニコッと微笑んだ。うん……彼女とは絶妙に話が噛み合っていない。俺はオリバーやノエルにクリスのことを任せて訓練場へ急いだ。
「エド! 明日のことで何か困っているのか?」
「あれ? 団長、帰られたのでは?」
「ジェフが家に来て、お前が明日の討伐のことで困っていたと聞いたんだが……」
エドはよくわからないという風に、首を傾げている。
「え? そんなこと言ってません。確かにジェフリー様とお会いしましたけど、世間話しかしてませんよ。それに明日の討伐計画はバッチリですから、団長は心配しないでください」
エドがニコニコとそう言った。これは……ジェフにはめられた! きっとクリスと二人きりになるためにわざとこう言ったのだ。
「ああ、明日は頼む。じゃあな!」
俺は足早に家に戻った。とっても嫌な予感がするからだ。
「例えば、君は俺が怪我をして大きな傷跡が残ったらどう? 歳をとって白髪になったらどう? それに俺も太るかもしれない。君はそれだけで、俺のことが嫌いになるのか?」
彼女はぷるぷると左右に首を振って、俺に勢いよく抱きついてくれた。彼女の甘い香りがして、心地がいい。
「なりません。ずっと好きです」
クリスがそう言ってくれたことに、胸がいっぱいになる。
「俺もだよ。君が痩せたって太ったってそれは些細なことだ。その変化ごと愛する」
彼女とのことが誤解とわかり、お互いが愛し合っているとわかった以上もう我慢する必要はない。だって……もう何週間もしてない。彼女が足りなくておかしくなりそうだ。
俺の獰猛な気持ちを隠すように、怖がらせないように優しくキスをしてそっと押し倒した。しかし彼女に触れられる喜びから……優しく出来たのは最初だけであとは激しく情熱的に全身を愛した。
「クリス、愛してる。君は……?」
「私も……」
「誤魔化さずにちゃんと言ってくれ」
俺は急に動きを止めて、色っぽく微笑んで彼女を見下ろした。
「愛し……てる」
真っ赤に全身を染め、瞳が潤みとろんとしている。ああ、なんて可愛いらしいんだ。でも、ごめん……今夜の俺は少し意地悪な気分なんだ。
「誰を?」
「エル……エルを愛し……てる」
彼女は俺を愛してる。言葉にしてもらえると、堪らないくらい興奮するし、嬉しい。
「よく言えたね……良い子だ。可愛い」
「恥ずかしい」
「ああ、可愛い……そのままの君が好きだし、愛してる。君に触れていいのは俺だけだ」
一つになれなかった時間を取り戻すかのように、何度も何度も彼女に『愛してる』と言わせ、その度に何度も何度も愛した。
ああ、幸せで全身が蕩けそうだ。クリスの愛を疑ってごめん。もう……こんな誤解は二度としないから。だって君は俺を好きでいてくれているのがわかるから。
♢♢♢
「はい、あーん」
俺はベッドでクリスにスイーツを食べさせている。
ぱくっ
「んーっ、美味しいです」
彼女の嬉しそうな顔を見て、俺も幸せな気分になる。そう……俺はこの顔が見たいのだ。
「そうか、良かった。可愛い。やはり俺は美味しいものを食べているクリスが好きだ」
クリスの頬がぽっと染まった。そして彼女は今後食事制限はしないと約束してくれた。だがなるべく太らないために適度な運動をしていくらしい。
「また先生にダンスを習おうかしら?」
俺はその言葉にあからさまに嫌そうな顔をしてしまった。あの先生は女性だが、パッと見るとやはり美男子に見える。クリスと並ぶと美男美女で……妬けるのだ。嫌だ……絶対に嫌だ。
だからダンスの相手は俺が引き受けると伝えた。俺の疲れを気にしているようだったが、クリスと踊れるなんて俺にとってはご褒美だ。何の問題もない。
「それに……二人でする運動なら他にもあるから、いくらでも付き合うよ?」
「え? それは何?」
あまりに純粋に俺のことを信じる彼女に……少し心配になる。
「やってみようか?」
俺は下心を隠して爽やかにそう提案した。君のための運動だというようなふりをして。
「はい!」
彼女が目を輝かせながら元気よく返事をするので、俺は申し訳ない気持ちになった。
「……君を前にすると、俺は自分が汚れた大人だなと思い知るよ」
「何の話ですか?」
俺は妖艶にニヤリと笑った。彼女がこれはなにか『おかしい』と思った頃にはもう遅い。
クリスの身体を抱え上げて、向かい合うような形で俺の膝の上に乗せた。いつもと違う体勢のため戸惑っているクリスの全身に甘いキスをしながら、あっという間にドレスを脱がした。
「もうこんなになってるのか?」
最近のクリスは、愛し合うことにも慣れてきて感度が良くなっている。秘部を指で触ると、ぴちゃっといやらしい音が聞こえてきた。
「やぁ……言わないでぇ……」
「どうして? 感じてるクリスは可愛いのに。ほら、このまま腰を下ろして」
彼女の中に自分がゆっくりと入っていく。その扇状的な光景に、俺は頭がクラクラしそうだった。
「こ、こんなの……恥ずかしい」
「ほら、自分で動いてごらん。痩せるための運動をするんだろう?」
「やぁっ……こんなの……運動じゃ……ああっ」
俺はクリスを下からトントンと突き上げ、彼女自ら動くように促した。クリスは真っ赤になりながらも懸命に腰を動かしているが、その慣れていない様子がとても愛おしい。
動くたびにぷるぷると震える美しい胸が目の前にあるので、俺は我慢できずにツンと尖った先端をぱくりと口に含んだ。
「あんっ!」
「ん……クリス……可愛いよ」
「おねが……い……エル……エルが……して。自分じゃ……うまく……できな……いの……」
色っぽく涙目で訴えてきたクリスを見て、俺はドクンと心臓が大きく高鳴った。
「いいよ。もっと気持ち良くなろうか」
まだ自分で動いても快感を拾いきれなかったらしい。これはまた時間をかけてゆっくりと練習すればいい。申し訳ないが今の俺には、教えている余裕などないから。
そのままベッドに押し倒して、俺は激しく腰を振った。中はあったかくて……動かすたびにきゅうきゅうと俺を締め付けるのが堪らない。
「あっあっ……んんっ……ふっ……」
「俺にされるの気持ちいいのか?」
「いっ……いい、エル……いいの……」
「俺も……すごくいいよ」
俺を欲しいと強請ったクリスが可愛すぎて、理性が吹き飛びそうだ。
「あんっ……!」
奥深くまで強く突くと、クリスは高く甘い声をあげた後にブルリと身体を震わせた。
はぁはぁと荒い息を吐いているクリスの唇にキスをし、俺はさらに彼女を愛し続けた。
「ああっ……エル……ちょっと……待って……さっき……私……もう……」
「クリス……もう少し付き合って」
あむあむと彼女の耳を甘噛みしながらそう囁くと、さらに蜜が溢れてくる。
「待って……待って……おかしくなっちゃ……」
「いいよ、おかしくなって」
「やぁ……!」
「愛してる。全部……愛してるよ」
「私も……愛してる」
一度達したクリスの身体はとても敏感で、俺と同時にもう一度果てた。
そして今、彼女はぐったりと俺の肩にもたれかかっている。やり過ぎた自覚はある。だが、激しくないと運動にならないから仕方がなかったんだと、自分の心の中で言い訳を繰り返した。
「これは二人でできる運動だろ?」
「……信じられない。騙されたわ」
彼女にジロリと睨まれるが、そんな顔も可愛いから困ったものだ。
「はは。この運動なら、いつでも何回でもしよう」
俺は彼女の頬にちゅっとキスをした。
「クリスは全身もちもちで気持ちいい。可愛い」
彼女の全てが素晴らしい。誤解された『もちもち』は、俺にとっては可愛いとか気持ちいいとか柔らかいというのと同じ褒め言葉なのだ。
♢♢♢
そして仲良く暮らしていた数日後……若干怒り気味のジェフが家に来た。
「お前が連絡しないからだろ! 心配でわざわざ来てやったんだ」
そういえばすっかり忘れていた。仲直りしたら、こいつに相談していたことをすっかり忘れていたのだ。
「すまない。やはり誤解だったんだ……今はもう仲直りした」
「ちぇ、なんだ。つまらんな」
そう悪体をつきながらも、こいつは俺を本気で心配してくれていたのだろうというのがわかるのでありがたい。
「そーいえば、さっき訓練場に寄ったらエドが魔物討伐のことで困ってたぞ? 明日はお前行かないんだろ?」
「ああ。本当か? 何か問題があったのか」
「さあ? 行って話してきてやれよ」
「わかった」
エドが困るなんて何かあったのか?俺はすぐに身支度を整えて、訓練場に向かう準備をした。
「クリス、ジェフと二人きりになってはいけないよ。決して気を抜かないように!」
「はい。気を抜かずに、精一杯おもてなしします」
クリスはニコッと微笑んだ。うん……彼女とは絶妙に話が噛み合っていない。俺はオリバーやノエルにクリスのことを任せて訓練場へ急いだ。
「エド! 明日のことで何か困っているのか?」
「あれ? 団長、帰られたのでは?」
「ジェフが家に来て、お前が明日の討伐のことで困っていたと聞いたんだが……」
エドはよくわからないという風に、首を傾げている。
「え? そんなこと言ってません。確かにジェフリー様とお会いしましたけど、世間話しかしてませんよ。それに明日の討伐計画はバッチリですから、団長は心配しないでください」
エドがニコニコとそう言った。これは……ジェフにはめられた! きっとクリスと二人きりになるためにわざとこう言ったのだ。
「ああ、明日は頼む。じゃあな!」
俺は足早に家に戻った。とっても嫌な予感がするからだ。
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