36 / 100
36 ただいま
しおりを挟む
「一週間後、返事をするわ。気持ちの整理する時間が欲しいの」
自分の中できちんと期限を決めておかないと、ズルズルと考え込んで答えが出せないかもしれないと思っていた。
「わかった」
「待たせてごめんね」
「一週間なら早いくらいだ。でも、俺の耳は良い返事しか聞こえないから、そのつもりで頼む」
「何よ、それ」
私は思わずくすくすと笑ってしまった。その時にちょうど馬車が家に着いた。
「はぁ……もう着いたのか。リリーと離れるのが辛いな」
「何言ってるの。貴方の家すぐそこじゃない」
「リリーはわかってないな。これは俺の気持ちの問題なんだよ」
彼はそう言って拗ねている。あ、そう言えば……万年筆を渡さないといけなかった。
「あの、アイザックに渡したいものがあって」
「俺に?」
「文房具屋さんでたまたま見つけて素敵だったから。いらなかったら使わなくていいし……」
「使うよ! リリーがくれた物なら何でも嬉しい」
私はそう言われたので、そっと彼の手にラッピングされた箱を渡した。
「ありがとう、開けていい?」
「だめ」
「え……何で?」
「家で開けて。恥ずかしいから」
「恥ずかしい文房具って想像できないんだけど……」
私はあの時、血迷って紫の石を入れたことをすでに後悔していた。青にしておけば、今すぐ開けてもらえたのに。
「もう! いいから家で開けて」
「わかった。楽しみは後に取っておくよ。ありがとう」
彼のエスコートを受けて、馬車を降りる。
「おかえりなさい」
「おかえり」
「ただいま帰りました」
「デューク様、エヴァ様、本日は長らく大事なリリー嬢をお借りしました。楽しい時間をいただけて光栄でした」
アイザックは丁寧に両親にお礼を言ってくれている。そして私たちの後ろから離れながらついて来てくれていたアリスが、彼からのプレゼントをせっせと運んでくれていた。
「ふふふ、すごい量ね」
「アイザックが……その……今までの誕生日プレゼントだと買ってくれたんです」
「そう、良かったわね。アイザック君、娘のためにありがとう」
「いえ、俺が贈りたかっただけですから」
ニコニコしているお母様とは対照的に、お父様は無愛想にアイザックに話しかけた。
「アイザック……リリーを買収するのやめろ」
「ははは、デューク様。人聞きが悪いですね」
「リリー? 欲しい物があればなんでも私に言うんだよ。こいつに買えて私に買えないものなんて何一つないからね」
お父様はにこにこと笑いながら……怒っている気がする。私は曖昧に微笑んでお茶を濁した。
「姉様ーっ! お帰り、遅かったね」
急にアーサーがドンっと私の胸に飛び込んでくる。私は衝撃をうけながらも何とか受け止めてよしよし、と頭を撫でた。
「ただいま。出迎えてくれてありがとう」
「ずっと待ってた! 疲れたでしょ? あっちに姉様の好きなお菓子を用意してるよ。僕が美味しいお茶を淹れてあげるね」
ぐいぐいと私の手を引いていくので、私は申し訳なさそうにアイザックをチラリと見た。彼は少し困った顔をしながらも、頷いてくれる。
「ええ、じゃあそうしましょう。アイザック、本日に今日はありがとう」
「ああ、また学校でな」
「ええ」
♢♢♢
はぁ……なんか本当に疲れた。あの後、べったりと甘えるアーサーとお茶をしてやっと部屋に戻って来たのだ。
「お嬢様、お疲れでしょう? 楽なお洋服に着替えてゆっくりなさってください」
「ありがとう。連れ回してごめんね、貴方も疲れたでしょう? 休んでね」
「いいえ、とんでもございません」
少し離れた場所にいたとはいえ、侍女として付いて来てくれたアリスには今日の出来事はほぼ筒抜けだ。それを考えただけで顔が火を吹くくらいとても恥ずかしいが、アリスは知らない顔をしてくれている。
「アリス、私どうしたらいいのかしら」
「お嬢様のお心のままに」
「心のまま……ゔーん……」
私は頭を抱えて悩む。その様子をアリスは穏やかに微笑みながら見ている。
「アイザック様はとてもお嬢様のことを想ってくださっていますね」
「そうみたい」
「私には、今日のお嬢様はとても楽しそうにみえましたよ」
「うん。正直、かなり楽しかったわ」
「大事なことですから、ゆっくり考えられたらいいと思いますよ」
「そうする。あのアリス今日のこと、その……お父様に秘密にしといてね」
アリスとは一緒の馬車には乗っていないので、キスのことは知られていないはず。彼女は荷物が多くて狭いからと理由をつけて、我が家の馬車を呼んでそっちに乗り込んだのだ。
彼女は私の結婚相手はアイザックが良いと思っている節があり、気を利かせたのだと今なら理解できる。が、その時の私は「そうなのね。わかった」と何も考えていなかった。
そして馬車の窓を開けておくという条件で、私達だけでハワード家の馬車に乗っていた。
お父様にキスのことがバレたら……アイザックの命はない気がする。
でもキス以外にも、アリスの前で甘い言葉でプロポーズされたり、サムに会ってさよならして街中で抱きしめられたり……冷静に考えるとかなり恥ずかしいことをしていた。
「ふふ、もちろんです。私はお嬢様の味方ですから。でも求婚されたこともお伝えされないのですか」
「それは伝えるわ。実はお見合いをね……お断りしようと思ってるの。お父様がとても考えてくださったのに……とても申し訳ないけれど」
「旦那様は気になさいませんよ。お嬢様のことが一番ですから」
「そうね」
その後アリスが部屋を出ていき、一人になる。アイザックがくれた指輪を手に取って眺める。
「……綺麗」
十歳の時に買った指輪とは思えない程光り輝いている。しかもこれは子どもが思いつきで選ぶような店の物ではない。本気であの時に求婚しようとしてくれていたのだと感じる。
光にかざしてみると、内側に石が付いているのが見えた。これは、サファイア。青はアイザックの瞳の色だ。私は自分が万年筆に入れた石のことを思い出してまた恥ずかしくなった。当時のアイザックも今の私と同じ気持ちだったってことよね。
――ん? 何か文字も刻印してある。何て書いてあるんだろうか?
『あなたは僕の全て』
その文字を見た瞬間、ぶわっと頬が熱くなる。こ、こんな文字をアイザックはあの当時に入れていたの? 恥ずかしいが、素直に嬉しい。
「アイザックにこんなに愛されてるなんて……早く気がつけば良かったわ」
私は指輪のネックレスをつけてみた。きっと、明日つけたままでも制服からは見えないから。そして、私は疲れてそのまま眠りについた。
自分の中できちんと期限を決めておかないと、ズルズルと考え込んで答えが出せないかもしれないと思っていた。
「わかった」
「待たせてごめんね」
「一週間なら早いくらいだ。でも、俺の耳は良い返事しか聞こえないから、そのつもりで頼む」
「何よ、それ」
私は思わずくすくすと笑ってしまった。その時にちょうど馬車が家に着いた。
「はぁ……もう着いたのか。リリーと離れるのが辛いな」
「何言ってるの。貴方の家すぐそこじゃない」
「リリーはわかってないな。これは俺の気持ちの問題なんだよ」
彼はそう言って拗ねている。あ、そう言えば……万年筆を渡さないといけなかった。
「あの、アイザックに渡したいものがあって」
「俺に?」
「文房具屋さんでたまたま見つけて素敵だったから。いらなかったら使わなくていいし……」
「使うよ! リリーがくれた物なら何でも嬉しい」
私はそう言われたので、そっと彼の手にラッピングされた箱を渡した。
「ありがとう、開けていい?」
「だめ」
「え……何で?」
「家で開けて。恥ずかしいから」
「恥ずかしい文房具って想像できないんだけど……」
私はあの時、血迷って紫の石を入れたことをすでに後悔していた。青にしておけば、今すぐ開けてもらえたのに。
「もう! いいから家で開けて」
「わかった。楽しみは後に取っておくよ。ありがとう」
彼のエスコートを受けて、馬車を降りる。
「おかえりなさい」
「おかえり」
「ただいま帰りました」
「デューク様、エヴァ様、本日は長らく大事なリリー嬢をお借りしました。楽しい時間をいただけて光栄でした」
アイザックは丁寧に両親にお礼を言ってくれている。そして私たちの後ろから離れながらついて来てくれていたアリスが、彼からのプレゼントをせっせと運んでくれていた。
「ふふふ、すごい量ね」
「アイザックが……その……今までの誕生日プレゼントだと買ってくれたんです」
「そう、良かったわね。アイザック君、娘のためにありがとう」
「いえ、俺が贈りたかっただけですから」
ニコニコしているお母様とは対照的に、お父様は無愛想にアイザックに話しかけた。
「アイザック……リリーを買収するのやめろ」
「ははは、デューク様。人聞きが悪いですね」
「リリー? 欲しい物があればなんでも私に言うんだよ。こいつに買えて私に買えないものなんて何一つないからね」
お父様はにこにこと笑いながら……怒っている気がする。私は曖昧に微笑んでお茶を濁した。
「姉様ーっ! お帰り、遅かったね」
急にアーサーがドンっと私の胸に飛び込んでくる。私は衝撃をうけながらも何とか受け止めてよしよし、と頭を撫でた。
「ただいま。出迎えてくれてありがとう」
「ずっと待ってた! 疲れたでしょ? あっちに姉様の好きなお菓子を用意してるよ。僕が美味しいお茶を淹れてあげるね」
ぐいぐいと私の手を引いていくので、私は申し訳なさそうにアイザックをチラリと見た。彼は少し困った顔をしながらも、頷いてくれる。
「ええ、じゃあそうしましょう。アイザック、本日に今日はありがとう」
「ああ、また学校でな」
「ええ」
♢♢♢
はぁ……なんか本当に疲れた。あの後、べったりと甘えるアーサーとお茶をしてやっと部屋に戻って来たのだ。
「お嬢様、お疲れでしょう? 楽なお洋服に着替えてゆっくりなさってください」
「ありがとう。連れ回してごめんね、貴方も疲れたでしょう? 休んでね」
「いいえ、とんでもございません」
少し離れた場所にいたとはいえ、侍女として付いて来てくれたアリスには今日の出来事はほぼ筒抜けだ。それを考えただけで顔が火を吹くくらいとても恥ずかしいが、アリスは知らない顔をしてくれている。
「アリス、私どうしたらいいのかしら」
「お嬢様のお心のままに」
「心のまま……ゔーん……」
私は頭を抱えて悩む。その様子をアリスは穏やかに微笑みながら見ている。
「アイザック様はとてもお嬢様のことを想ってくださっていますね」
「そうみたい」
「私には、今日のお嬢様はとても楽しそうにみえましたよ」
「うん。正直、かなり楽しかったわ」
「大事なことですから、ゆっくり考えられたらいいと思いますよ」
「そうする。あのアリス今日のこと、その……お父様に秘密にしといてね」
アリスとは一緒の馬車には乗っていないので、キスのことは知られていないはず。彼女は荷物が多くて狭いからと理由をつけて、我が家の馬車を呼んでそっちに乗り込んだのだ。
彼女は私の結婚相手はアイザックが良いと思っている節があり、気を利かせたのだと今なら理解できる。が、その時の私は「そうなのね。わかった」と何も考えていなかった。
そして馬車の窓を開けておくという条件で、私達だけでハワード家の馬車に乗っていた。
お父様にキスのことがバレたら……アイザックの命はない気がする。
でもキス以外にも、アリスの前で甘い言葉でプロポーズされたり、サムに会ってさよならして街中で抱きしめられたり……冷静に考えるとかなり恥ずかしいことをしていた。
「ふふ、もちろんです。私はお嬢様の味方ですから。でも求婚されたこともお伝えされないのですか」
「それは伝えるわ。実はお見合いをね……お断りしようと思ってるの。お父様がとても考えてくださったのに……とても申し訳ないけれど」
「旦那様は気になさいませんよ。お嬢様のことが一番ですから」
「そうね」
その後アリスが部屋を出ていき、一人になる。アイザックがくれた指輪を手に取って眺める。
「……綺麗」
十歳の時に買った指輪とは思えない程光り輝いている。しかもこれは子どもが思いつきで選ぶような店の物ではない。本気であの時に求婚しようとしてくれていたのだと感じる。
光にかざしてみると、内側に石が付いているのが見えた。これは、サファイア。青はアイザックの瞳の色だ。私は自分が万年筆に入れた石のことを思い出してまた恥ずかしくなった。当時のアイザックも今の私と同じ気持ちだったってことよね。
――ん? 何か文字も刻印してある。何て書いてあるんだろうか?
『あなたは僕の全て』
その文字を見た瞬間、ぶわっと頬が熱くなる。こ、こんな文字をアイザックはあの当時に入れていたの? 恥ずかしいが、素直に嬉しい。
「アイザックにこんなに愛されてるなんて……早く気がつけば良かったわ」
私は指輪のネックレスをつけてみた。きっと、明日つけたままでも制服からは見えないから。そして、私は疲れてそのまま眠りについた。
131
お気に入りに追加
542
あなたにおすすめの小説
一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語
〖完結〗旦那様が愛していたのは、私ではありませんでした……
藍川みいな
恋愛
「アナベル、俺と結婚して欲しい。」
大好きだったエルビン様に結婚を申し込まれ、私達は結婚しました。優しくて大好きなエルビン様と、幸せな日々を過ごしていたのですが……
ある日、お姉様とエルビン様が密会しているのを見てしまいました。
「アナベルと結婚したら、こうして君に会うことが出来ると思ったんだ。俺達は家族だから、怪しまれる心配なくこの邸に出入り出来るだろ?」
エルビン様はお姉様にそう言った後、愛してると囁いた。私は1度も、エルビン様に愛してると言われたことがありませんでした。
エルビン様は私ではなくお姉様を愛していたと知っても、私はエルビン様のことを愛していたのですが、ある事件がきっかけで、私の心はエルビン様から離れていく。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
かなり気分が悪い展開のお話が2話あるのですが、読まなくても本編の内容に影響ありません。(36話37話)
全44話で完結になります。
【完結】婚約者が好きなのです
maruko
恋愛
リリーベルの婚約者は誰にでも優しいオーラン・ドートル侯爵令息様。
でもそんな優しい婚約者がたった一人に対してだけ何故か冷たい。
冷たくされてるのはアリー・メーキリー侯爵令嬢。
彼の幼馴染だ。
そんなある日。偶然アリー様がこらえきれない涙を流すのを見てしまった。見つめる先には婚約者の姿。
私はどうすればいいのだろうか。
全34話(番外編含む)
※他サイトにも投稿しております
※1話〜4話までは文字数多めです
注)感想欄は全話読んでから閲覧ください(汗)
愛するつもりなぞないんでしょうから
真朱
恋愛
この国の姫は公爵令息と婚約していたが、隣国との和睦のため、一転して隣国の王子の許へ嫁ぐことになった。余計ないざこざを防ぐべく、姫の元婚約者の公爵令息は王命でさくっと婚姻させられることになり、その相手として白羽の矢が立ったのは辺境伯家の二女・ディアナだった。「可憐な姫の後が、脳筋な辺境伯んとこの娘って、公爵令息かわいそうに…。これはあれでしょ?『お前を愛するつもりはない!』ってやつでしょ?」
期待も遠慮も捨ててる新妻ディアナと、好青年の仮面をひっ剥がされていく旦那様ラキルスの、『明日はどっちだ』な夫婦のお話。
※なんちゃって異世界です。なんでもあり、ご都合主義をご容赦ください。
※新婚夫婦のお話ですが色っぽさゼロです。Rは物騒な方です。
※ざまあのお話ではありません。軽い読み物とご理解いただけると幸いです。
※おまけ更新中です。
愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
婚約者様は大変お素敵でございます
ましろ
恋愛
私シェリーが婚約したのは16の頃。相手はまだ13歳のベンジャミン様。当時の彼は、声変わりすらしていない天使の様に美しく可愛らしい少年だった。
あれから2年。天使様は素敵な男性へと成長した。彼が18歳になり学園を卒業したら結婚する。
それまで、侯爵家で花嫁修業としてお父上であるカーティス様から仕事を学びながら、嫁ぐ日を指折り数えて待っていた──
設定はゆるゆるご都合主義です。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる