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本編
13 誘拐
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何かに乗せられ、やっと袋から出された。空気が薄くて苦しかった私は、はーはーと息を整えた。
「拘束を解いてやるが大声出すなよ。報酬のために、こっちもできるだけ殺したくないからな」
柄の悪そうな男が三人いて、そのリーダーのような男が私をギロリと睨んだ。私は何のために誘拐されたのだろうか?でも報酬と言ってるということは……この男は雇われただけだ。
「何が目的なの?」
「それは行けばわかる。お前が一人で出歩いてくれてラッキーだったよ。護衛が邪魔だったからな」
まさか……ずっとつけられていたの?あの舞踏会での視線もこの男達か。どうしよう。旦那様にご迷惑がかかってしまう。きっと公爵家のお金が目当てなんだわ。
私は旦那様が私に興味がないということを、あえて伝えることにした。
「こんな政略結婚しただけの妻に、旦那様はお金なんて出しませんわ。だから誘拐したって無駄です」
「くっくっく、そんなこと言っても無駄だ。あの男があんたを見殺しにするとは思えない。まあ……俺なら間違いなく公爵家に身代金請求するところだが、雇い主は違う目的なんでね」
お金目当てではない?ではなんだというのだ。とりあえず何か目印になるものを外に落とさなくては。しかし持っていた鞄は、いつの間にか無くなっていた。
彼らの目を盗んで、私はポケットから両親宛の手紙を出した。それを小さくちぎり……荷台の隙間から間隔をあけて落として行く。
――旦那様、どうか気が付いて。
こんなことになるなら、ちゃんと旦那様と話せば良かった。もし彼に恋人や隠し子がいたって、私は傍にいたいって素直に伝えたらよかった。妻じゃなくてもいいから傍に置いて欲しいって……言えば良かった。
公爵家の一員になった以上、出かける時は必ず護衛をつけるように言われていた。それはこういう危険があるからだ。旦那様……勝手に出てきたことをきっと怒るだろうな。
でも彼に会えないままこんな人達に殺されたくない。ぶっきらぼうでも……本当は優しい旦那様のことだ。後で私に何かあったと知れば、きっと後悔させてしまうだろう。だからこそどうにかして生きて帰らなければ。
ガタンと馬車がついた音がしたので、最後に残して置いた手紙の切れ端をバレないように落とした。
「外に出るから一応手と口を拘束するが、暴れんなよ!傷付けるなと煩えんだから」
私を傷付けると煩い?では、殺される危険性はないということか。この男の台詞がただの脅しだったとわかり、あの場で大声をあげるべきだったと後悔した。
手を縛られ、猿轡をされた状態で私は外に出された。ここは……どこだろうか?森の中に小さな屋敷が建っている。
「来い」
リーダーの男に腕を引かれ渋々歩いて行く。後ろにも二人男がいるので逃げる事はできない。
「入れ」
なんだか変な屋敷だ。玄関の入口も、部屋の扉も重厚で重たく頑丈……普通の家とは思えない。
手を引っ張られて部屋に入れられ、そのまま数十分待っているとある男現れた。
――あれは……ロドリー伯爵!?
私はかなり驚いたが、猿轡のせいで声を出すことが出来ない。
「んーっ……んん……んんーっ!」
「注文の品、無傷で持って来ましたよ」
リーダーの男がニィッと笑うと、伯爵は「よくやった」と分厚い封筒を渡した。
男は中身を確認して「毎度あり。ほら、お前らもう行くぞ。俺らは邪魔だからな」とニヤニヤと嫌な笑い方をした。
まさか……まさか犯人がロドリー伯爵だったなんて。お金なんかじゃない、目的は間違いなく私だ。ガタガタと震える私を見て、伯爵は嬉しそうに微笑んだ。
「ああ……やはりヴィヴィアンヌちゃんは小さくて、とっても可愛いらしい。とても十八歳には見えないなぁ。ごめんねぇ、こんな拘束をして。すぐ解いてあげようねぇ」
猫撫で声で話しかけられながら、拘束を解かれた。縛られたことで赤くなった手首を、いやらしく何度も撫でられガタガタと身体が震えてしまった。
「可哀想に、白くて柔らかい肌が赤くなっちゃったねぇ」
そのまま手首にキスをされた。口元の髭が手に当たり、気持ち悪くてゾクっとする。驚いた私は思い切り手を引っ込めた。
「ふふ、初心なのも可愛いが、そんなに照れなくてもいいじゃないか。私と君は夫婦になるべきだったのに。それをあいつが邪魔をしたんだ……許せない」
まさかこの人はずっと私を妻にすることを諦めていなかったということか。お父様は婚約の打診が来た時、決して私をロドリー伯爵に会わせなかった。きっと、こういう危険性があったからなのね。
「そのみすぼらしい服もなんだ?あいつは私から君を奪っておきながら、大事にしていないらしいな。私が迎えに来たからには、もっとフリルやリボンのついた可愛くて贅沢な服を沢山買ってあげるからね」
これは動きやすいシンプルなワンピースをあえて選んだだけだ。旦那様にはとても大事にしてもらっている。
「いりません……そんなの、いりませんわ。私を帰してくださいませ」
「それはできない。君は私の妻になるんだ。ここで私がたっぷりと毎日可愛がってあげるから。ふふふ……楽しみだ」
――気持ち悪くて吐き気がする。
私の頬をするりと撫で、下から上まで舐めまわすようにいやらしく見つめてくる。あからさまに欲を持った目が怖くて、私はまた身体が震え出した。
「まあ、いい。ゆっくり私の物になればいい。君は世間的には行方不明だ。誰も助けになんか来ないから諦めるんだな」
行方不明……そうか。私が自分で出て行って、そのまま逃げたことにするんだ。その方がこの男にとっては都合がいい。私が誘拐されたことすら、気が付かない可能性の方が高い。
「そもそも君はあいつが嫌で逃げて来たんだろう?君が頼れるのはもう私だけだよ。今日から私のことを旦那様と呼びなさい」
「嫌です。私の旦那様は生涯ランドルフ・ベルナールただ一人です!」
「なんだと……?あの忌まわしい男の名前は二度と呼ぶな!どうやら君が従順になるように躾をし直す必要がありそうだな。安心しなさい、可愛い顔は傷付けない。愛する旦那様に反抗するのは悪いことだと、身体の痛みで覚えるんだ」
ロドリー伯爵が思い切り手をあげたのを見て、殴られると思いギュッと目をつぶった。怖いけれど、彼以外を旦那様なんて思えないし、絶対に呼びたくもない。
「ランディ様、助けて!」
そう大声で叫んだその瞬間に、とても大きな影を感じた。
「その汚い手を離せ」
まさか……その声は。そっと目を開けると、旦那様がロドリー伯爵の腕をギリギリとめり込むくらいの強い力で捻り上げていた。
旦那様が助けに来てくださったのだ。私はホッとして……力が抜けてその場にしゃがみ込んだ。
「ぐわぁっ……ゔゔっ……」
痛そうな悲鳴が聞こえてくる。明らかに腕が変な方向に曲がっていた。
「俺の妻を誘拐するなんて、許せるわけがない」
彼は恐ろしく鋭い瞳で睨みつけ、ボキッと骨を折った音がした。
「ぐっ……ああっ……!お、おい!護衛は何をしているっ!?早く私を助けろ!!」
「護衛って、もしかして弱いこいつらのことですかねえ?」
後ろからクロード様や他の騎士達がひょっこりと顔を出し、後ろで気絶している男達を次々と床に放り投げた。
「なっ……!」
男は青ざめてガタガタと震え出した。
「俺が鍛え上げた騎士団が、こんなゴロツキ上がりの護衛に負けると思ったのか?」
ニッコリと口角だけ上げて笑う旦那様は、かなり恐ろしかった。
「妻の誘拐監禁以外のことも、全て明るみにするから覚悟しろ。随分と汚い金の稼ぎ方をしていたことはわかっている……まあ、ゆっくり調べれば証拠はすぐに出るだろう」
「なん……だって。違う、私は何もしていない!誘拐も違う!この女が一人で歩いていたのを保護しただけだ」
この男は自分の保身のために、そんな嘘を平気でついている。
「ふざけるのもいい加減にしろ!なぜ悪いことをした人間はどいつもこいつも『何もしていない』って言うんだろうな?俺は妻を傷つけたお前を、決して許さないからな」
こいつをさっさと連れて行って地下牢に入れておけ、と旦那様は部下の方々に指示をしていた。
「ヴィヴィ、助けるのが遅くなった。ミアがすぐに君が居なくなったことに気が付いて、報告してくれた。それにヴィヴィがちゃんと目印を落としてくれていたおかげで辿り着けたんだ。大丈夫か?何も……されていないか?」
旦那様はさっきとは別人のような優しい表情で、座り込んだ私にしゃがんで話しかけてくれた。
「旦那様、旦那様っ……!」
私は彼の胸に抱きついて泣きじゃくった。彼は優しく背に手を回して抱きしめてくれた。
「大丈夫。もう大丈夫だ。怖かったな」
「怖かったです!助けに……来てくださって……ううっ……ありがとうございました」
「当たり前だろ?ヴィヴィは俺の大事な妻なんだから」
私は旦那様のその言葉に、嬉しくて涙が出できた。やっぱり……好き。大好きだ。この気持ちをどうしたらいいのか。
「ごめんなさい……ごめ……んなさ……」
「いい。とりあえずヴィヴィが無事で良かった」
勝手に出て行くからこんなことになる、と怒られると思っていたのに彼は優しかった。私が落ち着くまでずっと強く抱きしめてくれた。
「拘束を解いてやるが大声出すなよ。報酬のために、こっちもできるだけ殺したくないからな」
柄の悪そうな男が三人いて、そのリーダーのような男が私をギロリと睨んだ。私は何のために誘拐されたのだろうか?でも報酬と言ってるということは……この男は雇われただけだ。
「何が目的なの?」
「それは行けばわかる。お前が一人で出歩いてくれてラッキーだったよ。護衛が邪魔だったからな」
まさか……ずっとつけられていたの?あの舞踏会での視線もこの男達か。どうしよう。旦那様にご迷惑がかかってしまう。きっと公爵家のお金が目当てなんだわ。
私は旦那様が私に興味がないということを、あえて伝えることにした。
「こんな政略結婚しただけの妻に、旦那様はお金なんて出しませんわ。だから誘拐したって無駄です」
「くっくっく、そんなこと言っても無駄だ。あの男があんたを見殺しにするとは思えない。まあ……俺なら間違いなく公爵家に身代金請求するところだが、雇い主は違う目的なんでね」
お金目当てではない?ではなんだというのだ。とりあえず何か目印になるものを外に落とさなくては。しかし持っていた鞄は、いつの間にか無くなっていた。
彼らの目を盗んで、私はポケットから両親宛の手紙を出した。それを小さくちぎり……荷台の隙間から間隔をあけて落として行く。
――旦那様、どうか気が付いて。
こんなことになるなら、ちゃんと旦那様と話せば良かった。もし彼に恋人や隠し子がいたって、私は傍にいたいって素直に伝えたらよかった。妻じゃなくてもいいから傍に置いて欲しいって……言えば良かった。
公爵家の一員になった以上、出かける時は必ず護衛をつけるように言われていた。それはこういう危険があるからだ。旦那様……勝手に出てきたことをきっと怒るだろうな。
でも彼に会えないままこんな人達に殺されたくない。ぶっきらぼうでも……本当は優しい旦那様のことだ。後で私に何かあったと知れば、きっと後悔させてしまうだろう。だからこそどうにかして生きて帰らなければ。
ガタンと馬車がついた音がしたので、最後に残して置いた手紙の切れ端をバレないように落とした。
「外に出るから一応手と口を拘束するが、暴れんなよ!傷付けるなと煩えんだから」
私を傷付けると煩い?では、殺される危険性はないということか。この男の台詞がただの脅しだったとわかり、あの場で大声をあげるべきだったと後悔した。
手を縛られ、猿轡をされた状態で私は外に出された。ここは……どこだろうか?森の中に小さな屋敷が建っている。
「来い」
リーダーの男に腕を引かれ渋々歩いて行く。後ろにも二人男がいるので逃げる事はできない。
「入れ」
なんだか変な屋敷だ。玄関の入口も、部屋の扉も重厚で重たく頑丈……普通の家とは思えない。
手を引っ張られて部屋に入れられ、そのまま数十分待っているとある男現れた。
――あれは……ロドリー伯爵!?
私はかなり驚いたが、猿轡のせいで声を出すことが出来ない。
「んーっ……んん……んんーっ!」
「注文の品、無傷で持って来ましたよ」
リーダーの男がニィッと笑うと、伯爵は「よくやった」と分厚い封筒を渡した。
男は中身を確認して「毎度あり。ほら、お前らもう行くぞ。俺らは邪魔だからな」とニヤニヤと嫌な笑い方をした。
まさか……まさか犯人がロドリー伯爵だったなんて。お金なんかじゃない、目的は間違いなく私だ。ガタガタと震える私を見て、伯爵は嬉しそうに微笑んだ。
「ああ……やはりヴィヴィアンヌちゃんは小さくて、とっても可愛いらしい。とても十八歳には見えないなぁ。ごめんねぇ、こんな拘束をして。すぐ解いてあげようねぇ」
猫撫で声で話しかけられながら、拘束を解かれた。縛られたことで赤くなった手首を、いやらしく何度も撫でられガタガタと身体が震えてしまった。
「可哀想に、白くて柔らかい肌が赤くなっちゃったねぇ」
そのまま手首にキスをされた。口元の髭が手に当たり、気持ち悪くてゾクっとする。驚いた私は思い切り手を引っ込めた。
「ふふ、初心なのも可愛いが、そんなに照れなくてもいいじゃないか。私と君は夫婦になるべきだったのに。それをあいつが邪魔をしたんだ……許せない」
まさかこの人はずっと私を妻にすることを諦めていなかったということか。お父様は婚約の打診が来た時、決して私をロドリー伯爵に会わせなかった。きっと、こういう危険性があったからなのね。
「そのみすぼらしい服もなんだ?あいつは私から君を奪っておきながら、大事にしていないらしいな。私が迎えに来たからには、もっとフリルやリボンのついた可愛くて贅沢な服を沢山買ってあげるからね」
これは動きやすいシンプルなワンピースをあえて選んだだけだ。旦那様にはとても大事にしてもらっている。
「いりません……そんなの、いりませんわ。私を帰してくださいませ」
「それはできない。君は私の妻になるんだ。ここで私がたっぷりと毎日可愛がってあげるから。ふふふ……楽しみだ」
――気持ち悪くて吐き気がする。
私の頬をするりと撫で、下から上まで舐めまわすようにいやらしく見つめてくる。あからさまに欲を持った目が怖くて、私はまた身体が震え出した。
「まあ、いい。ゆっくり私の物になればいい。君は世間的には行方不明だ。誰も助けになんか来ないから諦めるんだな」
行方不明……そうか。私が自分で出て行って、そのまま逃げたことにするんだ。その方がこの男にとっては都合がいい。私が誘拐されたことすら、気が付かない可能性の方が高い。
「そもそも君はあいつが嫌で逃げて来たんだろう?君が頼れるのはもう私だけだよ。今日から私のことを旦那様と呼びなさい」
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ロドリー伯爵が思い切り手をあげたのを見て、殴られると思いギュッと目をつぶった。怖いけれど、彼以外を旦那様なんて思えないし、絶対に呼びたくもない。
「ランディ様、助けて!」
そう大声で叫んだその瞬間に、とても大きな影を感じた。
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まさか……その声は。そっと目を開けると、旦那様がロドリー伯爵の腕をギリギリとめり込むくらいの強い力で捻り上げていた。
旦那様が助けに来てくださったのだ。私はホッとして……力が抜けてその場にしゃがみ込んだ。
「ぐわぁっ……ゔゔっ……」
痛そうな悲鳴が聞こえてくる。明らかに腕が変な方向に曲がっていた。
「俺の妻を誘拐するなんて、許せるわけがない」
彼は恐ろしく鋭い瞳で睨みつけ、ボキッと骨を折った音がした。
「ぐっ……ああっ……!お、おい!護衛は何をしているっ!?早く私を助けろ!!」
「護衛って、もしかして弱いこいつらのことですかねえ?」
後ろからクロード様や他の騎士達がひょっこりと顔を出し、後ろで気絶している男達を次々と床に放り投げた。
「なっ……!」
男は青ざめてガタガタと震え出した。
「俺が鍛え上げた騎士団が、こんなゴロツキ上がりの護衛に負けると思ったのか?」
ニッコリと口角だけ上げて笑う旦那様は、かなり恐ろしかった。
「妻の誘拐監禁以外のことも、全て明るみにするから覚悟しろ。随分と汚い金の稼ぎ方をしていたことはわかっている……まあ、ゆっくり調べれば証拠はすぐに出るだろう」
「なん……だって。違う、私は何もしていない!誘拐も違う!この女が一人で歩いていたのを保護しただけだ」
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「ふざけるのもいい加減にしろ!なぜ悪いことをした人間はどいつもこいつも『何もしていない』って言うんだろうな?俺は妻を傷つけたお前を、決して許さないからな」
こいつをさっさと連れて行って地下牢に入れておけ、と旦那様は部下の方々に指示をしていた。
「ヴィヴィ、助けるのが遅くなった。ミアがすぐに君が居なくなったことに気が付いて、報告してくれた。それにヴィヴィがちゃんと目印を落としてくれていたおかげで辿り着けたんだ。大丈夫か?何も……されていないか?」
旦那様はさっきとは別人のような優しい表情で、座り込んだ私にしゃがんで話しかけてくれた。
「旦那様、旦那様っ……!」
私は彼の胸に抱きついて泣きじゃくった。彼は優しく背に手を回して抱きしめてくれた。
「大丈夫。もう大丈夫だ。怖かったな」
「怖かったです!助けに……来てくださって……ううっ……ありがとうございました」
「当たり前だろ?ヴィヴィは俺の大事な妻なんだから」
私は旦那様のその言葉に、嬉しくて涙が出できた。やっぱり……好き。大好きだ。この気持ちをどうしたらいいのか。
「ごめんなさい……ごめ……んなさ……」
「いい。とりあえずヴィヴィが無事で良かった」
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