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2話
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“女神の娘”とはーー女神の癒しの力を持つ娘のこと。
花や緑を癒し元気にしてくれる者ーー
だが、それはあくまでランドール王国に伝わる伝承でしかなく、過去ランドールの歴史の中でその存在を確かに示した者はいない。
ただ……“女神の娘”はフラワラルドをはじめランドールの人間ではないとも……伝えられている。
シアリン辺境伯邸ーーーー
今、俺の目の前に “女神の娘” がいる。
“娘”の名はタチバナ メイ といい、ニホンという国から来た異世界の人間だという。
連れてきたのは、女神に任を受けて “娘” を探しに出ていた緑の精霊ルルド。
異世界と言われてもピンとこないが、確かにランドールにはない目の色と髪の色……。
フラワラルドはどの国の人間も基本明るい目の色と髪色をしている。どこかの辺境地を探せばあるいは存在するかもしれないが、今のところ見たこと会ったこともない。したがって彼女の言っていることは嘘ではないといえる。
しかも精霊のお墨付きだ。悪戯好きのルルドのいうことを鵜呑みには出来ないが、彼女が嘘をつく理由はなく本当のことだと認めざる得ない……。
にしても、目を引く風貌だ…………。
「ユーザイン様、女性をジロジロと見るものではありませんよ」
やんわりと俺を諌めたのは、辺境伯邸まで一緒に来たシスターだ。
メイが知らない者と知らない屋敷に行くのを嫌がった為、シスターに同行願ったのだ。
「あ……これは大変失礼を。申し訳ありません」
「まあ仕方あるまい。我々もこの娘の風貌には驚いているのだ」
辺境伯の言葉にメイは戸惑ったように小さな体をさらに小さくする。
「この娘が本当に “女神の娘” か確証はないのだろう? どうやって証明するのだ?」
当然、それは俺も考えていた……あくまでメイは異世界の人間というだけで “女神の娘” と確定したわではない。その可能性があるというだけだ。
『あるぜ』
意気消沈する俺や辺境伯をよそに意気揚々と答えたのはルルドだった。
「お前……また適当なことを」
『 オイラがなんもなしにメイを連れてきたと思ってんのか?』
「“女神の娘” の証があるのか!?」
『もちだぜ』
ルルドは悪びれた顔をして、俺たちを辺境伯の裏庭に連れて来た。
「ここは?」
『ここには、オイラの仲間がいる。雪にうもれて苦しそうだ』
俺は辺境伯と奥方を見た。
「ええ、雪の下にはわたくしが大切に育てたたくさんの花や緑が埋まっています」
『メイ、 雪を掻き出して花に触れてみて』
「そんな急に言われても……」
『オイラの仲間を助けてほしいんだ。メイはいつも優しく花に話しかけてたじゃないか? メイが触れると花たちもよろこんでただろ?』
ルルドの言葉に何かを思い出したようにメイは力強く頷いた。
「……わかった!」
「では、雪は俺が掻き出そう」
「ありがとうございます」
僅かだがメイが笑みを見せてくれた。ヤバい! 可愛い過ぎる。
「っ……礼なんて、とんでもない」
『ユーザインの三男坊が照れてるぞ! めずらしい』
「お前は黙ってろ!」
「…やってみますね」
『いつも花たちにしてるうにようにやってみて』
「うん」
メイが雪の中でも必死に咲こうとする一輪の花に触れる。
少し離れた所で俺とシスター、辺境伯と奥方が固唾を飲んで見守っていた。
『あと少しだガンバレ!』
「う、うん」
メイの額に汗が滲んでいる。そんなに大変なことなのか? たくさんの力を使っているのか? 苦しそうで見ていられない。しばらくするとメイが触れた花の辺りからキラキラした小さな粒子のようなものが、ふわふわと浮き上がってきた。
「まあ、何かしら? キレイだわ」
奥方が高揚したように口にする。
確かに……美しい……。
そして、幾つもの小さな光が一つに集まると、パアーと白銀の光を放つ。
「こ、これって……わたしが見た光……?」
『メイ、やったぜ! 成功だ』
ルルドの言葉に俺は……俺たちは伏せていた目を開けた。そこには信じられない光景が広がっていた。
「ま……さか、こんなことが!?」
「本当に?」
「これは……信じられぬ!?」
大雪に覆われていた辺境伯の屋敷をはじめその周辺が……少しではあるが緑豊かな本来の姿を現していた。
もちろん奥方が大切に育てた花や緑も生き生きと咲いている。
「まあまあまあ、なんてこと! また以前のような姿を見ることができるなんて!」
辺境伯と奥方の目に微かに涙が込み上げている。
「メイ殿、感謝する。これで我々も希望が持てる!」
「本当に……メイ様! 本当に感謝致します!」
「いえ、わたしは何も……花たちが頑張ってくれただけで……す……」
「メイ様!?」
メイの体が傾き掛けたのを俺は咄嗟に抱き抱えた。
「大丈夫か?」
「あ……すみません」
『ちょっと力を使いすぎたかな?』
「少し目眩がしただけです……」
「奥方様、申し訳ありませんが休める部屋を用意して頂けませんか?」
「もちろんですわ! こちらに」
「きゃっ」
「歩くのは辛いだろう。俺が運ぼう」
「ええっ! あの……大丈夫です! こんな恥ずかしいので……」
「何が恥ずかしいのだ?」
「こ、これって、お、お姫様……」
「姫がなんだ?」
『三男坊には女心はわかんねぇな』
「お前は喋るな!」
「メイ殿は大丈夫であろうか?」
辺境伯が心配した面持ちで口にする。奥方もその隣で頷いていた。
『ちぃっと力を使いすぎただけさ』
「倒れるくらい力を使うなんて、メイは……我々の為に力をかしてくれるだろうか?」
『……メイは花や緑が大好きで、いつも花たちに話しかけるんだ。大丈夫さ』
「そうか……ルルドはメイのことよく知ってるんだな」
『そりゃあ、ずっと探してた子だし、こっちに来てからもメイの中にいたんだから、わかるさ』
「……ましい」
『なんかいった?』
「いや、なんでもない」
ルルドに若干の嫉妬を感じつつ、一通の手紙を王宮に送った。
もちろん “女神の娘” を見つけた旨とその力について。そして “娘” がどういった人物なのかも……。
まだ状況の説明をしておらず、折りを見て王都に戻ることを添えて。
ペンを置きふいにメイのことを思い出す。
メイの感触がまだ手に残っている……柔らかくて少し力を入れただけでも壊れてしまいそうな華奢な体……。
「それに軽かった……女性とはあんなに軽いものなのか? 首も肩も腕も細くて折れそうだった……」
思い出すと顔が熱くなる。俺はいやらしい男なのか……?
「俺は……メイに惹かれているのだろうか? 会ったばかりだというのに、節操が無さすぎるだろう……」
メイに会ってからいくつもの知らない感情が顔を出す。そんな感情に戸惑い動揺する……。
騎士仲間からは女心のわからない堅物と言われているのに……そんな自分が……と、何がおかしいのか笑いが込み上げる。
メイが “女神の娘” でなければ……。
不謹慎にもそんなことを思ってしまったーーー
花や緑を癒し元気にしてくれる者ーー
だが、それはあくまでランドール王国に伝わる伝承でしかなく、過去ランドールの歴史の中でその存在を確かに示した者はいない。
ただ……“女神の娘”はフラワラルドをはじめランドールの人間ではないとも……伝えられている。
シアリン辺境伯邸ーーーー
今、俺の目の前に “女神の娘” がいる。
“娘”の名はタチバナ メイ といい、ニホンという国から来た異世界の人間だという。
連れてきたのは、女神に任を受けて “娘” を探しに出ていた緑の精霊ルルド。
異世界と言われてもピンとこないが、確かにランドールにはない目の色と髪の色……。
フラワラルドはどの国の人間も基本明るい目の色と髪色をしている。どこかの辺境地を探せばあるいは存在するかもしれないが、今のところ見たこと会ったこともない。したがって彼女の言っていることは嘘ではないといえる。
しかも精霊のお墨付きだ。悪戯好きのルルドのいうことを鵜呑みには出来ないが、彼女が嘘をつく理由はなく本当のことだと認めざる得ない……。
にしても、目を引く風貌だ…………。
「ユーザイン様、女性をジロジロと見るものではありませんよ」
やんわりと俺を諌めたのは、辺境伯邸まで一緒に来たシスターだ。
メイが知らない者と知らない屋敷に行くのを嫌がった為、シスターに同行願ったのだ。
「あ……これは大変失礼を。申し訳ありません」
「まあ仕方あるまい。我々もこの娘の風貌には驚いているのだ」
辺境伯の言葉にメイは戸惑ったように小さな体をさらに小さくする。
「この娘が本当に “女神の娘” か確証はないのだろう? どうやって証明するのだ?」
当然、それは俺も考えていた……あくまでメイは異世界の人間というだけで “女神の娘” と確定したわではない。その可能性があるというだけだ。
『あるぜ』
意気消沈する俺や辺境伯をよそに意気揚々と答えたのはルルドだった。
「お前……また適当なことを」
『 オイラがなんもなしにメイを連れてきたと思ってんのか?』
「“女神の娘” の証があるのか!?」
『もちだぜ』
ルルドは悪びれた顔をして、俺たちを辺境伯の裏庭に連れて来た。
「ここは?」
『ここには、オイラの仲間がいる。雪にうもれて苦しそうだ』
俺は辺境伯と奥方を見た。
「ええ、雪の下にはわたくしが大切に育てたたくさんの花や緑が埋まっています」
『メイ、 雪を掻き出して花に触れてみて』
「そんな急に言われても……」
『オイラの仲間を助けてほしいんだ。メイはいつも優しく花に話しかけてたじゃないか? メイが触れると花たちもよろこんでただろ?』
ルルドの言葉に何かを思い出したようにメイは力強く頷いた。
「……わかった!」
「では、雪は俺が掻き出そう」
「ありがとうございます」
僅かだがメイが笑みを見せてくれた。ヤバい! 可愛い過ぎる。
「っ……礼なんて、とんでもない」
『ユーザインの三男坊が照れてるぞ! めずらしい』
「お前は黙ってろ!」
「…やってみますね」
『いつも花たちにしてるうにようにやってみて』
「うん」
メイが雪の中でも必死に咲こうとする一輪の花に触れる。
少し離れた所で俺とシスター、辺境伯と奥方が固唾を飲んで見守っていた。
『あと少しだガンバレ!』
「う、うん」
メイの額に汗が滲んでいる。そんなに大変なことなのか? たくさんの力を使っているのか? 苦しそうで見ていられない。しばらくするとメイが触れた花の辺りからキラキラした小さな粒子のようなものが、ふわふわと浮き上がってきた。
「まあ、何かしら? キレイだわ」
奥方が高揚したように口にする。
確かに……美しい……。
そして、幾つもの小さな光が一つに集まると、パアーと白銀の光を放つ。
「こ、これって……わたしが見た光……?」
『メイ、やったぜ! 成功だ』
ルルドの言葉に俺は……俺たちは伏せていた目を開けた。そこには信じられない光景が広がっていた。
「ま……さか、こんなことが!?」
「本当に?」
「これは……信じられぬ!?」
大雪に覆われていた辺境伯の屋敷をはじめその周辺が……少しではあるが緑豊かな本来の姿を現していた。
もちろん奥方が大切に育てた花や緑も生き生きと咲いている。
「まあまあまあ、なんてこと! また以前のような姿を見ることができるなんて!」
辺境伯と奥方の目に微かに涙が込み上げている。
「メイ殿、感謝する。これで我々も希望が持てる!」
「本当に……メイ様! 本当に感謝致します!」
「いえ、わたしは何も……花たちが頑張ってくれただけで……す……」
「メイ様!?」
メイの体が傾き掛けたのを俺は咄嗟に抱き抱えた。
「大丈夫か?」
「あ……すみません」
『ちょっと力を使いすぎたかな?』
「少し目眩がしただけです……」
「奥方様、申し訳ありませんが休める部屋を用意して頂けませんか?」
「もちろんですわ! こちらに」
「きゃっ」
「歩くのは辛いだろう。俺が運ぼう」
「ええっ! あの……大丈夫です! こんな恥ずかしいので……」
「何が恥ずかしいのだ?」
「こ、これって、お、お姫様……」
「姫がなんだ?」
『三男坊には女心はわかんねぇな』
「お前は喋るな!」
「メイ殿は大丈夫であろうか?」
辺境伯が心配した面持ちで口にする。奥方もその隣で頷いていた。
『ちぃっと力を使いすぎただけさ』
「倒れるくらい力を使うなんて、メイは……我々の為に力をかしてくれるだろうか?」
『……メイは花や緑が大好きで、いつも花たちに話しかけるんだ。大丈夫さ』
「そうか……ルルドはメイのことよく知ってるんだな」
『そりゃあ、ずっと探してた子だし、こっちに来てからもメイの中にいたんだから、わかるさ』
「……ましい」
『なんかいった?』
「いや、なんでもない」
ルルドに若干の嫉妬を感じつつ、一通の手紙を王宮に送った。
もちろん “女神の娘” を見つけた旨とその力について。そして “娘” がどういった人物なのかも……。
まだ状況の説明をしておらず、折りを見て王都に戻ることを添えて。
ペンを置きふいにメイのことを思い出す。
メイの感触がまだ手に残っている……柔らかくて少し力を入れただけでも壊れてしまいそうな華奢な体……。
「それに軽かった……女性とはあんなに軽いものなのか? 首も肩も腕も細くて折れそうだった……」
思い出すと顔が熱くなる。俺はいやらしい男なのか……?
「俺は……メイに惹かれているのだろうか? 会ったばかりだというのに、節操が無さすぎるだろう……」
メイに会ってからいくつもの知らない感情が顔を出す。そんな感情に戸惑い動揺する……。
騎士仲間からは女心のわからない堅物と言われているのに……そんな自分が……と、何がおかしいのか笑いが込み上げる。
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