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日常
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今日も長い一日が終わった。
二十歳を越えると、だんだんと一日が早くなると言う。
全然変わらないーー。
毎日がとてつもなく長い。
「日常」と言う色のない世界が、私のすべてを飲み込んでいく。
ワンワンワン。
柴ちゃんが駆け寄ってくる。
別に何を悩んでいる訳でもなく、ただぼんやりとしていた。
ワンッ。
柴ちゃんの力で倒される。
顔中をベロベロとなめ回され、思わず吹き出してしまった。
「やめてよー」
「あははっ、何やってんだ?お前ら?」
ベロベロとなめ回されている静香を見て、呑気に祐司が言った。
ーー他人事だと思って。
柴ちゃんは祐司にはじゃれつく事がほとんどない。なついてるようで、そうでもないようなーー。
よくわからないけど、警戒心むき出しにする訳でもない。それなら、祐司の事はどちらかと言えば好きなんだろう。
ワンワン
吠えながら尻尾を振り、喜んでいる。
ーー私は、犬が好きだ。ここにいる柴ちゃんが大好きだ。
毎日寄り添い、一緒に過ごしているとだんだんと柴ちゃんが喋らなくても、気持ちが伝わるようになってくるから不思議だ。
夜。
今日、柴ちゃんと一緒に寝るのは祐司の日だ。
あの日から、それぞれが1日ずつ、交換で柴ちゃんと共に眠っている。
ご飯や、小屋の掃除も1日おきに変えている。
三日に一度、柴ちゃんの日が訪れる。
今度は一体何が起きるのか?
柴ちゃんと共に過ごす日々が待ち遠しい。
柴ちゃんがこんなにも愛しい。
二十歳を越えると、だんだんと一日が早くなると言う。
全然変わらないーー。
毎日がとてつもなく長い。
「日常」と言う色のない世界が、私のすべてを飲み込んでいく。
ワンワンワン。
柴ちゃんが駆け寄ってくる。
別に何を悩んでいる訳でもなく、ただぼんやりとしていた。
ワンッ。
柴ちゃんの力で倒される。
顔中をベロベロとなめ回され、思わず吹き出してしまった。
「やめてよー」
「あははっ、何やってんだ?お前ら?」
ベロベロとなめ回されている静香を見て、呑気に祐司が言った。
ーー他人事だと思って。
柴ちゃんは祐司にはじゃれつく事がほとんどない。なついてるようで、そうでもないようなーー。
よくわからないけど、警戒心むき出しにする訳でもない。それなら、祐司の事はどちらかと言えば好きなんだろう。
ワンワン
吠えながら尻尾を振り、喜んでいる。
ーー私は、犬が好きだ。ここにいる柴ちゃんが大好きだ。
毎日寄り添い、一緒に過ごしているとだんだんと柴ちゃんが喋らなくても、気持ちが伝わるようになってくるから不思議だ。
夜。
今日、柴ちゃんと一緒に寝るのは祐司の日だ。
あの日から、それぞれが1日ずつ、交換で柴ちゃんと共に眠っている。
ご飯や、小屋の掃除も1日おきに変えている。
三日に一度、柴ちゃんの日が訪れる。
今度は一体何が起きるのか?
柴ちゃんと共に過ごす日々が待ち遠しい。
柴ちゃんがこんなにも愛しい。
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