みゆたろ

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言い訳?

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食卓のテーブルには、イスが4つ置かれている。彼はそこに座れと促されるままに腰を下ろした。

「それで、今さら何の用で、あんな所から入ろうとしてたわけ?」
怒りを精一杯押し殺しているのだろうか?
母の声が震えている。

「玄関から入りにくくて、、」

その人は、まるで子供のような言い訳をしている。滑稽だとしか思えない。
二階の窓ガラスから入ろうとするのだから、驚いてしまう。

「そりゃ、夕夏だって驚くわよ。あんなところから、見ず知らずの男が入ろうとしてるんだからーー」
相変わらずの冷たい声。
いつもの母とは別人に思えた。
その場に立ちすくんでいると、母が言った。
「ーー大丈夫だから。自分の部屋に戻ってなさい」
私の頭をポンと軽く撫でる。
「うん」
私は安心して、自分の部屋にかけ上がると、部屋の窓の鍵を閉めた。そしてカーテンも閉める。

ーーそれにしても驚いた。

あんなところに人がいるなんて、考えた事もなかった。
寝ようとベッドに入り込むと、柴ちゃんがベッドの中に潜り込んでくる。

ワンッワンワン。

声がはしゃいでる。私もその声につられるようにして、楽しい気持ちになっていった。

「ーー柴ちゃん、おやすみ」

ワンッ。

そう吠えると、柴ちゃんの方が早く眠っていったようだ。何かを食べている夢を見ているのだろう。モグモグと口を動かしている。
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