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第二章
新学期
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あっという間に登園の日がやってきた。
「い、行ってきます…」
馬車に乗り込もうとするアリアローズは何故か覇気がない。勿論兄にこき使われたからなのだが。
「こらこら、そんなんじゃ新学期を迎えられないよ。今年は敷地が違うんだからアリアをまた見守れないんだし、しっかりして欲しいものだね」
誰が、、どの口が言うんですかね。
と言ってやりたい。
「お、お兄様は元気ですね」
「そりゃあ、鍛え方が違うからね」
そんなに体つきは違う気はしないが、学問だけでなく武道や剣術も頑張っているらしい。
門には父と母、執事にメイドに皆んな揃っている。
「アリア、毎年言うが治癒魔法をこれ以上広めない様に。いいな、口を酸っぱくして言うがアリアの為なのだから」
「アリア、もしも何かあったらカインザーク殿下にお話しなさい。力になってくれるはずよ」
?
何故カインザーク殿下なのだろう。そして母は何で私たちに交流がある事を知っているのだろうか?兄が何か話したのだろうか。
「分かりました、心に留めておきます。一応…」
「一応!?」
小さく言ったのにお父様の耳はいいんですね。
「わ、忘れないよう気をつけます!!いってきまーすー」
バタバタと乗り込み馬車を出してもらう。
去年はアリアローズの初登園ということもあり執事のバトラーも一緒だったが今年は兄と2人で学園へと向かう。
高等部より初等部の方がレネティシス領からは近いので途中で降ろしてもらう手筈になっている。
「はあ、本当アリアは肝心な所が抜けてるから心配だよ。去年は大変だったんだから今年は大人しくしてるんだよ」
うう、言い返せない。
特に目立とうと思った訳ではないんだが去年は主役級の活躍だったので今年こそは平凡に過ごしたいとアリアローズ自体も思っている。
徐々に学園が近づいてくるにつれて令息令嬢を乗せているであろう馬車が増えてきた。
数台前にはセリーヌのカブレラ侯爵家の紋章が刻まれている馬車が見える。
休み中はセリーヌに会えなかったから今から会えるのが楽しみだ。
馬車はランドネル学園初等部の校門近くで止まり扉が開く。何故学園の門前では無いかというと大行列で近づけなかったからだ。
「アリア本当にここでいいのかい?少し歩かないとだよ?」
兄は少し不安そうだが、歩くくらい大した事はない。前世は徒歩通学をしてたくらいだ、令嬢としては良くないだろうがこのまま順番を待っていたらお兄様が遅れてしまう。
「大丈夫です!このくらい私も鍛えてますから」
何を鍛えているかは分からないが兄は何故か納得したようでそれ以上は突っ込まなかった。
「アリア約束しっかり守るんだよ。今年は乙女決定戦はないにしても魔法対抗戦があるんだからね」
魔法対抗戦…
えっ、それが今年のイベントですか!?初耳なんですけどー!!
「い、行ってきます…」
馬車に乗り込もうとするアリアローズは何故か覇気がない。勿論兄にこき使われたからなのだが。
「こらこら、そんなんじゃ新学期を迎えられないよ。今年は敷地が違うんだからアリアをまた見守れないんだし、しっかりして欲しいものだね」
誰が、、どの口が言うんですかね。
と言ってやりたい。
「お、お兄様は元気ですね」
「そりゃあ、鍛え方が違うからね」
そんなに体つきは違う気はしないが、学問だけでなく武道や剣術も頑張っているらしい。
門には父と母、執事にメイドに皆んな揃っている。
「アリア、毎年言うが治癒魔法をこれ以上広めない様に。いいな、口を酸っぱくして言うがアリアの為なのだから」
「アリア、もしも何かあったらカインザーク殿下にお話しなさい。力になってくれるはずよ」
?
何故カインザーク殿下なのだろう。そして母は何で私たちに交流がある事を知っているのだろうか?兄が何か話したのだろうか。
「分かりました、心に留めておきます。一応…」
「一応!?」
小さく言ったのにお父様の耳はいいんですね。
「わ、忘れないよう気をつけます!!いってきまーすー」
バタバタと乗り込み馬車を出してもらう。
去年はアリアローズの初登園ということもあり執事のバトラーも一緒だったが今年は兄と2人で学園へと向かう。
高等部より初等部の方がレネティシス領からは近いので途中で降ろしてもらう手筈になっている。
「はあ、本当アリアは肝心な所が抜けてるから心配だよ。去年は大変だったんだから今年は大人しくしてるんだよ」
うう、言い返せない。
特に目立とうと思った訳ではないんだが去年は主役級の活躍だったので今年こそは平凡に過ごしたいとアリアローズ自体も思っている。
徐々に学園が近づいてくるにつれて令息令嬢を乗せているであろう馬車が増えてきた。
数台前にはセリーヌのカブレラ侯爵家の紋章が刻まれている馬車が見える。
休み中はセリーヌに会えなかったから今から会えるのが楽しみだ。
馬車はランドネル学園初等部の校門近くで止まり扉が開く。何故学園の門前では無いかというと大行列で近づけなかったからだ。
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「大丈夫です!このくらい私も鍛えてますから」
何を鍛えているかは分からないが兄は何故か納得したようでそれ以上は突っ込まなかった。
「アリア約束しっかり守るんだよ。今年は乙女決定戦はないにしても魔法対抗戦があるんだからね」
魔法対抗戦…
えっ、それが今年のイベントですか!?初耳なんですけどー!!
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