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第1章
乙女決定戦1
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あれは何だったのか…
まだあの感覚が鮮明残っていて思い出すだけで赤面してしまう。
もしかして殿下は私の事…いや、ないない!!だってカインザーク殿下はパンドラ乙女の攻略対象者だし、シナリオ通りならリリアンヌ様といい感じになるはずだしね。
何だろう、モヤモヤする
「あー居ましたわ!ほらアリア一緒に来てくださいな、乙女決定戦の対決内容が発表されますわよ」
そうだ、今日は対決内容の掲示がある。
そして3日ある学園祭の中日はイベント準備、会場設置、施設整備などで1日お休みとなりその間に候補者は対決の準備をするそうだ。
そして最終日にメーンとして乙女決定戦が行われる流れだ。
既に内容が掲示されているのか、掲示板の周りには人だかりが出来ていた。
「す、すみませーん。私にも見せて頂けまーすかー」
うん、ぜーんぜん見えない。
「セリーヌ、これでは見えないし後にしない?」
別に急いで見たからって何か出来るわけでもないしゆっくりでいいよね。
「そうですの?アリアがいいなら、」
「あら、貴方確か候補者のレネティシス家の御令嬢だったかしら?」
うわ、私?今私に話しかけてますよね??
「あ、レネティシス男爵家のアリアローズと申します。リザベラ様にお声がけ頂けるとは思わず挨拶が遅れ申し訳ありません」
「そうね、本来なら貴方に私から話しかけるなんて事ありませんが、今は同じ乙女決定戦の候補者ですもの顔くらい知っておきませんとね」
「恐れ入ります」
頭を下げ早く行ってくれないかなと心の中で呟く。
パンドラ乙女のリザベラは本当に性格が悪かった。画面越しで見る分には悪女役だしこれくらいするよね、とは思っていたが目の当たりにすると流石に怖い。下手な事を言えば脇役のアリアローズなんて直ぐに消されそうだ。
「そうそう、貴方内容見まして?まぁここからなら見えないでしょう教えて差し上げますわ。対決内容は料理だそうですわ。まあ優勝はどうせ私ですが精々頑張って下さいませ、それではご機嫌よう」
料理…
「セリーヌ今料理って言った?」
「ええ、言いましたわね。ねえ、アリア貴方リザベラ様に目をつけられたのではなくて?」
「ええ!?怖い事言うのやめてよね…
あっ、ほら人が少なくなって来たし見にいこうよ!!」
セリーヌの手を引いて掲示板を見に行く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
乙女決定戦の対決内容
・1人一品1時間以内に料理を作る事
・材料は学園で準備する中から作る事
尚、調味料など必要な道具等は明日までに申請をすれば検査を通して持ち込みを加とする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「料理って、、貴族の令嬢はする事ないよね…セリーヌ料理できる?」
「うふふ、そんなの出来るわけありませんわ」
ですよね。
「アリアはできますの?」
「うーん、出来なくはない…」
アリアローズになってから料理と言う料理はした事がない。せいぜいクッキーを我が家の料理長のジルと作ったくらいだけど、前世では普通にしていたし作るくらいは出来るだろう。問題は…
「私この国の料理作ったことないんだよね…」
「?、アリア何か言いまして」
「ううん、何でもない」
どうしよう。
適当に作って出す訳にもいかないし、やっぱりここは前世で作ったレパートリーの中からこの国でもあり得そうな物を作るしかないか…
となると私の申請する物は何もなさそうね。
「セリーヌ、私ぶっつけ本番でいくわ!!だから帰ろう」
「ふふ、アリアらしい男前な決断ですわね。では明日はお時間もありますしゆっくり体調を整えましょうか」
ゴーンゴーンと本日の終了を知らせる鐘がなる。
まだあの感覚が鮮明残っていて思い出すだけで赤面してしまう。
もしかして殿下は私の事…いや、ないない!!だってカインザーク殿下はパンドラ乙女の攻略対象者だし、シナリオ通りならリリアンヌ様といい感じになるはずだしね。
何だろう、モヤモヤする
「あー居ましたわ!ほらアリア一緒に来てくださいな、乙女決定戦の対決内容が発表されますわよ」
そうだ、今日は対決内容の掲示がある。
そして3日ある学園祭の中日はイベント準備、会場設置、施設整備などで1日お休みとなりその間に候補者は対決の準備をするそうだ。
そして最終日にメーンとして乙女決定戦が行われる流れだ。
既に内容が掲示されているのか、掲示板の周りには人だかりが出来ていた。
「す、すみませーん。私にも見せて頂けまーすかー」
うん、ぜーんぜん見えない。
「セリーヌ、これでは見えないし後にしない?」
別に急いで見たからって何か出来るわけでもないしゆっくりでいいよね。
「そうですの?アリアがいいなら、」
「あら、貴方確か候補者のレネティシス家の御令嬢だったかしら?」
うわ、私?今私に話しかけてますよね??
「あ、レネティシス男爵家のアリアローズと申します。リザベラ様にお声がけ頂けるとは思わず挨拶が遅れ申し訳ありません」
「そうね、本来なら貴方に私から話しかけるなんて事ありませんが、今は同じ乙女決定戦の候補者ですもの顔くらい知っておきませんとね」
「恐れ入ります」
頭を下げ早く行ってくれないかなと心の中で呟く。
パンドラ乙女のリザベラは本当に性格が悪かった。画面越しで見る分には悪女役だしこれくらいするよね、とは思っていたが目の当たりにすると流石に怖い。下手な事を言えば脇役のアリアローズなんて直ぐに消されそうだ。
「そうそう、貴方内容見まして?まぁここからなら見えないでしょう教えて差し上げますわ。対決内容は料理だそうですわ。まあ優勝はどうせ私ですが精々頑張って下さいませ、それではご機嫌よう」
料理…
「セリーヌ今料理って言った?」
「ええ、言いましたわね。ねえ、アリア貴方リザベラ様に目をつけられたのではなくて?」
「ええ!?怖い事言うのやめてよね…
あっ、ほら人が少なくなって来たし見にいこうよ!!」
セリーヌの手を引いて掲示板を見に行く。
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乙女決定戦の対決内容
・1人一品1時間以内に料理を作る事
・材料は学園で準備する中から作る事
尚、調味料など必要な道具等は明日までに申請をすれば検査を通して持ち込みを加とする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「料理って、、貴族の令嬢はする事ないよね…セリーヌ料理できる?」
「うふふ、そんなの出来るわけありませんわ」
ですよね。
「アリアはできますの?」
「うーん、出来なくはない…」
アリアローズになってから料理と言う料理はした事がない。せいぜいクッキーを我が家の料理長のジルと作ったくらいだけど、前世では普通にしていたし作るくらいは出来るだろう。問題は…
「私この国の料理作ったことないんだよね…」
「?、アリア何か言いまして」
「ううん、何でもない」
どうしよう。
適当に作って出す訳にもいかないし、やっぱりここは前世で作ったレパートリーの中からこの国でもあり得そうな物を作るしかないか…
となると私の申請する物は何もなさそうね。
「セリーヌ、私ぶっつけ本番でいくわ!!だから帰ろう」
「ふふ、アリアらしい男前な決断ですわね。では明日はお時間もありますしゆっくり体調を整えましょうか」
ゴーンゴーンと本日の終了を知らせる鐘がなる。
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