6 / 83
第1章
ゲーム開始
しおりを挟む
うん、そうは意気込んで見たものの…
何これ、どうしてこうなったのだろう。
「おっ、このお茶美味いな。今日のは何処の物だったかな」
「殿下、本日の茶葉はチャリス地方のと伺いましたわ」
「ほう、チャリスのお茶か。アリアローズ嬢も飲んでみるといい。美味しいぞ」
ふぅ、と分からない程度にため息をつきティーカップに口をつける。
あぁ、本来ならセリーヌと2人で楽しくティータイムをしている筈なのに、どうしてこのお方はここにいるんだろう。
今は1日の終わりにあるティータイムの時間だ。
中庭で学園専用の給仕がお茶やお菓子を用意してくれ、アリアローズも唯一できた友達であるセリーヌと席を共にし、お茶を楽しんでいる筈だった。
「ここ空いてるか?良ければ御一緒しても?」
声を聞いた瞬間明らかに周りがざわつき始めた。
アリアローズも一瞬ポカンとしてしまった。
それもそうだろう。周りからしたら婚約者や有名貴族でもないような御令嬢の元にわざわざカインザーク殿下が自ら足を運び声をかけているのだから。
針の筵とはまさにこの事か…視線が突き刺さる。居た堪れないしヒソヒソ何か言ってる声も聞こえる。
「ええ、こちらで宜しければどうぞお座りくださいませ殿下」
答えてくれたのはセリーヌだった。
失礼する。
と椅子を引き給仕にお茶とスイーツを人数分お願いする。
直ぐに給仕がアリアローズ達の元に運んでくるがまだ他のテーブルには運ばれてきていない。流石殿下だけあって最優先なのだろう。
運ばれてきたスイーツも私たちが食べるものより高級っぽい。
「悪いな、2人の話の邪魔をしてしまって。確か貴方はカブレラ侯爵家のご令嬢であってるかな?」
「はい、覚えて頂けて光栄でございます。セリーヌ・カブレラと申します」
「セリーヌ嬢は何度か夜会でお見受けしてるな。…で、アリアローズ嬢は何故下を向いてるんだ?」
そりゃ貴方がここにいるからですよ!!
とは言えない。
「いえ、カインザーク殿下を前にして恐れ多くて顔をあげれないのでございます…」
「何を言ってるんだ、2回もぶつかっておいて恐れ多いも何もないだろ?」
?!
ええ、それ言っちゃうんですか‼︎
周りがさっきより一層とザワザワしてる。
(まぁ、信じられない。あの子何様なのかしら)
(カインザーク殿下にぶつかるなんてどうしたら出来るのかしら、わざとなんじゃないかしら?)
(と言うか、あの子誰?)
うんうん、そうなりますよね。
確かに淑女としては些か不注意だったかもしれないけど誰だってぶつかる事はあるでしょ!それが偶々カインザーク殿下だっただけなのよ‼︎
運があるのかないのか…
ガシャーン。
そんな事を考えていると後ろで何やらカップの割れる音と共に女の人の声が聞こえてきた。
「あら、ごめんなさいませ。立ち上がろうとしたら丁度貴方が通りかかってぶつかってしまいましたわ」
「クスクス、イザベラ様ったらそそっかしいのですね」
「ほら、貴方!不注意でイザベラ様にぶつかったのに謝りもしないのですか!」
罵声の先には制服にお茶を盛大に被ったリリアンヌが座り込んでいた。
あー、これね。
なんか見たことがある、確かここでイベントが発生してたのよね。
偶然立ち上がったなんて嘘が丸わかりなくらいリリアンヌに直で足を掛けお茶もぶちまける。そこにニースベル殿下達攻略対象者がやって来てその中で1番親密度が高い攻略者がリリアンヌを助けるって流れだった筈。
と言うかこれ、側からみたらただのイジメよね。でもイザベラは公爵令嬢、この国の王族に次ぐ爵位の持ち主なのだから誰も告げ口や助け舟など出せないのだ。
そう言う私もゴタゴタに巻き込まれたくて傍観を決めてる卑怯者の1人なのだけど、それにしても…
「また、今回は盛大にしてますね」
「本当ですわ、見てて気持ちの良いものではありませんわね」
「ふーん、このような事は良くあるのか」
「いえ、ここまで酷いのは初めてかと思います」
えぇ、これがイベント発生中なので今までのイジメの中では酷い方なのです、とは言えない。
「そうか、相手が相手だから皆声を出せないと…」
カインザークは何やら考えながら席を立とうとした。
「何をしている!!リリアンヌ嬢大丈夫か?
」
「ニースベル殿下、、平気です。イザベラ様の足に躓いてしまい転んでしまいました」
そう言いながらも目には涙を浮かべている。
「これは酷い制服がびしょ濡れですね。早く着替えた方がいいのでは?ニースベル殿下彼女を更衣室まで連れて行かれては?」
殿下の側近役ランティスがすかさずリリアンヌの擁護をする。
「お待ちくださいニースベル殿下!ぶつかったのは彼女の方です。見てくださいませ!私にもお茶が掛かっておりますわ。着替えに連れて行かれるなら私とご一緒して下さいませ!」
わぁ、ゲームでも思ったけどリザベラの精神力は強靭だ。リザベラのほんの小さなシミとリリアンヌのびしょ濡れを一緒にしてしまった。と言うか自分の方が重症みたいに聞こえる。
「何を言っているのです。リザベラ嬢の濡れ方とリリアンヌ嬢の濡れ方では明らかに着替えが必要なのは彼女の方でしょう。
さぁ、リリアンヌ嬢立てますか?行きましょう」
「えっ、お待ちくださいニースベル殿下!!」
悔しそうにリザベラは制服の裾を握りしめながらニースベルとリリアンヌが去って行く後ろ姿を見ている。
さぁ、これでリリアンヌはニースベルルート確定ね。この時にニースベルが自分で連れて行くとニースベルルート、他の攻略者に任せるとその人のルートに入る…
ってあれ?さっきニースベル殿下の側に攻略者候補は皆んな揃ってたよね。
じゃあ何でカインザーク殿下はここに居るんだろう。
その時、リリアンヌがこちらをチラッと見て何やら不満そうな顔をしている。
パチっとリリアンヌと目があうとギロっと睨まれた。
その瞬間、明確にパンドラ乙女の記憶が流れ込んできた。
そうだ!!
パンドラ乙女がありきたりのゲームでも人気だったのは主人公が只の主人公ではなく、転生者って設定なんだった‼︎そして、転生者はもちろんチート能力の光属性と転生前の記憶で周りを虜にして行くんだったわ。
それに、もしかして今睨まれたのって…
ここにカインザーク殿下がいたから。もしそうならリリアンヌはニースベルルートではなく全員の親密度マックス逆ハールートを狙ってるのね。
えっ、と言うかこのゲーム転生者が主人公なのよね…転生者2人もいて大丈夫なの?!
何これ、どうしてこうなったのだろう。
「おっ、このお茶美味いな。今日のは何処の物だったかな」
「殿下、本日の茶葉はチャリス地方のと伺いましたわ」
「ほう、チャリスのお茶か。アリアローズ嬢も飲んでみるといい。美味しいぞ」
ふぅ、と分からない程度にため息をつきティーカップに口をつける。
あぁ、本来ならセリーヌと2人で楽しくティータイムをしている筈なのに、どうしてこのお方はここにいるんだろう。
今は1日の終わりにあるティータイムの時間だ。
中庭で学園専用の給仕がお茶やお菓子を用意してくれ、アリアローズも唯一できた友達であるセリーヌと席を共にし、お茶を楽しんでいる筈だった。
「ここ空いてるか?良ければ御一緒しても?」
声を聞いた瞬間明らかに周りがざわつき始めた。
アリアローズも一瞬ポカンとしてしまった。
それもそうだろう。周りからしたら婚約者や有名貴族でもないような御令嬢の元にわざわざカインザーク殿下が自ら足を運び声をかけているのだから。
針の筵とはまさにこの事か…視線が突き刺さる。居た堪れないしヒソヒソ何か言ってる声も聞こえる。
「ええ、こちらで宜しければどうぞお座りくださいませ殿下」
答えてくれたのはセリーヌだった。
失礼する。
と椅子を引き給仕にお茶とスイーツを人数分お願いする。
直ぐに給仕がアリアローズ達の元に運んでくるがまだ他のテーブルには運ばれてきていない。流石殿下だけあって最優先なのだろう。
運ばれてきたスイーツも私たちが食べるものより高級っぽい。
「悪いな、2人の話の邪魔をしてしまって。確か貴方はカブレラ侯爵家のご令嬢であってるかな?」
「はい、覚えて頂けて光栄でございます。セリーヌ・カブレラと申します」
「セリーヌ嬢は何度か夜会でお見受けしてるな。…で、アリアローズ嬢は何故下を向いてるんだ?」
そりゃ貴方がここにいるからですよ!!
とは言えない。
「いえ、カインザーク殿下を前にして恐れ多くて顔をあげれないのでございます…」
「何を言ってるんだ、2回もぶつかっておいて恐れ多いも何もないだろ?」
?!
ええ、それ言っちゃうんですか‼︎
周りがさっきより一層とザワザワしてる。
(まぁ、信じられない。あの子何様なのかしら)
(カインザーク殿下にぶつかるなんてどうしたら出来るのかしら、わざとなんじゃないかしら?)
(と言うか、あの子誰?)
うんうん、そうなりますよね。
確かに淑女としては些か不注意だったかもしれないけど誰だってぶつかる事はあるでしょ!それが偶々カインザーク殿下だっただけなのよ‼︎
運があるのかないのか…
ガシャーン。
そんな事を考えていると後ろで何やらカップの割れる音と共に女の人の声が聞こえてきた。
「あら、ごめんなさいませ。立ち上がろうとしたら丁度貴方が通りかかってぶつかってしまいましたわ」
「クスクス、イザベラ様ったらそそっかしいのですね」
「ほら、貴方!不注意でイザベラ様にぶつかったのに謝りもしないのですか!」
罵声の先には制服にお茶を盛大に被ったリリアンヌが座り込んでいた。
あー、これね。
なんか見たことがある、確かここでイベントが発生してたのよね。
偶然立ち上がったなんて嘘が丸わかりなくらいリリアンヌに直で足を掛けお茶もぶちまける。そこにニースベル殿下達攻略対象者がやって来てその中で1番親密度が高い攻略者がリリアンヌを助けるって流れだった筈。
と言うかこれ、側からみたらただのイジメよね。でもイザベラは公爵令嬢、この国の王族に次ぐ爵位の持ち主なのだから誰も告げ口や助け舟など出せないのだ。
そう言う私もゴタゴタに巻き込まれたくて傍観を決めてる卑怯者の1人なのだけど、それにしても…
「また、今回は盛大にしてますね」
「本当ですわ、見てて気持ちの良いものではありませんわね」
「ふーん、このような事は良くあるのか」
「いえ、ここまで酷いのは初めてかと思います」
えぇ、これがイベント発生中なので今までのイジメの中では酷い方なのです、とは言えない。
「そうか、相手が相手だから皆声を出せないと…」
カインザークは何やら考えながら席を立とうとした。
「何をしている!!リリアンヌ嬢大丈夫か?
」
「ニースベル殿下、、平気です。イザベラ様の足に躓いてしまい転んでしまいました」
そう言いながらも目には涙を浮かべている。
「これは酷い制服がびしょ濡れですね。早く着替えた方がいいのでは?ニースベル殿下彼女を更衣室まで連れて行かれては?」
殿下の側近役ランティスがすかさずリリアンヌの擁護をする。
「お待ちくださいニースベル殿下!ぶつかったのは彼女の方です。見てくださいませ!私にもお茶が掛かっておりますわ。着替えに連れて行かれるなら私とご一緒して下さいませ!」
わぁ、ゲームでも思ったけどリザベラの精神力は強靭だ。リザベラのほんの小さなシミとリリアンヌのびしょ濡れを一緒にしてしまった。と言うか自分の方が重症みたいに聞こえる。
「何を言っているのです。リザベラ嬢の濡れ方とリリアンヌ嬢の濡れ方では明らかに着替えが必要なのは彼女の方でしょう。
さぁ、リリアンヌ嬢立てますか?行きましょう」
「えっ、お待ちくださいニースベル殿下!!」
悔しそうにリザベラは制服の裾を握りしめながらニースベルとリリアンヌが去って行く後ろ姿を見ている。
さぁ、これでリリアンヌはニースベルルート確定ね。この時にニースベルが自分で連れて行くとニースベルルート、他の攻略者に任せるとその人のルートに入る…
ってあれ?さっきニースベル殿下の側に攻略者候補は皆んな揃ってたよね。
じゃあ何でカインザーク殿下はここに居るんだろう。
その時、リリアンヌがこちらをチラッと見て何やら不満そうな顔をしている。
パチっとリリアンヌと目があうとギロっと睨まれた。
その瞬間、明確にパンドラ乙女の記憶が流れ込んできた。
そうだ!!
パンドラ乙女がありきたりのゲームでも人気だったのは主人公が只の主人公ではなく、転生者って設定なんだった‼︎そして、転生者はもちろんチート能力の光属性と転生前の記憶で周りを虜にして行くんだったわ。
それに、もしかして今睨まれたのって…
ここにカインザーク殿下がいたから。もしそうならリリアンヌはニースベルルートではなく全員の親密度マックス逆ハールートを狙ってるのね。
えっ、と言うかこのゲーム転生者が主人公なのよね…転生者2人もいて大丈夫なの?!
1
お気に入りに追加
282
あなたにおすすめの小説
異世界転生したら悪役令嬢じゃなくイケメン達に囲まれちゃいましたっ!!
杏仁豆腐
恋愛
17歳の女子高生が交通事故で即死。その後女神に天国か地獄か、それとも異世界に転生するかの選択肢を与えられたので、異世界を選択したら……イケメンだらけの世界に来ちゃいました。それも私って悪役令嬢!? いやそれはバッドエンドになるから勘弁してほしいわっ! 逆ハーレム生活をエンジョイしたいのっ!!
※不定期更新で申し訳ないです。順調に進めばアップしていく予定です。設定めちゃめちゃかもしれません……本当に御免なさい。とにかく考え付いたお話を書いていくつもりです。宜しくお願い致します。
※タイトル変更しました。3/31
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります
悪役令嬢に転生したので、やりたい放題やって派手に散るつもりでしたが、なぜか溺愛されています
平山和人
恋愛
伯爵令嬢であるオフィーリアは、ある日、前世の記憶を思い出す、前世の自分は平凡なOLでトラックに轢かれて死んだことを。
自分が転生したのは散財が趣味の悪役令嬢で、王太子と婚約破棄の上、断罪される運命にある。オフィーリアは運命を受け入れ、どうせ断罪されるなら好きに生きようとするが、なぜか周囲から溺愛されてしまう。
魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!
蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」
「「……は?」」
どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。
しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。
前世での最期の記憶から、男性が苦手。
初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。
リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。
当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。
おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……?
攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。
ファンタジー要素も多めです。
※なろう様にも掲載中
※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
転生したらただの女子生徒Aでしたが、何故か攻略対象の王子様から溺愛されています
平山和人
恋愛
平凡なOLの私はある日、事故にあって死んでしまいました。目が覚めるとそこは知らない天井、どうやら私は転生したみたいです。
生前そういう小説を読みまくっていたので、悪役令嬢に転生したと思いましたが、実際はストーリーに関わらないただの女子生徒Aでした。
絶望した私は地味に生きることを決意しましたが、なぜか攻略対象の王子様や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛される羽目に。
しかも、私が聖女であることも判明し、国を揺るがす一大事に。果たして、私はモブらしく地味に生きていけるのでしょうか!?
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる