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第九章 カワウソカフェ KOTSUME
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そうこうしていると多摩川近くのカワウソカフェに到着した。その店はログハウスみたいな外観をしていて、入り口には『カワウソカフェ KOTSUME』という小さくて可愛らしい看板が掛けられていた。KOTSUME……。ということはおそらくコツメカワウソ専門のカワウソカフェなのだと思う。
「えっとねぇ……。篠田先生は一一時過ぎに来るってさ」
私は弥生さんにそう伝えた。弥生さんは「うん」とだけ返すと自身の顔を両手でパンと少し強めに叩いた。これから憧れの人に会うのだ。緊張するのも無理はないと思う。
それから私たちはカワウソカフェに入店した。するとすぐに女性の店員さんがやってきて「いらっしゃいませ。カワウソカフェKOTSUMEへようこそー!」と元気よく挨拶してくれた。
「あの……。すいません。予約してる夏木なんですが」
私がそう言うと店員さんは「夏木様ですね。お待ちしてました。こちらへどうぞー」と言って私たちを奥の個室に案内してくれた。個室のドアには『VIPルーム』と書かれた可愛らしい札が掛けられている。どうやら母はわざわざ良い部屋を予約してくれたらしい。
そして部屋に入ると店員さんにフードメニューとカワウソ指名メニューを渡された。カワウソ指名メニュー。もうその字面だけで可愛さが爆発してしまいそうだ。
「カワウソメニューは花丸が付いてるのが今日のキャストです。もちろん指名なしでも承ってますのでお気軽にお申し付けください」
店員さんはそう言うとぺこりと頭を下げて下がっていった。まるでホストクラブみたい……。私はホストクラブに行ったこともないのにそんなことをを思った――。
「とりあえず飲み物頼んじゃおうか? 篠田さん来るまでまだ時間あるみたいだし」
私はそう言って二人にフードメニューを差し出した。フードメニューにはコーヒーや紅茶やソフトドリンク。あとは軽食メニューが載っていた。あと……。カワウソ専用のお食事メニューも載っている。全てがカワウソ中心。もうそろそろ可愛さで頭がおかしくなるかも知れない。
「んじゃ私は……。カフェラテにするよ。弥生はどうする?」
「じゃあ……。ミルクティーにする。あとこの『スーパーカワウソセット ちっちゃなお姫様と仲良しランチ』も。チェリーちゃん来たら一緒に食べたいしね」
弥生さんはそう言うとカワウソ専用のお食事メニューを指さした。どうやら弥生さん的にはカワウソへの課金も推し活の一部らしい。
「うん。じゃあ注文しちゃうね」
私は弥生さんの推し活を微笑ましく思いつつそう答えた。美鈴さんはそんな弥生さんを生暖かい目で見ていた――。
「えっとねぇ……。篠田先生は一一時過ぎに来るってさ」
私は弥生さんにそう伝えた。弥生さんは「うん」とだけ返すと自身の顔を両手でパンと少し強めに叩いた。これから憧れの人に会うのだ。緊張するのも無理はないと思う。
それから私たちはカワウソカフェに入店した。するとすぐに女性の店員さんがやってきて「いらっしゃいませ。カワウソカフェKOTSUMEへようこそー!」と元気よく挨拶してくれた。
「あの……。すいません。予約してる夏木なんですが」
私がそう言うと店員さんは「夏木様ですね。お待ちしてました。こちらへどうぞー」と言って私たちを奥の個室に案内してくれた。個室のドアには『VIPルーム』と書かれた可愛らしい札が掛けられている。どうやら母はわざわざ良い部屋を予約してくれたらしい。
そして部屋に入ると店員さんにフードメニューとカワウソ指名メニューを渡された。カワウソ指名メニュー。もうその字面だけで可愛さが爆発してしまいそうだ。
「カワウソメニューは花丸が付いてるのが今日のキャストです。もちろん指名なしでも承ってますのでお気軽にお申し付けください」
店員さんはそう言うとぺこりと頭を下げて下がっていった。まるでホストクラブみたい……。私はホストクラブに行ったこともないのにそんなことをを思った――。
「とりあえず飲み物頼んじゃおうか? 篠田さん来るまでまだ時間あるみたいだし」
私はそう言って二人にフードメニューを差し出した。フードメニューにはコーヒーや紅茶やソフトドリンク。あとは軽食メニューが載っていた。あと……。カワウソ専用のお食事メニューも載っている。全てがカワウソ中心。もうそろそろ可愛さで頭がおかしくなるかも知れない。
「んじゃ私は……。カフェラテにするよ。弥生はどうする?」
「じゃあ……。ミルクティーにする。あとこの『スーパーカワウソセット ちっちゃなお姫様と仲良しランチ』も。チェリーちゃん来たら一緒に食べたいしね」
弥生さんはそう言うとカワウソ専用のお食事メニューを指さした。どうやら弥生さん的にはカワウソへの課金も推し活の一部らしい。
「うん。じゃあ注文しちゃうね」
私は弥生さんの推し活を微笑ましく思いつつそう答えた。美鈴さんはそんな弥生さんを生暖かい目で見ていた――。
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