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交わす約束
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人々の賑やかな声から逃れるようにハーミヤは城の奥へ奥へとやってきた。そしてようやく人の姿がなくなると、ハーミヤは息を整える間もなく通路にうずくまった。
痛みを感じて自分の右足首を確認すると、皮膚は真っ赤になって擦り剥けていた。一度も足を止めることなく中庭から走ってきたのが災いしたようだ。
ハーミヤは軽く息を吐くと、空を仰いだ。
「どうしよう。絶対に変に思われてしまったわ」
姉との会話を思い出してハーミヤは頭を悩ませた。咄嗟にフレイアから逃げ出してしまったが、あんな態度をとっては変な誤解をされかねない。というより、既に誤解していた気がする。
ハーミヤはしばらく悩ましい表情をしていたが、切り替えるように自らの頬を軽く叩いた。
こんなところで一人考えていたところでどうしようもない話だ。
ハーミヤは息が整うと、城の北にある塔を目指して歩き出した。
北塔は城の端に位置している見張り塔だ。城で最も背の高いそこからは城内だけでなく、城下の様子もよく見える。ハーミヤはそこで国の様子を眺めることに決めた。
ハーミヤは人々の喧騒を遠くに聞きながら回廊を歩いた。塔は香鶯祭の会場から最も遠い場所にあるので、警備兵以外にすれ違う者は殆どいない。
塔の入り口まで来ると、螺旋状に伸びた階段に腰を下ろし石壁に身体を預けた。ここから先は長い階段が続くのでほんの休憩だ。
ハーミヤが靴を脱いで足をさすっていると、回廊から侍女達の話し声が聞こえてきた。大理石で作られた王宮では女性の高い声は特によく響いた。
「やっぱり駄目だったわ」
「ルドルフ様の競争率は凄いもの。仕方ないわ」
その名前にハーミヤはどきりとした。はしたないと思いながらも話し声に耳をそばだてる。
「でも断り方も紳士的で素敵だったんだから罪な方よね」
「本当に残念よねぇ。せめてルドルフ様が踊られているお姿を一目でいいから拝見したいわ」
「でも、こうやって御言葉を交わすことができるだけでも私達恵まれてると思わない? 宮仕えをしていて良かったって、最近特に思うもの」
「それもそうよね。城下の子達に比べれば良い方よね」
相変わらず彼の人気だなぁ、などと考えているうちに彼女らは楽しそうな笑い声を上げながら遠ざかって行った。声が完全に聞こえなくなると、ハーミヤは再び靴に足を入れた。
北塔内部の階段はおよそ百五十段。城の中で最も段数が多いので、用がなければ誰も上りたがらない。そんな灰色の階をハーミヤは一歩一歩上っていく。
途中にいくつか部屋が設けられているが、そこは無視して最上階を目指す。せっかくなら一番眺めのいいところまで登りたい。
所々に造られた窓から外を眺めれば、辛さも紛れた。そうして屋上の扉まで辿り着きドアノブに手を伸ばした瞬間、目の前の扉がひとりでに開いた。
まさか他にも人がいるなど夢にも思わなかったハーミヤは、突然のことに驚き態勢を崩した。すぐ後ろには登ってきたばかりの石階段。落ちれば大怪我をするだろう。高いヒールを履いていたこともあって、ハーミヤは踏ん張りきれずに足を滑らせた。
落ちるっ……!!
そう思い、衝撃を覚悟し目を閉じた瞬間、何かに強く腕を引かれ抱き寄せられていた。何が起こったのかすぐに理解できず、目を瞬かせる。誰かが自分を引き寄せてくれたのだ。
恐る恐る顔を上げると心配そうにこちらを見つめる瞳と至近距離で目が合った。吸い込まれてしまいそうな漆黒の瞳。ハーミヤが知っている中でこの色を持つ人物は一人しかいない。
「申し訳ございません王女殿下、お怪我はございませんか?」
今自分の目の前にいる人物が誰なのか理解した瞬間、ハーミヤはパッと視線を逸らす。
初対面でのおかしな発言以降、彼と顔を合わせるのはどうしても気まずかった。
ルドルフはハーミヤに怪我がないかを確認し、特に異常が見当たらないとホッと胸を撫で下ろした。
一方のハーミヤは、すぐに言葉を発することができなかった。なにしろ心の準備が全くできていない。
「ありがとうございます、ルドルフ様」
やや間が空いたが、必死に平静を装って礼を述べるとルドルフは目を丸くした。
そんな彼の様子にハーミヤは不安に駆られた。
「あの、私なにかおかしなことを言ってしまったでしょうか。……ルドルフ様?」
小首を傾げるハーミヤにルドルフは目元を緩ませた。
「王女殿下が私に〝様〟を付けて呼ぶものですから」
「お嫌ですか……?」
「嫌ということはありませんが、私は王家に仕える騎士です。敬称を付ける必要はございませんよ。どうぞルドルフ、と気安くお呼びください」
微笑むルドルフにハーミヤは精一杯の勇気を掻き集めて言った。
「で、では、私のことも王女殿下ではなく、ハーミヤと名前で呼んでくれませんか?」
ハーミヤは声が裏返りそうになりながらもなんとか自分の希望を伝える。言えた! と感動するのも束の間、恥ずかしさに耐えられず俯いた。ハーミヤからはもはや床しか見えないが、目の前でルドルフが動く気配がした。
ルドルフはハーミヤの前に膝をつくと彼女の手を取った。
「はい、ハーミヤ様」
そう言ってルドルフが表情を和ませると、ハーミヤもまた微笑み返した。
普通に会話できることがこんなにも嬉しいとは思わなかった。
「あの、ルドルフはどうしてここに? せっかくのお祭りなのに、参加しないのですか?」
おずおずと訊ねると、ルドルフは窓から外を眺めた。眼下には色とりどりの花が咲き乱れ、大勢の人々で賑わっている。
「私はずっとダーウェントにおりましたので、香鶯祭とはどのようなものかと思いまして。ここから様子を眺めていました」
「そうだったのですか。ダーウェントは神獣の森に最も近い街ですから、神への信仰も厚いと聞きます。やはり祭事も王都のものとは異なりますか?」
神獣の森というのは、クライネ王国の北東にある深い森だ。その中心にある大木には、この大地を守護する神獣が宿っていると古来より言われており、神獣の森と呼ばれるようになった。
またそのような神域であると同時に、代々の王族が成人の儀を行う特別な場所でもある。
「そうですね。賑やかなものというよりは、静かに祈りを捧げるような感じでしょうか。同じ国の同じ行事でもここまで雰囲気が違うと不思議な感じがします。ところで、ハーミヤ様は何故こちらに?」
「私もルドルフと同じです。ここなら人目もないですし、広場を一望できるので」
ハーミヤはルドルフの隣に並び外へ目をやる。そこにあるのは緑溢れる大地と、人々の笑顔だ。冬に疫病に苦しんでいた姿は今は影も形もない。春を迎えた迎えた王国は、どの季節よりも美しく思えた。
「見ているだけでよろしいのですか?」
ルドルフの問いにハーミヤは頷く。
「私、昨年の舞踏会でパートナーの足を踏んで転倒してしまったんです。大勢の人達の前で。笑われもしましたし、彼にも恥をかかせてしまって、申し訳なくて、怖くて、もう踊れないのです。私はお兄様やお姉様と違って要領も悪く不出来な王女ですから」
自身の失敗談を語るのは、とても恥ずかしかった。それにハーミヤが舞踏会で転んだ話は王宮の中では有名だ。もしかしたらどこかですでにルドルフの耳にも入っていたかもしれない。
それでも話す気になったのは、ルドルフが真剣にハーミヤの言葉に耳を傾けてくれたからだった。
話を聞き終えたルドルフは思案する風に顎に手をやる。ハーミヤがどうしたのかと訊ねるより先に、彼は口を開いた。
「ハーミヤ様、明日の舞踏会は何時に開演でしたでしょうか?」
「え? ええっと、十九時からです」
「ではその時刻にお迎えに上がります」
予想だにしない言葉に、ハーミヤは自分の耳を疑った。
「えっと、あの、それ、一体どういう……」
「約束ですよ」
ルドルフはそう言うと階段を降りて行った。一人残されたハーミヤは、必死に頭の中を整理する。つまり、彼はこう言ったのではないだろうか。
明日、私と踊りましょう、と。
痛みを感じて自分の右足首を確認すると、皮膚は真っ赤になって擦り剥けていた。一度も足を止めることなく中庭から走ってきたのが災いしたようだ。
ハーミヤは軽く息を吐くと、空を仰いだ。
「どうしよう。絶対に変に思われてしまったわ」
姉との会話を思い出してハーミヤは頭を悩ませた。咄嗟にフレイアから逃げ出してしまったが、あんな態度をとっては変な誤解をされかねない。というより、既に誤解していた気がする。
ハーミヤはしばらく悩ましい表情をしていたが、切り替えるように自らの頬を軽く叩いた。
こんなところで一人考えていたところでどうしようもない話だ。
ハーミヤは息が整うと、城の北にある塔を目指して歩き出した。
北塔は城の端に位置している見張り塔だ。城で最も背の高いそこからは城内だけでなく、城下の様子もよく見える。ハーミヤはそこで国の様子を眺めることに決めた。
ハーミヤは人々の喧騒を遠くに聞きながら回廊を歩いた。塔は香鶯祭の会場から最も遠い場所にあるので、警備兵以外にすれ違う者は殆どいない。
塔の入り口まで来ると、螺旋状に伸びた階段に腰を下ろし石壁に身体を預けた。ここから先は長い階段が続くのでほんの休憩だ。
ハーミヤが靴を脱いで足をさすっていると、回廊から侍女達の話し声が聞こえてきた。大理石で作られた王宮では女性の高い声は特によく響いた。
「やっぱり駄目だったわ」
「ルドルフ様の競争率は凄いもの。仕方ないわ」
その名前にハーミヤはどきりとした。はしたないと思いながらも話し声に耳をそばだてる。
「でも断り方も紳士的で素敵だったんだから罪な方よね」
「本当に残念よねぇ。せめてルドルフ様が踊られているお姿を一目でいいから拝見したいわ」
「でも、こうやって御言葉を交わすことができるだけでも私達恵まれてると思わない? 宮仕えをしていて良かったって、最近特に思うもの」
「それもそうよね。城下の子達に比べれば良い方よね」
相変わらず彼の人気だなぁ、などと考えているうちに彼女らは楽しそうな笑い声を上げながら遠ざかって行った。声が完全に聞こえなくなると、ハーミヤは再び靴に足を入れた。
北塔内部の階段はおよそ百五十段。城の中で最も段数が多いので、用がなければ誰も上りたがらない。そんな灰色の階をハーミヤは一歩一歩上っていく。
途中にいくつか部屋が設けられているが、そこは無視して最上階を目指す。せっかくなら一番眺めのいいところまで登りたい。
所々に造られた窓から外を眺めれば、辛さも紛れた。そうして屋上の扉まで辿り着きドアノブに手を伸ばした瞬間、目の前の扉がひとりでに開いた。
まさか他にも人がいるなど夢にも思わなかったハーミヤは、突然のことに驚き態勢を崩した。すぐ後ろには登ってきたばかりの石階段。落ちれば大怪我をするだろう。高いヒールを履いていたこともあって、ハーミヤは踏ん張りきれずに足を滑らせた。
落ちるっ……!!
そう思い、衝撃を覚悟し目を閉じた瞬間、何かに強く腕を引かれ抱き寄せられていた。何が起こったのかすぐに理解できず、目を瞬かせる。誰かが自分を引き寄せてくれたのだ。
恐る恐る顔を上げると心配そうにこちらを見つめる瞳と至近距離で目が合った。吸い込まれてしまいそうな漆黒の瞳。ハーミヤが知っている中でこの色を持つ人物は一人しかいない。
「申し訳ございません王女殿下、お怪我はございませんか?」
今自分の目の前にいる人物が誰なのか理解した瞬間、ハーミヤはパッと視線を逸らす。
初対面でのおかしな発言以降、彼と顔を合わせるのはどうしても気まずかった。
ルドルフはハーミヤに怪我がないかを確認し、特に異常が見当たらないとホッと胸を撫で下ろした。
一方のハーミヤは、すぐに言葉を発することができなかった。なにしろ心の準備が全くできていない。
「ありがとうございます、ルドルフ様」
やや間が空いたが、必死に平静を装って礼を述べるとルドルフは目を丸くした。
そんな彼の様子にハーミヤは不安に駆られた。
「あの、私なにかおかしなことを言ってしまったでしょうか。……ルドルフ様?」
小首を傾げるハーミヤにルドルフは目元を緩ませた。
「王女殿下が私に〝様〟を付けて呼ぶものですから」
「お嫌ですか……?」
「嫌ということはありませんが、私は王家に仕える騎士です。敬称を付ける必要はございませんよ。どうぞルドルフ、と気安くお呼びください」
微笑むルドルフにハーミヤは精一杯の勇気を掻き集めて言った。
「で、では、私のことも王女殿下ではなく、ハーミヤと名前で呼んでくれませんか?」
ハーミヤは声が裏返りそうになりながらもなんとか自分の希望を伝える。言えた! と感動するのも束の間、恥ずかしさに耐えられず俯いた。ハーミヤからはもはや床しか見えないが、目の前でルドルフが動く気配がした。
ルドルフはハーミヤの前に膝をつくと彼女の手を取った。
「はい、ハーミヤ様」
そう言ってルドルフが表情を和ませると、ハーミヤもまた微笑み返した。
普通に会話できることがこんなにも嬉しいとは思わなかった。
「あの、ルドルフはどうしてここに? せっかくのお祭りなのに、参加しないのですか?」
おずおずと訊ねると、ルドルフは窓から外を眺めた。眼下には色とりどりの花が咲き乱れ、大勢の人々で賑わっている。
「私はずっとダーウェントにおりましたので、香鶯祭とはどのようなものかと思いまして。ここから様子を眺めていました」
「そうだったのですか。ダーウェントは神獣の森に最も近い街ですから、神への信仰も厚いと聞きます。やはり祭事も王都のものとは異なりますか?」
神獣の森というのは、クライネ王国の北東にある深い森だ。その中心にある大木には、この大地を守護する神獣が宿っていると古来より言われており、神獣の森と呼ばれるようになった。
またそのような神域であると同時に、代々の王族が成人の儀を行う特別な場所でもある。
「そうですね。賑やかなものというよりは、静かに祈りを捧げるような感じでしょうか。同じ国の同じ行事でもここまで雰囲気が違うと不思議な感じがします。ところで、ハーミヤ様は何故こちらに?」
「私もルドルフと同じです。ここなら人目もないですし、広場を一望できるので」
ハーミヤはルドルフの隣に並び外へ目をやる。そこにあるのは緑溢れる大地と、人々の笑顔だ。冬に疫病に苦しんでいた姿は今は影も形もない。春を迎えた迎えた王国は、どの季節よりも美しく思えた。
「見ているだけでよろしいのですか?」
ルドルフの問いにハーミヤは頷く。
「私、昨年の舞踏会でパートナーの足を踏んで転倒してしまったんです。大勢の人達の前で。笑われもしましたし、彼にも恥をかかせてしまって、申し訳なくて、怖くて、もう踊れないのです。私はお兄様やお姉様と違って要領も悪く不出来な王女ですから」
自身の失敗談を語るのは、とても恥ずかしかった。それにハーミヤが舞踏会で転んだ話は王宮の中では有名だ。もしかしたらどこかですでにルドルフの耳にも入っていたかもしれない。
それでも話す気になったのは、ルドルフが真剣にハーミヤの言葉に耳を傾けてくれたからだった。
話を聞き終えたルドルフは思案する風に顎に手をやる。ハーミヤがどうしたのかと訊ねるより先に、彼は口を開いた。
「ハーミヤ様、明日の舞踏会は何時に開演でしたでしょうか?」
「え? ええっと、十九時からです」
「ではその時刻にお迎えに上がります」
予想だにしない言葉に、ハーミヤは自分の耳を疑った。
「えっと、あの、それ、一体どういう……」
「約束ですよ」
ルドルフはそう言うと階段を降りて行った。一人残されたハーミヤは、必死に頭の中を整理する。つまり、彼はこう言ったのではないだろうか。
明日、私と踊りましょう、と。
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