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【四十四話】アナスタシアとの甘いひととき
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そんな二人を見て、トマスはさりげなく律から玲を取り上げた。
「いつでも泊まりに来てもらってもいいように、来客室を改造してますから、どうぞ」
「え? いつの間にそんなことをしてたの?」
「レイとネイが産まれる前にですよ」
「リツのときの反省を踏まえて、部屋の中でも遊べる場所をとね」
そう言われて、律は玲が産まれる前から結構な頻度でアナスタシアの元に通っていたと気がついた。
それだけここを不在にしていたのだから、気がつかなくても当たり前か、と。
来客室に行くと、部屋にはなにもなく、床はふわふわのマットが敷かれていた。
「床に直に布団を敷いて寝ればいいかと」
「へー、部屋の中に物がないと広いんだね」
「早速、布団を持ってきたぞ」
「え、その布団もどこにあったのっ?」
「衣装部屋に無理矢理入れていた」
アーロンとイバンが二組の布団を敷いてくれた。
「後はレイの布団は今、作ってもらっているところだよ」
「え? レイの布団もあるんですか?」
アナスタシアの嬉しそうな顔に、イバンはいつになくにこやかに笑みを浮かべていた。
「うん、もう数日で出来上がってくるって。……ということで」
「久々の二人っきりをご堪能ください」
「レイは俺たちが面倒見るから、心配するな」
そう言って、律とアナスタシアは来客室に取り残された。
「……二人っきりは嬉しいけど、すっごい恥ずかしいんだけど!」
「…………」
アナスタシアも真っ赤になって俯いていた。
「アナ」
真っ赤なアナスタシアを律はギュッと抱きしめた。
「……リツ」
「アナスタシア、大好きだよ」
律は久しぶりのアナスタシアのぬくもりを堪能した後、唇を重ねた。
柔らかくて、甘い唇。
貪りたくなるのを必死で我慢して、重ねるだけに留めた。
律が唇を離すと、不満そうなアナスタシアの瞳と合った。
「アナの不満そうな顔がかわいい」
「っ!」
「アナ、確認させて?」
「な、なに?」
「今からアナのこと、抱いても大丈夫?」
玲を出産してから数ヶ月経つ。身体は大丈夫なのかと尋ねると、アナスタシアは真っ赤になってうなずいた。
「ねぇ、アナ」
「……な、に?」
「うん……。な、なんというか、改めてってなると、その、きっ、緊張するな、って」
「そーっ! そんなこと、いっ、言われたら! こっ、こっちまで緊張するじゃないのっ!」
二人向き合って、思わず真っ赤になってしまった。
律はいつものゆるふわな笑みを浮かべて、アナスタシアを見た。恥ずかしいけど、せっかく二人っきりの時間を作ってくれたのだ、無駄にしたらもったいない。
「……あっ、改めて。アナ、大好きだよ」
「リツ……あっ、あたしも、その、す、好き」
律はアナスタシアを抱きしめると、二人に水魔法を使った。
「リツ?」
「うん、その。色々と気になるかなって思って!」
「う、うん。ありがとう」
初めての時のがっつき具合を思い出して、それはそれで良かったなとは思うけど、今はゆっくりとなにも考えずにアナスタシアを堪能したいから、綺麗にしてみた。
律はアナスタシアの唇を塞ぎ、それから舌を割り入れた。
リツの舌がアナスタシアの口内をくちゅくちゅと音を立てて犯していく。舌を絡め取り、擦り合わせると気持ちが良くて、止まらない。
「はぁ、アナ……」
律は唇を離すと、今度は首筋に顔を埋めた。
そういえば、最初の時もこうやって顔を埋めてたくさんのキスマークをつけた。
あの後、アナスタシアはキスマークをつけたまま帰ったわけだけど、どうだったのだろうか。華麗にスルーされたような気もするけど、気になる。
が、今はそちらよりも。
「ぁっ……」
「アナ、かわいい。もっと声、聞かせて?」
「ゃ、恥ずか……しい」
「アナの声、聞いてたら、すごく気持ちがいいんだよね」
そう言われたら余計に恥ずかしくて声が出せなくなるのを律は知らないのだろうか。
だけど、律が本気になったら、アナスタシアは声を聞かせ続けるだろう。あの日も散々、喘がされたのだから。
律はアナスタシアの首筋にあの日と同じようにキスマークをつけていく。
ちゅぅっと音を立てて吸うと、アナスタシアの身体が跳ねるから、律はつい、夢中になってつけすぎた。首筋が真っ赤になっていた。
それを満足げに指を這わせて確認してると、アナスタシアがその度に甘い声を上げるので、アナスタシアの服を脱がせながら他の場所にも吸いついて、赤い印をつけていった。
律はアナスタシアの胸に触れていく。お椀を被せたようなまん丸なきれいな形をしたおっぱい。少し筋肉質だけど、それでも柔らかい。
前の時はあまりここを可愛がられなかったから、今日は心ゆくまで……と思ったけど、アナスタシアは現在、玲に授乳中だ。
律はおもむろにアナスタシアの胸に触れた。そこはすごく熱を持っていて、驚いた。
「ぁんっ、そこはレイのなの」
「知ってる。でも今はぼくの、だから」
律はアナスタシアの様子を見ながら胸を揉んだ。最初は少し痛いのか、顔をしかめていたけれど、徐々に気持ち良くなってきたようで、蕩けた表情になってきた。
頂を口に含んで甘噛みすると、口の中に甘い液体が流れ込んできた。玲のための母乳だ、と気がついたら、乳首を舌でしごくのが止められなくなった。
「ぁっ、ぁんっ、リツっ、あっ、それ、ぁぁっ、気持ち、いい、からぁ」
アナスタシアの甘い声が律の耳に響く。もっと聞きたくて、律は執拗にそこを攻めた。
アナスタシアの身体が大きくのけぞり、ビクンっと跳ねた。
「ぁぁっ、リツぅ。ぁん、イッてるからぁ」
乳首で感じて達したらしい。
律はもう少し舐めていたかったのだが、乳首から口を離した。
「アナ、今のでイッちゃったんだ?」
「……うん」
「レイにおっぱいを吸われる度に気持ち良くなっちゃうかもね?」
「っ! リッ、リツの意地悪っ!」
「ふふっ、でも、アナがあんまりにも気持ちよさそうだったから、つい。それに、すごく美味しかったし」
律は名残惜しいと思いながら、胸から離れ、お腹を撫で、それから丸みを帯びた腰に手を伸ばした。
「アナの肌、触れるとすごく気持ちがいい」
「ぁ……んっ、リツ、に触れられると、気持ち、よく、て……」
「気持ちいい?」
「……うん」
「アナの気持ちよさ、ぼくにも分けてよ」
律はアナスタシアのあちこちに触れ、気持ちよさを共有した。触れるだけでも気持ちがいいのに、撫でられたり、吸われたり、舐められたりすると、さらに気持ちが良い。
それから律は前はあまり触れられなかったアナスタシアの蜜口に触れた。熱くて、ヌルヌルしていて、柔らかくて、律が触れるとアナスタシアの身体が大きく跳ねる。
「ぁっ、それっ」
「気持ちいい?」
「よすぎっ」
ヌルヌルと撫でていたが、律の指は次第にアナスタシアのナカへと挿入っていく。指はキュウキュウと締め付けられ、ここに挿入したときのことを思い出すと、我慢が出来なくなってきた。
「アナ、挿入れるよ」
「ぁ、も、焦らし、すぎっ」
どうやらアナスタシアも待ち望んでいたようだ。
指で解したとはいえ、アナスタシアが律を迎えるのは実質二度目。だからゆっくりとアナスタシアのナカに埋め込むつもりだったのに、まるで律を煽るような甘い声をあげるものだから、耐えきれずに一気に奥まで突き進めてしまった。
「ぁぁぁっ! リツっ!」
アナスタシアのナカが律をキュウキュウと締め付けてきた。ここのところ忙しいのと周りに人がたくさんいたことで、一人で慰めることがなかったため、久しぶりの刺激に耐えきれず、あっという間に奥に吐き出してしまった。
「あ……」
まさかの状態に、思わず呆然としてしまう。まだ初めての時の方が保ったのに。
だけど一度、出したくらいで衰えるものではないので、律は何事もなかったかのようにアナスタシアのナカを堪能しようとしたのだが。
「ぁ……リツ。ん……ぁ、もっと……」
「あー、うん。アナがその、気持ち良すぎて、ちょっとその……出ちゃった」
「うん、知って、る」
「不甲斐なくて、その、申し訳ございません……」
「気持ち、いい?」
「うん、良すぎ。良すぎて挿入れた途端に出ちゃうほど」
だけど、と律は続ける。
「これでゆっくり、アナのナカを堪能できる」
律はアナスタシアのナカをズリズリと擦り始めた。アナスタシアのイイトコロを探して、より善がるところを重点的に突くと、遠慮がちな甘い声で啼く。
アナスタシアのかわいらしい声を律は独占したくて、部屋に防音魔法を掛けた。密談する時などのために覚えたのだけど、まさかここでその真価を発揮するとは思わなかった。中の声や物音は外には聞こえないけれど、外の音などは聞こえるという優れものだ。
「アナ、防音魔法を掛けたから、遠慮なくぼくのためにいっぱい啼いてね?」
「ぁっ、な……に、それ?」
「外には声、聞こえないから。ここにいる限り、アナの声を聞けるのはぼくだけだからね」
律はアナスタシアのナカを擦ることを再開した。
律のモノは、かなり太くて長い。それがナカを容赦なく擦りあげ、突くのだから、アナスタシアはその度に啼き、喘ぐことしか出来なかった。
律はアナスタシアの甘い声にさらに気持ちが良くなっていた。アナスタシアの声が腰にクる。
「はぁ、アナ、すごい、よ。気持ちが良すぎて、ぼく、おかしくなりそうだよ」
律が放った精液とアナスタシアの愛液が混ざり、じゅぶじゅぶとやらしい音を立てている。しかもぬるぬるしてるし、ナカが絡まってくるから、律もたまらない。
アナスタシアは律から与えられる甘い刺激に高みにのぼり、何度も頭の中が真っ白になっていた。
「ぁん、リツっ、リツっ! 気持ち良すぎて、頭、おかしく、なっちゃ、うよぉ」
「アナ、ぼくも、気持ち良すぎて、はぁ、も一度、出す、よ?」
「ん。来て。奥にいっぱい、ちょうだい?」
律は大きく腰を引くと、一気に突き入れ、最奥に白濁を叩きつけた。
一度、出したにも関わらず、驚くほどの量が出てきて、アナスタシアのナカを濡らしていく。
「ぁぁぁっ、熱い、のぉ」
アナスタシアは甲高く啼いて、律を受け止めていた。
律はアナスタシアのナカに最後の一滴まで絞り出すと、一度、抜け出た。
「ぁんっ」
アナスタシアの声に下半身がビクリとしたけど、今のでかなり落ち着いた。
アナスタシアのナカから、驚くほどの白濁が流れ落ちてくる。
それを見て、ずいぶんと溜まっていたな、と思わず苦笑した。
「アナ」
「ん……?」
「もう寝ちゃう?」
「……ん、やだぁ。リツぅ、まだ寝ない……よぉ」
といいながら、アナスタシアの目はとろんと眠りに就いていく。
律としては満足したけど、まだイケる。けど、アナスタシアが疲れているのは目に見えていたので、水魔法を掛けて、服を着させた。
律も服を着ると、アナスタシアの横に転がって布団を掛けた。
こうして一緒に眠るのは初めてだ。
「おやすみ、アナスタシア」
律はアナスタシアの額にキスをすると、目を閉じた。
「いつでも泊まりに来てもらってもいいように、来客室を改造してますから、どうぞ」
「え? いつの間にそんなことをしてたの?」
「レイとネイが産まれる前にですよ」
「リツのときの反省を踏まえて、部屋の中でも遊べる場所をとね」
そう言われて、律は玲が産まれる前から結構な頻度でアナスタシアの元に通っていたと気がついた。
それだけここを不在にしていたのだから、気がつかなくても当たり前か、と。
来客室に行くと、部屋にはなにもなく、床はふわふわのマットが敷かれていた。
「床に直に布団を敷いて寝ればいいかと」
「へー、部屋の中に物がないと広いんだね」
「早速、布団を持ってきたぞ」
「え、その布団もどこにあったのっ?」
「衣装部屋に無理矢理入れていた」
アーロンとイバンが二組の布団を敷いてくれた。
「後はレイの布団は今、作ってもらっているところだよ」
「え? レイの布団もあるんですか?」
アナスタシアの嬉しそうな顔に、イバンはいつになくにこやかに笑みを浮かべていた。
「うん、もう数日で出来上がってくるって。……ということで」
「久々の二人っきりをご堪能ください」
「レイは俺たちが面倒見るから、心配するな」
そう言って、律とアナスタシアは来客室に取り残された。
「……二人っきりは嬉しいけど、すっごい恥ずかしいんだけど!」
「…………」
アナスタシアも真っ赤になって俯いていた。
「アナ」
真っ赤なアナスタシアを律はギュッと抱きしめた。
「……リツ」
「アナスタシア、大好きだよ」
律は久しぶりのアナスタシアのぬくもりを堪能した後、唇を重ねた。
柔らかくて、甘い唇。
貪りたくなるのを必死で我慢して、重ねるだけに留めた。
律が唇を離すと、不満そうなアナスタシアの瞳と合った。
「アナの不満そうな顔がかわいい」
「っ!」
「アナ、確認させて?」
「な、なに?」
「今からアナのこと、抱いても大丈夫?」
玲を出産してから数ヶ月経つ。身体は大丈夫なのかと尋ねると、アナスタシアは真っ赤になってうなずいた。
「ねぇ、アナ」
「……な、に?」
「うん……。な、なんというか、改めてってなると、その、きっ、緊張するな、って」
「そーっ! そんなこと、いっ、言われたら! こっ、こっちまで緊張するじゃないのっ!」
二人向き合って、思わず真っ赤になってしまった。
律はいつものゆるふわな笑みを浮かべて、アナスタシアを見た。恥ずかしいけど、せっかく二人っきりの時間を作ってくれたのだ、無駄にしたらもったいない。
「……あっ、改めて。アナ、大好きだよ」
「リツ……あっ、あたしも、その、す、好き」
律はアナスタシアを抱きしめると、二人に水魔法を使った。
「リツ?」
「うん、その。色々と気になるかなって思って!」
「う、うん。ありがとう」
初めての時のがっつき具合を思い出して、それはそれで良かったなとは思うけど、今はゆっくりとなにも考えずにアナスタシアを堪能したいから、綺麗にしてみた。
律はアナスタシアの唇を塞ぎ、それから舌を割り入れた。
リツの舌がアナスタシアの口内をくちゅくちゅと音を立てて犯していく。舌を絡め取り、擦り合わせると気持ちが良くて、止まらない。
「はぁ、アナ……」
律は唇を離すと、今度は首筋に顔を埋めた。
そういえば、最初の時もこうやって顔を埋めてたくさんのキスマークをつけた。
あの後、アナスタシアはキスマークをつけたまま帰ったわけだけど、どうだったのだろうか。華麗にスルーされたような気もするけど、気になる。
が、今はそちらよりも。
「ぁっ……」
「アナ、かわいい。もっと声、聞かせて?」
「ゃ、恥ずか……しい」
「アナの声、聞いてたら、すごく気持ちがいいんだよね」
そう言われたら余計に恥ずかしくて声が出せなくなるのを律は知らないのだろうか。
だけど、律が本気になったら、アナスタシアは声を聞かせ続けるだろう。あの日も散々、喘がされたのだから。
律はアナスタシアの首筋にあの日と同じようにキスマークをつけていく。
ちゅぅっと音を立てて吸うと、アナスタシアの身体が跳ねるから、律はつい、夢中になってつけすぎた。首筋が真っ赤になっていた。
それを満足げに指を這わせて確認してると、アナスタシアがその度に甘い声を上げるので、アナスタシアの服を脱がせながら他の場所にも吸いついて、赤い印をつけていった。
律はアナスタシアの胸に触れていく。お椀を被せたようなまん丸なきれいな形をしたおっぱい。少し筋肉質だけど、それでも柔らかい。
前の時はあまりここを可愛がられなかったから、今日は心ゆくまで……と思ったけど、アナスタシアは現在、玲に授乳中だ。
律はおもむろにアナスタシアの胸に触れた。そこはすごく熱を持っていて、驚いた。
「ぁんっ、そこはレイのなの」
「知ってる。でも今はぼくの、だから」
律はアナスタシアの様子を見ながら胸を揉んだ。最初は少し痛いのか、顔をしかめていたけれど、徐々に気持ち良くなってきたようで、蕩けた表情になってきた。
頂を口に含んで甘噛みすると、口の中に甘い液体が流れ込んできた。玲のための母乳だ、と気がついたら、乳首を舌でしごくのが止められなくなった。
「ぁっ、ぁんっ、リツっ、あっ、それ、ぁぁっ、気持ち、いい、からぁ」
アナスタシアの甘い声が律の耳に響く。もっと聞きたくて、律は執拗にそこを攻めた。
アナスタシアの身体が大きくのけぞり、ビクンっと跳ねた。
「ぁぁっ、リツぅ。ぁん、イッてるからぁ」
乳首で感じて達したらしい。
律はもう少し舐めていたかったのだが、乳首から口を離した。
「アナ、今のでイッちゃったんだ?」
「……うん」
「レイにおっぱいを吸われる度に気持ち良くなっちゃうかもね?」
「っ! リッ、リツの意地悪っ!」
「ふふっ、でも、アナがあんまりにも気持ちよさそうだったから、つい。それに、すごく美味しかったし」
律は名残惜しいと思いながら、胸から離れ、お腹を撫で、それから丸みを帯びた腰に手を伸ばした。
「アナの肌、触れるとすごく気持ちがいい」
「ぁ……んっ、リツ、に触れられると、気持ち、よく、て……」
「気持ちいい?」
「……うん」
「アナの気持ちよさ、ぼくにも分けてよ」
律はアナスタシアのあちこちに触れ、気持ちよさを共有した。触れるだけでも気持ちがいいのに、撫でられたり、吸われたり、舐められたりすると、さらに気持ちが良い。
それから律は前はあまり触れられなかったアナスタシアの蜜口に触れた。熱くて、ヌルヌルしていて、柔らかくて、律が触れるとアナスタシアの身体が大きく跳ねる。
「ぁっ、それっ」
「気持ちいい?」
「よすぎっ」
ヌルヌルと撫でていたが、律の指は次第にアナスタシアのナカへと挿入っていく。指はキュウキュウと締め付けられ、ここに挿入したときのことを思い出すと、我慢が出来なくなってきた。
「アナ、挿入れるよ」
「ぁ、も、焦らし、すぎっ」
どうやらアナスタシアも待ち望んでいたようだ。
指で解したとはいえ、アナスタシアが律を迎えるのは実質二度目。だからゆっくりとアナスタシアのナカに埋め込むつもりだったのに、まるで律を煽るような甘い声をあげるものだから、耐えきれずに一気に奥まで突き進めてしまった。
「ぁぁぁっ! リツっ!」
アナスタシアのナカが律をキュウキュウと締め付けてきた。ここのところ忙しいのと周りに人がたくさんいたことで、一人で慰めることがなかったため、久しぶりの刺激に耐えきれず、あっという間に奥に吐き出してしまった。
「あ……」
まさかの状態に、思わず呆然としてしまう。まだ初めての時の方が保ったのに。
だけど一度、出したくらいで衰えるものではないので、律は何事もなかったかのようにアナスタシアのナカを堪能しようとしたのだが。
「ぁ……リツ。ん……ぁ、もっと……」
「あー、うん。アナがその、気持ち良すぎて、ちょっとその……出ちゃった」
「うん、知って、る」
「不甲斐なくて、その、申し訳ございません……」
「気持ち、いい?」
「うん、良すぎ。良すぎて挿入れた途端に出ちゃうほど」
だけど、と律は続ける。
「これでゆっくり、アナのナカを堪能できる」
律はアナスタシアのナカをズリズリと擦り始めた。アナスタシアのイイトコロを探して、より善がるところを重点的に突くと、遠慮がちな甘い声で啼く。
アナスタシアのかわいらしい声を律は独占したくて、部屋に防音魔法を掛けた。密談する時などのために覚えたのだけど、まさかここでその真価を発揮するとは思わなかった。中の声や物音は外には聞こえないけれど、外の音などは聞こえるという優れものだ。
「アナ、防音魔法を掛けたから、遠慮なくぼくのためにいっぱい啼いてね?」
「ぁっ、な……に、それ?」
「外には声、聞こえないから。ここにいる限り、アナの声を聞けるのはぼくだけだからね」
律はアナスタシアのナカを擦ることを再開した。
律のモノは、かなり太くて長い。それがナカを容赦なく擦りあげ、突くのだから、アナスタシアはその度に啼き、喘ぐことしか出来なかった。
律はアナスタシアの甘い声にさらに気持ちが良くなっていた。アナスタシアの声が腰にクる。
「はぁ、アナ、すごい、よ。気持ちが良すぎて、ぼく、おかしくなりそうだよ」
律が放った精液とアナスタシアの愛液が混ざり、じゅぶじゅぶとやらしい音を立てている。しかもぬるぬるしてるし、ナカが絡まってくるから、律もたまらない。
アナスタシアは律から与えられる甘い刺激に高みにのぼり、何度も頭の中が真っ白になっていた。
「ぁん、リツっ、リツっ! 気持ち良すぎて、頭、おかしく、なっちゃ、うよぉ」
「アナ、ぼくも、気持ち良すぎて、はぁ、も一度、出す、よ?」
「ん。来て。奥にいっぱい、ちょうだい?」
律は大きく腰を引くと、一気に突き入れ、最奥に白濁を叩きつけた。
一度、出したにも関わらず、驚くほどの量が出てきて、アナスタシアのナカを濡らしていく。
「ぁぁぁっ、熱い、のぉ」
アナスタシアは甲高く啼いて、律を受け止めていた。
律はアナスタシアのナカに最後の一滴まで絞り出すと、一度、抜け出た。
「ぁんっ」
アナスタシアの声に下半身がビクリとしたけど、今のでかなり落ち着いた。
アナスタシアのナカから、驚くほどの白濁が流れ落ちてくる。
それを見て、ずいぶんと溜まっていたな、と思わず苦笑した。
「アナ」
「ん……?」
「もう寝ちゃう?」
「……ん、やだぁ。リツぅ、まだ寝ない……よぉ」
といいながら、アナスタシアの目はとろんと眠りに就いていく。
律としては満足したけど、まだイケる。けど、アナスタシアが疲れているのは目に見えていたので、水魔法を掛けて、服を着させた。
律も服を着ると、アナスタシアの横に転がって布団を掛けた。
こうして一緒に眠るのは初めてだ。
「おやすみ、アナスタシア」
律はアナスタシアの額にキスをすると、目を閉じた。
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