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【十二話】手放しません
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ビュクビュクと吐き出され、叩きつけられる感覚に蘭は口を開けて受け入れることしか出来なかった。
トマスがズルリと抜け、イバンが入ってきた。
まだイッて辛いけれど、イバンの訪れにナカはキュウキュウと悦んで締め付けている。
「蘭のナカ、気持ちよすぎてすぐイキそう」
「んっ、イバン、待って」
蘭のお願いにイバンは埋めたまま、落ち着くのを待った。
しかし、蘭のナカは締め付けてくるし絡まってくるしでジッと待っているのも苦痛だ。
「少し、動いてもいい?」
「少し、なら」
蘭の許可を得たイバンは、最初はゆるゆると蘭の様子をうかがいながら動いていたのだが、段々と我慢が出来なくなったようで、ガツガツと突いてきはじめた。
「ぁんっ、ぁんっ」
蘭はまだイッた余韻で辛いが、イバンの腰の動きが思ったよりも巧妙で、静止の声が出ずに喘ぐことしか出来なかった。
イバンは蘭のナカを掻き回したり、イイトコロを重点的に責めたり、緩く抜いて蘭を不安がらせたりとしながらも、ガツンガツンと蘭が特に感じる奥を突き上げてきた。
「ぁぁぁっ、イバン、も、ダメェ」
「おれも、そろそろ。イクから、一緒に」
イバンはそう言いながら蘭の胸を揉み、最奥を突く。
「ぁっぁっ、イッ、イクーっ!」
蘭の声に合わせて、イバンも最奥に叩きつけた。
熱い飛沫に蘭のナカはさらにびくびくとして、イバンを搾り取る。
イバンはいつものように蘭のお腹に手を当てて呪文を唱え、そのままナカに埋め込んだまま、蘭を抱えて横向きにベッドに横になった。
「イバン」
「ん?」
「このままナカにいて」
「うん、そのつもり」
着替えを済ませたアーロンが二人に白い布を掛けてくれた。
「ラン」
「んー、なに?」
後ろからイバンが首筋にキスをしながら聞いてくる。
「起きていられる?」
「……んー?」
何度もイカされ、すでに心地よい眠りに入りつつある蘭は、夢心地だ。
「寝る前に水分補給が必要ですね」
こちらも服を着ているトマスがコップを片手に現れ、蘭に口移しに飲み物を飲ましていく。
「美味しいの」
「まだ要りますか?」
「んー、もう少し」
追加で飲み物を持ってきて飲ませれば、蘭から舌を絡められ、トマスはまた下半身に血が集まってくるのを感じながら、蘭をなだめた。
「あなたという人は……」
「んー、もっとぉ」
そう言いつつ、蘭は眠ってしまったようだ。
イバンは蘭が深く寝入るのを待ってから、そっと抜け出した。
「こちらを信頼してくれたのは分かるのですが」
「ヤバいな、このままはまって抜け出せそうにない」
「……手放せなくなるよね」
「手放しませんよ」
「……そう、だったな」
男三人は顔を見合わせると、同時に大きくため息を吐いた。
「しかし、他の聖女についた男たちは聖女に対して愛情を抱かないのかな?」
イバンの疑問に、トマスが答える。
「あると思いますよ」
「だけどなんで、勇者を産んだ聖女は用なしと言わんばかりに放逐されるんだ?」
「それに、聖女の相手をした男たちも……」
言われてみれば、不自然だ。
どうして男たちは抗わない? どうしてこんな酷いシステムがまかり通っている?
「なにか……闇がありますね」
結局、今、ここであれこれ議論をするにしても、情報がなさすぎる。
推測で話をしても、それは推測でしかなく、真実ではない。
蘭が眠ってしまった今、三人に割り振られた役割を果たすことにした。
ここは会議などを行う中央棟を中心に、円形に十三の建物が建っている。
一つの建物の中ですべてがまかなえるようになっており、外に出る必要はない。
また、隣り合っている建物は直接、行き来出来ず、一度、中央棟を通ってからでないと行くことが出来ないようになっている。
聖女同士で友好を深めさせたくないという意図が透けて見える。
三人の仕事が終えても、蘭はまだ起きてこなかった。
蘭のいる部屋の隅に男三人が集まり、口を開く。
「横の繋がりを持たれると困るのは、一体、だれだ?」
「──それは」
「男同士の横の繋がりも出来るだけ持たせないようになっているよな」
「競わせて、争わせて──」
「同じ職種だと、そうですね」
この三人は父は違うとはいえ兄弟であり、母が子を産めなくなるまで一緒に育った。その後はそれぞれの専門性が違ったためバラバラになったが、十三人目の聖女が召喚されると知らされ、三人は選ばれて再び集った。
「そういえば、三人がこうやって集まるのも久しぶりだな」
「そうですね」
「私たちはまだ、幸運だったのかもしれませんね」
気心知れる仲で聖女の相手になったのだから。
「となると、他の聖女の相手はまずは信頼関係を築くところから?」
「中には、聖女の一番になろうとする者もいるかもしれませんね」
ぎくしゃくしたところもあるのかと思うと、それはそれでしんどそうだ。
「しかも、幸運なことにランはとても愛らしい女性だ」
「最初はかわいそうなことをしてしまいましたが」
「……そこは」
「そこを挽回する以上に尽くさないといけませんね」
トマスは立ち上がると、二人を見た。
「そろそろ夕食の支度を始めようと思うのですが」
「あぁ、俺たちが蘭を見ておく」
「起きてきてすぐに襲ったりしないように」
「……自信はないが、そうしないように気を付ける」
「結局、お昼を食べさせ損ねましたし」
「……分かった」
蘭が起きたときに淋しくないようにと、アーロンとイバンは蘭の眠るベッド横に移動した。
トマスの料理が出来上がる頃、やはり匂いで蘭は目を覚ましたようだった。
「あ、わたし……」
「おはよう、ラン」
アーロンはまだ寝ぼけている蘭の頬にキスをして、イバンも同じようにキスをして、それからベッドの縁に腰掛けた。
「トマスが飯を作ってくれている」
「食べられる?」
「……はい」
蘭はモゾモゾとして、それから自分が裸でシーツにくるまっていることを思い出した。
「あっ、あのっ。ふ、服」
「あぁ」
そういえば、そうだったと二人が思い出したときにはすでに遅かった。
蘭が動いた拍子にシーツがズレて、お腹の紋様が目に飛び込んできて──。
「ぁぁぅぅぅっ」
アーロンの手が伸びて、触れていた。
「アーロン兄さんっ!」
「…………っ! すまんっ!」
「ぁっ、ぁっ、欲しい──の」
こうなってしまったら、三人が蘭のナカに精液を注ぎ込まないと治まらない。
「イバン、トマスを呼んできてくれないか」
「分かった」
アーロンはベッドに乗り上げ、蘭を抱きしめた。
蘭はアーロンに抱きつくと、唇を重ねて舌を入れてきた。アーロンは素直に受け入れ、舌を絡めながら蘭の蜜口に指を伸ばした。
「んっ、そこ、に」
「分かってる。準備をしたら挿入れるから」
蘭はアーロンにキスをしながらアーロンの股間を弄った。服の上からでもすでに大きくなっているのが分かり、蘭の息が荒くなった。
「落ち着け、これはランのものだから」
「はぁ、はぁ、欲しい──」
アーロンは窮屈になった下穿きを脱ぎ、蘭のナカがほぐれて受け入れられるのを確認すると、蘭の股を開き、腰を抱えた。
「上から挿入れられるか?」
「ん……」
蘭はアーロンから少し離れて、肩に手を置き、腰を前にしながらアーロンの股間に跨がった。
ズブズブと沈んでいくのを感じながら、蘭は甘く切なく啼く。すべてが埋まると、アーロンが蘭の髪を撫でた。
「上手にできたな」
「アーロン」
「すまなかった」
「なんで謝るの?」
アーロンの剛直を受け入れ、少し理性を取り戻したらしい蘭は、不思議そうに首を傾げてアーロンを見た。
アーロンの碧い瞳は情欲にまみれていたけれど、その中に申しわけなさそう光もあった。
「ランはあまり抱かれたくないのだろう? それなのに、強制的にその」
「アーロンたちなら、大丈夫」
蘭の言葉に、アーロンは抱きしめた。
蘭もアーロンの身体を抱きしめたが、蘭の腕では背中側で手が届かなかった。それだけ身体が大きいと気がついた。
「動いても、いいか?」
トマスがズルリと抜け、イバンが入ってきた。
まだイッて辛いけれど、イバンの訪れにナカはキュウキュウと悦んで締め付けている。
「蘭のナカ、気持ちよすぎてすぐイキそう」
「んっ、イバン、待って」
蘭のお願いにイバンは埋めたまま、落ち着くのを待った。
しかし、蘭のナカは締め付けてくるし絡まってくるしでジッと待っているのも苦痛だ。
「少し、動いてもいい?」
「少し、なら」
蘭の許可を得たイバンは、最初はゆるゆると蘭の様子をうかがいながら動いていたのだが、段々と我慢が出来なくなったようで、ガツガツと突いてきはじめた。
「ぁんっ、ぁんっ」
蘭はまだイッた余韻で辛いが、イバンの腰の動きが思ったよりも巧妙で、静止の声が出ずに喘ぐことしか出来なかった。
イバンは蘭のナカを掻き回したり、イイトコロを重点的に責めたり、緩く抜いて蘭を不安がらせたりとしながらも、ガツンガツンと蘭が特に感じる奥を突き上げてきた。
「ぁぁぁっ、イバン、も、ダメェ」
「おれも、そろそろ。イクから、一緒に」
イバンはそう言いながら蘭の胸を揉み、最奥を突く。
「ぁっぁっ、イッ、イクーっ!」
蘭の声に合わせて、イバンも最奥に叩きつけた。
熱い飛沫に蘭のナカはさらにびくびくとして、イバンを搾り取る。
イバンはいつものように蘭のお腹に手を当てて呪文を唱え、そのままナカに埋め込んだまま、蘭を抱えて横向きにベッドに横になった。
「イバン」
「ん?」
「このままナカにいて」
「うん、そのつもり」
着替えを済ませたアーロンが二人に白い布を掛けてくれた。
「ラン」
「んー、なに?」
後ろからイバンが首筋にキスをしながら聞いてくる。
「起きていられる?」
「……んー?」
何度もイカされ、すでに心地よい眠りに入りつつある蘭は、夢心地だ。
「寝る前に水分補給が必要ですね」
こちらも服を着ているトマスがコップを片手に現れ、蘭に口移しに飲み物を飲ましていく。
「美味しいの」
「まだ要りますか?」
「んー、もう少し」
追加で飲み物を持ってきて飲ませれば、蘭から舌を絡められ、トマスはまた下半身に血が集まってくるのを感じながら、蘭をなだめた。
「あなたという人は……」
「んー、もっとぉ」
そう言いつつ、蘭は眠ってしまったようだ。
イバンは蘭が深く寝入るのを待ってから、そっと抜け出した。
「こちらを信頼してくれたのは分かるのですが」
「ヤバいな、このままはまって抜け出せそうにない」
「……手放せなくなるよね」
「手放しませんよ」
「……そう、だったな」
男三人は顔を見合わせると、同時に大きくため息を吐いた。
「しかし、他の聖女についた男たちは聖女に対して愛情を抱かないのかな?」
イバンの疑問に、トマスが答える。
「あると思いますよ」
「だけどなんで、勇者を産んだ聖女は用なしと言わんばかりに放逐されるんだ?」
「それに、聖女の相手をした男たちも……」
言われてみれば、不自然だ。
どうして男たちは抗わない? どうしてこんな酷いシステムがまかり通っている?
「なにか……闇がありますね」
結局、今、ここであれこれ議論をするにしても、情報がなさすぎる。
推測で話をしても、それは推測でしかなく、真実ではない。
蘭が眠ってしまった今、三人に割り振られた役割を果たすことにした。
ここは会議などを行う中央棟を中心に、円形に十三の建物が建っている。
一つの建物の中ですべてがまかなえるようになっており、外に出る必要はない。
また、隣り合っている建物は直接、行き来出来ず、一度、中央棟を通ってからでないと行くことが出来ないようになっている。
聖女同士で友好を深めさせたくないという意図が透けて見える。
三人の仕事が終えても、蘭はまだ起きてこなかった。
蘭のいる部屋の隅に男三人が集まり、口を開く。
「横の繋がりを持たれると困るのは、一体、だれだ?」
「──それは」
「男同士の横の繋がりも出来るだけ持たせないようになっているよな」
「競わせて、争わせて──」
「同じ職種だと、そうですね」
この三人は父は違うとはいえ兄弟であり、母が子を産めなくなるまで一緒に育った。その後はそれぞれの専門性が違ったためバラバラになったが、十三人目の聖女が召喚されると知らされ、三人は選ばれて再び集った。
「そういえば、三人がこうやって集まるのも久しぶりだな」
「そうですね」
「私たちはまだ、幸運だったのかもしれませんね」
気心知れる仲で聖女の相手になったのだから。
「となると、他の聖女の相手はまずは信頼関係を築くところから?」
「中には、聖女の一番になろうとする者もいるかもしれませんね」
ぎくしゃくしたところもあるのかと思うと、それはそれでしんどそうだ。
「しかも、幸運なことにランはとても愛らしい女性だ」
「最初はかわいそうなことをしてしまいましたが」
「……そこは」
「そこを挽回する以上に尽くさないといけませんね」
トマスは立ち上がると、二人を見た。
「そろそろ夕食の支度を始めようと思うのですが」
「あぁ、俺たちが蘭を見ておく」
「起きてきてすぐに襲ったりしないように」
「……自信はないが、そうしないように気を付ける」
「結局、お昼を食べさせ損ねましたし」
「……分かった」
蘭が起きたときに淋しくないようにと、アーロンとイバンは蘭の眠るベッド横に移動した。
トマスの料理が出来上がる頃、やはり匂いで蘭は目を覚ましたようだった。
「あ、わたし……」
「おはよう、ラン」
アーロンはまだ寝ぼけている蘭の頬にキスをして、イバンも同じようにキスをして、それからベッドの縁に腰掛けた。
「トマスが飯を作ってくれている」
「食べられる?」
「……はい」
蘭はモゾモゾとして、それから自分が裸でシーツにくるまっていることを思い出した。
「あっ、あのっ。ふ、服」
「あぁ」
そういえば、そうだったと二人が思い出したときにはすでに遅かった。
蘭が動いた拍子にシーツがズレて、お腹の紋様が目に飛び込んできて──。
「ぁぁぅぅぅっ」
アーロンの手が伸びて、触れていた。
「アーロン兄さんっ!」
「…………っ! すまんっ!」
「ぁっ、ぁっ、欲しい──の」
こうなってしまったら、三人が蘭のナカに精液を注ぎ込まないと治まらない。
「イバン、トマスを呼んできてくれないか」
「分かった」
アーロンはベッドに乗り上げ、蘭を抱きしめた。
蘭はアーロンに抱きつくと、唇を重ねて舌を入れてきた。アーロンは素直に受け入れ、舌を絡めながら蘭の蜜口に指を伸ばした。
「んっ、そこ、に」
「分かってる。準備をしたら挿入れるから」
蘭はアーロンにキスをしながらアーロンの股間を弄った。服の上からでもすでに大きくなっているのが分かり、蘭の息が荒くなった。
「落ち着け、これはランのものだから」
「はぁ、はぁ、欲しい──」
アーロンは窮屈になった下穿きを脱ぎ、蘭のナカがほぐれて受け入れられるのを確認すると、蘭の股を開き、腰を抱えた。
「上から挿入れられるか?」
「ん……」
蘭はアーロンから少し離れて、肩に手を置き、腰を前にしながらアーロンの股間に跨がった。
ズブズブと沈んでいくのを感じながら、蘭は甘く切なく啼く。すべてが埋まると、アーロンが蘭の髪を撫でた。
「上手にできたな」
「アーロン」
「すまなかった」
「なんで謝るの?」
アーロンの剛直を受け入れ、少し理性を取り戻したらしい蘭は、不思議そうに首を傾げてアーロンを見た。
アーロンの碧い瞳は情欲にまみれていたけれど、その中に申しわけなさそう光もあった。
「ランはあまり抱かれたくないのだろう? それなのに、強制的にその」
「アーロンたちなら、大丈夫」
蘭の言葉に、アーロンは抱きしめた。
蘭もアーロンの身体を抱きしめたが、蘭の腕では背中側で手が届かなかった。それだけ身体が大きいと気がついた。
「動いても、いいか?」
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