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第一章 パーティをクビになりました。
9. ぐ り ふ ぉ ん が な か ま に な っ た !
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「そうか怪我か…」
グリフォンの言葉にカンは腕を組ながらうんうんと唸る
「……もしかしてさ、怪我が完治したら万事解決な訳?」
そうだよね?だって怪我の治療の為に森に来たんだもんね
カンは頭の中でそう考えながらグリフォンの出方を待つ
『…まぁ、そうだな
怪我が完治すれば我はここにいる必要が無くなる』
グリフォンはカンの言葉を肯定する
よし、これで言質は取ったとほくそ笑むカンの顔はさぞかし悪い顔をしていたに違いない
「なら、俺が治してやるよ」
『はっ…?』
言うが早いか
カンはグリフォンの傷口付近に手を翳す
「≪リヴァイバル≫… !」
無詠唱で上級回復魔術≪リヴァイバル≫を起動するカンの手から
優しく暖かな光が放たれ
グリフォンの傷口に当たるとまるで逆再生するかの如く全身の傷が塞がり
光が収まる頃には怪我一つ無い状態のグリフォンがそこにはいた
『あ、あの傷が一瞬で…!?
ここまで来るものだから只者ではないと思っていたが……』
その回復の早さに驚いたのであろう
グリフォンはそうぶつぶつと呟き続ける
「ほら、これで良いだろ?
まぁリハビリに数日かけるとしても、周りの冒険者が食扶持減っちまうし
なるべく早く森から出てやれよ?」
これで依頼も達成だな、と意気揚々と帰路へ着こうとしたカン
しかしそうは問屋が卸さず、既に背中を向けたカンへグリフォンが待ったを掛ける
『待て! 待ってくれ!!
こんな施しは受けられん!
第一対価だって何もないのだ!!』
必死に引き止めるグリフォンに対し
一度歩みを止めたカンだったが、首を横にふってから対価など要らないむねを伝える
「…なんだ、そんな事か
別に良いよ……困ってるみたいだったしな
あと、ちゃんと俺のためにもなる打算的な行動だし」
『それでもだ!
施しを受けて何も返さぬのでは我の気が済まんのだ!!
頼む、何でも良いから望む物を言ってくれ…貴金類は火龍に取られた住み処にあるせいで用意できそうもないが…それ以外なら概ね用意して見せる!!』
カンは必死なグリフォンを前にどこまで良い奴なんだコイツは…と、もはや少し呆れながら
しかしそこまで言うなら無下にしてしまえばプライドを傷つけてしまうだろうなっと考えた所で
そうだ良いことを思い付いた、と言わんばかりにグリフォンがカンへ口を開く
『そうだ…!人の子よ、御主冒険者とやらであろう?
ならば我をテイムして共に連れて行くがよい!
何、食料は自分で取ってくるから無駄な金は使わせないと断言できるし
強さにも自信がある!自慢の毛並みも好きにしてくれて構わん!!』
聞いてカンはそこまでか…と少し頭が痛くなった
ここまで恩義を感じてくれている所申し訳無いが
あれ位の回復魔術ならカンは息一つ上がりはしない
……そう、ステータスが高すぎて宮廷魔術師でも一~二発でマナ不足に陥る上級魔術でも
カンにとっては使うマナと自動回復のマナで相殺出来てしまう
いや待てよ、さっきの言葉を聞く限り
グリフォンは遠回しに仲間になっても良いと言っているのではないか?…と
そうカンは考える
(…俺くらいになれば別に、ソロでも充分やっていけるが……
……何より広い世界をたった一人で旅するのはちと苦痛だな……)
別にグリフォンを仲間にするのを渋る理由なんてない
ステータスで言えば自分よりは結構下の部類になるかも知れないが
ボケ勇者のパーティが束で掛かってきても瞬殺できるぐらいにその実力は離れてるからストレスの心配もない
何よりふわっふわな毛並みを持った癒し要因だ
こんなのこちら側からお願いしたい位である
……しかし、自身の性格には困ったものだ
ストレスによりひん曲がった性格のせいでちょっと意地悪したくなってしまう
「悪ぃけどテイムスキル持ってないんだよね」
『な、何だってぇッ!!?』
予想通り、ちょっと意地悪すると驚愕で口調を忘れると言う想像以上の反応が返ってきてしまう
(おっと、いけないいけない……)
もっと意地悪したくなるが既にグリフォンが泣きそうになってるので
その衝動を堪えてカンはクスッ、と軽い笑みを浮かべながら
口を開いて続きの言葉を紡ぐ
「そう、確かに俺にはテイムスキルが無い……
…無いが、実を言うと前にいたパーティをクビになったばかりでな
アンタさえよけりゃ、従魔なんて使役する部下としてじゃなくて…対等に肩を並べる仲間としてなら…迎え入れようじゃないか」
そんな言葉は予想していなかったのか
一瞬グリフォンは目をぱちくりし、その意味に気づいて声を弾ませる
『あぁ…、あぁッ!
是非、是非頼むッ!!』
さて、そんなこんなでグリフォンが仲間になった訳だが
仲間には仲間としての絆が必要である
「仲間同士になるなら絆が必要だ
お互い同じように痛みを共有出来たりとか……な?」
カンの言いたいことが伝わったのか
グリフォンは軽く笑うように唸る
『御主は本当に変な奴だな…』
「はっはっは……」
お互に笑い合っているが、その次の瞬間
_________ジャッ…!_____
一人と一匹の姿がぶれたかと思うと
________ズドォオオオオオォッ!!_____
辺りに轟音が鳴り響く
その中心ではカンとグリフォンの右拳と右前足がぶつかり合ってた
「ははっ結構力込めたけど……大丈夫そうで安心したぜ」
そう言うカンの右拳は爪痕の形にバックリ切れており血がだくだくと垂れ流れていた
『安心したのはこちらだよ…今の一撃、御主なら耐えると思ったが全開だった
全く…上には上がいると言うことか…強さには自信があったのにな……』
そう言うグリフォンの右前足は良く見れば先端部分が破裂し、同じく血が垂れ流しになっていた
「まぁ、これで少しは互いに痛みを共有出来たって訳で……」
カンはヒールを唱えてお互いの傷をわざと痕が残るように治す
疑似ではあるが、目に見えるもので絆を示すものを着けたのだ
「____まぁ、色々あるだろーけど
これから宜しく頼むな?」
『あぁ…』
そして一人と一匹は街への帰路へ着いたのだった
グリフォンの言葉にカンは腕を組ながらうんうんと唸る
「……もしかしてさ、怪我が完治したら万事解決な訳?」
そうだよね?だって怪我の治療の為に森に来たんだもんね
カンは頭の中でそう考えながらグリフォンの出方を待つ
『…まぁ、そうだな
怪我が完治すれば我はここにいる必要が無くなる』
グリフォンはカンの言葉を肯定する
よし、これで言質は取ったとほくそ笑むカンの顔はさぞかし悪い顔をしていたに違いない
「なら、俺が治してやるよ」
『はっ…?』
言うが早いか
カンはグリフォンの傷口付近に手を翳す
「≪リヴァイバル≫… !」
無詠唱で上級回復魔術≪リヴァイバル≫を起動するカンの手から
優しく暖かな光が放たれ
グリフォンの傷口に当たるとまるで逆再生するかの如く全身の傷が塞がり
光が収まる頃には怪我一つ無い状態のグリフォンがそこにはいた
『あ、あの傷が一瞬で…!?
ここまで来るものだから只者ではないと思っていたが……』
その回復の早さに驚いたのであろう
グリフォンはそうぶつぶつと呟き続ける
「ほら、これで良いだろ?
まぁリハビリに数日かけるとしても、周りの冒険者が食扶持減っちまうし
なるべく早く森から出てやれよ?」
これで依頼も達成だな、と意気揚々と帰路へ着こうとしたカン
しかしそうは問屋が卸さず、既に背中を向けたカンへグリフォンが待ったを掛ける
『待て! 待ってくれ!!
こんな施しは受けられん!
第一対価だって何もないのだ!!』
必死に引き止めるグリフォンに対し
一度歩みを止めたカンだったが、首を横にふってから対価など要らないむねを伝える
「…なんだ、そんな事か
別に良いよ……困ってるみたいだったしな
あと、ちゃんと俺のためにもなる打算的な行動だし」
『それでもだ!
施しを受けて何も返さぬのでは我の気が済まんのだ!!
頼む、何でも良いから望む物を言ってくれ…貴金類は火龍に取られた住み処にあるせいで用意できそうもないが…それ以外なら概ね用意して見せる!!』
カンは必死なグリフォンを前にどこまで良い奴なんだコイツは…と、もはや少し呆れながら
しかしそこまで言うなら無下にしてしまえばプライドを傷つけてしまうだろうなっと考えた所で
そうだ良いことを思い付いた、と言わんばかりにグリフォンがカンへ口を開く
『そうだ…!人の子よ、御主冒険者とやらであろう?
ならば我をテイムして共に連れて行くがよい!
何、食料は自分で取ってくるから無駄な金は使わせないと断言できるし
強さにも自信がある!自慢の毛並みも好きにしてくれて構わん!!』
聞いてカンはそこまでか…と少し頭が痛くなった
ここまで恩義を感じてくれている所申し訳無いが
あれ位の回復魔術ならカンは息一つ上がりはしない
……そう、ステータスが高すぎて宮廷魔術師でも一~二発でマナ不足に陥る上級魔術でも
カンにとっては使うマナと自動回復のマナで相殺出来てしまう
いや待てよ、さっきの言葉を聞く限り
グリフォンは遠回しに仲間になっても良いと言っているのではないか?…と
そうカンは考える
(…俺くらいになれば別に、ソロでも充分やっていけるが……
……何より広い世界をたった一人で旅するのはちと苦痛だな……)
別にグリフォンを仲間にするのを渋る理由なんてない
ステータスで言えば自分よりは結構下の部類になるかも知れないが
ボケ勇者のパーティが束で掛かってきても瞬殺できるぐらいにその実力は離れてるからストレスの心配もない
何よりふわっふわな毛並みを持った癒し要因だ
こんなのこちら側からお願いしたい位である
……しかし、自身の性格には困ったものだ
ストレスによりひん曲がった性格のせいでちょっと意地悪したくなってしまう
「悪ぃけどテイムスキル持ってないんだよね」
『な、何だってぇッ!!?』
予想通り、ちょっと意地悪すると驚愕で口調を忘れると言う想像以上の反応が返ってきてしまう
(おっと、いけないいけない……)
もっと意地悪したくなるが既にグリフォンが泣きそうになってるので
その衝動を堪えてカンはクスッ、と軽い笑みを浮かべながら
口を開いて続きの言葉を紡ぐ
「そう、確かに俺にはテイムスキルが無い……
…無いが、実を言うと前にいたパーティをクビになったばかりでな
アンタさえよけりゃ、従魔なんて使役する部下としてじゃなくて…対等に肩を並べる仲間としてなら…迎え入れようじゃないか」
そんな言葉は予想していなかったのか
一瞬グリフォンは目をぱちくりし、その意味に気づいて声を弾ませる
『あぁ…、あぁッ!
是非、是非頼むッ!!』
さて、そんなこんなでグリフォンが仲間になった訳だが
仲間には仲間としての絆が必要である
「仲間同士になるなら絆が必要だ
お互い同じように痛みを共有出来たりとか……な?」
カンの言いたいことが伝わったのか
グリフォンは軽く笑うように唸る
『御主は本当に変な奴だな…』
「はっはっは……」
お互に笑い合っているが、その次の瞬間
_________ジャッ…!_____
一人と一匹の姿がぶれたかと思うと
________ズドォオオオオオォッ!!_____
辺りに轟音が鳴り響く
その中心ではカンとグリフォンの右拳と右前足がぶつかり合ってた
「ははっ結構力込めたけど……大丈夫そうで安心したぜ」
そう言うカンの右拳は爪痕の形にバックリ切れており血がだくだくと垂れ流れていた
『安心したのはこちらだよ…今の一撃、御主なら耐えると思ったが全開だった
全く…上には上がいると言うことか…強さには自信があったのにな……』
そう言うグリフォンの右前足は良く見れば先端部分が破裂し、同じく血が垂れ流しになっていた
「まぁ、これで少しは互いに痛みを共有出来たって訳で……」
カンはヒールを唱えてお互いの傷をわざと痕が残るように治す
疑似ではあるが、目に見えるもので絆を示すものを着けたのだ
「____まぁ、色々あるだろーけど
これから宜しく頼むな?」
『あぁ…』
そして一人と一匹は街への帰路へ着いたのだった
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