66 / 125
第二章 《選抜魔剣術大会》編
第66話 1年Sクラス
しおりを挟む
学校に着いた俺達は、Sクラスへ向かう。
と、時間的にはかなりギリギリだったんだろう。
入室した瞬間に、朝のSHRを始める鐘が鳴った。
「お、来たようだな」
入室したとたん、イケボが出迎えた。
教壇には、校茶色の髪の毛をボブカットにした、イケメン女教師が立っていた。
一見美青年に見えるその人がなぜ女性だとわかったかと言うと、切れ長の翡翠《ひすい》色をした瞳に被るマツゲが長いのと、服の下から押し上げる豊かな双丘があったからだ。
ふぅ、とその女教師は吐息を一つ漏らす。
なんというか……吐息を漏らしただけなのに、フェロモンがダダ漏れだ。
エロ格好いい大人の魅力ってやつだ。
ふと教室内を見渡せば、男女ともに熱い視線が先生に向けられている。
うん。ちょっと気持ちはわかる。
「さて。丁度全員、Sクラスの新たなメンバーが揃ったな」
その先生は、背後を振り返りつつ言う。
死角になっていて気付かなかったが、先生の背後にはサリィが立っていた。
サリィは、朝の挨拶とばかりに小さく手を振ってきた。
「それでは各々自己紹介して貰う。まあ、先日の全校集会で知っているとは思うが……ああ、その前に私の名前を言っておかないとな。私はフレイア=ラトーナだ。年齢はトップシークレット。このSクラスの担任を務めている。あとは……そうだな。サルム以外がいたCクラスの担任、エーリンとは同期で、この学校の卒業生だ」
うぇー。さらっととんでもない情報が出てきた。ん? 待てよ、じゃあ――
「つまり、エーリン先生の年齢を教えて貰えば、先生の年齢も判明するんじゃ――」
「ああそうだな、しかしそれをすればどうなるか……わかっているな?」
「あ、はい。すいません」
クールな人というのは、睨まれるだけで恐ろしかったりするものだ。
俺は蛇に睨まれたカエルのように、大人しくなった。
そんなこんなで、俺達は自己紹介する運びとなった。
――。
SHRを終えて、迎えた学内決勝大会までの僅かな休み時間。
「釈然としない」
俺は、自分に割り当てられた席でムス~っとふて腐れていた。
「ど、どうしたんですか?」
隣に座っていたフランが、心配そうに覗き込んできた。
どういう偶然か、Sクラスに来ても彼女が隣の席になるようだ。
「いや~だってさ」
俺は、ちらりとサルムの方を見る。
サルムは早速Sクラスの面々(主に女子)に囲まれていた。
あいつ、あんなモテたのか。
いやまあ、フランがかなりの美人だし、サルムだってかわいい系の美少年だ。性格もいいし、モテない理由はない。つまるところ……欠点がないからムカつく。
妹の方は妹の方で、当然さっきから男女問わず話しかけられていた。
サリィの目の前には、銀髪ロングの美少年が跪いていた。
聞き耳を立てると、「嗚呼、見目麗しきサリィ嬢。僕は、あなたという一輪のバラに出会えたことを、誇りに思います!」
めちゃくちゃ仰々しいというか、暑苦しい厄介ファンがついていた。
確か名前はアリオスとか言ったか? この学校の暫定主席だったはずだ。
一日目の試合でサリィのボロ負けして――そのままサリィに惚れ込んでしまったらしい。
当のサリィも、「な、なんなんですの!? 鬱陶しいですわよあなた!」とドン引きしている。
が、アリオスは「そんなつれないことを言うあなたも、やはり魅力的だ」などと、演劇舞台の主人公のように両手を広げて言っている。
サリィも、なかなか個性的なヤツに好かれたものだ。
そして――誰よりモテているのは、やはりフレイア先生である。
男女ともに恋する乙女のような表情になっていた。
対して俺には、誰も寄りつかない。
「――なんでみんな、そんなモテてるんだよぉ」
俺は、ガックリと肩を落とす。
いいもん。俺は、ゲームと結婚するんだもん!
などと普段から言っているものの、やはり異性にはモテたいというのが、思春期の男の性なのだ。
「あ、あはは……リクスくんはそんなに心配する必要ないと思うよ」
「よくそんなことが言えるなフラン」
俺は半ばべそを搔きつつ、「見ろ」と遠くに視線を向ける。
そこには、数人の女子がこちらの様子をチラチラと窺っていた。
「ほら。気になるんでしょサラ。話しかけてきなって」「う、うん……でもなんか、私なんかが話しかけるのも烏滸がましいっていうか……頭が高いと思っちゃうし」「そんなことないって。ほら、彼がこっち向いたわよ」「ひゃ、ひゃう!」「こら! 目逸らしてどうすんのよ!」
うぅ……なんか避けられてるみたいだ。目も逸らされたし。
「ほらね。なんか、俺嫌われてるみたいなんだ」
「う~ん。むしろ逆だと思いますけどねぇ~」
フランは、なぜだか苦笑いをしている。
俺が首を傾げたところで、先生から「そろそろ円形闘技場に移動しろ」との号令がかかった。
間もなく、二日目の日程が始まるのである。
そして――決勝大会への出場権すら持っていない俺が、不本意ながら得てしまった《選抜魔剣術大会》への切符。
それを巡って、波乱の展開に巻き込まれてしまうことになるのだが――このときの俺はまだ知るよしもない。
と、時間的にはかなりギリギリだったんだろう。
入室した瞬間に、朝のSHRを始める鐘が鳴った。
「お、来たようだな」
入室したとたん、イケボが出迎えた。
教壇には、校茶色の髪の毛をボブカットにした、イケメン女教師が立っていた。
一見美青年に見えるその人がなぜ女性だとわかったかと言うと、切れ長の翡翠《ひすい》色をした瞳に被るマツゲが長いのと、服の下から押し上げる豊かな双丘があったからだ。
ふぅ、とその女教師は吐息を一つ漏らす。
なんというか……吐息を漏らしただけなのに、フェロモンがダダ漏れだ。
エロ格好いい大人の魅力ってやつだ。
ふと教室内を見渡せば、男女ともに熱い視線が先生に向けられている。
うん。ちょっと気持ちはわかる。
「さて。丁度全員、Sクラスの新たなメンバーが揃ったな」
その先生は、背後を振り返りつつ言う。
死角になっていて気付かなかったが、先生の背後にはサリィが立っていた。
サリィは、朝の挨拶とばかりに小さく手を振ってきた。
「それでは各々自己紹介して貰う。まあ、先日の全校集会で知っているとは思うが……ああ、その前に私の名前を言っておかないとな。私はフレイア=ラトーナだ。年齢はトップシークレット。このSクラスの担任を務めている。あとは……そうだな。サルム以外がいたCクラスの担任、エーリンとは同期で、この学校の卒業生だ」
うぇー。さらっととんでもない情報が出てきた。ん? 待てよ、じゃあ――
「つまり、エーリン先生の年齢を教えて貰えば、先生の年齢も判明するんじゃ――」
「ああそうだな、しかしそれをすればどうなるか……わかっているな?」
「あ、はい。すいません」
クールな人というのは、睨まれるだけで恐ろしかったりするものだ。
俺は蛇に睨まれたカエルのように、大人しくなった。
そんなこんなで、俺達は自己紹介する運びとなった。
――。
SHRを終えて、迎えた学内決勝大会までの僅かな休み時間。
「釈然としない」
俺は、自分に割り当てられた席でムス~っとふて腐れていた。
「ど、どうしたんですか?」
隣に座っていたフランが、心配そうに覗き込んできた。
どういう偶然か、Sクラスに来ても彼女が隣の席になるようだ。
「いや~だってさ」
俺は、ちらりとサルムの方を見る。
サルムは早速Sクラスの面々(主に女子)に囲まれていた。
あいつ、あんなモテたのか。
いやまあ、フランがかなりの美人だし、サルムだってかわいい系の美少年だ。性格もいいし、モテない理由はない。つまるところ……欠点がないからムカつく。
妹の方は妹の方で、当然さっきから男女問わず話しかけられていた。
サリィの目の前には、銀髪ロングの美少年が跪いていた。
聞き耳を立てると、「嗚呼、見目麗しきサリィ嬢。僕は、あなたという一輪のバラに出会えたことを、誇りに思います!」
めちゃくちゃ仰々しいというか、暑苦しい厄介ファンがついていた。
確か名前はアリオスとか言ったか? この学校の暫定主席だったはずだ。
一日目の試合でサリィのボロ負けして――そのままサリィに惚れ込んでしまったらしい。
当のサリィも、「な、なんなんですの!? 鬱陶しいですわよあなた!」とドン引きしている。
が、アリオスは「そんなつれないことを言うあなたも、やはり魅力的だ」などと、演劇舞台の主人公のように両手を広げて言っている。
サリィも、なかなか個性的なヤツに好かれたものだ。
そして――誰よりモテているのは、やはりフレイア先生である。
男女ともに恋する乙女のような表情になっていた。
対して俺には、誰も寄りつかない。
「――なんでみんな、そんなモテてるんだよぉ」
俺は、ガックリと肩を落とす。
いいもん。俺は、ゲームと結婚するんだもん!
などと普段から言っているものの、やはり異性にはモテたいというのが、思春期の男の性なのだ。
「あ、あはは……リクスくんはそんなに心配する必要ないと思うよ」
「よくそんなことが言えるなフラン」
俺は半ばべそを搔きつつ、「見ろ」と遠くに視線を向ける。
そこには、数人の女子がこちらの様子をチラチラと窺っていた。
「ほら。気になるんでしょサラ。話しかけてきなって」「う、うん……でもなんか、私なんかが話しかけるのも烏滸がましいっていうか……頭が高いと思っちゃうし」「そんなことないって。ほら、彼がこっち向いたわよ」「ひゃ、ひゃう!」「こら! 目逸らしてどうすんのよ!」
うぅ……なんか避けられてるみたいだ。目も逸らされたし。
「ほらね。なんか、俺嫌われてるみたいなんだ」
「う~ん。むしろ逆だと思いますけどねぇ~」
フランは、なぜだか苦笑いをしている。
俺が首を傾げたところで、先生から「そろそろ円形闘技場に移動しろ」との号令がかかった。
間もなく、二日目の日程が始まるのである。
そして――決勝大会への出場権すら持っていない俺が、不本意ながら得てしまった《選抜魔剣術大会》への切符。
それを巡って、波乱の展開に巻き込まれてしまうことになるのだが――このときの俺はまだ知るよしもない。
58
お気に入りに追加
422
あなたにおすすめの小説
いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる