48 / 98
第一章 《英雄(不本意)の誕生編》
第48話 嵐のような人
しおりを挟む
《リクス視点》
第一円形闘技場を抜け出してきた俺は、単身、姉を探して敷地内を走り回っていた。
「しっかし、ここにもいるんだな……イベントモンスター」
走りながら、周囲を見まわした俺は、ぼそりとそう呟いた。
第一円形闘技場に現れたのと同じ、ゴーレムやら動物の群れが、さっきからあちこちで見受けられる。
それらに対し、学校の生徒達が応戦しているのだ。
いきなり出現した召喚獣達は、そこまで強い奴等でもない。
事実、苦戦しながらも生徒達は、次々と召喚獣を葬っている。
「やっぱり、学校側のイベントっぽいな。討伐数を稼いだ人は、お金貰えるとか、そんな感じかな」
だとしたら、小遣い稼ぎにはもってこいだ。
ちょうど欲しいゲームもあるし。
これからニートを目指す俺にとって、貯金は必要なことだ。できることなら、このイベントにあやかりたいが……今は、そんなことしてる場合じゃない。
「一刻も早く姉さんを止めないと。副校長に接触して、退学阻止の後押しをされたら、厄介だ!」
俺は、姉を探して駆ける速度を速めた。
ふと、前方に数人の生徒達が見えた。
今まで会ってきた人達と同じように、召喚獣達に応戦しているみたいだが……旗色は悪そうだ。
何しろ、相手にしているのは大型の魔獣が5体に、ブルー・タイガーと呼ばれる大型の獣が10匹。それに豪腕を持つゴーレムが2体。
計17体の召喚獣を相手にしているからだ。いくら相手が雑魚でも、多勢に無勢。
「助太刀しておくか」
スルーしたお陰で彼等が死んだら寝覚めが悪いし、何より学校側のサプライズイベントで死人が出るなんて、洒落にならないからな。
俺は、腰に佩いた剣を引き抜いて、一足飛びに間合いを詰める。
「ひ、ひぃ!」「もうだめだ!」
震えた声を上げている生徒達の間をすり抜け、豪腕を振り上げていたゴーレムの腕を切り飛ばす。
仰け反るゴーレムの身体を思いっきり蹴り飛ばし、後ろに控えていたゴーレムもろとも後方へ吹き飛ばした。
『ガルルル……』
生徒達に襲いかかろうとしていたブルー・タイガーと魔獣達が、標的を俺に変え、鋭い牙をむき出しにして四方八方から一斉に飛びかかってくる。
そいつ等の爪が、牙が、俺の身体に触れる寸前。俺は右足を軸に回転し、飛びかかってくる召喚獣達を剣で薙ぎ払った。
俺を中心に、斬撃の軌跡が円を描く。
『グガァアアアア!』
一緒くたに斬り捨てられた召喚獣達は、断末魔をあげて、切り口から崩れて消えていく。
「よし、完了」
剣に付着した血を払い、鞘に収めると、呆気にとられたように立ち尽くしている生徒達を振り返った。
「気持ちはわかるけど、あんまり欲張りすぎないようにしなよ。命は大切にね」
身の丈にあわないことをして死ぬなんて、そんなバカな話もないからな。
未だ心ここにあらずといった表情の生徒達を置き去りにして、俺は再び駆けだした。
今のタイムロスは、ちょっと大きいかもしれないな。
そんなことを考えていた俺の耳に、「貴様、やるではないか。魔法も使わずにあれだけの数を撃退するとは」というお褒めの言葉が聞こえてきた。
横を見ると、いつの間にそこにいたのか、長身の女性が俺に併走していた。
銀碧色の長髪に、金と銀のオッドアイを持つ、どこか気品溢れる人だ。
この感じ……できる人だぞ。
たぶん、エレン先輩と同じくらいには強い。制服の肩の白いラインが二本だから、二年生みたいだな。
一体俺に何の用だろうか。
「そう警戒するな。余は貴様に何かしたいわけではない。ただ、前々から気になっていたから、声をかけただけだ」
「はぁ……俺は、あなたみたいな人は知らないですが」
「だろうな。余も、編入試験の様子を遠巻きに眺めていただけだ。余の魔眼をもってしても、姿をとらえきれない認識阻害魔法を使う生徒だったからな。ずっと気になっていたが、先程の剣技を見て確信した。やはり余の見立ては正しかった」
「は、はあ。さいですか」
なんだか知らないけど、妙な人に注目されてたみたいだ。
「貴様は、今回の学内決勝大会に出場しているのか?」
「いえ、全く」
「そうか。出場していないのか」
少し考え込んでいる様子だったが、不意にニヤリと笑うと、彼女はとんでもないことを言い出した。
「よし、わかった。余が《選抜魔剣術大会》の特別選抜枠を一つ増やして貰い、そこに貴様を入れて貰えるよう、選考委員に掛け合ってみる」
「……は?」
「余には一応コネがあるからな。承諾してくれる可能性は決して低くはない。光栄に思え、少年。余の推薦など、そうそう受けられるものではないぞ」
この人は、一体何を言ってるんだ?
特別選抜枠を増やす? 生徒の一存でそんなことが可能だと、本気で思ってるんだろうか。
いやそれより、この人、俺を《選抜魔剣術大会》に出場させるつもりなのか!? ただの冗談だとしても、冗談じゃないぞ!
「どうだ? 余の提案は魅力的だろう?」
「えーそのー、大変魅力的ではあるのですが、謹んで遠慮させていただきます」
「なんだ、遠慮するな。もっと自分に正直に生きるべきだ」
いや、既に自分に正直に生きてるよ、俺は。
「お気持ちだけいただいておきます」
「ふっ、ふははは。強いくせに謙虚だな貴様は」
ひとしきり笑い飛ばしたあと、彼女は俺の肩を勢いよく叩きながら言った。
い、痛い。
「わかった。貴様がそう言うのなら無理強いはすまい。だが、気が変わったらいつでも言ってくれ。余は貴様を気に入った。貴様がその気なら、いつでも選考委員に掛け合ってやる」
「は、はい」
死んでも、“その気”になることはないだろうけど。
「さて、とりあえず今はこの状況をなんとかしないとな。余は行くが、貴様も気をつけろよ」
彼女はそう告げて、渦巻く風を纏いながら召喚獣の群れに突っ込んで行ってしまった。
突っ込んでいった先から召喚獣が断末魔をあげ、大空を舞う。
さながら台風の目となって、片っ端から召喚獣を屠っていった。
「なんか、嵐みたいな人だったな……いろんな意味で」
俺は、暴れ回る彼女の背を見据えながら、呆然と呟くのだった。
―――――――――――――――――――――
あとがき
読んでいただき、ありがとうございます。
嵐のような女性は、実は新キャラではなく「第11話 それぞれの反応」で登場したリーシスさんです。
第一円形闘技場を抜け出してきた俺は、単身、姉を探して敷地内を走り回っていた。
「しっかし、ここにもいるんだな……イベントモンスター」
走りながら、周囲を見まわした俺は、ぼそりとそう呟いた。
第一円形闘技場に現れたのと同じ、ゴーレムやら動物の群れが、さっきからあちこちで見受けられる。
それらに対し、学校の生徒達が応戦しているのだ。
いきなり出現した召喚獣達は、そこまで強い奴等でもない。
事実、苦戦しながらも生徒達は、次々と召喚獣を葬っている。
「やっぱり、学校側のイベントっぽいな。討伐数を稼いだ人は、お金貰えるとか、そんな感じかな」
だとしたら、小遣い稼ぎにはもってこいだ。
ちょうど欲しいゲームもあるし。
これからニートを目指す俺にとって、貯金は必要なことだ。できることなら、このイベントにあやかりたいが……今は、そんなことしてる場合じゃない。
「一刻も早く姉さんを止めないと。副校長に接触して、退学阻止の後押しをされたら、厄介だ!」
俺は、姉を探して駆ける速度を速めた。
ふと、前方に数人の生徒達が見えた。
今まで会ってきた人達と同じように、召喚獣達に応戦しているみたいだが……旗色は悪そうだ。
何しろ、相手にしているのは大型の魔獣が5体に、ブルー・タイガーと呼ばれる大型の獣が10匹。それに豪腕を持つゴーレムが2体。
計17体の召喚獣を相手にしているからだ。いくら相手が雑魚でも、多勢に無勢。
「助太刀しておくか」
スルーしたお陰で彼等が死んだら寝覚めが悪いし、何より学校側のサプライズイベントで死人が出るなんて、洒落にならないからな。
俺は、腰に佩いた剣を引き抜いて、一足飛びに間合いを詰める。
「ひ、ひぃ!」「もうだめだ!」
震えた声を上げている生徒達の間をすり抜け、豪腕を振り上げていたゴーレムの腕を切り飛ばす。
仰け反るゴーレムの身体を思いっきり蹴り飛ばし、後ろに控えていたゴーレムもろとも後方へ吹き飛ばした。
『ガルルル……』
生徒達に襲いかかろうとしていたブルー・タイガーと魔獣達が、標的を俺に変え、鋭い牙をむき出しにして四方八方から一斉に飛びかかってくる。
そいつ等の爪が、牙が、俺の身体に触れる寸前。俺は右足を軸に回転し、飛びかかってくる召喚獣達を剣で薙ぎ払った。
俺を中心に、斬撃の軌跡が円を描く。
『グガァアアアア!』
一緒くたに斬り捨てられた召喚獣達は、断末魔をあげて、切り口から崩れて消えていく。
「よし、完了」
剣に付着した血を払い、鞘に収めると、呆気にとられたように立ち尽くしている生徒達を振り返った。
「気持ちはわかるけど、あんまり欲張りすぎないようにしなよ。命は大切にね」
身の丈にあわないことをして死ぬなんて、そんなバカな話もないからな。
未だ心ここにあらずといった表情の生徒達を置き去りにして、俺は再び駆けだした。
今のタイムロスは、ちょっと大きいかもしれないな。
そんなことを考えていた俺の耳に、「貴様、やるではないか。魔法も使わずにあれだけの数を撃退するとは」というお褒めの言葉が聞こえてきた。
横を見ると、いつの間にそこにいたのか、長身の女性が俺に併走していた。
銀碧色の長髪に、金と銀のオッドアイを持つ、どこか気品溢れる人だ。
この感じ……できる人だぞ。
たぶん、エレン先輩と同じくらいには強い。制服の肩の白いラインが二本だから、二年生みたいだな。
一体俺に何の用だろうか。
「そう警戒するな。余は貴様に何かしたいわけではない。ただ、前々から気になっていたから、声をかけただけだ」
「はぁ……俺は、あなたみたいな人は知らないですが」
「だろうな。余も、編入試験の様子を遠巻きに眺めていただけだ。余の魔眼をもってしても、姿をとらえきれない認識阻害魔法を使う生徒だったからな。ずっと気になっていたが、先程の剣技を見て確信した。やはり余の見立ては正しかった」
「は、はあ。さいですか」
なんだか知らないけど、妙な人に注目されてたみたいだ。
「貴様は、今回の学内決勝大会に出場しているのか?」
「いえ、全く」
「そうか。出場していないのか」
少し考え込んでいる様子だったが、不意にニヤリと笑うと、彼女はとんでもないことを言い出した。
「よし、わかった。余が《選抜魔剣術大会》の特別選抜枠を一つ増やして貰い、そこに貴様を入れて貰えるよう、選考委員に掛け合ってみる」
「……は?」
「余には一応コネがあるからな。承諾してくれる可能性は決して低くはない。光栄に思え、少年。余の推薦など、そうそう受けられるものではないぞ」
この人は、一体何を言ってるんだ?
特別選抜枠を増やす? 生徒の一存でそんなことが可能だと、本気で思ってるんだろうか。
いやそれより、この人、俺を《選抜魔剣術大会》に出場させるつもりなのか!? ただの冗談だとしても、冗談じゃないぞ!
「どうだ? 余の提案は魅力的だろう?」
「えーそのー、大変魅力的ではあるのですが、謹んで遠慮させていただきます」
「なんだ、遠慮するな。もっと自分に正直に生きるべきだ」
いや、既に自分に正直に生きてるよ、俺は。
「お気持ちだけいただいておきます」
「ふっ、ふははは。強いくせに謙虚だな貴様は」
ひとしきり笑い飛ばしたあと、彼女は俺の肩を勢いよく叩きながら言った。
い、痛い。
「わかった。貴様がそう言うのなら無理強いはすまい。だが、気が変わったらいつでも言ってくれ。余は貴様を気に入った。貴様がその気なら、いつでも選考委員に掛け合ってやる」
「は、はい」
死んでも、“その気”になることはないだろうけど。
「さて、とりあえず今はこの状況をなんとかしないとな。余は行くが、貴様も気をつけろよ」
彼女はそう告げて、渦巻く風を纏いながら召喚獣の群れに突っ込んで行ってしまった。
突っ込んでいった先から召喚獣が断末魔をあげ、大空を舞う。
さながら台風の目となって、片っ端から召喚獣を屠っていった。
「なんか、嵐みたいな人だったな……いろんな意味で」
俺は、暴れ回る彼女の背を見据えながら、呆然と呟くのだった。
―――――――――――――――――――――
あとがき
読んでいただき、ありがとうございます。
嵐のような女性は、実は新キャラではなく「第11話 それぞれの反応」で登場したリーシスさんです。
106
お気に入りに追加
408
あなたにおすすめの小説
いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
【悲報】最弱ジョブ「弓使い」の俺、ダンジョン攻略中にSランク迷惑パーティーに絡まれる。~配信中に最弱の俺が最強をボコしたらバズりまくった件~
果 一
ファンタジー
《第17回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を賜りました》
俺こと、息吹翔の通う学校には、Sランクパーティーのメンバーがいる。名前は木山豪気。ハイレベルな強さを持つ“剣士”であり、世間的にも有名である――ただし悪い意味で。
人を見下し、学校のアイドルを盗撮し、さらには平気で他のダンジョン冒険者を襲う、最低最悪の人間だった。しかも俺が最弱ジョブと言われる「弓使い(アーチャー)」だとわかるや否や、ガムを吐き捨てバカにしてくる始末。
「こいつとは二度と関わりたくないな」
そう思った矢先、ダンジョン攻略中に豪気が所属するSランクパーティーと遭遇してしまい、問答無用で攻撃を受けて――
しかし、豪気達は知らない。俺が弓捌きを極め、SSランクまで到達しているということを。
そして、俺も知らない。豪気達との戦いの様子が全国配信されていて、バズリまくってしまうということを。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。
※本作はカクヨム・小説家になろうでも公開しています。両サイトでのタイトルは『【悲報】最弱ジョブ「弓使い」の俺、ダンジョン攻略中にSランク迷惑パーティーに絡まれる。~全国配信されていることに気付かず全員返り討ちにしたら、バズリまくって大変なことになったんだが!?~』となります。
ごめんみんな先に異世界行ってるよ1年後また会おう
味噌汁食べれる
ファンタジー
主人公佐藤 翔太はクラスみんなより1年も早く異世界に、行ってしまう。みんなよりも1年早く異世界に行ってしまうそして転移場所は、世界樹で最強スキルを実でゲット?スキルを奪いながら最強へ、そして勇者召喚、それは、クラスのみんなだった。クラスのみんなが頑張っているときに、主人公は、自由気ままに生きていく
クラスごと異世界に召喚されたんだけど別ルートで転移した俺は気の合う女子たちととある目的のために冒険者生活 勇者が困っていようが助けてやらない
枕崎 削節
ファンタジー
安西タクミ18歳、事情があって他の生徒よりも2年遅れで某高校の1学年に学期の途中で編入することになった。ところが編入初日に一歩教室に足を踏み入れた途端に部屋全体が白い光に包まれる。
「おい、このクソ神! 日本に戻ってきて2週間しか経ってないのにまた召喚かよ! いくらんでも人使いが荒すぎるぞ!」
とまあ文句を言ってみたものの、彼は否応なく異世界に飛ばされる。だがその途中でタクミだけが見慣れた神様のいる場所に途中下車して今回の召喚の目的を知る。実は過去2回の異世界召喚はあくまでもタクミを鍛えるための修行の一環であって、実は3度目の今回こそが本来彼が果たすべき使命だった。
単なる召喚と思いきや、その裏には宇宙規模の侵略が潜んでおり、タクミは地球の未来を守るために3度目の異世界行きを余儀なくされる。
自己紹介もしないうちに召喚された彼と行動を共にしてくれるクラスメートはいるのだろうか? そして本当に地球の運命なんて大そうなモノが彼の肩に懸かっているという重圧を撥ね退けて使命を果たせるのか?
剣と魔法が何よりも物を言う世界で地球と銀河の運命を賭けた一大叙事詩がここからスタートする。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる