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第二章 《最凶の天空迷宮編》
第八十四話 まだ見ぬ明日へ
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『ぎゃああああ! ごめんなさいごめんなさい許してくださぁい!!』
ソファから転げ落ち、床の上でジタバタ暴れ回る報復者の図。
「なんというか、あれだね。こーゆーの見ちゃうと、ダンジョン滅ぼそうとしたSランク冒険者とは思えないというか……」
「えぇ、こんな人相手に苦戦していたなんて、信じたくないわ」
僕の呟きに、エナが反応する。
『つれないこと言うなよぉ! 早くコイツをなんとかしてくれエランきゅん!』
「誰がエランきゅん、だ。自分で蒔いた種なんだから、自分でなんとかしなさい」
『そ、そんなぁ!! いででででで!!』
ただでさえこっちは、こいつのやらかした大事件の尻拭いをしてるんだ。
とーめちゃんとの和解は、当人の責任ということで放置しておこう。
「でも残念だよね~」
不意に、抱きついていたクレアが離れてそんなことを言う。
「残念て、何が?」
「ダンジョンの危機を救った英雄なのに、私達以外誰もそれを知らないって、なんかもったいなくない? 本当のこと話せば、エランくん国中の英雄だよ?」
「それはそうなんだけどね……」
クレアが目覚める前、僕は事実を包み隠すことを決めた。
勘違いされないために言っておくが、別に陰の立て役者的立場で愉悦に浸っていたいキザなタイプではない。
もちろん、僕だって貰えるならお金とか勲章とかたくさん欲しい。
けど、今回の事件はそう簡単な話では済まない。
明かすことにリスクがあり、こちらも大きな損をする。
まあ、どんな損をするかは、恥ずかしいから本人の前で言えないんだけど――
「国に報告しないのは、あなたのためなのよ、クレアさん」
――あ、エナに言われた。
「そうなの?」と聞いてくるクレアに、なるべく平静を保ちつつ「うん」と頷く。
「よくわかんないけど、嬉しいからいいや。ありがと」
そう言って、クレアは満面の笑みを浮かべる。
掘り下げないでくれて助かった。
『なあエラン。パーティの登録はどうするんだ?』
とーめちゃんに腕を囓らせたまま、報復者が問うてくる。
「あ、そうだ。そのこと、近いうちに伝えようと思ってて忘れてた」
僕は、一同を見まわしてから切り出した。
「明日には、攻略者ギルドに行って、パーティの登録を済ませてくるつもりなんだ。もちろん、メンバーはここにいる全員」
『なるほど。して、パーティ名は』
「そうだね。まだちゃんと決めてないけど……《断罪の橙焔》とか?」
『……中二病?』
「やめてよね、とりあえずカッコいい名前付けたくなるお年頃をバカにして容赦なくいびるのは」
『いやだって、どう考えてもイタいだろソレ』
「お前を倒した必殺技から拝借したんだよ。悪いか!」
『なんで逆ギレしてんだ』
ジト目で睨んでくる報復者。
「まあ、いいんじゃない。結構、そういうネーミングセンスしてる人も中にはいるだろうし」
「なんかよくわかんないけど、面白いからOK!」
(一名にバカにされ、一名にドン引きされ、あと猛一人は……たぶんよくわかってない。逆にそれが一番虚しいな)
とーめちゃんは……あ、ウインクしてくれてる。お前だけだよ、僕の中二病を理解してくれるのは。
とにもかくにも、一応賛同は得られたようで良かった。
「じゃあ、明日から僕等は、パーティ《断罪の橙焔》の仲間ってことで。よろしく頼むよ」
笑顔を向けると、皆それぞれに頷いてくれた。
そんな彼等に背を向け、僕は家の扉を開けて外に出る。
清々しい空気、青天の空。
雲よりももっと高い場所に、人知れず完全制覇した最凶の天空迷宮が浮かんでいる。
僕等の新たな門出を、祝福するかのように。
これから先、何が起き、そのたびに僕が何を思うかわからない。
ひょっとしたら、ウッズのように醜い覚悟にかられてしまうかも知れない。
あるいは、報復者のように、憎しみで過ちを犯すかもしれない。
でも、もしそうなってしまっても大丈夫だと、そんな気がしている。
僕の隣には、クレアがいて、エナがいて、とーめちゃんもいて。あと一応……ほんとに一応、札付き経験者の報復者もいる。
だから、これから先、どんなことが起きようとも。
僕は。僕等はきっと乗り越えてゆく。
まだ見ぬ明日を、全力で駆けてゆくのだ。
《交換》を使い、誰かの罪と死の恐怖を受け入れて、その代わりに安心と鉄拳制裁を与えるのだ。
「まあ、気楽に頑張ろうかな」
僕は、ふっと小さく笑みを零して、空を掴むように左手を掲げる。
手首にはめた《魔除けのブレスレット》。そのオレンジ色の宝石が、陽光を受けてきらりと輝いた。
ソファから転げ落ち、床の上でジタバタ暴れ回る報復者の図。
「なんというか、あれだね。こーゆーの見ちゃうと、ダンジョン滅ぼそうとしたSランク冒険者とは思えないというか……」
「えぇ、こんな人相手に苦戦していたなんて、信じたくないわ」
僕の呟きに、エナが反応する。
『つれないこと言うなよぉ! 早くコイツをなんとかしてくれエランきゅん!』
「誰がエランきゅん、だ。自分で蒔いた種なんだから、自分でなんとかしなさい」
『そ、そんなぁ!! いででででで!!』
ただでさえこっちは、こいつのやらかした大事件の尻拭いをしてるんだ。
とーめちゃんとの和解は、当人の責任ということで放置しておこう。
「でも残念だよね~」
不意に、抱きついていたクレアが離れてそんなことを言う。
「残念て、何が?」
「ダンジョンの危機を救った英雄なのに、私達以外誰もそれを知らないって、なんかもったいなくない? 本当のこと話せば、エランくん国中の英雄だよ?」
「それはそうなんだけどね……」
クレアが目覚める前、僕は事実を包み隠すことを決めた。
勘違いされないために言っておくが、別に陰の立て役者的立場で愉悦に浸っていたいキザなタイプではない。
もちろん、僕だって貰えるならお金とか勲章とかたくさん欲しい。
けど、今回の事件はそう簡単な話では済まない。
明かすことにリスクがあり、こちらも大きな損をする。
まあ、どんな損をするかは、恥ずかしいから本人の前で言えないんだけど――
「国に報告しないのは、あなたのためなのよ、クレアさん」
――あ、エナに言われた。
「そうなの?」と聞いてくるクレアに、なるべく平静を保ちつつ「うん」と頷く。
「よくわかんないけど、嬉しいからいいや。ありがと」
そう言って、クレアは満面の笑みを浮かべる。
掘り下げないでくれて助かった。
『なあエラン。パーティの登録はどうするんだ?』
とーめちゃんに腕を囓らせたまま、報復者が問うてくる。
「あ、そうだ。そのこと、近いうちに伝えようと思ってて忘れてた」
僕は、一同を見まわしてから切り出した。
「明日には、攻略者ギルドに行って、パーティの登録を済ませてくるつもりなんだ。もちろん、メンバーはここにいる全員」
『なるほど。して、パーティ名は』
「そうだね。まだちゃんと決めてないけど……《断罪の橙焔》とか?」
『……中二病?』
「やめてよね、とりあえずカッコいい名前付けたくなるお年頃をバカにして容赦なくいびるのは」
『いやだって、どう考えてもイタいだろソレ』
「お前を倒した必殺技から拝借したんだよ。悪いか!」
『なんで逆ギレしてんだ』
ジト目で睨んでくる報復者。
「まあ、いいんじゃない。結構、そういうネーミングセンスしてる人も中にはいるだろうし」
「なんかよくわかんないけど、面白いからOK!」
(一名にバカにされ、一名にドン引きされ、あと猛一人は……たぶんよくわかってない。逆にそれが一番虚しいな)
とーめちゃんは……あ、ウインクしてくれてる。お前だけだよ、僕の中二病を理解してくれるのは。
とにもかくにも、一応賛同は得られたようで良かった。
「じゃあ、明日から僕等は、パーティ《断罪の橙焔》の仲間ってことで。よろしく頼むよ」
笑顔を向けると、皆それぞれに頷いてくれた。
そんな彼等に背を向け、僕は家の扉を開けて外に出る。
清々しい空気、青天の空。
雲よりももっと高い場所に、人知れず完全制覇した最凶の天空迷宮が浮かんでいる。
僕等の新たな門出を、祝福するかのように。
これから先、何が起き、そのたびに僕が何を思うかわからない。
ひょっとしたら、ウッズのように醜い覚悟にかられてしまうかも知れない。
あるいは、報復者のように、憎しみで過ちを犯すかもしれない。
でも、もしそうなってしまっても大丈夫だと、そんな気がしている。
僕の隣には、クレアがいて、エナがいて、とーめちゃんもいて。あと一応……ほんとに一応、札付き経験者の報復者もいる。
だから、これから先、どんなことが起きようとも。
僕は。僕等はきっと乗り越えてゆく。
まだ見ぬ明日を、全力で駆けてゆくのだ。
《交換》を使い、誰かの罪と死の恐怖を受け入れて、その代わりに安心と鉄拳制裁を与えるのだ。
「まあ、気楽に頑張ろうかな」
僕は、ふっと小さく笑みを零して、空を掴むように左手を掲げる。
手首にはめた《魔除けのブレスレット》。そのオレンジ色の宝石が、陽光を受けてきらりと輝いた。
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