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第四章 大人気ダンチューバー、南あさり編
第103話 現代日本のロビンフッド
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――プロ冒険者の権利剥奪。
なるほど。確かに脅しとしては良い塩梅だ。バカな見た目の割りに、追い詰められたらそこそこ頭が回るらしい。
元々こいつらは他人の所有地を勝手にアジトにし、日々暴れ回り、亜利沙に暴行を加え、性的暴行まで加えようとした犯罪者だ。
だから、立場上は犯罪者の現行犯逮捕という名目に落ち着く。
が、俺とて他者を恫喝し、暴行を加えている事実だけ見れば、決して褒められたことではない。
ダンジョン運営委員会にこのことが伝われば、少なくとも数週間の謹慎、下手をしたら権利剥奪もあり得る。
――が、コイツは一つ勘違いをしている。
「権利剥奪、ね」
「ひひっ、そうさ。お前だって同じ穴の狢《むじな》だ。正義の味方だろうが、それを理由に暴力を加えれば立派な犯罪者だ」
「で?」
「……はあ?」
「だからどうした?」
バチンッ!
鋭い音がして、タトゥー男の背後で火花が散る。
無造作に放った金属の玉が、鋭く男の頬を掠め、コンクリートの地面に衝突したのだ。
「ま、待てよ! 待てって! お前、俺の話を聞いてなかったのか!? 権利剥奪だぞ! お前の誇りが消え去るんだぞ!!」
「そんなチンケな理由で俺が止まると思ってるお前が、滑稽だよ」
後ずさるタトゥー男の逃げ道を塞ぐように一歩踏み出し、俺はソイツの胸ぐらを掴み上げた。
「いいか、よく聞けよクソ野郎」
「っ」
「プロの称号の剥奪? 俺もお前等と同じ犯罪者の仲間入り? はっ、上等だよこの野郎。そんなちっぽけなことで大切な人を助けられるのなら、俺は喜んで汚いこともやってやるよ」
「っ、な、なにを……する気、だ」
迫られて、過呼吸気味に聞いてくるタトゥー男。
「お前も知ってるだろ。散々暴れ回ったあのSランクパーティーの連中が、どうなったかくらい」
決して自慢できることではないが、ここは精一杯誇張して脅しに使う。
コイツは、俺の正体を知っていた。つまり、Sランクパーティーを全員まとめて返り討ちにした光景も見ているはずだ。
真っ青を超えてみるみるうちに白くなっていく、タトゥー男の顔。
俺は、地獄の底から絞り出すような声で、震えるタトゥー男へ告げた。
「お前も、アイツ等と同じ目に遭って貰う」
「~~っ!!」
タトゥー男は声にならない悲鳴を上げる。
それで、限界を迎えてしまったらしい。
男は、白目を剥いて泡を吹いてしまった。
しかも、ズボンの股間に染みが広がって湯気が立っているあたり――ははん、これは恥ずかしい。
「ありゃ、気絶しちゃった」
ちょっと脅しすぎたか?
いや、コイツは亜利沙を襲おうとした。元々が札付きなのだし、報復としてはまあ無難なところだろう。
「さて、と……残りはあんただけだけど?」
俺は、奥の方で成り行きを見守っていた巨体へ言葉を投げかけた。
「まったく。想像よりもずっとバケモノだな」
「……まあ、弓矢にはちょっとばかり自信があるもので」
「そうではない」
男は、腰を上げてゆっくりと近づいてくる。
やはり体格がデカい。肩幅はまるでラグビーかボディービルでもやっていそうなくらい大きく、全身は筋骨隆々。
鋭い目と刈り上げた頭が特徴的な、大学生くらいの男。
リーダーと呼ばれる風格はありそうだ。
「可愛い顔をしていてその実、肝が据わっている」
「そんなことないと思うけど」
「いいや、あるな。そこの男が迫力に負けて気絶しなければ、気絶するまで恐怖を味わわせていた。そういう目をしている」
俺そんな目をしてるのか。こっわ。
「大切な人のためならこちら側に転げ落ちるのすら厭わない、か。大したダークヒーローだ」
「それはどうも。褒められた気は全くしないけど」
ダークヒーロー。
誰かの幸せのために、悪の道を進むことを決めた者達。
俺は自然と、ロビンフッドのことを思いだしていた。
悪徳貴族から盗んだものを、貧しい人々に配ったという、心優しき大悪党の話を。
俺がロビンフッドの意志を継いだ――などと変な妄想をするつもりはない。
ただ。
俺がロビンフッドの衣装を着たのは、なんとなく必然のような気がしていた。
「さて……話はここまでにしておこうか。俺も、仲間をやられて相当頭にきている。身代金欲しさに虎の尾を踏んでしまったのは俺の責任だが、ここでリーダーとしての矜恃を示さねば示しがつかない」
そう言って、リーダーの男は上着を脱ぎ捨てる。
六つに割れた腹筋が、月明かりに照らされて輝いていた。
「そうか。一応降伏を迫るつもりでいたけど、その方が好都合かな。亜利沙を痛めつけた恨みは、しっかり晴らさせて貰う」
そう告げ、俺も臨戦態勢を取る。
少しの間、静けさが場を満たし――もはや、何が合図だったかもわからない。
「ふっ!」
「はっ!」
互いに、まったく同時に駆け出す。
決して褒められたものではない、「悪意の矜恃」と「正義を振りかざす悪意」の激突が始まった。
なるほど。確かに脅しとしては良い塩梅だ。バカな見た目の割りに、追い詰められたらそこそこ頭が回るらしい。
元々こいつらは他人の所有地を勝手にアジトにし、日々暴れ回り、亜利沙に暴行を加え、性的暴行まで加えようとした犯罪者だ。
だから、立場上は犯罪者の現行犯逮捕という名目に落ち着く。
が、俺とて他者を恫喝し、暴行を加えている事実だけ見れば、決して褒められたことではない。
ダンジョン運営委員会にこのことが伝われば、少なくとも数週間の謹慎、下手をしたら権利剥奪もあり得る。
――が、コイツは一つ勘違いをしている。
「権利剥奪、ね」
「ひひっ、そうさ。お前だって同じ穴の狢《むじな》だ。正義の味方だろうが、それを理由に暴力を加えれば立派な犯罪者だ」
「で?」
「……はあ?」
「だからどうした?」
バチンッ!
鋭い音がして、タトゥー男の背後で火花が散る。
無造作に放った金属の玉が、鋭く男の頬を掠め、コンクリートの地面に衝突したのだ。
「ま、待てよ! 待てって! お前、俺の話を聞いてなかったのか!? 権利剥奪だぞ! お前の誇りが消え去るんだぞ!!」
「そんなチンケな理由で俺が止まると思ってるお前が、滑稽だよ」
後ずさるタトゥー男の逃げ道を塞ぐように一歩踏み出し、俺はソイツの胸ぐらを掴み上げた。
「いいか、よく聞けよクソ野郎」
「っ」
「プロの称号の剥奪? 俺もお前等と同じ犯罪者の仲間入り? はっ、上等だよこの野郎。そんなちっぽけなことで大切な人を助けられるのなら、俺は喜んで汚いこともやってやるよ」
「っ、な、なにを……する気、だ」
迫られて、過呼吸気味に聞いてくるタトゥー男。
「お前も知ってるだろ。散々暴れ回ったあのSランクパーティーの連中が、どうなったかくらい」
決して自慢できることではないが、ここは精一杯誇張して脅しに使う。
コイツは、俺の正体を知っていた。つまり、Sランクパーティーを全員まとめて返り討ちにした光景も見ているはずだ。
真っ青を超えてみるみるうちに白くなっていく、タトゥー男の顔。
俺は、地獄の底から絞り出すような声で、震えるタトゥー男へ告げた。
「お前も、アイツ等と同じ目に遭って貰う」
「~~っ!!」
タトゥー男は声にならない悲鳴を上げる。
それで、限界を迎えてしまったらしい。
男は、白目を剥いて泡を吹いてしまった。
しかも、ズボンの股間に染みが広がって湯気が立っているあたり――ははん、これは恥ずかしい。
「ありゃ、気絶しちゃった」
ちょっと脅しすぎたか?
いや、コイツは亜利沙を襲おうとした。元々が札付きなのだし、報復としてはまあ無難なところだろう。
「さて、と……残りはあんただけだけど?」
俺は、奥の方で成り行きを見守っていた巨体へ言葉を投げかけた。
「まったく。想像よりもずっとバケモノだな」
「……まあ、弓矢にはちょっとばかり自信があるもので」
「そうではない」
男は、腰を上げてゆっくりと近づいてくる。
やはり体格がデカい。肩幅はまるでラグビーかボディービルでもやっていそうなくらい大きく、全身は筋骨隆々。
鋭い目と刈り上げた頭が特徴的な、大学生くらいの男。
リーダーと呼ばれる風格はありそうだ。
「可愛い顔をしていてその実、肝が据わっている」
「そんなことないと思うけど」
「いいや、あるな。そこの男が迫力に負けて気絶しなければ、気絶するまで恐怖を味わわせていた。そういう目をしている」
俺そんな目をしてるのか。こっわ。
「大切な人のためならこちら側に転げ落ちるのすら厭わない、か。大したダークヒーローだ」
「それはどうも。褒められた気は全くしないけど」
ダークヒーロー。
誰かの幸せのために、悪の道を進むことを決めた者達。
俺は自然と、ロビンフッドのことを思いだしていた。
悪徳貴族から盗んだものを、貧しい人々に配ったという、心優しき大悪党の話を。
俺がロビンフッドの意志を継いだ――などと変な妄想をするつもりはない。
ただ。
俺がロビンフッドの衣装を着たのは、なんとなく必然のような気がしていた。
「さて……話はここまでにしておこうか。俺も、仲間をやられて相当頭にきている。身代金欲しさに虎の尾を踏んでしまったのは俺の責任だが、ここでリーダーとしての矜恃を示さねば示しがつかない」
そう言って、リーダーの男は上着を脱ぎ捨てる。
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そう告げ、俺も臨戦態勢を取る。
少しの間、静けさが場を満たし――もはや、何が合図だったかもわからない。
「ふっ!」
「はっ!」
互いに、まったく同時に駆け出す。
決して褒められたものではない、「悪意の矜恃」と「正義を振りかざす悪意」の激突が始まった。
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