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第四章 大人気ダンチューバー、南あさり編
第92話 妹(推定)との共同作業
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――かくして、南あさりと矢羽翔のコラボ配信がスタートした。
俺は当日のことで頭がいっぱいで知るよしもなかったのだが、この話題は日本中を駆け巡ったらしい。
一週間連続でトイッターのトレンド入りを果たし、ネットニュースのトップを総ナメするとかいうわけのわからない状況にまでなっていたということだ。
その結果、配信待機人数は10万人を超えていて、カメラが回り始めてからはさらに増えていくことになる。
まさかそんなことになっていたとは思わない俺は、あさりさんに続いてぎこちなく自己紹介などの挨拶を済ませると、彼女と共にダンジョンの59階層へと赴いた。
この階層は――エリアボスであるドラゴンがいるところだ。
――。
「準備は大丈夫ですか?」
巨大な扉の前で、あさりさんは俺に問いかける。
「はい」
俺は、特に緊張をするようなこともなく、そう答えた。
予め、今日はドラゴンを討伐すると聞いていたから、特に驚くことはないのだ。
「それじゃあ、行きますよ」
あさりさんは一つ深呼吸をしてから、分厚い扉に貼り付けられている六角形のパネルへ手を添える。
すると、パネルの中に六芒星の魔法陣が浮かび上がり、ガコンと音を立てて扉が奥へ向かって開いていく。
ギギギギ……という低い音を立てて開け放たれる扉。
その向こうは、円形の巨大な闘技場になっていた。床は石のタイル張りになっていて、周囲には高い壁。そして、その壁に寄り添うように松明が等間隔に付けられている。
上を見上げると、ドーム状の天井はまるでプラネタリウムか何かのように、青黒い空に白い瞬きが浮かんでいた。
「まるでボス部屋だな……」
それっぽく雰囲気を出して呟いてみた。
「えと……ボス部屋ですよ?」
「……確かに」
あさりさんにド正論を返された。
と、そのとき。
ボス出現演出お約束の振動が、辺りを満たす。
大気と地面が震え、虚空に黒い靄が集まっていく。
「――来ます」
あさりさんがそう呟いた、刹那。
黒い靄がはじけ飛んで、中から巨大な威容が姿を現した。
爛々と光る赤い目に、深い青色の鱗。額に生えた立派な角の先では、バチバチと紫電が弾けている。
翼は一つはためかせるごとに地面に風をたたき付け、息を一度吐くごとに吐息に紛れて火の粉が舞う。
ランクSのボス――ドラゴン。
本来、ランクBになったばかりというあさりさん1人では、到底討伐不可能な大物だが、「ドラゴン討伐をコラボでしたい!」と言い出したのはあさりさんなんだそうだ。
普通は難易度的に厳しいのだろうが、今回、俺がいるからOKだろう、的な感じであっさり事務所側もVSドラゴン戦を許可したらしい。
……その俺への謎の信頼度の高さはなんなんだ。
まあとにかく、頼まれたからには全力でやるだけだ。
『ゴォアアアアアアアアアアアッ!』
ドラゴンが咆哮する。
ビリビリと大気が震え、鼓膜が破れそうになる。
ダンジョン攻略に慣れていない者なら、そのまま気を失ってもおかしくない威圧感。
それは小手調べとばかりに、ドラゴンの口の先に火球が生まれた。
「攻撃来ます! 避けてください!」
あさりさんがそう指示を出した瞬間、巨大な火球がこちらへ放たれる。
俺とあさりさんは、互いに別方向へと駆け出し、それを回避する。
ズンッ!
火球が地面に着弾すると同時に、地面が大きく揺れる。
熱気が頬を焦がすのを感じながら、俺はあさりさんとは別方向からドラゴンへと肉薄していく。
「このまま畳みかけましょう! 私が囮になって先に接近するので、その間に――」
指示を出していたあさりさんの声が、不意に止まる。
無理もない。
ドラゴンの角が青白く輝き、あまりの電圧で空気がバチバチと帯電していたからだ。
「うっそ!? まさか――全方位に攻撃を放つ気!?」
あさりさんが、目を剥いて叫ぶ。
囮などと言った小細工が通じない攻撃。残念ながら、Sランクのモンスターともなれば、どこへ逃げても回避不可能な攻撃の一つや二つ飛んで来るものだ。
ただ、これはあさりさんが知らないのも無理はないと思う。
むしろ、背伸びして分不相応な相手に挑むことなく、今まで地道にBランクまで上げてきたという証拠だ。
だから、ここは俺がフォローすべきところだ。
「やばっ!」
思わずといった調子で目を瞑るあさりさん。
次の瞬間、全方位に向かって放たれる雷。
が、それらが地面に降り注ぐ前に、俺も魔法矢を放った。
属性は同じく雷。
数百を超える雷の矢が放たれ、落ちてくる雷の群れと真っ向から激突する。
大気が明滅し、轟音が少しの間轟いて――
「……え?」
恐る恐る目を見開いたあさりさんは、その光景に愕然とする。
「あ、あのー……雷、は?」
「全て撃ち落としました」
「あー、えー……うん?」
あさりさんは、まだドラゴンが控えているのも忘れたのか、眉根をよせて考え込む。
「えっと……ま、今がチャンスってことに変わりはないので、攻めませんか?」
「……あ、はい。そうですね」
やがて何やら考えるのを諦めたのか、あさりさんは頷いた。
――ちなみに、戦っている俺は知るよしもなかったのだが。
《相変わらず意味わからん強さで草》
《雷撃ち落としました(キリッ)=光速で飛んで来る数百の物体を全部防ぎました←???》
《ヤバすぎやってこれw》
《ダンジョン内に限り戦略兵器やん》
《うぉおおおおお! あさりちゃん頑張れ! 人気奪われるぞ!!》
――チャット欄は、いろんな意味でとんでもなく盛り上がっていたのだった。
俺は当日のことで頭がいっぱいで知るよしもなかったのだが、この話題は日本中を駆け巡ったらしい。
一週間連続でトイッターのトレンド入りを果たし、ネットニュースのトップを総ナメするとかいうわけのわからない状況にまでなっていたということだ。
その結果、配信待機人数は10万人を超えていて、カメラが回り始めてからはさらに増えていくことになる。
まさかそんなことになっていたとは思わない俺は、あさりさんに続いてぎこちなく自己紹介などの挨拶を済ませると、彼女と共にダンジョンの59階層へと赴いた。
この階層は――エリアボスであるドラゴンがいるところだ。
――。
「準備は大丈夫ですか?」
巨大な扉の前で、あさりさんは俺に問いかける。
「はい」
俺は、特に緊張をするようなこともなく、そう答えた。
予め、今日はドラゴンを討伐すると聞いていたから、特に驚くことはないのだ。
「それじゃあ、行きますよ」
あさりさんは一つ深呼吸をしてから、分厚い扉に貼り付けられている六角形のパネルへ手を添える。
すると、パネルの中に六芒星の魔法陣が浮かび上がり、ガコンと音を立てて扉が奥へ向かって開いていく。
ギギギギ……という低い音を立てて開け放たれる扉。
その向こうは、円形の巨大な闘技場になっていた。床は石のタイル張りになっていて、周囲には高い壁。そして、その壁に寄り添うように松明が等間隔に付けられている。
上を見上げると、ドーム状の天井はまるでプラネタリウムか何かのように、青黒い空に白い瞬きが浮かんでいた。
「まるでボス部屋だな……」
それっぽく雰囲気を出して呟いてみた。
「えと……ボス部屋ですよ?」
「……確かに」
あさりさんにド正論を返された。
と、そのとき。
ボス出現演出お約束の振動が、辺りを満たす。
大気と地面が震え、虚空に黒い靄が集まっていく。
「――来ます」
あさりさんがそう呟いた、刹那。
黒い靄がはじけ飛んで、中から巨大な威容が姿を現した。
爛々と光る赤い目に、深い青色の鱗。額に生えた立派な角の先では、バチバチと紫電が弾けている。
翼は一つはためかせるごとに地面に風をたたき付け、息を一度吐くごとに吐息に紛れて火の粉が舞う。
ランクSのボス――ドラゴン。
本来、ランクBになったばかりというあさりさん1人では、到底討伐不可能な大物だが、「ドラゴン討伐をコラボでしたい!」と言い出したのはあさりさんなんだそうだ。
普通は難易度的に厳しいのだろうが、今回、俺がいるからOKだろう、的な感じであっさり事務所側もVSドラゴン戦を許可したらしい。
……その俺への謎の信頼度の高さはなんなんだ。
まあとにかく、頼まれたからには全力でやるだけだ。
『ゴォアアアアアアアアアアアッ!』
ドラゴンが咆哮する。
ビリビリと大気が震え、鼓膜が破れそうになる。
ダンジョン攻略に慣れていない者なら、そのまま気を失ってもおかしくない威圧感。
それは小手調べとばかりに、ドラゴンの口の先に火球が生まれた。
「攻撃来ます! 避けてください!」
あさりさんがそう指示を出した瞬間、巨大な火球がこちらへ放たれる。
俺とあさりさんは、互いに別方向へと駆け出し、それを回避する。
ズンッ!
火球が地面に着弾すると同時に、地面が大きく揺れる。
熱気が頬を焦がすのを感じながら、俺はあさりさんとは別方向からドラゴンへと肉薄していく。
「このまま畳みかけましょう! 私が囮になって先に接近するので、その間に――」
指示を出していたあさりさんの声が、不意に止まる。
無理もない。
ドラゴンの角が青白く輝き、あまりの電圧で空気がバチバチと帯電していたからだ。
「うっそ!? まさか――全方位に攻撃を放つ気!?」
あさりさんが、目を剥いて叫ぶ。
囮などと言った小細工が通じない攻撃。残念ながら、Sランクのモンスターともなれば、どこへ逃げても回避不可能な攻撃の一つや二つ飛んで来るものだ。
ただ、これはあさりさんが知らないのも無理はないと思う。
むしろ、背伸びして分不相応な相手に挑むことなく、今まで地道にBランクまで上げてきたという証拠だ。
だから、ここは俺がフォローすべきところだ。
「やばっ!」
思わずといった調子で目を瞑るあさりさん。
次の瞬間、全方位に向かって放たれる雷。
が、それらが地面に降り注ぐ前に、俺も魔法矢を放った。
属性は同じく雷。
数百を超える雷の矢が放たれ、落ちてくる雷の群れと真っ向から激突する。
大気が明滅し、轟音が少しの間轟いて――
「……え?」
恐る恐る目を見開いたあさりさんは、その光景に愕然とする。
「あ、あのー……雷、は?」
「全て撃ち落としました」
「あー、えー……うん?」
あさりさんは、まだドラゴンが控えているのも忘れたのか、眉根をよせて考え込む。
「えっと……ま、今がチャンスってことに変わりはないので、攻めませんか?」
「……あ、はい。そうですね」
やがて何やら考えるのを諦めたのか、あさりさんは頷いた。
――ちなみに、戦っている俺は知るよしもなかったのだが。
《相変わらず意味わからん強さで草》
《雷撃ち落としました(キリッ)=光速で飛んで来る数百の物体を全部防ぎました←???》
《ヤバすぎやってこれw》
《ダンジョン内に限り戦略兵器やん》
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――チャット欄は、いろんな意味でとんでもなく盛り上がっていたのだった。
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