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第四章 大人気ダンチューバー、南あさり編
第85話 翌日、学校で
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《息吹翔視点》
――翌日の月曜日。
俺は、いろいろと煮え切らないままに、いつも通り学校へ行った。
けれど、どうしても授業に集中する気にはなれなかった。
御経のような教師の言葉もどこか上の空。
気付けばいつの間にか四時間目の授業まで終わっており、周りのクラスメイト達はガタガタと机を動かしてグループを組んでいた。
その手にはお弁当の包みやコンビニのレジ袋が下げられているのを見る限り、今からお昼の時間みたいだ。
そうか、もうお昼時なのか。
授業中先生に指名されなくてよかったな。もし指名されてたら、「すいません、聞いてませんでした」ってなって赤っ恥を掻くところだったぞ。
「ねぇ、翔」
そのとき、横合いから声をかけられて俺は声のした方を振り向く。
するとそこには、潮江かやが立っていた。
「ああ、潮江さんか。衣装ありがとう。凄く良かった」
「どういたしまして。それより、あんた今日どうしたの?」
潮江さんは、心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。
「俺、今日そんな顔色悪い?」
「ううん、そうじゃないけど……あんた、出席番号2番でしょ?」
「あ、ああ……そうだけど」
それがどうかした?
そう聞く前に、潮江さんは小さくため息をついてから、呆れたように述べた。
「数学の時間、和田が出席番号2番を呼んでたわよ。誰も名乗り出ないから出席番号1番にとばっちりしたけど」
「……マジ?」
「まじ」
そうか。
俺、呼ばれていたのか。
それに気付かないとなると、確かに重傷だ。
あとで尻ぬぐいをしてくれた、クラス一巨乳の秋田さん(※出席番号1番)に謝っておかなければ。
それはそうと――
「今から行くんだよね?」
「ええ、予定通り……だってのに」
潮江さんは、不意に不機嫌そうに眉根をよせて、俺の前の席を睨む。
そこでは、昼休みに入ったというのに、辺りの喧噪にも気付かず、開いた数学の教科書を立てたまま机に突っ伏して寝ている英次の姿が。
何やら気持ちよさそうに「ぐがー」といびきを掻いて寝ている。
「おいこら起きろバカ!」
「ぐ、がっ! ……むにゃ、朝か?」
「もう昼よ!」
開口一番時差ボケした台詞を吐く英次の脇腹に、潮江さんは肘を突き込んだ。
「うがっ……ててて、強力な目覚ましだな」
自身の脇腹をさすりながら、英次は潮江さんの方を見る。
「目が覚めた?」
「ああ、お陰様でばっちり」
「隙あらば、これからも容赦なくド突くから、覚悟しといて」
そんな風に腕を組みながら、英次を睨む潮江さん。
「ああ、できれば毎日頼みたいくらいだ。お前が起こしてくれるなら、俺も安心して寝坊できる」
「……へ?」
不意に笑顔で英次が言った台詞に、潮江さんが目を丸くする。
が、みるみるうちに耳まで赤くなっていった。
「な、な……なぁっ!? あ、あんた、い、いい、一体何言って!?」
酸素を求める金魚のように、口をパクパクさせる潮江さん。
英次は、寝ぼけていてよくわかっていないのか、首を横に傾ける。
「どうしたんだ? 今の言葉にそんな動揺する場所あったか?」
「あ、当たり前でしょ! ま、毎日起こすのを頼みたいって! それって、つ、つまり、あ、あたしに毎朝起こして貰いたい……ってことじゃない」
最後の方は自分で行っててはずかしくなったらしい。
潮江さんの声が先細り的に小さくなっていった。
「いやそれは無理だろ。毎朝って……お前、俺んちに毎朝上がりこんで目覚まし役をする気かよ」
「え? だ、だって。そういう意味じゃないの!? だ、だってお前が起こしてくれたら、安心して寝坊できるって言ってたじゃない!」
「ああ。寝坊ってのは朝寝坊じゃなくて、こういう授業中寝落ちしたときに、寝坊して休み時間寝過ごす可能性があるから。起こして欲しいなって」
「……」
「あれ、潮江?」
俯いて方を振るわせる潮江さんに対し、英次は首を傾げて――次の瞬間、潮江さんの怒りが爆発した。
「あ、あんたなんか寝過ごして、移動教室で誰もいない教室で目覚めればいいんだ!!」
そう言って、潮江さんは逃げ出すように走り去ってしまった。
「うぇ~なんだ。なんで怒ってんだ……わかるか翔?」
頭をポリポリと掻きながら俺に話を振ってくる英次に、「俺がわかるわけないだろ」と返す。
そう、女心というのは難しいのである。
「さてと、とりあえず行くか、食堂に」
英次はう~んと伸びをしつつ、立ち上がる。
潮江さんを追わないのかと思うかもしれないが、実際彼女が向かった先には心当たりがある。というか、当初の目的をほっぽり出してしまうなんてことはないだろう。
今日は、俺のプロ冒険者としての初仕事祝い。
そして――涼城真美さんの快気祝いを兼ねて、食堂にみんなで集まってミニパーティーみたいなことをするのだ。
俺も立ち上がって、英次と共に食堂へ向かった。
――翌日の月曜日。
俺は、いろいろと煮え切らないままに、いつも通り学校へ行った。
けれど、どうしても授業に集中する気にはなれなかった。
御経のような教師の言葉もどこか上の空。
気付けばいつの間にか四時間目の授業まで終わっており、周りのクラスメイト達はガタガタと机を動かしてグループを組んでいた。
その手にはお弁当の包みやコンビニのレジ袋が下げられているのを見る限り、今からお昼の時間みたいだ。
そうか、もうお昼時なのか。
授業中先生に指名されなくてよかったな。もし指名されてたら、「すいません、聞いてませんでした」ってなって赤っ恥を掻くところだったぞ。
「ねぇ、翔」
そのとき、横合いから声をかけられて俺は声のした方を振り向く。
するとそこには、潮江かやが立っていた。
「ああ、潮江さんか。衣装ありがとう。凄く良かった」
「どういたしまして。それより、あんた今日どうしたの?」
潮江さんは、心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。
「俺、今日そんな顔色悪い?」
「ううん、そうじゃないけど……あんた、出席番号2番でしょ?」
「あ、ああ……そうだけど」
それがどうかした?
そう聞く前に、潮江さんは小さくため息をついてから、呆れたように述べた。
「数学の時間、和田が出席番号2番を呼んでたわよ。誰も名乗り出ないから出席番号1番にとばっちりしたけど」
「……マジ?」
「まじ」
そうか。
俺、呼ばれていたのか。
それに気付かないとなると、確かに重傷だ。
あとで尻ぬぐいをしてくれた、クラス一巨乳の秋田さん(※出席番号1番)に謝っておかなければ。
それはそうと――
「今から行くんだよね?」
「ええ、予定通り……だってのに」
潮江さんは、不意に不機嫌そうに眉根をよせて、俺の前の席を睨む。
そこでは、昼休みに入ったというのに、辺りの喧噪にも気付かず、開いた数学の教科書を立てたまま机に突っ伏して寝ている英次の姿が。
何やら気持ちよさそうに「ぐがー」といびきを掻いて寝ている。
「おいこら起きろバカ!」
「ぐ、がっ! ……むにゃ、朝か?」
「もう昼よ!」
開口一番時差ボケした台詞を吐く英次の脇腹に、潮江さんは肘を突き込んだ。
「うがっ……ててて、強力な目覚ましだな」
自身の脇腹をさすりながら、英次は潮江さんの方を見る。
「目が覚めた?」
「ああ、お陰様でばっちり」
「隙あらば、これからも容赦なくド突くから、覚悟しといて」
そんな風に腕を組みながら、英次を睨む潮江さん。
「ああ、できれば毎日頼みたいくらいだ。お前が起こしてくれるなら、俺も安心して寝坊できる」
「……へ?」
不意に笑顔で英次が言った台詞に、潮江さんが目を丸くする。
が、みるみるうちに耳まで赤くなっていった。
「な、な……なぁっ!? あ、あんた、い、いい、一体何言って!?」
酸素を求める金魚のように、口をパクパクさせる潮江さん。
英次は、寝ぼけていてよくわかっていないのか、首を横に傾ける。
「どうしたんだ? 今の言葉にそんな動揺する場所あったか?」
「あ、当たり前でしょ! ま、毎日起こすのを頼みたいって! それって、つ、つまり、あ、あたしに毎朝起こして貰いたい……ってことじゃない」
最後の方は自分で行っててはずかしくなったらしい。
潮江さんの声が先細り的に小さくなっていった。
「いやそれは無理だろ。毎朝って……お前、俺んちに毎朝上がりこんで目覚まし役をする気かよ」
「え? だ、だって。そういう意味じゃないの!? だ、だってお前が起こしてくれたら、安心して寝坊できるって言ってたじゃない!」
「ああ。寝坊ってのは朝寝坊じゃなくて、こういう授業中寝落ちしたときに、寝坊して休み時間寝過ごす可能性があるから。起こして欲しいなって」
「……」
「あれ、潮江?」
俯いて方を振るわせる潮江さんに対し、英次は首を傾げて――次の瞬間、潮江さんの怒りが爆発した。
「あ、あんたなんか寝過ごして、移動教室で誰もいない教室で目覚めればいいんだ!!」
そう言って、潮江さんは逃げ出すように走り去ってしまった。
「うぇ~なんだ。なんで怒ってんだ……わかるか翔?」
頭をポリポリと掻きながら俺に話を振ってくる英次に、「俺がわかるわけないだろ」と返す。
そう、女心というのは難しいのである。
「さてと、とりあえず行くか、食堂に」
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潮江さんを追わないのかと思うかもしれないが、実際彼女が向かった先には心当たりがある。というか、当初の目的をほっぽり出してしまうなんてことはないだろう。
今日は、俺のプロ冒険者としての初仕事祝い。
そして――涼城真美さんの快気祝いを兼ねて、食堂にみんなで集まってミニパーティーみたいなことをするのだ。
俺も立ち上がって、英次と共に食堂へ向かった。
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