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第四章 大人気ダンチューバー、南あさり編
第70話 先輩方の実力は
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待合所を出て再び通路を進み、奥へと進む。
通路を出た先は、一般冒険者用のダンジョン入り口とはまた異なるスタッフ用の入り口だった。
その先で待っていた、撮影スタッフなどと短く挨拶を交わした後、彼等の後について奥へと進む。
今まで何度も訪れたセンター・ダンジョンだが、スタッフにしか入れない空間があることは知らなかった。
それは先程の通路だけではなく、ダンジョン内についても同じ事だ。
普段俺達が攻略している広い空間から壁を一枚挟んだ向こうに、スタッフ用の通路が設けられていて、今そこを通っている。
感覚としては、コンビニの清涼飲料水の置かれている棚の向こう側がスタッフルームになっていて飲料水を補充できたり、駅の自動券売機の向こう側が駅員さん達の仕事空間になっているのと同じようなものか。
だから、一般の冒険者とは鉢合わせない。
――うん、待てよ?
てことは、以前怒りのままに“落ちゆく太陽”をぶっ放して床に大穴を開けてしまったことがあるけれど、あれ、少し角度を間違えたらスタッフ用の通路を蒸発させていたんじゃ……?
げふんげふん、いや気のせいということにしておこう。
幸い、スタッフは原則“生還の指輪”を付けることになっているし、もし不思議空間や生体反応があれば、俺も撃つ前の索敵で気付いたはずだから。
ともかく、俺達はスタッフ用の転送陣に乗って、下層へと飛んだ。
――。
『センター・ダンジョン下層、64階層』
そこへ降り立った俺達は、スタッフ用の通路から一般冒険者用の空間へと出た。
64階層は、危険なモンスターが大量にいるハイランク冒険者用の場所だ。
Aランク以上の者が来るような場所なので、普段から賑わっているわけではないのだが、今日は誰もいない。
おそらく、予め今日は64階層の立ち入りを禁止してあったのだろう。
「とりあえず、モンスターを狩る様子を撮りたいので、お好きなように討伐をお願いします」
カメラを構えるスタッフからはそう言われた。
……え? それだけ?
なんかこう、構図とかシチュエーションとかないわけ? 全部こちらに丸投げとは恐れ入る。
と、この辺は先輩方の方が慣れているのだろう。
「了解しました。言われた通り好きにやらせていただきますよ」
「ふっ、腕が鳴るのう」
2人はそれぞれ一歩前に出ると……次の瞬間、遠くをゆったりと飛んでいたワイバーンの群れがこちらを向いた。
群れと言っても4匹。が、個々のランクはA~Sに相当するから、群れの討伐はSランクのパーティーでも困難を極める。
そんなワイバーンが赤い目をぎらつかせ、漆黒の翼に空気を溜め込みながら突っ込んでくる。
どうやら、挑発のスキルを使ったみたいだ。
『グゥアアアアアアアアァッ!』
ワイバーンの1匹が吠える。
大きく開いた大顎から、巨大な火球が放たれる。
大気を焦がす猛烈な赤い閃光は、すぐ近くにいた直人を容赦なく飲み込んだ。
「なっ!?」
思わず目を見開く俺。
が――
「大丈夫ですよ」
その声は、なんの揺らぎも痛痒もなく聞こえた。
ただし、火達磨になった白い影から、ではない。
声がしたのは、後ろだった。
驚いて振り返ると、そこには無傷の直人が立っていた。
「え、えぇ!?」
慌てて火達磨の方を見ると、よく見たらそれは直人ではない。
ただの、白い布を被った藁人形だった。
「「「「“身代わりの術”……実際の忍者が使えるかは知りませんが、まあメジャーな技でしょう?」」」」
そう言って屈託なく笑った直人は、声が重なって聞こえた。
いや、実際に複数の声があった。
これも、本当にいつの間にか。いっそ、自然に思えるのが不自然だと感じるくらいに自然に、直人の身体が増えていた。
“分身の術”、か。
そうして増えた直人が、懐から抜いたクナイを、手首のスナップを利かせて投擲した。
それは、空気を裂き、鋭く飛翔する。
『グ、ガッ!?』
何の変哲も無い刃物は、ワイバーンの両目、喉、羽の付け根に鱗の隙間など、的確に急所を射貫いていた。
「クックック。これは妾も負けておれんな」
と、今度は低い笑い声と友に中二少女七禍が、ばさりと外套の裾を翻す。
「妾は普段、この地と接する魔界にいるからな。こうしてこの場に立つのは初めてじゃが……エリートというものは、見知らぬ地でもポテンシャルを発揮できるものなのじゃ」
「……なんかここに来るの初めてっぽいけど、なんで?」
「ああ、彼女は普段隣町に住んでいるので、ここのセンター・ダンジョンに来たのはこれが初めてなんですよ」
「貴様等やかましい!! せっかく魔界から来たという設定にしておるのに、雰囲気をぶち壊すでないわ!!」
俺と直人のやり取りに対し、額に青筋を立てる七禍。
そんなどこかほのぼのしたやり取りを見て業を煮やしたのか。それとも、群れの1匹がやられて逆上したのか。
ワイバーンが一斉にこちらへ突っ込んで来た。
――が。
「うるさいわトカゲ風情が。そんなに暴れたければ、大人しく妾の下僕となるがよい」
刹那、七禍に睨まれたワイバーンの動きが、ガクンと落ちる。
何事かと思った瞬間、ワイバーンの赤い目が七禍と同じオレンジ色に変わり、近くにいたワイバーンの首筋に噛みついた。
『グギャァアアアアッ!?』
首をあっさりと食いちぎられた1匹が、断末魔の叫びとともに崩れ落ちる。
「なっ……!?」
「ふふん、驚いたか? じゃがこれは、さほど難しくもないがの。“相互契約”と違って、一方的に押しつける“支配”じゃから、命令できる動きが制限されるが……モンスターと信頼を築く必要がない分幾分か楽じゃ」
簡単に言うが、そんなことはあるまい。
おそらく彼女のジョブは“獣使い”。
全てのモンスターを操ることができるが、それにはいろいろと制約があるはずだ。
そもそも、強制契約であっても、支配する相手より彼女の方がランクが高くなければ成り立たないはず。
支配とは、立場が上の者が下の者に制約を与えるときの条件だからだ。
故に――彼女は、少なくともワイバーン以上のランクということになる。
「まあ、あんなですけど……彼女は優秀ですからね」
俺にそっと耳打ちする直人。
その手には、またまたいつの間にか数本の糸が握られていて。
中二少女の操るワイバーンを除き、最後に残った個体へ無造作に放った。
「――“糸縛の陣”」
刹那、糸がまるで生きているように蠢き、ワイバーンの身体を封じ込める。
そして、そのまま糸を食い込ませ、あまりにも鮮やかに切断した。
断末魔を上げる間もなく、肉塊に分解されるワイバーン。
――これが、プロ冒険者の先輩達の実力、というヤツか。
豪気や君塚など、そこそこ強いヤツは今までも見てきたが――彼等は伊達にプロを名乗っているわけではない。
それを、この一瞬で胸に刻み込まれた。
通路を出た先は、一般冒険者用のダンジョン入り口とはまた異なるスタッフ用の入り口だった。
その先で待っていた、撮影スタッフなどと短く挨拶を交わした後、彼等の後について奥へと進む。
今まで何度も訪れたセンター・ダンジョンだが、スタッフにしか入れない空間があることは知らなかった。
それは先程の通路だけではなく、ダンジョン内についても同じ事だ。
普段俺達が攻略している広い空間から壁を一枚挟んだ向こうに、スタッフ用の通路が設けられていて、今そこを通っている。
感覚としては、コンビニの清涼飲料水の置かれている棚の向こう側がスタッフルームになっていて飲料水を補充できたり、駅の自動券売機の向こう側が駅員さん達の仕事空間になっているのと同じようなものか。
だから、一般の冒険者とは鉢合わせない。
――うん、待てよ?
てことは、以前怒りのままに“落ちゆく太陽”をぶっ放して床に大穴を開けてしまったことがあるけれど、あれ、少し角度を間違えたらスタッフ用の通路を蒸発させていたんじゃ……?
げふんげふん、いや気のせいということにしておこう。
幸い、スタッフは原則“生還の指輪”を付けることになっているし、もし不思議空間や生体反応があれば、俺も撃つ前の索敵で気付いたはずだから。
ともかく、俺達はスタッフ用の転送陣に乗って、下層へと飛んだ。
――。
『センター・ダンジョン下層、64階層』
そこへ降り立った俺達は、スタッフ用の通路から一般冒険者用の空間へと出た。
64階層は、危険なモンスターが大量にいるハイランク冒険者用の場所だ。
Aランク以上の者が来るような場所なので、普段から賑わっているわけではないのだが、今日は誰もいない。
おそらく、予め今日は64階層の立ち入りを禁止してあったのだろう。
「とりあえず、モンスターを狩る様子を撮りたいので、お好きなように討伐をお願いします」
カメラを構えるスタッフからはそう言われた。
……え? それだけ?
なんかこう、構図とかシチュエーションとかないわけ? 全部こちらに丸投げとは恐れ入る。
と、この辺は先輩方の方が慣れているのだろう。
「了解しました。言われた通り好きにやらせていただきますよ」
「ふっ、腕が鳴るのう」
2人はそれぞれ一歩前に出ると……次の瞬間、遠くをゆったりと飛んでいたワイバーンの群れがこちらを向いた。
群れと言っても4匹。が、個々のランクはA~Sに相当するから、群れの討伐はSランクのパーティーでも困難を極める。
そんなワイバーンが赤い目をぎらつかせ、漆黒の翼に空気を溜め込みながら突っ込んでくる。
どうやら、挑発のスキルを使ったみたいだ。
『グゥアアアアアアアアァッ!』
ワイバーンの1匹が吠える。
大きく開いた大顎から、巨大な火球が放たれる。
大気を焦がす猛烈な赤い閃光は、すぐ近くにいた直人を容赦なく飲み込んだ。
「なっ!?」
思わず目を見開く俺。
が――
「大丈夫ですよ」
その声は、なんの揺らぎも痛痒もなく聞こえた。
ただし、火達磨になった白い影から、ではない。
声がしたのは、後ろだった。
驚いて振り返ると、そこには無傷の直人が立っていた。
「え、えぇ!?」
慌てて火達磨の方を見ると、よく見たらそれは直人ではない。
ただの、白い布を被った藁人形だった。
「「「「“身代わりの術”……実際の忍者が使えるかは知りませんが、まあメジャーな技でしょう?」」」」
そう言って屈託なく笑った直人は、声が重なって聞こえた。
いや、実際に複数の声があった。
これも、本当にいつの間にか。いっそ、自然に思えるのが不自然だと感じるくらいに自然に、直人の身体が増えていた。
“分身の術”、か。
そうして増えた直人が、懐から抜いたクナイを、手首のスナップを利かせて投擲した。
それは、空気を裂き、鋭く飛翔する。
『グ、ガッ!?』
何の変哲も無い刃物は、ワイバーンの両目、喉、羽の付け根に鱗の隙間など、的確に急所を射貫いていた。
「クックック。これは妾も負けておれんな」
と、今度は低い笑い声と友に中二少女七禍が、ばさりと外套の裾を翻す。
「妾は普段、この地と接する魔界にいるからな。こうしてこの場に立つのは初めてじゃが……エリートというものは、見知らぬ地でもポテンシャルを発揮できるものなのじゃ」
「……なんかここに来るの初めてっぽいけど、なんで?」
「ああ、彼女は普段隣町に住んでいるので、ここのセンター・ダンジョンに来たのはこれが初めてなんですよ」
「貴様等やかましい!! せっかく魔界から来たという設定にしておるのに、雰囲気をぶち壊すでないわ!!」
俺と直人のやり取りに対し、額に青筋を立てる七禍。
そんなどこかほのぼのしたやり取りを見て業を煮やしたのか。それとも、群れの1匹がやられて逆上したのか。
ワイバーンが一斉にこちらへ突っ込んで来た。
――が。
「うるさいわトカゲ風情が。そんなに暴れたければ、大人しく妾の下僕となるがよい」
刹那、七禍に睨まれたワイバーンの動きが、ガクンと落ちる。
何事かと思った瞬間、ワイバーンの赤い目が七禍と同じオレンジ色に変わり、近くにいたワイバーンの首筋に噛みついた。
『グギャァアアアアッ!?』
首をあっさりと食いちぎられた1匹が、断末魔の叫びとともに崩れ落ちる。
「なっ……!?」
「ふふん、驚いたか? じゃがこれは、さほど難しくもないがの。“相互契約”と違って、一方的に押しつける“支配”じゃから、命令できる動きが制限されるが……モンスターと信頼を築く必要がない分幾分か楽じゃ」
簡単に言うが、そんなことはあるまい。
おそらく彼女のジョブは“獣使い”。
全てのモンスターを操ることができるが、それにはいろいろと制約があるはずだ。
そもそも、強制契約であっても、支配する相手より彼女の方がランクが高くなければ成り立たないはず。
支配とは、立場が上の者が下の者に制約を与えるときの条件だからだ。
故に――彼女は、少なくともワイバーン以上のランクということになる。
「まあ、あんなですけど……彼女は優秀ですからね」
俺にそっと耳打ちする直人。
その手には、またまたいつの間にか数本の糸が握られていて。
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「――“糸縛の陣”」
刹那、糸がまるで生きているように蠢き、ワイバーンの身体を封じ込める。
そして、そのまま糸を食い込ませ、あまりにも鮮やかに切断した。
断末魔を上げる間もなく、肉塊に分解されるワイバーン。
――これが、プロ冒険者の先輩達の実力、というヤツか。
豪気や君塚など、そこそこ強いヤツは今までも見てきたが――彼等は伊達にプロを名乗っているわけではない。
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